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サークルレティクルが追加されたSCRD-75の新バリエーション、Vector Optics Frenzy 1x18x22 MRT SCRD-M75のレビュー

記事作成日:2026年7月8日

2026年新モデルのVector Optics製ドットサイト、Vector Optics Frenzy 1x18x22 MRT SCRD-M75をつぼみアームズ様よりレビューのご依頼を頂いたので紹介していきます。

以前、2MOAドットモデルの『Frenzy VOD 1x18x22 SCRD-75』をレビューしましたが、本製品はこのSCRD-75にサークルレティクルを追加、3種類のレティクルからレティクル形状を選ぶ事が出来る仕様になっている製品になります。
それ以外にも細かい所で仕様変更が行われているので、その辺りも踏まえてレビューしていきます。

本製品の販売価格は34,700円(2026年7月現在つぼみアームズ価格)で、最近各社がリリースして種類が増えてきているAimpoint ACRO系の小型な箱型ドットサイトで、Vector OpticsのVODフットプリントに対応しています。
尚、VODフットプリントはAimpoint ACROマウントと基本的に互換性があるので、実質ACROマウント互換ドットサイトとも言えるでしょう。

ベクターオプティクス ドットサイト Frenzy FA 18x22 Enclosed MRT Red Dot Sight Vector Optics SCRD-M75 【2026年モデル】マルチレティクル VODフットプリント(ACRO互換)https://tsubomi-arms.net/shopdetail/000000005386/

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付属品について

パッケージは同社おなじみの観音開き方式です。

内容物はドットサイト本体、クリーニングクロス、プラスチックコインドライバー、銃の形を模したドライバー、Frenzyのロゴステッカー、説明書、保証書類です。

SCRD-75の際はSCRD-63と共用のマニュアルでしたが、本製品はSCRD-M75専用の物になっており、基本的な操作方法やレティクルの切り替え方などの説明が行われています。

工具類はこちらの2つ。
キーホルダーのようなデザインのコインドライバーと、同社おなじみの銃の形を模したドライバーです。
銃の形を模したドライバーは、銃口部とマガジン底部がトルクス、フロントサイト部とストック部がマイナスにになっており、マウントの着脱やゼロイン調節などに使う事が出来ます。

SCRD-M75本体の外観レビュー

という訳で、Frenzy 1x18x22 MRT SCRD-M75本体を詳しく見ていきます。
全体的にエッジが丸みを帯びており、肌触りは良いです。
ハウジングの材質は7075-T6アルミニウム合金で表面処理にマットな黒色のアルマイト(質感的にハードアルマイトっぽい気もする)が施されているという、Vectior Optics製品の中では一番気合の入った仕様とも言えるでしょう。

尚、電池キャップには電池装着時の注意書きのシールが貼られているので、先に剥がしておきます。(イルミネーションを使用するのに電池が必要である旨と、向きに注意にしましょうといった事が書かれています)

対物レンズ側・接眼レンズ側にはキルフラッシュはバトラーキャップのような物を装着出来そうな溝が備わっていますが、対応製品に関しては不明です。

また、対物レンズは大きく下向きに傾いている仕様になっており、太陽光の反射による視認性の低下を防ぐ事が出来ますし、発光モジュールとレンズの距離を確保し辛い短いハウジングの中で最適な角度になるよう調整されています。

ドットサイトの対物レンズが下向きになっているのは特殊なデザインと言えるですが、本製品の発光モジュールはハウジング上部に付いているので必然ですね。

ハウジング左側面には輝度調節ボタンが付いており、ボタン部はラバーで出来ています。
ボタンの周囲は突起で囲われており、何かにぶつけた拍子のボタンが押されるのを防いだり、+ボタン側の上下には溝が付いているので手触りだけでどちらが+ボタンなのかを認識する事が出来る仕様になっています。

輝度調整ボタンはカチカチとしっかりしたクリック感があり、ボタンの操作は下記の通りになっています。

  • 点灯:消灯状態で+か-単押し
  • 消灯:点灯状態で-長押し
  • レティクル切り替え:点灯状態で+長押し
  • 輝度UP:点灯状態で+単押し
  • 輝度DOWN:点灯状態で-単押し

尚、輝度は可視光9段階、NV2段階の11段階で調節が出来ます。

ハウジング右側には電池ケースが付いています。
蓋にはVector Opticsのロゴとバッテリーに関する注意書き、CR2032/IP67/MotionSensor/7075-T6など色々書かれています。

文字色がグレーで少し目立ちにくくなっているのですが、それにしても情報量多すぎじゃないですかね…。
こんなに沢山印字する必要があるのか、少し疑問に感じます。

電池はCR2032を1つ使用します。
尚、蓋はコインドライバーを使って空ける仕様なので、付属のプラスチックコインドライバーを使うと良いでしょう。

エレベーションダイヤルとウィンテージダイヤルはそれぞれこんな感じで、T10のトルクスドライバーで回す仕様になります。
カチカチとしたクリック感じがあり、1クリック辺りの移動量は1MOA、最大で上下左右100MOA動かす事が出来ます。

ハウジング左右の下側にはそれぞれ、『FA 18×22 MRT』、『VOD SCRD-M75』と印字されています。

マウントベースについて

冒頭でも触れましたが、本製品のフットプリントはAimpoint ACROと同じ規格のVODフットプリントになります。

ACROマウントへの取り付けはそのまま行えますが、一般的なピカティニーレールなどへの取り付けを行うには別途変換マウントを用意する必要があるので注意が必要です。(例:SCFRM-15
※ピカティニーレール用のマウントベースなどは付属しません。

マウントへの取り付けはネジ(T10トルクスネジ)を締め込み、クランプして固定します。

レンズコーティングについて

対物レンズは緑色、黄色、オレンジ色、赤色などに反射するマルチコートが採用されています。
かなり綺麗なレンズコーティングで、グレードの高さが分かります。

接眼レンズにもしっかりコーティングが施されており、緑系のコーティングが施されています。

覗いた時の様子について

Frenzy 1x18x22 MRT SCRD-M75を覗いた時の様子はこんな感じで、視界は四角形です。

レティクルを点灯させるとこんな感じで、レンズサイズに対して結構レティクルが大きく表示されます。
というのも、サークルのサイズは65MOAと、サークルレティクル搭載のT1系ドットサイトと同サイズの物になります。

デフォルト(サークル+ドット)
2MOAドット
サークルのみ

レティクルの大きさ比較

という訳で、SCRD-M75のレティクル(2MOAドット+65MOAサークル)がどれほど大きいかを比較してみます。
それぞれの写真の右側に、SCRD-M75のレティクルを置いています。

  • 同じFrenzyブランドのVector Optics Frenzy-S 1x17x24 SCRD-M43
  • Trijicon RMRサイズのリフレックスサイト、HOLOSUN HS HS507C
  • 大きなレンズが特徴のSIG SAUER ROMEO-RS PRO
VO-SCRD-M43
HOLOSUN HS HS507C
SIG SAUER ROMEO-RS PRO

この通り、基本的に小型なドットサイトに付いているサークルレティクルは30MOA程度の製品が多いので、SCRD-M75のレティクルの大きさがよく分かると思います。

大きなレティクルが良いか、悪いかは正直賛否が分かれると思いますし、自分も「使用環境による」としか言えないですね…。

例えば、ライフルやSMGなどいわゆる長物で使う事を前提としたEoTech ホロサイトやHOLOSUNなどのサークルレティクル製品は65MOA近いサイズになっています。
逆にピストル用のサークルレティクルは小さい物が多いです。

つまり、本製品も主要な用途はライフルなどを想定しているのかも知れません。

Aimpoint ACROマウントへの取り付けについて

Aimpoint ACRO用マウントにSCRD-M75を取り付けてみます。
今回は下記2製品で試してみます。

  • Evolution Gear REPTILIAタイプ 1.93インチ ACROマウント
  • WII TECH Aimpoint ACRO用プレートを取り付けた東京マルイ Glock17 GEN5 MOS

まず、Evolution Gear REPTILIAタイプ 1.93インチ ACROマウントに取り付けるとこんな感じになります。
一般的なライフルなどに取り付けて使いたい場合は、このスタイルが良いでしょう。

WII TECH Aimpoint ACRO用プレートを取り付けた東京マルイ Glock17 GEN5 MOSの方はこんな感じ。

SCRD-M75はAimpoint ACROとほぼ同サイズのハウジングサイズなので、ハンドガンへの取り付けも問題ありません。

気になるような隙間や段差も無く、しっかりスライドに埋め込まれる形で固定する事が出来ます。

尚、サイトピクチャー及び撃っている様子はこんな感じになります。

レンズの歪みとパララックス計測

いつも通り、パララックスとレンズの歪みを見ていきます。
2.5m先のディスプレイを覗いています。

ほんの僅かにレンズのフチ側が歪んで見えますが、正直ほとんど気にならないレベルです。
レンズがあれだけ大きく傾き、湾曲しているのにも関わらず、ここまで歪みが抑えられているのは結構優秀なのではないかと思われます。

この状態で視点を上下左右に動かします。
結果はこんな感じで、全てにおいてレティクルの位置が基準の円から外れるような事はなく、パララックスは許容範囲内だと思われます。
左右がちょっとギリギリでしたが、許容範囲内と言えるでしょう。

Aimpoint ACRO P2との比較

レプリカにはなりますが、Aimpoint ACRO P2との比較も行ってみます。
比較対象はAim-O製のレプリカACRO P2です。

外観は大きく異なっていますが、サイズ感自体はほぼ同じです。

ハウジングサイズが同じですがレンズサイズは大きく異なっており、SCRD-M75の方が明らかに大きくなっている事が分かります。
特に覗いた時の見た目は明らかで、SCRD-M75の方が視野が広い事を体感できます。

SCRD-75との比較

最後に、SCRD-75とも比較していきます。
冒頭でも触れた通りSCRD-75との大きな違いは2MOAドットのみか、2MOAドット+65MOAサークルを含むマルチレティクル仕様かという違いですが、ハウジングのデザインにも少し変更が加えられています。

まず、輝度調節ボタンの周囲が一段高くなっており、誤操作を防止する仕様になっているのに加え、+ボタンの上下に窪みがある為に手触りで+ボタンの位置を見つけやすくなっています。

電池蓋のデザインも変わっていますね。
刻印の内容や位置もそうですが、SCRD-75では十字のネジ頭だったのがSCRD-M75ではマイナス型になっています。

ハウジング上部の変化は特になし。


という訳で、サークルレティクルが追加されたSCRD-75の後続機種、Vector Optics Frenzy 1x18x22 MRT SCRD-M75のレビューは以上になります。

個人的にはかなり良い製品だと感じました。
現時点ではAimpoint ACRO規格のドットサイトでサークルレティクルを採用している製品はかなり少ないですし、65MOAサークルを採用している事もあってライフルに取り付けての運用にも向いている製品に仕上がっていると思います。

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