
分解した東京マルイ EVOLT(エボルト) M4を組み立てる際の注意点まとめ
記事作成日:2026年1月7日
昨年末に発売された東京マルイ EVOLT(エボルト) M4A1カービンですが、発売して半月程度の間で10回以上ギアボックスやシリンダーアッシーの分解・組み立てを行い、テイクダウンと結合は少なくとも30回以上、バッテリー交換に関してはそれ以上の回数を行っています。
その中で「レシーバー組み上げ時」「バラしたパーツの組立時」に注意しないといけない点がいくつか分かってきたので、それらをまとめてみます。
尚、今回紹介するのは特に注意しないといけない箇所や、流れ作業でうっかり間違った組み方をしてしまう事がある箇所のみになります。
そもそもEVOLT M4の内部は細かなネジやバネなどが多く、M-SYSTEMの基板が付いている事もあって全体的にスタンダード電動ガンと比べると、組み立て難易度は高めな製品になると思います。
分解レビュー記事はこちらを、社外製外装パーツを組み込む際の分解手順と必要な工具・治具の紹介はこちらの記事をご参照下さい。
アッパーレシーバーとロアレシーバーの結合時に気をつけないといけないポイント
まずはEVOLT M4の基本操作であるアッパーレシーバーとロアレシーバーの結合についてです。
東京マルイ EVOLT M4A1は出荷時点でテイクダウンされた状態でパッケージに収められており、購入者側で組み上げる必要があります。


基本的には説明書に記載している通りの手順や注意点で完結しますが、今回は特に注意が必要な箇所を紹介します。
この製品はうっかりミス1つで高額な修理代を払う事になる可能性もありますので…。
タペットプレートの位置の確認
まず、タペットプレートの位置の確認です。
セクターギアの脇にギアボックスから飛び出している黒色の樹脂パーツが存在するのですが、これがセクターギアに連動して動く、従来電動ガンで言う所のタペットプレートに当たるパーツです。

これが前進状態に無いとアッパーレシーバーを閉じる事が出来ませんし、無理に閉じようとするとタペットプレートが破損してしまう可能性があります。
ただし、基本的にゆっくりレシーバーを閉じていれば閉じれない事に気づけると思います。

この状態でレシーバーを結合する。

この状態ではレシーバーを結合してはいけない。
基本的にギアが正常な位置で停止していれば後退状態のタペットプレートを指で押して戻す事が出来ますが、ギアが変な位置で停止してしまっている場合はこれが出来ません。
その場合は、1発セミオートで動作させる事で、ギアを正常な位置で止め、タペットプレートを指で押す事が出来るようになります。
テイクダウン状態での動作について
先程、『1発セミオートで動作させる事で、ギアを正常な位置で止め』という手順を紹介しましたが、ではテイクダウン状態で動作させるにはどうすれば良いのかを紹介します。

テイクダウン状態で動作させるには主に2つの方法があります。
まず1つ目、これが個人的に一番楽な方法なのですが、M-SYSTEMに備わっている空打ちモードを使用する方法です。
まず、セレクターレバーをSAFEポジションにし、セクターギアの前側に付いている銀色のボタンを5回押します。
そうすると空打ちモードに移行し、インジケーターが青色に点滅します。



もう1つは普通の動作をさせる方法です。
まず、マグウェル内側に付いているマガジン検知用のボタンを押しながら、セクターギアの前側に付いている銀色のボタンを1回押します。
これでマグウェル内のボタンを押している間、銃を動作させる事が出来ます。



尚、マグウェル内のボタンを押す為にマガジンを差し込んでも良いですが、その場合はマガジン側の空打ちモードをONにしておく必要があります。
バッテリーの配線について
EVOLT M4A1カービンのバッテリーはロアレシーバー内側からストックチューブに収納するという、変わった方法でバッテリーを入れる必要があります。



その後、配線が暴れないようにする為のキャップで蓋をする事が推奨されています。
個人的にはこのキャップはあっても無くてもどっちでも良いかと思っていますが、あった方が安心出来ますね。

そこでの注意点を紹介します。
まず、バッテリーを入れる際に配線は必要以上に引っ張らない事が重要です。
無理に引っ張らなくてもバッテリーを収められる程度には配線にはゆとりがあります。
ただし、何度もバッテリーを抜き差ししていると配線にダメージが入る事はあると思います。
被覆が破れてしまっている状態で、バッテリーを繋いでしまうと漏電を起こしてしまい、最悪の場合M-SYSTEMを破損させてしまう可能性があります。
その為、レシーバーから飛び出している配線の表裏を確認して、被覆が破れていないかどうかは確認した方が良いと思います。


続いて、配線を整える作業です。
配線が広がった状態になっていると、キャップの取り付けがやり辛いので、入口部分だけでも良いのでなるべく内側に寄せて束ねてあげると良いです。


この状態であればスムーズにキャップを取り付ける事が出来るようになります。
また、この際配線が大きく前側に飛び出していないかどうかも確認した方が良いです。
というのも、アッパーレシーバー側、シリンダー後部の窪みに配線が逃げる形になるのですが、配線が飛び出してしまっていると被覆部分を挟み込んでしまい、被覆が破れる原因になります。


これらの事項をしっかり確認した上で、レシーバーを閉じます。
また、閉じる際は「バチン!」と勢い良く閉じるのではなく、ゆっくり閉じてあげた方が安全だと思います。

尚、この作業が面倒な場合は配線を伸ばしてストックチューブ後部からバッテリーを挿入出来るようにするのが良いと思います。
そうする事で、常に配線を抑えるキャップを付けっぱなしにして運用する事が出来るようになり、それ以降の配線へのダメージを低減させる事が出来るでしょう。
延長ケーブルに関しては既に製品を販売しているショップ・個人がいらっしゃいますし、MR30コネクタのオス・メスセットと配線をはんだ付けするだけで簡単に自作出来ます。
アッパーレシーバーとロアレシーバーの結合時に気をつけないといけないポイントは概ねこの辺りかなと思います。
ギアボックスの組み上げ時に注意しないといけないポイント
続いて、ギアボックス(ロアレシーバー側のメカボックス)組み上げ時に注意しないといけないポイントを紹介します。
EVOLT M4のギアボックス内部パーツはパーツリスト上、アセンブリとして1つのパーツとして扱われている為、恐らく内部パーツを破損させてしまった場合、個別のパーツ交換が出来ないものと思われます。
ギアボックスには基板やギアなど色々なパーツが詰まっている事もあり、このパーツ(EEG1-60)の単価は66,000円もします。

その為、他のパーツ以上に注意が必要です。
とは言え、ロアレシーバーにおいて、ミスで破損させてしまうようなパーツはあんまり無いと思います。
M-SYSTEMの基板を触る際に静電気に気をつけるとか、配線引っ張ってしまってハンダを剥がしてしまったり、配線を千切らないように気をつけるなど、電子トリガー製品を扱う上での注意というのはありますし、小さなネジやスプリングがあるので、それらを紛失しないようにしたり、必要以上のトルクで締め込まないなどの注意点はありますが、パーツ同士のかみ合わせはかなり良く、入る所にしか入らないパーツが殆どなので、組み込みミスが起きる事は少ないと思います。
その中でも特に気をつけないといけないのはトリガー検知用のマイクロスイッチに繋がる配線です。
この配線がギアボックスの外側に飛び出した状態だと組み込んだ際に配線を圧迫してしまう可能性があるので、しっかり隙間に配線を収める必要があります。


もう1つ、これは破損に繋がるようなパーツではありませんがグリップ基部の向きに注意が必要です。
誤った方向で取り付けてしまうとグリップ取付時に取り付けられず、後になって気づく事になります。

EVOLT M4のグリップ基部は角度を選ぶ事が出来る仕様になっており、基部パーツの取り付け向きによってグリップの角度を変更する事が出来ます。
現状、東京マルイ EVOLT M4A1のグリップは角度の深い方(後ろ側の溝を使う方)になっているので、逆向きに取り付けてしまうとグリップが取り付けられなくなります。


そのうちグリップの角度を変更したカスタムパーツやバリエーションの想定をしているのでしょうかね。
ギアボックスをロアレシーバーに組み込む際の注意点
ギアボックスをロアレシーバーに組み込んだ後、動作させようとして「あれ?動かないぞ?」となった事が何度かあります。
マガジンを入れても動作せず、ボルトを5回動かして空打ちモードに切り替えると動くという状態になります。
基本的にそうなってしまう原因はこれです。
マガジン検知用のボタンが引っ込んだ状態になっているのです。

この状態でも難なく組み立てる事が出来てしまい、動作させるタイミングまで気づかないという事が多々ありました。
このパーツはマガジンキャッチボタンの所にくっついているパーツで、ボタンが押された状態だとこのようにマグウェル内側のボタンが押された状態になり、レシーバー内側のレバーが飛び出した状態になります。


この状態でギアボックスをロアレシーバーに入れてしまうと、動作しない状態のEVOLT M4が出来上がってしまうという訳です。
厄介なのはこのボタンは特に固定されておらずプラプラした状態になっている所です。
その為、レシーバーにギアボックスを組み込む際に傾けたりしていると意図せずボタンが押された状態になってしまっているという事があります。
その為、ギアボックスを組み込む際と組み込んだ後はちゃんとレバーが引っ込んでいる状態かつボタンが飛び出している状態である事を確認し、組み上げるのが良いと思います。


シリンダーアッシー組み立て時の注意点
最後にシリンダーアッシー組立時の注意点です。
シリンダーアッシーもギアボックスと同様にアセンブリとして1つの部品(EEG1-30)として扱われています。
ギアボックス程では無いですが、33,000円とこちらも結構高価なパーツになっています。

シリンダーアッシーの組み立てで気をつけないといけない箇所は主にノズルの組み立てです。

EVOLT M4のノズルはノズル側面に付いているパーツの窪みにハマるようになっています。
ノズルの側面から飛び出している赤矢印部が、青矢印部の窪みに引っかかるのが正常な状態です。

しかし、1つトラップがあります。
青矢印部の窪みの1つ後ろに、このノズルがぴったりハマる隙間が存在するのです。
この状態でも組み上げる事が出来るのですが、ノズルを後退させる事が出来ず、ギアボックス側に付いているタペットプレートの破損、若しくはシリンダー側の連動パーツの破損などに繋がる可能性があります。

また、これはシリンダーをレシーバーに組み付ける際に気づける事ではありますが、ノズルが大きく傾いた状態になっているのも良くないです。
ちゃんとはめ込んだ状態で、シリンダーアッシーを組み上げるのが良いでしょう。

シリンダーを組み上げた後はノズルが正常に動作するか、確認を行うが良いです。
写真赤矢印部がギアボックスに付いているタペットプレートの後退によって動作するパーツです。

このパーツを指で押し下げて、ノズルが動くかどうかを確認します。
押し下げた状態でノズルが後退すれば正常に組み込む事が出来ているという状態である事が確認出来ます。



尚、このテストをするとノズルが少し傾く事があるので、その場合はアッパーレシーバーへの組み込み前に直してあげた方が良いです。


アッパーレシーバーへの組み込み後にもいくつか確認しべき事項があります。
まず、この状態でもノズルの動きが正常に行えるかどうかの確認はしてあげた方が良いでしょう。

まず、無負荷状態でノズルがしっかり閉鎖され、気密が取れている状態である事を確認します。
その状態でタペットプレートと連動して動くパーツを押し下げ、ノズルが後退するかどうかを確認します。


ついでにピストンも確認しておいても良いでしょう。
EVOLTのピストンの構造上、あんまり起きないとは思いますがスタンダード電動ガンだとピストンとメカボックスのレールのかみ合わせが悪く、ピストンが引っかかって動かないという事があります。
そのまま動作させるとピストンクラッシュ・ギアクラッシュの原因になったり、最悪FETが焼けるので確認はしておくのが良いでしょう。
ピストンの動作確認にはラックギアを棒状のもので押し下げれば良いだけです。
組み上げるだけであれば、とりあえずピストンがスムーズに動くかどうかを確認すれば良いだけなので、この程度の確認で良いでしょう。



もしスプリング交換やスペーサーの追加、ピストンヘッドを弄ったりなど色々手を加えている場合はスプリングがちゃんと引ききれるかという確認を、ピストンとスプリングガイド単体でする必要があります。
という訳で、分解した東京マルイ EVOLT(エボルト) M4を組み立てる際の注意点をまとめてみました。
『東京マルイ EVOLT(エボルト) M4に社外製外装パーツを組み込む際の分解手順と必要な工具・治具まとめ』の記事と同様に今後、社外製カスタムパーツなどが登場した際の参考にして頂けると幸いです。
東京マルイ (TOKYO MARUI) 電動ガン エボルト シリーズ No.1 M4A1カービン 18歳以上 電動ガン