
東京マルイ ガスブローバックハンドガン H&K USPを買ったのでレビューしていきます
記事作成日:2018年1月18日
いよいよ発売された東京マルイの新作ガスブローバックハンドガン、H&K USPを予備マガジンと一緒に買ってきました。
東京マルイのエアーソフトガンって、出す度にパッケージがどんどんオシャレになっていきますよね…。
パッケージの拘り方が凄いです。
内容物はこんな感じ。
パッケージの裏側や箱の中に色々隠れていますが、結構色々付属します。
銃本体とマガジンに加えてクリーニングロッド、安全用のゴムキャップ、六角レンチ、BB弾、空打ち用のフォロアストッパー、取扱説明書になります。
東京マルイ USPの外観レビュー
USP本体はこんな感じ。
グリップは少し光沢のある黒色で、スライドはマットなグレーです。
スライドを触ると少しザラザラしているのが分かります。
反対側はこんな感じ。
今回から金属(ダイカスト)製の別パーツになったエキストラクターが引きの絵からでも分かります。
マズルは例のごとく金色の真鍮製インナーバレルまる見え仕様。
ここらへんは仕方がないですね…。業界最大手だけあって安牌しか切れないのだと思います。
フロントサイトとリアサイトにはホワイトドットが付いています。
共にダイカスト製です。
トリガーガードの手前にはシリアルNOの書かれたプレートが入っています。
多分ユニークな番号では無いと思いますが、良く出来ています。
スライドやイジェクションポートの刻印はそれぞれこんな感じ。
今回東京マルイがガスブローバックハンドガンとしてリリースしたのは、9mmバージョンなので9mm×19刻印です。
せっかくエキストラクターを別パーツでダイカスト製にしたんだから、赤マーキング入れてほしかったのですが、入っていません。
追々加工して入れたいと思っています。
※東京マルイが参考にしているUSPのロットでは、赤マークは入っていないとの情報を頂きました。
グリップ側の刻印はこんな感じで、HK刻印入りですね。
また、シリアルNOも入っています。
セーフティレバーとハンマーはそれぞれこんな感じ。
共にダイカスト製です。
セーフティレバーはもちろん、デコッキング機能も兼ねています。
ハンマーコック状態で下げると、デコッキングされます。
ハンマーダウン、コッキング、ハーフコックはそれぞれこのような感じになります。
また、どの状態でもセーフティレバーはSAFE状態にする事が可能です。
ちなみに、ハンマーを指で抑えた状態でトリガーを引いてハンマーを戻すやり方でも、暴発する事無くデコッキングする事が出来ました。
スライドを後退させるとバレルが上を向く、ティルトバレルの挙動も再現されています。
純正(付属品)の20mmレイル変換アダプター
電動ハンドガンのUSPや、ガスブローバックハンドガン USP Compactと同様に、USPの専用マウントを20mmレイルに変換するアダプターが付属します。
変換アダプターは樹脂製で、ネジを締め込む事によって挟み込み、固定するタイプです。
この変換アダプターを使う事で、わざわざUSP専用のライトモジュールを買ってこなくても色々なライトを装着出来るようになる訳です。
もちろん、ライトだけじゃなくてフォアグリップだろうがモスカートだろうが、まあ何でも付けれます。
しかし、この変換アダプターは注意が必要で、当然『変換』している訳ですから、通常の位置よりも少し下側にライトが付きます。
結果、スイッチの位置がトリガーガードの中央付近ではなく、トリガーガード辺りまで下がってしまうのです。
手の大きさや指の長さにもよりますが、USPのトリガーガードが長い事も相まって、自分の場合は右手で銃を握った時、添えている左手の親指はギリギリ届きますが、右手人差し指はかなり厳しいですね…。
東京マルイ USPのマガジンについて
マガジンはそれぞれこのような感じ。
尚、同社製のUSP Compactとは互換性が無い専用マガジンになります。
蛇足ながら実銃でもUSPとUSP Compactでは、同じ仕様弾薬のモデルであってもマガジンに互換が無いそうです。
マガジンもリアルに作り込まれていますね。
ちなみに、実銃のマガジンはポリマー製ですが、ガスガンのマガジンはいつも通りダイカストで作られています。
マガジンバンパー、リップ部分とマガジンの前後はそれぞれこんな感じ。
マガジンバンパーにもしっかりHK USPの文字が入っていますし、背面の残弾確認用の穴とかはかなりリアルに再現されています。
東京マルイ パーツ No.49 ガスブローバック USP用 スペアマガジン
東京マルイ USPの実射性能
では、実際にガスを入れて撃っていきます。
使用しているガスはHFC134A、弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾です。
まずは常温(17.9度)で68m/s程度の初速が出ていました。
ここでかなり驚いたのですが、こんなに冷たいマガジンでも動きはしっかりしており、正直少し温めたマガジンを使った状態のGlock17位のリコイルがあります。
めちゃくちゃキビキビ動いて気持ちがいいです。
大いに期待しながらマガジンを加熱。
40度まで温めた状態での初速は81m/s程度でした。
なんというか、もう最高ですね。
とにかくブローバックのキックが強いです。
また、重いスライドがゆっくり動く事によって起きる上下の揺れ(デザートイーグルみたいなリコイル)ではなく、キビキビとした素早いスライドの動作が特徴的な鋭いリコイルです。
XDM40も同様な感じの強いリコイルが特徴だったのですが、それ以上のリコイルがあるように思えました。
樹脂スライドでここまで強いリコイルがあって大丈夫か…?と心配になるレベルです。
東京マルイ USPを軽く分解
続いて、ちょっと分解していきます。
今回分解するのは工具を使わなくても分解できる範囲までです。
スライドストップを抜くとスライドを外す事ができ、後は他のガスブローバックハンドガンシリーズと同様、リコイルスプリング、アウターバレル、インナーバレル+チャンバーが取り外せます。
尚、スライドストップには脱落防止用の窪みが付いており、少し力を加えないと抜けなくなっています。
分解して真っ先に確認したのはピストンのサイズ。
かなりでかいです。
そりゃ、これだけ大きなピストンが入っていれば、キビキビ動きますよ…。
HOPダイアルは二重のダイアルになっていました。
この構造により、スライドを分解せずともイジェクションポートから指を突っ込んでHOP調節を行う事が出来るようになっています。
また、ダイアルが二重になっている事で、衝撃によるHOPの緩みも緩和されたりします。
リコイルスプリングは至って普通…かと思いきや、よく見ると二重スプリングになっています。
外側に長いスプリングが、内側に4/1位の長さの硬いスプリングが入っており、スライドが一定量後退すると硬い方のスプリングが圧縮され、スライドの負荷軽減とスライドが戻る速度を上げる役割を担っています。
この方式は私がCO2銃や、Glock用の大容量ブリーチ『Volante Airsoft Stratos BlowBack Unit』を試した時に作動性の向上とスライドの負荷軽減の為に使ったのと目的は同じだと思います。
ある程度ブローバックスピードのある銃だと、このように硬いスプリングと柔らかいスプリングを組み合わせる二重のリコイルスプリングが役に立ちます。
逆にブローバック速度の無い銃でこれを組み込むと、モッサリした動きになってしまうので、要注意です。
マガジン叩いても、スライドストップが解除されない素晴らしさ
よほどの事がない限り、私はこのUSPを手放す事は無いでしょう…。
その理由がこちら。
何やってるのか分かりますかね…。
別に銃をぶっ壊そうとしている訳じゃないんですよ。
『マガジンを叩き込んでも、スライドストップが勝手に解除されない』
※絶対にスライドストップが解除されない訳ではなく、テストの結果たまに解除される事もありました。詳細は後述。
もう最高すぎます。
今まで様々なガスハンドガンを使ってきましたが、
- スライドストップがかかる
- マガジンを抜く
- マガジンを挿す
- スライドストップを解除する
この当たり前の挙動が出来ないハンドガンが多すぎるんですよ…。
酷い場合は[2]の時点の振動でスライドストップが解除されてしまいますし、そうじゃなくてもマガジンを入れた時の衝撃でスライドストップが解除されて、ゲンナリする事が多々ありました。
また、マガジン挿入時の衝撃でスライドストップが解除される場合、弾がちゃんと装填されなかったり、ノズルの閉鎖不良等が発生する場合もあります。
その度にイラッと来た事が何度ある事か…。
尚、マガジンの叩き込みテスト(かれこれ100回位は叩き込んだ気がします。めっちゃ手が痛い。)の結果、マガジンの挿入と銃を前方向に移動させる動きを組み合わせると、高確率でスライドストップが勝手に解除される事が分かりました。
具体的にはマガジンに角度を付けた状態でグリップにリップ部分を収めて、そのまま勢い良くマガジンを挿入しなが銃を素早く前側に移動させると、スライドストップが勝手に解除されます。
恐らくマガジンの差し込みと同時に銃本体を動かすと、スライドストップが解除される事があるようです。
例えば、マガジンを手に持ったまま銃を勢い良く降ろしてマガジンを差し込んだ場合も同様にスライドストップが解除される事がありました。
意図的に(悪意を持って)行ったテストではあるものの、100%スライドストップが勝手に解除されない訳では無さそうです…。
なんというアホなデータを取ってるんだか…。
まあ、普通にマガジンを差し込む程度であれば、スライドストップは勝手には解除されないと思います。
また、今までは軽い力で解除出来ていたスライドストップですが、東京マルイ ガスブローバックハンドガン USPでは結構かなり硬めになっています。
しっかり力を入れて押し下げないとスライドストップは解除されません。
この硬さがスライドストップが勝手に解除されない理由になっているのかもしれません。
東京マルイ ガスブローバックハンドガン USPの総評
という訳で、実射性能は東京マルイらしい素晴らしい性能で、特にリコイルの強さは感動モノですね。
内部に関しても単にブリーチが大きくなっただけではなく、二重のリコイルスプリングを入れる事による衝撃緩和が実装されていたり、HOPダイアルが分解せずとも調整出来る(これは以前からありましたが)ようになっていたりと東京マルイのガスハンドガンにかける熱が感じられた一品だと感じました。
まあ、私が一番感動したのは、『マガジンを叩き込んでも、スライドストップが勝手に解除されない』なんですがね。
何度も言いますが、マガジンを叩き込んでも、スライドストップが勝手に解除されないのは最高です。
これはもう、他の銃から完全移行してしまっても良いレベルかもしれません…。
自分はよく『マルイのガスブロはよく動く(動いて当たり前)』という認識なのですが、このUSPでは『よく動く』以外の付加価値を、しっかり付けてきたと思います。
オマケ
ちなみに、私が愛用しているSafarilandのナンデモホルスター、GLSでもUSPはちゃんとロックが掛かり使えました。
ですが、この通りグリップとロック解除レバーの間に結構広い隙間が出来てしまう為、ロック解除がかなりやり辛い状態です。
恐らく、USPはトリガーガードが長いので、トリガーガードの前側でロックをかけるGLSとの相性が悪いのだと思います。
意識しながら抜けば良いのかもしれませんが、やはり少々使い勝手が悪いので、また新しいホルスターを探してみようと思います。