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LayLax デザートイーグル .50AE CO2 ガスブローバックハンドガンのレビュー【Cybergunライセンス/JASG認定】

記事作成日:2025年7月26日

LayLax製のCO2ガスブローバックハンドガン、『DESERT EAGLE.50AE JP EDITION CO2 Ver.』を購入したのでレビューしていきます。

本製品はCybergunからマグナムリサーチ社のライセンス提供を受けて製造されている製品で、刻印などがリアルな仕様(マグナムリサーチ社製デザートイーグルの仕様)になっているのが特徴です。
また、CO2を使用するにあたってJASGの認定を取得している国内仕様準拠のCO2ハンドガンとなっています。

外箱はかなり凝っており、銀色+黒色で光沢感のあるモノトーンなパッケージになっています。

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裏面には製品仕様などが記載、左右は内箱が見える状態になっています。
内箱側にJASGのCO2安全出力基準定期合成品のステッカーが貼られています。

内箱はこんな感じで、マグナムリサーチ社のロゴを押し出したデザインになっています。
また、Cybergunからライセンス提供を受けている記述も存在します。

また、JAPAN VERSIONである事を示すステッカーとシリアルNOのステッカーが貼られています。
尚、シリアルNOは後述するオーナー登録で使用するのでモザイク処理をしています。

内箱を見て気づく方もいらっしゃるかも知れませんが、恐らくオリジナルはArmorer Works/WEのデザートイーグルです。
後述しますが、製品仕様に関してもArmorer Worksのデザートイーグルと酷似している箇所が多々あります。

付属品の紹介

内容物はこんな感じで、弾速証明書、オーナー登録に関する案内書、取扱説明書、銃本体+マガジン、BBローダー、予備のローディングノズルとリターンスプリング、L字レンチです。

本製品には予備のローディングノズルがとリターンスプリングが付属します。
どうやらローディングノズルは通常使用でも破損するおそれがあるそうで、予備パーツが同梱されています。

他の付属品としてはBBローダーやL字レンチがあります。
小さいL字レンチはHOP調整、大きなL字レンチはCO2カートリッジの抜き差しに使用するものです。

BBローダーは非常にシンプルな棒状のもので、チューブにBB弾を入れた後、棒で押し込む仕様となっています。(Armorer Works製ガスガンに付属するBBローダーと全く同じ)
ただ、チューブの側面に膨らみがあり、ローダーのハンドル部が干渉して最後までBB弾が込めにくくなっています。
ハンドル部を固定する為の突起だとは思うんですが、普通に邪魔です。

正直使い勝手は良くないので、普通のBBローダーを使った方が良いと思います。
東京マルイのBBローダーにガスガン用のアタッチメントを取り付ける事で装填は可能ですし、BBオートローダーも問題無く使えました。

取扱説明書はこんな感じで、基本的な操作方法が写真付きで説明されています。

尚、説明書には記載されていないトラブルシューティングがWebサイトの方に記載されています。

『スライドストップノッチの補強部品について』『2発給弾・弾詰まり(ジャム)について』『スライドの動きが鈍くなることがある』『ホップ調整ねじについて』などが記載されているので、目を通しておくと良いでしょう。

https://laylax.com/pages/deco2support

オーナー登録とアフターサポートについて

オーナー登録を行う事で修理や補修パーツの提供などのアフターサポートを受けられるようです。
また、裏面にはローディングノズルの交換方法について紹介されています。

尚、オーナー登録を行うには条件があり、『中古品として購入された場合』『個人売買(フリマサイト、オークションなど含む)での購入』『個人法人問わず、個人売買を仲介するサイトやサービスを通じての購入』に関してはオーナー登録の対象外となるようなので、オーナー登録をしたい場合は基本的に法人運営の通販サイト及び店舗で新品を購入する必要があるようです。

QRコードをスキャンするとデザートイーグルの商品ページの飛ばされます。
そこからオーナー登録が行えるようになっているようです。(写真赤枠部)
オーナー登録はGoogleフォームで作られており、 シリアルNOや購入経路、購入店名の入力を行い、購入日時やレシートなどの添付の他、個人情報の登録を行います。
登録完了後クーポンコードが発行されます。

銃本体の外観レビュー

という訳で、DESERT EAGLE.50AE JP EDITION CO2 Ver.の外観を見ていきます。
本製品は日本仕様という事もありスライドやシャーシなどが樹脂になっています。

手にとって思うのは意外と軽いという事。
東京マルイのデザートイーグルよりも軽く、マガジンを抜くと693gしかありません。
12gカートリッジ入りのマガジンを入れてようやく1キロを超えます。

東京マルイのデザートイーグル(ハードキックバージョン)はスライドだけで500gほどありますからね…。(全体の重量はマガジン抜きで804g)
それに比べるとかなり軽いです。
その代わりLayLaxのデザートイーグルのマガジンは重いです。

本製品の特徴の1つとして、スライドがフルストロークであるという点が挙られるでしょう。
スライドの後退量が非常に大きく、迫力のある動作になっています。

マズルフェイスはこんな感じで、ライフリングの凹凸が再現されていますが、ポリゴナルライフリングでは無いですね。
マグナムリサーチ社版のデザートイーグルの仕様については詳しくないんで、これが正しいのか分からないですが…。
また、奥まった所に真鍮製のインナーバレルが確認出来ます。

マズル側側面には.50AEと使用弾薬の印字がされています。

バレル上部やシャーシ底部はこんな感じで、パーティングラインがガッツリ入っています。
バレルに付属するマウントはデザートイーグル用の専用マウント。

個人的にはマグナムリサーチ社ライセンスで出すなら20mmレールになって、コンペンセイターが付いているカスタムデザートイーグルを出して欲しかったんですがね…。
Armorer Worksもモデルアップしてますし…。

スライド左右の刻印はこんな感じ。
マグナムリサーチ社ライセンスの物なので、IMIモデルとは刻印の内容が異なっています。
また、スライド左側にMADE IN TAIWANのステッカーが貼られています。

トリガー周りはこんな感じ。
トリガーには縦方向のセレーションが入っています。

スライドロックレバーはこんな感じ。
レバーやピンなどは亜鉛合金で出来ています。

スライドストップも亜鉛合金製。
尚、スライドのノッチ欠け対策に金属のブロックが埋め込まれています。
ただ、この金属ブロックは外れる可能性があるようで、外れた場合は接着剤などで固定してやる必要があるようです。

ホールドオープン状態にする事でロッキングラグの形状を再現したローディングノズルや、チャンバー、HOP調整のイモネジ(赤矢印部)などが確認出来ます。
尚、HOP調整には1.3mmの六角レンチが必要になるので注意が必要です。

ロッキングラグの形状を再現したローディングノズル
HOP調節ダイヤルはチャンバー上部のイモネジ(1.3mm)を使用

尚、ローディングノズルのリターンスプリングはかなり柔らかめで、CO2ガスガンならもっと硬い方が良いのでは?と思うレベルに柔らかいです。

フロントサイト、リアサイトはそれぞれ別パーツになっておりこちらも亜鉛合金で出来ているようです。

リアサイトはスライド後部より一段低くなっています。

サイトピクチャーはこんな感じ。

セーフティレバーはこんな感じで、左右に共通のデザインの物が付いています。
こちらの材質は亜鉛合金のようです。

セーフティレバーはハンマーダウン・フルコック状態共に稼働させる事が出来ます。
スライド右側のセーフティレバーを動かすと『JASG LayLax』の印字が見えます。

ハンマーも亜鉛合金で出来ており、フルコック状態にするとファイアリングピンを模した装飾が確認出来ます。(ファイアリングピンはダミーですが、ちゃんと稼働します)

グリップの付け根右側にはシリアルNOが入っています。

グリップパネルはこんな感じで、マグナムリサーチ社のロゴが入っています。

蛇革のようなテクスチャが付いていますが、樹脂がかなりツルツルしておりそんなに強い滑り止めの効果は無さそうな印象があります。
スライドやシャーシで使われている樹脂とは質感が大きく異なっており、グリップだけ妙に光沢感があります。

グリップ底部はこんな感じ。
マガジンを外すと12gカートリッジを逃がす為の窪みが設けられている事が確認出来ます。

マガジンについて

DESERT EAGLE.50AE JP EDITION CO2 Ver.のマガジンはこのような12g CO2カートリッジを1本使用する仕様になっています。
装弾数は19発です。
尚、マガジンに入っているCO2カートリッジは店舗側でのガス漏れ・動作チェックの為に入れたLayLax製の12g CO2カートリッジです。

マガジンのデザインは東京マルイ デザートイーグルのマガジンとよく似ていますが、所々違っている箇所がある、専用マガジンになります。
大きな違いはガスルートパッキンの形状と位置で、東京マルイのマガジンと互換性が無い事は一目瞭然です。

尚、こちらのマガジンは本体と同時発売ではなく8月発売予定(本体より1ヶ月遅れ)のようです。

マガジンの前側は埋められており、残弾数の確認は出来なくなっています。

リップ側はこんな感じで、ガスルート部とマガジンの外側で別パーツになっている事が分かります。
また、放出バルブの所には分解防止ピンが差し込まれています。

尚、放出バルブの下には傷防止と思われる透明のシールが貼られていました。

マガジン底部には12g CO2カートリッジをガスケットに押し付ける為のイモネジが付いています。
12gカートリッジはマガジン左側から差し込み、底部のイモネジを締め込んで固定を完了させる仕様です。

尚、ガスケット部はこんな感じ。
ある程度遊びのある寸法にはなっていますが、歪な形のCO2カートリッジを使用するとガスケットを変形させたり最悪12gカートリッジが抜けなくなるなどのトラブルが起きる可能性があるので、なるべく純正カートリッジを使用する事が推奨されます。

テイクダウンして軽く中身を見ていきます

という訳で、テイクダウンレバーを操作してスライドを外しました。

シャーシ側はこんな感じで、見ての通り東京マルイ デザートイーグルは結構仕様が異なっています。
逆にArmorer Worksのデザートイーグルとまんま同じですね。
特にインナーシャーシのデザインとトリガーバーのデザインが特徴的です。

スライド側はこんな感じで、東京マルイ製のデザートイーグルと似ている箇所もありますが、基本的には独自仕様だと思います。

リコイルスプリングはこんな感じで、東京マルイ製は前後に2本のスプリングガイドを束ねるパーツが付いていますがこちらは片側(前側)にしか付いていません。

尚、このパーツはスライド側に固定されるように突起が付いています。

スライドとバレル部は簡単に分離させる事が出来ます。

シリンダー部はこんな感じ。
ここも東京マルイ製とは大きく仕様が異なっていますね。

尚、スライドストップが当たる部分に埋め込まれている補強パーツですが、このようなセリフ体数字の「1」みたいな形をしたパーツが圧入されているだけで、ネジ止めなどは行われていないようです。
そりゃ撃ってれば振動で緩んだり、スライドストップを解除する最に引っ張られて抜けたりしそうです…。

箱出し状態での初速と燃費について

という訳で、箱出し状態でどの程度の初速が出るのかと、どの程度撃つ事が出来るのかを調べていきます。

まずは初速から。
使用しているCO2カートリッジはLayLax製の12g CO2カートリッジ、BB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾です。

常温(26度)状態での初速は70m/s台半ば辺り。
初弾の初速が高く、それ以降が少し低めなのは、1発撃つ事でCO2カートリッジの温度が急激に下がったせいだと思います。

かなり大人しめな初速で設定されているようですね。

また、リコイルはスライドが軽い分かなりマイルド
ストロークが大きい為、結構揺れますが、東京マルイのデザートイーグルを真夏に撃った時よりもかなりマイルドなリコイルで、ガツン!と来るリコイルに期待しているとかなり物足りなさを感じるリコイルになっていると思います。

軽い物が勢いよく動いているので、仕方がないでしょうね…。
やはり東京マルイ並のスライドの重さが無いとガツン!と来る、デザートイーグルらしい強いリコイルは作れないのかも知れません。

続いて、マガジンを軽く温めて37度位にしてみました。
夏場だと日陰に置いておいてもこれくらいの温度にはなりますからね。
この温度になると初速は70m/s後半で張り付く感じになり、もうちょっとで80m/s台に届きそうな初速になります。

この温度になるとリコイル感はかなりいい感じになりますが、スライドの重量が軽い事には変わらないので、軽いスライドが勢いよく動く事による反動といった印象である事には変わりません。

動作の様子はこんな感じ。
また、ダブルタップなど連射を繰り返していると急激にスライドの後退スピードが遅くなります。
ガスの放出量は多めなのか、連射時のカートリッジの冷えに関しては注意が必要な気がします。

最後に、どの程度の燃費があるのかと初速の変化について調べてみます。
こちらもLayLax製の12g CO2カートリッジを使用しています。
また、射撃は基本的に2〜3秒時間を置きながら撃っています。

カートリッジ入れた直後の第1射は初速が84m/sと高く、そこから2発目以降は70m/s後半に落ち着きます。
再装填中にカートリッジの温度が戻ってくると初速は上がりますが、基本的に順当に右肩下がりになっていき、最終的には50m/sを切り、最後の方はスライドがフルストローク出来ない程度のガス圧になり、初速も大幅に低くなります。

最終的に84発目でガス欠になりました。
ガス欠時のカートリッジは結露はしていないものの、かなり冷たくなっていました。

燃費に関しては可もなく不可もなくな感じですね。
気持ちちょっと燃費悪いかな?程度な感じ。

まあ、12g カートリッジを使う製品なら100発撃てれば燃費最高、1カートリッジで3マグ撃てれば十分といった印象なので、84発という燃費はそんなに悪い物では無いかなと思っています。


という訳で、LayLax製のCO2ガスブローバックハンドガン、『DESERT EAGLE.50AE JP EDITION CO2 Ver.』のレビューは以上になります。

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