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A&K STW HK416Dの内部調整まとめ+外装カスタム

記事作成日:2017年10月31日

3分割で紹介したA&K STW HK416Dの調整記事ですが、一通り紹介し終わったのでまとめます。

ロアレシーバー周り(ギアボックス、モーターなど)で行った調整

こちらはとにかくシム調整に時間を要した気がします。
箱出し状態だと設定がメチャクチャで、軸受は軸に固着してるしギア同士やギアボックスが擦れあった跡が至る所にあり、擦れないように調整しつつ、スムーズに回るようにするのが大変でした。
また、フルストロークだとあまりにレスポンスが悪く、発射サイクルも遅かったので、レスポンスを極力普通な感じにする為にDSGを組みました。

後はモーターのピニオン位置調整とか普段通りな感じですね。
それでもギアノイズは大して抑える事は出来ませんでしたが…。

シリンダー周り(ピストン、シリンダー)で行った調整

シリンダー周りは正直大した事はしていません。
いつも通り、ピストンヘッドの打撃音を減らす消音加工とピストンヘッドのOリング交換程度です。
しかし、DSG化に伴うピストンヘッドの可動量調整は少し面倒な作業に分類されるかもしれません。

あと、ノズルの周囲(ノズルとシリンダーヘッドの隙間)からエア漏れが起きていたのは正直びっくりしましたが…。(トレポン弄ってて初めて経験しました)

バレル・チャンバー周りで行った調整

この部分の調整が一番面倒でした。
バレルは今までのデータから10.5インチ位の長さに切ればDSGで丁度よくなる事は分かっていたので、その長さでカット。
チャンバーパッキンもメイプルリーフのマカロン 60度(黄色)を組んで完了でした。

しかし、ピストン側同様、DSG化に伴う不具合の修正には時間を要しました。
チャンバーの色んな所を削らないといけなかったので、そして、どの程度削れば解決されるのかが分からず、少し削っては組んで動かして〜をひたすら繰り返してました。


というわけで、これらの調整が全て終わった後、コネクタをXT30に変えました。
別にいつのタイミングで交換しても良かったのですが、コネクタの交換は何かついついいつも後回しになってしまうんですよね…。

使用バッテリーは11.1Vの1000mAh前後のバッテリーを想定しています。
いかんせんストックチューブ内のFET(SWD)がデカイので、これより大きなバッテリーを入れるとストックを結構伸ばさないと使えないので…。

という訳で、こんな感じのサイクルと初速になりました。
最終的にフルオートはあまり初速が安定せず、セミオートの時より少し低めに出てしまいます。
セミオートは93m/s後半〜94m/s前後で安定しているのでまあ良いかなと…。

それにしても、STWは凄いですよ。
DSGの11.1VでようやくPTWのフルストローク位の連射速度になります。

PTWにDSG組んで、11.1Vで回したら秒間で30発後半〜40発近い発射サイクルになってしまうのに…。


つづいて、軽く外装のカスタムを行いました。
元々このSTW HK416Dを買った時点で「初期型のHK416にしようかな」と考えていたので、そういう仕様に変えていきます。

まず、エンドプレートを普通の形の物にします。
今回使ったのは余っていたSYSTEMA純正のエンドプレートです。

ポン付けで問題ありませんでした。

続いて、ダストカバーを交換します。
STW HK416D付属のダストカバーは新型の樹脂製ダストカバーになっているので、これをM4A1タイプのダストカバーに変えます。
尚、これは新品のSYSTEMA純正を買ってきました。

根本のロッドやスプリングなどはSTW付属の物を使いました。

セレクターレバーもSYSTEMA純正のM4A1タイプの物に変え、グリップもタンゴダウングリップにしています。

そして、フリップアップのアイアンサイトを外します。
初期型のHK416にもフリップアップサイトは付いている個体があるようなのですが、外されてる個体の方が多そうな感じがしたので外す事にしました。

フリップアップサイトの代わりに付けるアイアンサイトとして、VFC製のHK416のフロントサイトを買ってきました。
あと、同社製のナイツタイプ バーティカルフォアグリップも購入。

実はHK社が初期型のHK416に付けているバーティカルフォアグリップはナイツのバーティカルフォアグリップと同じ形なのですが、刻印がHK刻印になっているものなんです。
昔はレプリカだか実物だかの流通があったようなのですが、今では見かけなくなったのでナイツで我慢。

VFCが作っているだけあって、フル刻印。
樹脂の質感も良く、かなりしっかり出来ています。

HK416タイプのフロントサイトはこんな感じ。
まあ、よく見るデザインだと思います。

手にとって驚いたのがその軽さ。
アルミ製なので当然かもしれないのですが、めっちゃ軽く感じました。
重量は39g。

アイアンサイトとバーティカルフォアグリップを付けるとこんな感じ。
尚、アウターバレルは短いタイプにしました。(短い初期型HK416の資料はかなり少なかったですが、一応あるようだったので…)

そして、ここが一番のポイント。
友人からHK刻印のブッシュマスターストックを譲って頂いたので、それを付けました。

スリングスイベルが付属しなかったので、SYSTEMA純正のブッシュマスターストック(リコイルモデルについてきた奴)から拝借しました。

尚、ストックチューブのキャップとかは無いので、配線むき出しです。
まあ、この方がバッテリーの交換が容易なので、このままで良いかなと思ってます…。

というわけで、STW HK416Dから取り外されたパーツはこんな感じになります。
ストックの存在を完全に忘れており、写真には映っていませんが、ストックも外されてます。

そして、完成したHK416はこんな感じ。
光学サイトとして、時代的に合っているBushnellのホロサイト(1997年製造)を乗っけてみました。

反対側はこんな感じ。
やっぱりHK刻印のブッシュマスターストックが良いアクセントです。

うーん、この感じすごく懐かしい…。
私がHK416という銃の存在を知ったのは「GUNNER」というDVDが付録についていたガン雑誌で、2005年の頃でした。

「アッパーを交換するだけで、M4A1をガスピストン方式に変更出来る」や「泥水に水没させた直後に撃っても問題ない」という当時としては画期的な製品だったのを記憶しています。
HK社のプロモーションも耐久性をかなり売りにしていたようで、イベントのデモとかでも巨大なポリバケツの中にHK416を突っ込んでから撃ってみたりしてました。

丁度XM320(現在はM320A1という名前で米軍に納入されているグレネードランチャー)も同時に発表されており、M203に比べてリロードがしやすかったり命中精度が上がってたりとHKが熱かったタイミングでした。

そんな懐かしさを含めて、STW HK416Dを初期型のHK416にしてみた訳です。

大体いい感じに出来たのですが、後は刻印ですね…。
マグウェル部分の刻印はもちろん、セレクターレバーやリアサイトに色が付いていないのが物足りない所…。
私のTwitterを見ている方はもう塗装している事を知ってると思いますが、塗装の記事は追々別途やります。