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東京マルイ EVOLT(エボルト) M4A1カービンの分解レビュー(バレル・シリンダー・メカボックス、一通り分解)

記事作成日:2025年12月26日

発売された東京マルイ製の新作電動ガン、EVOLT(エボルト) M4A1カービンを早速分解していきます。
尚、開封レビューはこちらから。

という訳で、まずはテイクダウンしてバレルエクステンションやハンドガードなどを外しました。

アッパーレシーバー側から外装パーツを外していきます

アッパーレシーバー側から外装パーツを外していく事にします。
尚、分解途中でピストンやバレルなども外れますがそれは後で紹介します。

まずはレシーバー後部に付いているシリンダーASSYを固定しているネジと板を外し、チャージングハンドルを引っ張ります。

これでシリンダーASSY並びにチャージングハンドルを取り外す事が出来ます。

シリンダーASSY上部にはダミーボルトを動かす為の棒が付いており、チャージングハンドルとダミーボルトはこのように組み合わさっています。

チャージングハンドルはこんな感じ。
比較的リアルな構造にはなっていますが、ちょっと違う箇所もあります。

リアルサイズのチャージングハンドルと比較するとこんな感じで、先端部の形状が違っています。
そのままだとチャージングハンドルが浮いてしまい、取り付けられないと思います。

シリンダーASSYが外れたらバレル・チャンバーを取り外す事が出来ます。

続いて、フロントサイトを外しました。
フロントサイトはバレル底部に開いている穴に六角レンチを差し込みイモネジを緩めた後、ピンを抜きます。
尚、ピンの差し込み方向が本来の方向と違っており、逆側にローレット加工が施されていました。
その為、写真の向き(治具のPING OUT側)でピンを抜かない方が良いです。
自分は治具の方向を信じて本来のピンの向きに気づかず抜ききっちゃいましたが…。

続いて、デルタリングを外していきます。
デルタリング底部に付いているネジを外す事で、スプリングなどが外せます。

バレル基部を固定しているキャッスルナットはネジロック剤がガッツリ塗布されているのか非常に硬く、治具必須です。
また、塗布されているネジロックもカチカチに硬化する物ではなく粘り気のある物なので、加熱するよりもコンコン根気よく叩くいてちょっとずつ緩めていくのが良い気がしました。

尚、バレルナットのサイズは次世代M4系と同じなので、実銃用ではなくエアガン用の分解工具が使えます。

これでバレル周りが一通り分解出来ました。

尚、バレル基部の構造はこんな感じでかなり独特な構造をしています。

レシーバーのネジピッチはミリ・インチ両対応との事で、試しに手元にあるインチピッチのバレルナットを取り付けてみましたが問題無く取り付ける事が出来たので、実ハンドガード及びGBB用ハンドガードの取り付けも問題は無さそうですね。

ただ、粘っこいネジロック剤がガッツリ塗布されているので、ハンドガードを取り付けるならこれを洗浄してからの方が良いと思います。

最後にダストカバーを外しました。
まあ、特に言う事も無い普通のダストカバーですね。

バレル・チャンバーの分解

では内部パーツの分解に進みます。
まずはバレル・チャンバーASSYから。

EVOLT M4A1のバレルはこんな感じ。

先端から少し奥まった所にはガタ取り用のOリングが付いています。
マズルのテーパーはシンプルな感じ。
この辺りの仕様は次世代MP5のインナーバレルと良く似ています。

チャンバーはこんな感じで、非常に特殊なデザインのチャンバーが付いています。
尚、チャンバーには直接マガジンのリップ部がぶつかるような構造になっています。

HOP最低状態と最大状態の突起はこんな感じ。
結構ガッツリHOPの突起が飛び出している事が分かります。

HOP最低状態
HOP最大状態

ではこちらのチャンバーを分解していきます。
まず、チャンバー前側に付いているリング状のパーツを45度程回転させてロックを解除、引っこ抜きます。
これでHOPアジャスターを取り外す事が出来ます。

続いて、Cクリップを外します。
これでHOPダイヤル周りのパーツを外せるのですが、これも知恵の輪みたいな構造になっており、回転させながら通せる隙間を通しながら外していく形になります。
HOPダイヤルが外れたら、チャンバーとインナーバレルを分離させる事が出来ます。

HOPアジャスターはこんな感じで、クッションゴム無しの2点押し仕様になっています。
コンパクト電動ガンと同じような感じで、次世代MP5では付いていたクッションゴムが無くなっているのが意外でした。

結局クッションゴムは要らないという判断になったのでしょうか…。

という訳で、これでチャンバーの分解は完了です。
チャンバーだけでこのパーツ点数…多い。そして、知恵の輪。

インナーバレルとHOPパッキンはこんな感じで、インナーバレルの構造自体は次世代MP5で採用されている物と同じコンパクト電動ガン亜種みたいな形
HOPパッキンはコンパクト電動ガン用の物と同じだと思います。

窓周りの形状はこんな感じで、上と左右に溝が、底部にも溝が掘られているのが特徴です。

尚、バレル・チャンバーにはノズル側から吹き出したと思われるグリスが付着していた事から、最大限の性能を出すには暫くの慣らしが必要のような気がします。

シリンダーの分解

続いてシリンダー側を分解していきます。
EVOLTの特徴の1つとして、ロアレシーバー側のメカボックスとシリンダーが分離する仕様になっているというのが挙げられます。

EVOLTにはこのようなシリンダーASSYが内蔵されており、ピストン、シリンダーの他ピストンやチャージングハンドルの動きに連動して動作するダミーボルトが付いています。

まず、ダミーボルトを外します。
というか、ダミーボルトは軽く引っかかっているだけなので簡単に外れます。
同様にシリンダーを固定するのに使用している四角形のナットも簡単に外れます。

ノズルはこんな感じで、フレームの内側に入り込んだ形になっています。

ではパーツを外していきます。
まず、シリンダーASSY後部に付いているスプリングを抜きました。(特に外す必要は無いと思いますが…)

小さなトルクスネジ(T6)を外す事でフレームを真っ二つに出来ます。

真っ二つになったらチャージングハンドルと連動して動くパーツを外します。

ピストンスプリングとスプリングガイドはこんな感じ。
スプリングガイドは樹脂製で、ピストンスプリングは非常に長くて細い、特徴的な見た目をしています。
スタンダード電動ガン用のスプリングと比較すると、EVOLT用スプリングの細さがよく分かると思います。

スプリングの仕様としては、コンパクト電動ガン用のスプリングをそのまま伸ばしたような形をしていますね。

ピストンはこんな感じで、これまた非常に特殊な形をしています。
基本的な構造はコンパクト電動ガン用を伸ばしたような形、材質は次世代MP5で採用されている黒色のファイバー樹脂のようです。

スタンダード電動ガン用のピストンと並べるとこんな感じ。

ピストンヘッドはこんな感じで、ネジ固定されていますがこのネジを回してもピストン内に付いている錘が空転してしまい外せませんでした。
恐らく気合を入れて回せば外せるのかも知れませんが、当記事では一旦ピストンヘッドの取り外しは行いません。
尚、ピストンヘッドの外径は17.7mmでした。

ピストン重量は14gと結構軽め。
まあ、小さいので重量の軽さは仕方がないですが。

シリンダー・シリンダーヘッド・ノズルはこんな感じ。
これまた非常に特徴的なデザインになっていますね。
シリンダーには滑りの良いフッ素潤滑メッキが施されています。

ノズルはフレームに付いているタペットプレートの役目を担うパーツに引っかかります。
ノズルを動かす仕組み自体はコンパクト電動ガンの物と良く似ていますが、EVOLTの物はかなりガッチリしていますね。

ノズルの動きはこんな感じ。

ノズル前進状態
ノズル後退状態

シリンダーヘッドはこんな感じで、白色のパッキンが付いており、シリンダーに圧入される形で固定されています。

ロアレシーバー側の分解

アッパー側は一段落したので、ロアレシーバー側を分解していきます。

まず、グリップ底部の蓋を固定している2本のネジを外します。
このネジはタップネジなので、締める際には注意が必要です。
東京マルイ、グリップ底蓋のネジにタップネジ採用するの好きですよね…。

モーターに繋がる配線は次世代MP5と同じY端子を使った物で、ブラシホルダーにネジ止めされています。
この固定方法、分解・組み立てが楽で良いんですよね。

EVOLT M4A1に組み込まれているモーターはこちら。
EG1000BRという特殊なモーターで、シャフトはロングサイズですが回転方向が逆向きになっているのが特徴です。
ラベルの色が赤色なのは同じ逆回転モーターであるUZI用のEG1000Rモーターと合わせているからでしょうか。

ピニオンギアは黒色、シャフトにはボールベアリングが付いています。
ブラシホルダーの形状はEG1000系と同じで、ブラシはレイダウン型。

グリップ内側はこんな感じで、2本のネジでグリップがメカボックスに固定されています。
この仕様は従来の電動ガン用グリップと同じように見えますが、ネジの位置などが大きく異なっているのがEVOLT M4の特徴です。

受け側はこんな感じ。
銀色の基部パーツが付いており、Ver6メカボックスのようにモーターの角度を変更出来る機構も兼ねているようにも見えます。
もしかして今後角度の浅いグリップとかも出たりするんでしょうか…。

続いて、他の細々したパーツを外していきます。
まず、マガジンキャッチ。
これはマガジンキャッチボタンを押しながらマガジンキャッチを回せば簡単に外せます。

続いて、セレクターレバーを外します。
セレクターレバをAUTOの位置に回す事でセレクターレバーのシャフトに付いているイモネジにアクセスする事が出来ます。
このイモネジは1.3mmと若干小さいサイズなので、注意が必要です。
このイモネジを緩めれば、左右のセレクターレバーを取り外す事が出来ます。(アンビセレクターレバーに付いているネジは外さなくて良かったです)

セレクターレバーのシャフトに付いているイモネジを緩める
アンビセレクターレバーを外した様子(ネジを外す必要は無かった)
セレクターレバーを外した様子

セレクターレバーはこんな感じ。
中央の連結部はメカボックス内側に埋め込まれているので、これだけ見ると頼りないように見えますが、かなり良い構造だと思います。

続いて、ストックチューブを外しました。
ストックチューブはバレルナットに使われていたのと同じ、粘り気の強いネジロック剤が塗布されており、外すのが大変でした。
特にキャッスルナット自体が亜鉛合金製なので壊れないかヒヤヒヤしながら力を掛けて外しました。

ロアレシーバー側はこんな感じ。

続いて、テイクダウンピンを外しました。
レシーバー内側に付いているレバーを細い棒で押してロックを解除、ピンを抜きます。

最後に、ボルトリリースボタン、グリップ基部に付いているネジを外し、ハンマーピンを抜きます。
メカボックスをロアレシーバーに固定しているパーツは実質この3つのパーツです。

ボルトリリースボタン脇のネジ
グリップ底部のネジ
ハンマーピン

これでロアレシーバーからメカボックスから取り外す事が出来ます。
メカボックスは引っかかりもなくスムーズに抜く事が出来ます。

メカボックスを取り外すと、マガジン検出用のボタンも外れます。
また、ボルトリリースボタンがプラプラした状態になっているので注意が必要です。
尚、マガジン検出用のボタンはロアレシーバー側にハマっているパーツです。

取り外されたメカボックスとマガジン検出用のボタン
マガジン検出用のボタン
ロアレシーバーにマガジン検出用のボタンを取り付けた様子

メカボックスの分解

続いて、メカボックスを分解していきます。
EVOLT M4のメカボックスはこんな感じで、かなりこじんまりしています。

セレクターレバーのシャフトとプランジャーはこの通り、メカボックス内部に埋め込まれています。
プランジャーは横から挿さる仕様で、デザインはMWSの物と良く似ていますね。

タペットプレートの動きも確認しておきました。

タペットプレート前進状態
タペットプレート後退状態

基本的な動きはセクターギアと連動しているのはスタンダード電動ガンと変わらないのですが、ギアの回転に合わせてゆっくり戻る仕様になっているのが面白いなと思いました。

では分解を進めていきます。
まずは外れやすそうで、無くすと困りそうなテイクダウンピンのプランジャーパーツを外しました。

続いて、引っかかっているボルトリリースボタンを外しました。

続いて、トリガー用のマイクロスイッチを外しました。
このスイッチは固定する為のネジ穴が2つ開いているのですが、特にネジ固定はされておらず下にスライドさせる事で取り外す事が出来ます。

続いて、基盤を取り外しました。
EVOLT M4の基盤は小さな+ネジ3本で固定されています。

基盤のバージョンは7.0。
次世代MP5のM-SYSTEMはバージョン2.0でしたが、いつの間に7.0まで上がったんでしょうか…。
尚、こちらのM-SYSTEMは「M-SYSTEM タイプII」というらしいです。
基盤に付いているスイッチはトリガー用のマイクロスイッチのみで、それ以外は磁気センサーになっているのも次世代MP5に搭載されているM-SYSTEM共通のようです。

続いて、マガジンの差し込みと連動して動くシアー周りを外していきます。
尚、この辺りのパーツには小型ではあるもののネオジウム磁石が付いているので、ネジやスプリングがくっつかないように気をつける必要があります。

また、恐らくこれらのパーツはメカボックスの分解において着脱必須では無いような気もします。(分解後に判明)

続いて、インジケーターの光りを伝える透明の板を外し、シアーやスプリングなどを外していきます。

尚、反対側に付いているネジは外しませんでした。

続いて、グリップ基部を外します。

最後にメカボックス後部の樹脂パーツを外します。
この樹脂パーツは中央の爪を持ち上げながら押し下げる事で外す事が出来ます。

これでメカボックスを真っ二つにする事が出来ます。
開いて思ったのですが、東京マルイのメカボックスでよく使われている白色の高粘度グリスではなく透明の粘度低めなグリスが塗布されていました。
グリスの仕様に関しても変わったのでしょうか。

とりあえずセレクターレバーのプランジャーを外しました。

トリガーを外します。
トリガーは引っかかっているだけなので、この状態で引っ張れば外せます。

トリガースプリングも外しました。
かなり小さいスプリングが組み込まれている事が分かります。

続いて、ギア周りを外していきます。
ギアはこんな感じで、従来の電動ガンと比較してベベルギア、スパーギアの向きが上下逆になっているのが特徴です。
また、見ての通り全てのギアは専用設計になっています。

それと逆転防止ラッチは付いていません。
逆転防止ラッチが無いのは次世代MP5も同様で、ギアの停止位置を基盤側でコントロールしているので、ギアのオーバーランは実質発生しない為にこのような仕様になっているのだと思われます。

EVOLTのギアは従来の焼結金属ではなく「MIM(金属射出成形)」を採用、更にスパーギアとセクターギアの軸径が4mmと太くなっています。

セレクターレバーのプランジャーとシャフトはこんな感じ。
尚、セレクターレバーのシャフト部にはセレクターレバーの位置を検知する為のネオジウム磁石が埋め込まれています。

ギアを外したメカボックスはこんな感じ。
タペットプレート(黒色の樹脂製パーツ)やセーフティレバー(銀色のバー)はネジ止めされており、細かいスプリングも確認出来ます。
この辺りは外しても特に役立ちそうな情報も無さそうだったので、このままにしておきます。


という訳で、東京マルイ EVOLT(エボルト) M4A1カービンの分解レビューは以上になります。
発表時点から分かっていた事ではありますが、殆どが新規設計の物で既製品との互換性はほぼ無し。
ギア類の調整もしっかり出来ており、作動性・初速共に問題は無いので、現時点では正直内部に関しては弄る余地は無いでしょう。

後は今後EVOLT専用パーツがどの程度出るか…といった所でしょうか。

また、メカボックス内部の分解難易度は東京マルイ製品の中で一番ややこしいんじゃないかと思われます。
正直、何度も分解したい構造では無いですね…。(分解時に外す必要のあるパーツ点数が多すぎるし、全体的に小さい…)

尚、組立時に気をつけないといけない点をこちらの記事でまとめていますので、併せて参考にして頂けますと幸いです。

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おまけ:メカボックスの取り外しとトリガーの取り外しに関する最小工数について

ロアレシーバーからメカボックスを取り外す作業と、メカボックスからトリガーを取り外すまでの最小工数をXの方にポストしていますので、ご興味のある方はこちらをご参照下さい。

また、『社外製外装パーツを組み込む際の分解手順と必要な工具・治具まとめ』という記事で、「この部分はこの分解で済む」という最小工数の分解を紹介しています。