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チャイポンことA&K STW M4 CQB-Rを分解しながら個体差についてもレビューしていきます

記事作成日:2018年1月5日

初売りで買ってきたA&K STW M4 CQB-Rを分解していきます。

私は初期ロットのSTW M4 RISと、2次ロットのSTW HK416Dの2丁を今までレビューしてきていますが、それらとの比較も併せてやっていこうと思います。

という訳で、とりあえずテイクダウン。

ちなみに、開封レビューの時で気になった人も居らっしゃるかもしれませんが、テイクダウンピンが傷だらけなのは最初からです。
こういう何度も分解・組み立てをしないと付かないような傷が最初から付いているのが新品STWの謎ですね…。

尚、チャイポンの分解や各パーツの詳細は以前書いている記事の方が詳しく紹介しています。
分解方法について知りたい方はこちらの記事をご確認ください。

初期ロットと現行ロットの外装の違い

開封レビューの時に少し漏れていたので補足します。

初期ロットのSTWと現行ロット(二次ロット)のSTWで、レシーバーの質感がかなり変わっています。

初期ロットのSTWは刻印も全体的に綺麗に彫られていますし、何より表面処理がセラコートが掛かっているかのような少しザラツイたマットな質感のレシーバーです。
一方、現行ロットのSTWでは少し光沢のある厚塗りな塗装です。

極端に言うなら、初期ロットはVFCみたいな感じで、現行ロットはS&Tみたいな感じでしょうか…。

私の初期ロットのレビューを見てフレームの質感に期待して現行ロットのSTWを買うと残念な気持ちになってしまうかもしれません。

まじまじと見比べたりしなくとも、私はお店の壁に掛かってるSTWを見た瞬間に「え?外装こんなレベル低かったっけ?」と疑問を抱くレベルで質感が異なっていました。

A&K STW M4のシリンダー周り

という訳で、まずはシリンダー関係から見ていきます。
シリンダーASSYの仕様は初期ロットのM4からずっと変わりないと思います、

分解してみた所、ピストンスプリングガイドは比較的綺麗でした。
削りカスも無く、ネジも舐めていません。

ピストンASSYはこんな感じで、結構ドロドロで、ピストンの削りカスが大量にこびりついていました。

更に、手前側のOリングが最初から外れている状態でした。
それにしても、削りカス本当酷いなぁ…。

この削りカスの影響か、ピストンヘッドのOリングが少し傷ついていたりしていました。

今まで分解してきた2本のSTWよりもピストンの状態は酷いですね。

ピストンヘッドはこんな感じ。
STWのピストンヘッドは無理やり取り付けられている個体が多く、シリンダー側のネジが舐めてしまっている個体が多いのですが、今回購入した個体はそういった問題はありませんでした。

しかし、ノズルがとにかく酷い!
この通り、ノズル先端が手作業で作られているのです…。
ヤスリでゴリゴリ削っていったのだと思うのですが、面になってますし削る量も不均一でガタガタです。

これは酷い…。

A&K STW M4のバレル、チャンバー周り

続いて、バレルとチャンバー周りを見ていきます。
こちらは見た感じHK416Dの時と全く同じ感じですね。

バレルロックキーをしっかり差し込んでいる状態でも、インナーバレルがタガタガ動くのは気にしない事にします…。

バレルロックキーですが、既に着脱に失敗したような痕跡が付いています。
これ、絶対新品じゃないでしょ…。
絶対誰か分解しようとしてるでしょ…。

チャンバーパッキンは相変わらず通常電動ガンの物をぶった切って入れている感じです。
切断が雑。あと、グリスベトベト過ぎ。

とりあえず、一式分解しました。
尚、HOPテンショナーは相変わらず真鍮の棒です。

A&K STW M4のストック周り

次はストックを外していきます。
ストックチューブキャップはHK416Dの時と同様、結構綺麗でした。
初期ロットは本当この組み込みが雑だったのですが、二次ロットでは良くなっているのかもしれませんね。

後はキャッスルナットを緩めてバッファーチューブを外すだけ。

バッファーチューブも組立時に無茶をしたのか、結構傷だらけでした。

A&K STW M4のモーター、ギアボックス、基盤周り

最後にモーターやギアボックス、基盤等を外していきます。

まずはモーターから。
モータープレートと4本のネジを外します。
今回の個体は4本とも同じ長さのネジが使われていました。

また、モータープレートには相変わらず絶縁テープ等が貼られていません。
もっとも、STWの場合はコネクタ式ですし、コネクタ側に絶縁チューブが付いているのでモータープレートは絶縁してなくても良いのかもしれませんが…。

モーターは2次ロット以降で使われている銀色のモーターです。
コネクタは通常電動ガンと同じコネクタ式です。

今回の個体は綺麗にモーターピンが打ち込まれているので、モーターやレシーバーの変形はありませんでした。

続いて、セレクターレバー、ボルトリリースボタン、マガジンキャッチ等をレシーバーから取り外します。
これらのパーツは初期ロットのM4と同じ仕様でした、

コントロールケーブルを抑える為のこのパーツは、相変わらず無理やり入れられてるのか曲がっていました。

ネジを2本外してギアボックスを取り外します。

SWD(FET)、ECU(検知基盤)は相変わらずですね。
検知基盤(ECU)のレーザーが出て来る部分が曲がって付いている等、品質も変わりありませんが、今回はコントロールケーブルの皮膜破れはありませんでした。

ギアボックスはこんな感じれ、今まで開けてきたSTWと今回のSTWはここが一番大きく異なっていました。

まず、グリスがべっとり付いています。
初期ロットのM4も、HK416Dも、「グリスちょっと少なすぎじゃない?」と思える位にグリスがほとんど塗られていなかったのですが、今回の個体は普通にグリスが塗られていました。

ギアはこんな感じ。
シムはプラネタリーギア用のシム1枚と、ベベルギア用のシムが1枚入っていました。
まあ、ここはSYSTEMA同様テンプレ調整ですね。

サンギアのみ何故かA&Kと印刷されています。
この印刷は今までにいは無かった物です。

という訳で、一式分解が終わりました。
ハンドガードとかアウターバレルとかの分解はまたそのうち…(やるかやらないか分かりませんが…)。

例のごとく、幾つかのパーツはSYSTEMA純正に交換した方が良さそうですが、基本的にはそのまま使えそうですね。
致命的な問題があるパーツはノズル位でしょうか…。

それ以外は調整すれば良くなる気がします。

後は組み立ててるだけなのですが、今回は今までいじってきた2本のSTWとは違い、中身のパーツの多くをSYSTEMA純正に交換しようと思っています。

とは言え、チャンバーとかシリンダーとかは純正のまま使えると思うので、ギアボックス・モーター・基盤類位ですね。
なので、バリューキット3辺りを組み込もうかと思っています。