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Bluetooth機器に対応した特定小電力トランシーバー、ICOM IC-4120BTを購入、Shokz OpenComm 2とペアリングさせました

記事作成日:2025年10月6日

Bluetooth機器に対応した特定小電力トランシーバー、ICOM IC-4120BTを購入しました。

オフィシャルで対応がアナウンスされているBluetooth機器は『ICOM S9』及び『ICOM VS-3』になりますが、社外製のBluetoothヘッドセットやイヤホンとのペアリングも可能な製品となっています。
ただし、ペアリングに関する癖が強く相性問題が起きる事もよくあるそうです。(聞けるだけで話す事が出来ない、そもそもペアリング自体が出来ないなど)

無線機としての性能はざっくり下記の通り

  • 周波数帯:400MHz帯
  • 送信出力:10mW(+20%〜-50%)
  • 音声出力:400mW以上(内蔵スピーカー)
  • チャンネル数:交互20ch + 中継27ch(計47ch)
  • 防水防塵:IP54

アンテナを折りたたみコンパクトに出来る製品で、様々な設定が可能な特小無線としてはかなり多機能な製品になります。

内容物はこんな感じ。
説明書類と保証書、トランシーバー本体のみです。
尚、説明書はBluetooth非対応モデルであるICOM IC-4120と共用になっており、Bluetoothに関してのみ別紙になっています。

外観の紹介

ICOM IC-4120BT本体はこんな感じ。
カラーバリエーションは黒色、水色、緑色(オリーブドラブ)、赤色、黄色の5色で、今回は黒色のモデルを購入しました。

では細部を見ていきます。

表面上部には液晶モニターとボタンが4つ設置(電源、△、▽、グループ)されています。
ボタンはラバーで出来ており、電源ボタンにのみ突起が付いている為手探り状態でも分かりやすくなっています。

その下にはマイクとスピーカーが付いています。
スピーカーはかなり大きなサイズになっており、その脇に小さなマイク穴が開いています。

右側面にはイヤホンとマイクの接続端子が付いており、使わない間は閉じれるようにラバーの蓋が付いています。

左側にはPTTスイッチが付いています。
上の大きなスイッチがメインPTTスイッチ、下の小さいスイッチがセカンドPTTスイッチとなっています。

上面はボリュームノブと、中央にはストラップホールが付いています。

裏面には着脱可能なクリップと展開可能なアンテナが付いています。

アンテナを展開するとこんな感じ。
尚、感度は下がるもののアンテナを折りたたんだ状態でも使用する事は可能です。

バッテリーについて

電池は裏面の蓋を開けて取り付けます。
単3アルカリ電池か単3充電式ニッケル水素電池3本か、純正オプションのリチウムイオンバッテリーパックである『BP-258』を選択可能です。

尚、BP-258は3.7V 750mAhとなっており、最大23時間の運用が出来るそうです。
ただし単3形アルカリ乾電池3本使用時は約80時間の運用が可能なので、BP-258を使う場合は使いまわしが出来るという利点以外は無い気がします。

今回はアルカリ乾電池を使用しました。
丁度3本のエナジャイザーが余っていたので、それを入れてます。

アイコム IC-4300とのサイズ比較

今まで使っていたICOM IC-4300との比較はこんな感じ。
本体のサイズは一回り以上大きく、縦幅・厚みには結構な差があります。

起動と画面表示について

電源を入れると「ピロッ」という起動音と共に液晶にチャンネルなどの情報が表示されます。

PTTスイッチを押すと電波の発信状況が確認出来ます。
メインPTTスイッチの方を押すと送信、セカンドPTTスイッチを押すと受信している事が分かります。

尚、△▽ボタンを押す事でチャンネルの切り替え、グループボタンを押す事でグループの設定、グループボタン長押しでボタンのロック/ロック解除が行えます。

Bluetoothヘッドセットのペアリングについて

Bluetoothヘッドセットのペアリングを行うには設定変更する必要があります。

尚、IC-4120BTのBluetoothはVer.5.2に対応、プロファイルはHFPなので一般的に携帯電話用のハンズフリー通話に対応している製品であれば互換性があります。(ただ、相性問題はあるようです)

Bluetooth接続を行うには、電源OFF状態で電源ボタンと△ボタンを同時押しして起動します。
これで設定モードで起動する事が出来ます。
デフォルト状態だとBluetoothはOFFになっているので、これをONにします。

BluetoothをONにした状態で、「PA」画面に移動し、セカンドPTTスイッチを押す事でペアリングが実行されます。
今回ペアリングを行うShokz OpenComm 2もペアリングモードにする事で、接続が行われます。

接続が行われると「Succ」と画面に」表示されますが、これらの画面の切り替わりは一瞬なのでよく画面を見ておくか、イヤホン側の「接続しました」という音声を聞いておく必要があります。
このあたりの手順は説明書に記載されているので、困る事は無いと思いますが、先述の通りペアリングがうまく出来ないデバイスもあるようなので注意が必要です。

その後、Shokz OpenComm 2で通話が出来るように設定を行っていきます。

行った設定は下記の通り。

  • LE(マイク感度レベル):5
  • OC(VOX機能):bt
  • OL(VOX感度):5

これでShokz OpenComm 2側のマイクがしっかり認識出来るようになりました。
感度が低いと結構大きな声を出さないと認識してくれなかったので、設定を上げています。

小声だと認識しませんが、これで近くの人と会話する程度の声量、それよりも少し小さい声量であれば認識出来るようになりました。

また、詳細設定(電源ボタンと△▽同時押し)で、常にShokz OpenComm 2のスピーカー・マイクが使えるように下記の設定を行いました。
これでBluetooth接続中に本体側から音がなったり、マイクが本体側に切り替わってしまう事はありません。

  • SP(スピーカー出力設定):OF
  • IS(MIC入力選択):bt

尚、VOX/BluetoothをONにした状態だと画面上に「VOX」という文字とBluetoothアイコンが表示されます。

実際にShokz OpenComm 2を使った通信

という訳で、Shokz OpenComm 2を使って話してみます。

ICOM IC-4300とICOM IC-4120のチャンネルをCH1の状態にし、Shokz OpenComm 2を使って話してみます。

実際の動作はこんな感じ。
通信のラグは普通の無線機通信と同じで0.3〜0.5秒程度で会話をする際、最初の1〜2文字が欠落する事があるので本題を話す前に少し間を置くのが良いでしょう。(これはPTTを押して話す際も似たような感じですが)
Shokz OpenComm 2のマイクミュート機能とかもちゃんと使えているので、かなり使い勝手は良いと思います。


という訳で、ICOM IC-4120BTの紹介とShokz OpenComm 2とのペアリングについては以上になります。

自分は無線機のイヤホンやマイクのコードが煩わしいので無線化をしたかったのと、既に使っているShokz OpenComm 2が使えるのはとても良かったです。
後はどの程度バッテリーを消費するかという点ですが、少なくとも2時間程度使ってもバッテリー残量は1目盛りも減らなかったので著しくバッテリーの消耗が激しいという事は無さそうです。

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