
電動ガンになって発売された、B&T Air/ARCHWICK APC9 PRO JP Ver.のレビュー
記事作成日:2025年9月26日
B&T Air(オフィシャルライセンス)のAPC9 PRO電動ガンを購入したのでレビューします。
今回は予備マガジンも一緒に購入しています。(予約時点ではマガジンの単品販売が無かったので、5本セットを購入)


製造はARCHWICK、ライセンスはB&Tと、先に発売されたGBB版と同じような感じの製品になります。
Fully Licensed by B&T AGと、B&Tからの正規ライセンスを受けて作られている旨がパッケージに記載があります。

APC9シリーズの電動ガンは自分が購入したPro以外にもサプレッサー内蔵のAPC9 SD Compact、伸縮ストック+ショートサプレッサー内蔵のAPC9K SD2、伸縮ストック+ショートバレルのAPC9Kの4種類のラインナップがあります。
プリコッキング設定が可能な電子トリガーを標準搭載し、7.4V/11.1V両方に対応しています。
11.1V使用時でも発射サイクルは20発程度とそんなに回転数は高く無いので、11.1V推奨な製品のように感じます。
という訳で、B&T Air/ARCHWICK APC9 PRO AEGを見ていきます。
内容物について
箱を開けるとこんな感じで、カットされているもののくり抜かれていないダンボールが出てきました。
こんな状態なの初めてみました…。
ダンボールをめくると銃が確認出来ます。


内容物はAPC9 PRO AEG本体とマガジン、説明書のみ。
アイアンサイトやレールパネル、工具などの、よくある付属品がありません。
GBBの方は色々付属品があったのですが、電動ガンの方はかなりシンプルなようです。
説明書はこんな感じで説明動画が表示されるQRコードと取り扱い方法が写真付きで説明されています。
英語表記ですが、写真だけでもやっている事は伝わるのでそんなに困る事は無いかなと思います。


最後の方のページにはパーツリストも掲載されています。
APC9 AEGシリーズ共通の説明書なのでパーツリストも全種掲載されています。

尚、説明書の裏面にJP Ver.(0.98J以下の製品)である事を示すシールが張られていました。

B&T Air/ARCHWICK APC9 AEG専用マガジンについて
付属のマガジンはこんな感じで、装弾数100発のスプリング給弾式マガジンです。
クリアマガジンが再現されているのは良いのですが入っているダミーカートが安っぽすぎる…。

また、非常に特殊な形状をしたリップ形状をしており、電動ガンとしては非常に珍しくBB弾が前側に出る仕様になっています。
見て分かる専用品感。
黄色いパーツがロックパーツで、これを押す事でBB弾が飛び出します。


マガジンバンパーはこんな感じで、ラバー製のバンパーが付いています。
このバンパーは引っ張れば簡単に外れます。
固定がかなり緩いので使ってたら何かに引っ掛けた拍子に外れてしまう可能性がありそうです。


冒頭で軽く触れたダミーカートですが、こんな感じで真っ黄色で若干の立体感があります。
東京マルイ製電動ガン用マガジン(G36系やP90など)のダミーカートの質感を基準にしてしまうとあまりに安っぽすぎるダミーカートです。


尚、ダミーカートはマガジン底部のネジを外す事で取り外す事が可能です。

塗装のやり方によっては良くなるのかなぁ…。
ちゃんとダミーカートが立体になっている製品は海外製電動ガンでは珍しいんですが、正直ダミーカートがこのクオリティだと入れない方がマシな気がしています。


APC9 PRO AEGの外観レビュー
という訳で、APC9 PRO AEGの外観を見ていきます。
APC9 PROはアッパーレシーバーがアルミ、ロアレシーバーとストックが樹脂で出来ている製品で、折りたたみストックが付いているのが特徴です。


マガジンを指した時の見た目はこんな感じ。

では細部を見ていきます。
マズルはMP5などと同じ3ラグになっており、対応するサプレッサーを取り付ける事が出来ます。
材質はアルミ製。

こちらの3ラグは12mm逆ネジで固定されています。
ねじ切り部はかなり小さく、ハンドガンなどに取り付け可能なオス↔オス変換のようなパーツがアウターバレルに付いているようです。


現時点では分解してないので分からないですが、12mmオス→14mmオス変換とかに交換する事で14mm逆ネジ化が出来たりするのかな?と思います。
もしかしたらGBBの方に付属してきたこの14mm逆ネジアタッチメントを使う事で14mm逆ネジ化出来るかも知れないです(このアタッチメントが現在行方不明なので、分解時までに見つけて検証します)

ハンドガード部はこんな感じで、側面にレールパネルを取り付ける為のネジ穴とM-LOKのような形をしたスロットが確認出来ます。

ハンドガード底部には20mmレールが付いており、アッパーレシーバー全体が20mmレールになっています。
アンダーレールには中央に溝が付いています。


コッキングハンドルは左右に折りたたみ式の物が付いています。
右手でも左手でも操作性の変わらない形状です。


コッキングハンドルを引くとダミーボルトが後退し、この位置まで引く事が出来ます。
コッキング量はほぼフルストロークになっているようです。
また、コッキングハンドルを戻すとダミーボルトがエジェクションポート半開きな状態でロックされます。


ダミーボルトを閉鎖させるにはボルトリリースボタンを押し下げます。
HOP調節ダイヤルはドラム式。
無段階調節が可能で、かなり硬めなダイヤルです。
動作時の振動で緩んでしまうような心配は無さそうな硬さがあります。

マグウェル周りはこんな感じ。
マグウェルにはARCHWICKのロゴが印刷されたシールが張られており、シールを剥がすとB&T APC9 SWISS MADEと刻印がでてきます。


マグウェル内側はこんな感じ。
横向きの給弾ルートと、マガジンのリップを押す為の突起が確認出来ます。


マグウェルにマガジンを挿すとこんな感じ。
差し込みは少しきつめですが大きなガタツキは無く、ガッチリ固定されます。

マガジンキャッチ・ボルトリリースボタンは共にアンビでどちら側からでも操作が出来ます。


アッパーレシーバー側の刻印はこんな感じ。
SWISS MADEを示す十字のロゴとB&Tのロゴ、Thun, Switzerlandと入っています。

トリガー周りはこんな感じ。
トリガーガードは太めでレシーバー一体型です。
トリガーガードとマグウェルの間にはJPバージョンを示すJPの表記とシリアルNOが印刷されています。



セレクターレバーはこんな感じのアンビセレクターレバーが付いています。
白色ドットがSAFE、赤色ドットがSEMI、赤色横棒がAUTOとなっています。
プランジャーが結構硬めで動きが少し渋いです。


セミオート、フルオートのセレクターレバーポジションはそれぞれこんな感じ。
セミオートからフルオートへの切り替えはかなり大きく回す必要があります。


グリップはこんな感じでモーターが入っている事を考えるとかなり薄いグリップになっています。
頑張って限界まで薄くした感じがします。
また、グリップの下の方にはB&Tのロゴが入っています。


グリップ底部はこんな感じで、底蓋には吸気用の穴が開いています。
グリップ底部は前側に引っかかっているような形になっており、後ろ側のネジで固定する仕様になっています。


ストック基部はこんな感じ。
APC9 PROにはフォールディングストックが付いているので、ロックボタンとヒンジが確認出来ます。



ちなみに、ストック根本の上には穴が開いており、バッテリーコネクタや配線などが確認出来ます。
雨の中使うのはかなりリスク高そうな構造ですね…。
ここから水が入るとバッテリー収納部からメカボックス、モーターまで水が回りそうな感じです。

ストックはH&K UMPのストックのような形をしていますが、比較的短めでストック基部から24cm程度の長さしかありません。
個人的にはかなり構えやすいストックです。


バットプレートはこんな感じで、滑り止めの突起が付いています。

ストックを折りたたむとこんな感じ。
ハンドガード根本の溝にストックの爪が引っかかって固定される仕様となっています。


折りたたんだ状態のストック機部はこんなかんじで、ネジが確認出来ます。


バッテリーの入れ方と対応するバッテリーサイズについて
バッテリーを入れるにはまずストックを外す必要があります。
ストックを外すにはテイクダウンピンを抜き、ストック後部に付いているネジを外します。


バッテリーを外すのにネジも外さないといけないのはだいぶ面倒ですね…。
尚、説明書にはこのネジが「optional」と書かれているのですが、このネジを外してしまうとストックがガタガタになるので、基本的には付けておいた方が良いネジだと思います。
尚、GBBとは異なりテイクダウンピンを抜いただけではアッパーレシーバーとロアレシーバーは分離しません。
メカボックス後部に付いているパーツによってレシーバーが固定されています。

尚、バッテリーコネクタはディーンズコネクタ(Tコネクタ)。
見た感じ物理ヒューズは付いていないようです。
バッテリー収納スペースはアッパーレシーバー内側。
奥の方まで隙間があるように見えますが、実際はチャージングハンドルが付いている影響で意外と奥の方までバッテリーを入れる事は出来ません。

11.1Vのスティックバッテリー(BATON Airsoft 11.V 1100mAh 20C)を入れるとこんな感じで、セルは全部収まりますがコネクタは飛び出します。
これでもかなりケーブルの長さを短くしている状態なのですが、それでも飛び出すので新品状態のバッテリーだとコネクタとケーブルの取り回しが少し大変かも知れません。


このサイズのLiPoバッテリーであればセルを片側に寄せれば少し隙間が出来るので、ディーンズコネクタ位だったらギリギリ収まります。


尚、他にもストックチューブインサイズの物とかも入るか試したのですが、手持ちの11.1Vでは入る物はありませんでした。
7.4Vだとギリギリ入る物もありますがかなり強引にいれる形になる為、スティックタイプ(AKタイプ)のLiPoバッテリー以外の選択肢は無さそうに思えます。
バッテリーの選択肢は結構少なそうなので注意が必要ですね。
箱出し状態の初速と発射サイクル
という訳で、箱出し状態の初速を測っていきます。
動作検証に使用したバッテリーはBATON Airsoft 11.V 1100mAh 20C、BB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾です。
まずは空打ち状態の動作を紹介します。
見ての通り、ギアノイズはかなりあります。
最近の海外製電動ガンは完成度かなり上がってきており、ギアノイズも控えめになっている傾向にあるのですが、本製品は昔ながら海外製電動ガン並に甲高い音が鳴ります。
箱出し状態で使い続けるとギアの消耗が激しくなりそうな音なので、調整してから使った方が良い気がします。
少なくとも、グリップ底部のネジを回してモーターの位置を調整する程度では改善しなかったので、根本的にベベルギアとピニオンギアの当たり具合を調整する必要があると思います。
分解して詳しく見てみないと分からないですが、ギアノイズの原因がグリップ角度の問題だったらいやだなぁ…といった感じですね。
HOP最低、HOP中くらい、HOP最大でそれぞれこんな感じの初速になりました。
初速はHOP最低状態では上下に3m/s近いブレがあり、HOPを強くしていくと安定していきます。(とは言え、1m/s程度のブレはあります)
HOP最大状態が最大初速で93m/sまで上がります。



破裂音から察するにかなりエア量過多なセッティングになっており、スプリングレートもかなり硬めな物が組み込まれている感じがします。
フルオートの発射サイクルはこんな感じで、毎秒19.9発とカタログスペックに近しいサイクルになりました。
また、フルオートの発射サイクルはセミオートに比べて若干高めに出るようです。

尚、BB弾が残った状態でマガジンを抜くとリップ側に1発、給弾ルート側に4発のBB弾が残ります。

また、使っていて気になった事なのですが、マガジンをマグウェルに挿す際にマグウェルにリップをぶつけてしまうと勢いよくBB弾が飛び出します。
フルロード状態でこれをすると一気に10〜20発程度のBB弾が飛び出します。

マガジンを挿す際はマグウェルにマガジンをぶつけないように注意が必要ですね…。
プリコッキング設定について
B&T Air/ARCHWICK APC9 AEGシリーズにはプリコッキングが可能な電子トリガーが搭載されています。
電子トリガーの設定方法は説明書に記載されています。

プリコッキング設定は8段階あり、設定モードに入るにはバッテリーを接続し、セミオートセレクターの状態でトリガーを長引きします。
この際、1発発射されるのでBB弾が無い事を確認した上で作業をする必要があります。
トリガーを長引きするとビープ音が2回鳴り、プログラミングモードに入ります。
2回目のビープ音の後、トリガーを離します。
プログラミングモードに入ったらビープ音が一定間隔で鳴ります。
ビープ音が鳴る回数がプリコッキングの段階を示しており、1回はプリコッキング無し、2回は1段階目、3回は2段階目といった感じで最大8回鳴ります。
例えばプリコッキングを5段階目にしたい場合はビープ音が5回鳴った後でトリガーを長引きします。
そうすると、またビープ音が2回鳴り、設定が完了します。
設定が完了したらトリガーから指を離せばOKです。
それ以降は普通にセミオートの射撃が出来るので、プリコッキング設定の具合を確認すると良いでしょう。
イマイチだったらまたトリガーを長引きして再度プログラミングモードに入って調整します。
バッテリー接続からプリコッキング設定までの一連の流れを動画で撮影してみました。
11.1Vだと設定4がギリギリ、設定5にするとオーバーランしてバーストしてしまうようです。
尚、プリコッキング設定が反映されるのはセミオートのみで、フルオート時はプリコッキングが行われません。
その為、プリコッキングの解除はフルオートで1、2発撃つ形になります。
という訳で、B&T Air/ARCHWICK APC9 PRO AEG JP Ver.のレビューは以上になります。
樹脂の質感も良く、刻印周りもしっかり入っている事から外観の完成度はかなり高いと思いますが、マガジンだけがちょっと残念ですね…。
見た目もそうですが、あのリップ形状はサバイバルゲームで使う上で結構問題になりそうな気がします。
マグウェルに当ててBB弾が出てしまうというのはもちろん、マガジンポーチ内でBB弾が溢れたりする可能性もありそうな気がします。
また、マガジンバンパーが外れやすいというのも気になります。
という訳で、この後はいつも通り、分解レビューやカスタム記事などを書いていく予定です。
記事ができ次第公開していきます。
