1-4×24mmショートスコープ対決。LayLax SOLとTrijicon TR24 AccuPointを比較してみた。 | エボログ

1-4×24mmショートスコープ対決。LayLax SOLとTrijicon TR24 AccuPointを比較してみた。

LayLaxとサイトロンジャパンのコラボ商品、「サイトロンジャパン ミルスペック スコープ RS1-4×24mm SHORT SCOPE “SOL”<Quintes sence MIL>」ですが、発売開始早々購入してレビュー記事を書いた所、割と閲覧数が多くて「結構興味持ってる人居るんだな〜」と思ったので、再びレビュー記事を書きます。

最初はファーストインプレッションから始まり屋外で見てみた感想を書き、「次はサバゲー持っていって使った感想ですね〜」なんて感じで書いていましたが、サバゲーで使ってみた感想ついでに丁度いい感じのスコープを友人が持っていたので比較してみる事にしました。

という訳で、LayLax SOLとTrijicon TR24 AccuPointを比較してみる事にしました。

定価34500円 VS 定価約12万円(1099ドル)の対決。
普及価格帯筒 VS 高級筒の対決です。
「そんな比較やっちゃいかんだろ!」と突っ込まれるかもしれませんが、比較してみると共に非常によく似た性質を持ったスコープで、SOLの問題点がよく分かると思ったので、比較記事にしてみる事にしました。

まず、どういった所が似ているのかと言うと、

  • 共にショートスコープ
  • 同じ倍率、同じ対物レンズ径
  • 共に30mmチューブ
  • 共にSFPレティクル(倍率を変えてもレティクルが変わらないタイプ)
  • 共に縁がとても細い
  • 同じくらいの視野
  • 広いアイリリーフ(ほぼ同じ位)
  • 広いアイボックス(ほぼ同じ感じ、もしかしたら少しSOLの方が広いかも?)
  • レンズの仕様が似ている(対物・接眼レンズ共にマルチコートという点。使用しているレンズ枚数までは不明)

といった所ですね。

1倍率での見え方比較

まずはショートスコープの醍醐味、1倍率での見え方の比較です。
左がSOL、右がTR24です。(以後全ての動画でそういう配置にしています)

SOLは前回、屋外で見てみた感想を書いた時に書いた通り、対物レンズの反射が少々気になります。(動画を見て頂けるとスマホが対物レンズに写り込んでいるのが分かると思います)

また、前回のレビュー時点では気が付かなかったのですが、どうやらチューブ内の乱反射もあるようで、日光下だと少し眩しく感じます。

そういった影響のせいか、全体的に像の色が白く飛んでいたり、明るい場所や逆光の状態で覗くと眩しく感じる事が多々ありました。
また、像のコントラストが低く、全体的にぼやっとしている印象を受けます。

レティクルもワイヤーレティクルの為乱反射処理が施されていないガラスエッチングレティクル、対物レンズから差し込んできた光やチューブ内の反射の影響でキラキラと光ったり、色が乗ってしまったりして見づらい事がありました。(写真だと対物レンズにスマホが写り込んでいます)

一方、TR24はレンズの反射やチューブ内の乱反射はかなり抑えられており、色が飛んでしまうような事はありません。
レティクルもちゃんと反射防止コーティングが施されたガラスエッチングなので反射するような事もありませんし、像の色も鮮やかでコントラストが高く、パキッとした色合いでした。

「カメラじゃあるまいし、色の綺麗さとかどうでもいいだろ」と思うかもしれませんが、実はこれ結構大事なんです…。

像がぼやけている、コントラストが低いという事は、索敵し辛いという事でもあります。
色が綺麗でパキッとしていれば、たとえ草むらに迷彩服を着ている敵が居たとしても違和感に気づく事が出来ますが、それがボヤケていたり色が不鮮明だと気づける物も気づけません。
軍が採用しているレベルのスコープとかを覗いてみると、大体コントラストが強く、色の差がはっきりしている製品が多いのです。

また、このスコープに限った事ではありませんが、ゲーム中に、

遠くの草むらで怪しい影を見つける→敵かな?と、スコープで覗く→よく見えん、分からん

というのを何度も経験しています。

個人的にスコープは、そういった肉眼では「ただの怪しい影」としか捉えられない物が何なのかを判別する為にも使えると思っています。
そのためにも、コントラストの強い綺麗なスコープ(と言うより、レンズ)が必要だと私は思っています。

4倍率での見え方比較

続いて、倍率を上げた状態での比較を行います。
この比較動画を見ると、SOLとTR24の違いがより一層分かる気がします。

SOLは1倍の時と同様、像のコントラストが低く、ぼやっとしている印象があります。
それに加えてアイボックスがかなり狭くなってしまうので、像を綺麗に映せる範囲がかなり狭くなっています。

更に、変な光の反射や屈折の影響のせいか、一瞬キラッと光ってから像が見えるような感じです。

一瞬ですが、このように左右反転して歪んだような像が見えたりしますし、スコープの内側も映ってます。

サバゲーとかで普通に使っていてもこれが結構気になるのです。

銃を構えてスコープを覗く→一瞬キラッと光る→像が見える

という感じになるので、像が見えた直後位には少し目に残像が残る事があるんですよね。
ライトで一瞬照らされるとぼや〜と残る光と玉みたいな奴です。(少しオーバーな表現になっていますが、大体そんな感じです。)

一方、TR24は覗き込んだ時に、真っ黒→パキッと像が映るという感じなので、そういった一瞬「眩し!」となる事がありません。
このように、TR24は像が見えない間は真っ黒の状態です。

若干ながら反射しているような光も見えますが、全然気にならないレベルですし反転した像が見えたりする事はありません。

レンズのコーティングや乱反射を抑える為の処理を丁寧に行っているスコープは覗き込んだ時、気持ちが良いのです。

パララックス(視差)の比較

最後に、パララックス(視差)の比較を行います。
こちらは前回屋外でレビューした時に少々気になったので比較してみます。
4倍にするとSOLではアイボックスが非常に狭くなってしまい、マトモな動画が撮れないので1倍の状態での比較になります。
ちなみに、TR24は4倍にしても結構広めのアイボックスを維持できています。(流石に1倍よりかは狭いですが)

M.E.T ユニオンにある35mレンジのネットのポールにレティクルを合わせて撮影しています。

大体前回のレビューと同じような結果になったのですが、SOLのレティクルが大きく動いている事が分かると思います。
ちゃんとセンターで覗いた時は十字レティクルの縦線がポールと重なっているのですが、少しずらしていくとポールの外側に十字が移動してしまいました。

TR24はカメラを動かしてもレティクルの位置はほとんど変わらず、ちゃんとポールを狙い続ける事が出来ていました。

また、近くの物を見た時に気になったのですが、どうやら視点をずらすと像が歪んだり、2重に見える事があるようです。
こちらの写真は10m位の距離にあるポールにレティクルを合わせたもので、左は真っ直ぐ覗き込んだ状態、右は右方向にカメラ(視点)を動かした時の写真です。

右の写真を見ると、レティクルを境目に右側の像が歪んでいる(像が二重になっている?)のが分かると思います。

このような現象はTR24では見られず、恐らくチューブ内で反射したり変な風に屈折した光が悪さをしているのではないかと考えられます。

という訳で、LayLax SOLとTrijicon TR24 AccuPointの比較はこんな所です。

ちなみに、これまでの動画や写真全てにおいて発光レティクルを最大で光らせているのが分かった方、いらっしゃいますでしょうか。
いれば多分エスパーだと思います。
曇り空だとかろうじて赤いドットが見えましたが、日光下だと全く分かりませんね…。


続いて、サバゲーでSOLを使ってみた感想を述べます。

フィールドはM.E.T ユニオン、銃はリコイルを強化したM4 MWSを使いました。
マウントは以前レビューしたDISCOVERY製のワンピースマウントリング

まず、1倍〜2倍位まではアイボックスが広い為、素早くさくっと構えて撃つ事が出来るので、とても便利です。
当初気になっていたレンズの歪みも実際にサバゲーで使ってみるとそこまで気になるレベルの物では無いかな?といった感じ。

また、以前のレビューでは「1倍は1.2倍位ある」と紹介しましたが、遠距離にある物を見た時に妙に小さく見える事があり、よく見てみた所実際肉眼よりも小さく映っていました。
もしかしたら近くにあるものは大きく見えるのですが、遠くにある物は小さく見える、魚眼レンズ特有の症状があるのかもしれません。

おかげでスコープをずっと覗いていると距離感がおかしくなってきます…。

「肉眼で索敵して、さくっと構えて撃つ」という使い方が良い気がします。
また、私は1.5倍〜2倍で使い、違和感をなるべく感じないようにして使っていました。

サバゲー当日は見事なまでの快晴で、春とは思えないほど暑かったのですが、おかげで先述している光の反射の影響をモロに喰らいました。
正直、眩しいです。
逆光の状態でSOLを使う際には気をつけた方が良いかもしれません。(目に焼き付くので、肉眼での索敵にも影響を及ぼす)
ゴーグルをスモークレンズにする事で、そういった問題は緩和されますが…。

そして、スコープ+ガスブロの組み合わせで使うに当って気になっていたのがゼロインが狂うか?という問題。
下手な中華スープだとガスブロ程度のリコイルでもゼロインが狂ってしまい、見当違いの所に弾が飛んで行く事がよくあるのですが、SOLではそういった問題は一切ありませんでした。

何だかんだ1000発近く撃ちましたが、最初にゼロインした状態から全然変化は無く、耐衝撃性は十分にある製品だと思います。
まあ、何だかんだサイトロンジャパンの製品ですし、実銃対応も謳っていますからね。


最後に総評です、
TR24をMAXとして考えて、SOLの駄目な所、言うなれば「ケチってる所」を挙げると、

  • 対物レンズ・接眼レンズのコーティングがイマイチで、余計な光が侵入する
  • チューブ内の乱反射処理がイマイチで、キラキラと光る
  • レティクルに光が反射するので見づらい
  • 発光レティクルが暗すぎて使い物にならない
  • パララックス(視差)が大きい

といった感じでしょうか。

普及価格帯にする為に性能を限界まで上げ、ケチる所はケチってる感じですね。

例えば、像の色味とかに関しては、そこら辺の安いスコープと比べると全然良い方だと思いますし、チューブ内の乱反射とかパララックス(視差)とか、高級スコープを見たことがある人しか分からない話だと思います。
レティクルも3万円程度の価格帯ではガラスエッチングにする事はできず、必然的にワイヤータイプになるので、光の反射は避けれないでしょう。
レティクルも、ガラスエッチングではあるものの、コストを抑えるために乱反射コーティングを省略する必要があったのでしょう。結果、光が乱反射してしまっている感じですね。

高級スコープと比較してこそ分かるSOLのコストパフォーマンス。

お陰様で私は高級ショートスコープを購入する決断をしました。
現在、絶賛貯金中です。

20万円位貯まればマウントと一緒に買おうと思っています(機種は現在選別中)

という訳で、「SOLは高級筒沼の第一歩」としてとても良い製品だと思います。
本当、全てはSOLのせいです。

今までは「高級筒買った所でそんな精度の良い銃持ってないしなぁ〜」とか「どうせエアーソフトガンなんだし安いのでいいだろ」とか思って買うのを渋っていたのですが、見事に沼に落ちそうになっています。(まだ買ってはいないから沼には落ちてないはず)