サーマルビジョン、TorreyPinesLogic T10-Sをサバゲー(アウトドア)で使ってみての感想
記事作成日:2016年1月12日
TorreyPinesLogic T10-Sを実際にサバイバルゲームで使ってみての感想を書いてみます。
なお、今回は色の温度差が分かりやすいように画面表示をカラフルな設定にしています。
結論を先に書くと、面白いですが、正直使い物にはなりません。
理由としては、まず解像度の低さが挙げられます。
これはT10-Sに限らず、T10シリーズ全てに言えますが、流石に80x60px(4800画素)で熱源を探すのはあまりに無理がありますね・・・。
特にT10-Sの場合視野角が50度もあるので広範囲のエリアをこの小さな画素に当てはめるので余計に索敵には無理があります。
どれ位キツイかと言うと、7~8m位先で立ってる人を写すと・・・
4~5m位の距離であれば何をしてるのかがよく分かります。
左の人が銃を構えて、右の人が跪いてる図。
10m位の距離になるとこんな感じ。
右の人が銃を構えながら歩いていて、左の人が中腰になってる図。
T10-SやT10-Mは視野角が50度なので、これくらいのサイズ感になります。、
T10-Nの場合は視野角が 25度なので、見える範囲は狭いですが見える被写体の大きさが大きくなるので、その分こちらのほうが索敵には適しているのかもしれません。(流石にそれを検証する為だけにT10-Nを買おうとも思いませんが・・・)
私はこのT10-Nをハンドガードに斜めに付ける形で使っていたのですが、実際にサバゲー使ってみるとこの位置も結構使いづらかったです。
なにせ、画面が小さいし映ってる被写体の熱源も小さいのでとにかく見づらい・・・。
見づらい物を見ようとするので、意識がT10-Sばかりにいって肝心な肉眼や音での索敵が全然出来なくなります。
これで何度”見える敵を見逃した”事か・・・。
では暗くて敵が見えない夜戦(ナイトゲーム)ではどうかと言うとこれも中々厳しいです。
それがディスプレイの明るさです。
T10-Sは昼間でも十分見える位にディスプレイが明るいです。
そして、ディスプレイの明るさの調節機能が無いので昼だろうが寄るだろうが同じ明るさです。
なので、夜戦でT10-Sを使った場合はディスプレイから漏れる明かりでバレますし、ディスプレイの明かりが体(主に顔)に反射してバレます・・・。
また、明るいディスプレイが目の前にあるせいで一向に目が夜に慣れない・・・。
おかげで”月光の僅かな明るさでの索敵”という夜戦ならでわの醍醐味が全然楽しめませんでした・・・。
という訳で、基本的に「解像度の低さ」「画面の明るさ」によりアウトドアフィールドでは昼夜問わずT10-Sはメリットよりデメリットの方が多い印象でした。
Torrey Pines Logic T10-S Thermal Imaging Sight by TORREY PINES LOGIC 並行輸入品