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KRYTAC KRISS VECTORを再調整(モーター、ノズル、ギア交換+トリガーのショートストローク化)

記事作成日:2017年8月31日

DSGを組み込んだクライタックのクリスベクターですが、もうちょっとだけ弄る事にしました。

まずはDSG化してもレスポンスに不満があったので、モーターを交換する事にしました。
今回組み込むモーターはLONEX TITAN A2です。

ちなみにLONEX TITAN A2に付属するピニオギアはベベルギアとの相性が起きやすく、組み合わせによっては酷いギア鳴りを伴う可能性があります。
その場合は素直にピニオンギアを交換するのが良いのですが、LONEXのモーターはピニオンギアが外しづらい(圧入がえげつない)ので、私はベベルギア側を交換する事が多いです。

過去に外そうとした結果、ピニオンリムーバーが壊れた事もあります…

こちらのモーターをクライタック ベクターのメカボックスに入れるのですが、純正モーター同様にガタツキが発生していたので、ビニールテープを貼りました。
純正のように一巻する程の隙間では無かったので、側面に貼っています。

続いて、ブラシを交換しておきます。
LONEX A2のブラシはSYSTEMA PTW用モーター等でも採用されているスタンドアップ型のブラシなので、SYSTEMA純正のブラシが使えます。

何故SYSTEMA純正を選んだのかと言うと、SYSTEMA純正のモーターブラシは少し前からAg30%の物からAg80%の物(いわゆるシルバーブラシ)へ置き換えが進んでいます。
単にSYSTEMA純正のシルバーブラシを使いたかっただけなんです…。
ぶっちゃけ他メーカーのシルバーブラシならもっと安く手に入ります。

左がSYSTEMAの新ロットのモーターブラシ、右が旧ロットのモーターブラシです。
明らかに色が異なりますね。

こちらのシルバーブラシをモーターに取り付けて暫く慣らします。
いつも通り安定化電源に繋いで暫く放置。
シルバーブラシの慣らしは結構時間が掛るので、扇風機を当てながらやるのが良いです。

とりあえずモーターのみ交換して動かした所、快調に動きました。
懸念していたギアノイズも無く一安心。

続いて、ギアを交換します。
せっかく快調に動いているのに何故ギアを交換したのかと言うと、Twitterを見て頂いている方は分かると思いますが、この通りスパーギアの軸が折れ、歯が1枚欠けてしまっているからです。
こんな状態でも不思議と異音無く動いてたんですよねぇ…。

ギアはZCのギアセット(18:1)を使います。
前回は硬度の低い方のギアセット(金色)を使いましたが、今回は硬度の高い方のギアセット(黒色)を使います。
ZCのギアセットはロット差で入ってるギアが違うので、ややこしいです。

セクターギアはDSGのままなので、実質使うのはスパーギアとベベルギアのみになります。

ギア交換ついでにセクターギア用の逆転防止ラッチを外しました。

クライタック クリスベクターはセーフティーレバーをSAFE状態に入れると逆転防止ラッチが解除され、ピストンが開放される仕組みが備わっています。
ピストンが開放されるという事はギアが逆回転を起こします。

逆回転の際に、セクターチップがタペットプレートと衝突させない為にセクターギア用逆転防止ラッチが付いているようなのですが、よくよく考えるとDSGの場合は不要であるどころか、ピストンが開放されずに途中で止まってしまうので、外す事にしました。

メカボを開けたついでにノズルも交換する事にしました。

前回調整した際は89式のノズルを加工して使っており、特に不満も無いのですが何となくRETRO ARMSのアルミノズル(21.5mm)を買ってきました。
長さが0.1mm単位で選べるので、寸法が適当な海外製電動ガンを調整する時にめちゃくちゃ重宝するノズルです。

こちらのノズルは内側にOリングが入ったエアシールノズルになります。
先端に緩やかなアールが掛かっているのが特徴的ですね。

という訳で、内部はこんな感じになりました。

一旦この構成で動かしてみた所、えげつないギアノイズが響きました。
心臓に悪いアレですね。
間違いなくLONEX A2とベベルギアの相性問題だったので、ベベルギアを戻す事にしました。

「組む前に確認しとけよ」という感じなのでが、よく見てみるとベベルギアの歯の高さが全然違ってます…。
左側(新しく組んだ方)は歯が高く、右側(今まで組まれてた方)は歯が低いです。

とりあえずベベルギアだけ元に戻しました。
あんまりこの組み合わせは好きじゃないんですが、仕方ないです…。

とりあえずこれで異音は解決しました。

尚、LONEX A2を取り付けた際、モーターホルダーにブラシの線が接触しそうな気がしたので念のため絶縁テープを貼っておきました。

続いて、以前インナーバレルとチャンバーを交換した時にクラックが入ってしまったCクリップを交換します。
と言うか、再度外そうとしたら完全に割れました。

買ってきたのはRETRO ARMS製のCクリップです。
クライタックベクターのCクリップ(バレルクリップ)は専用品のように見えますが、形状自体はM4系のチャンバーと同じなので互換があります。

左がRETRO ARMS、右がクライタック純正。
RETRO ARMSのCクリップには下部に突起があり、バレルの回転を抑制してくれるのとしっかりセンターで固定してくれるという優れものです。

取り付けるとこんな感じ。

最後にトリガーストロークを調整します。
出来ればトリガーを分解したかったのですが、外れる気がしなかったので分解せずに調整していきます。
トリガーを引いた時に動く棒に厚さ1mmのプラ板を2枚、瞬間接着剤で貼り付けます。

これにより大幅にトリガーストロークが短くなり、クライタック クリスベクターの大きな不満点でもあった重くて長いトリガーからおさらばできます。
この通り、チョン押しで射撃する事が可能になります。
これだけトリガーストロークが短ければ、トリガープルの重さも気になりません。

尚、トリガーにプラ板を貼った事によってSAFE状態でもスイッチが押されるようになりましたが、クライタックベクターはSAFE状態なら物理的に通電がカットされる構造なので、問題はありません。

という訳で、クライタックベクターの再調整は以上になります。
レスポンス、トリガー共に満足の行くレベルに達したので、ようやくサバゲーで使えそうです…。

ちなみにネジやピンが若干錆びついていたので、CRC 556の洗礼を受けさせました。
袋にネジを入れて、556を吹きかけておきました。

これでクライタックベクターも556臭を放つ銃になりました。


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