VFC/Cybergun SIG MCXを買ったのでレビューします
記事作成日:2018年1月20日
VFC/Cybergun製の通常電動ガン、SIG MCXですが、ようやく発売されました。
入荷連絡を聞いて即座に受取に行きましたよ…。
という訳で、早速レビューしていきます。
当記事ではファーストインプレッションという事で外装と使用可能なバッテリーの種類、箱出し状態での初速や動作についてのレビューになります。
分解レビューについてはいつも通り近日中に公開しますので、しばしお待ちを…。(ぶっちゃけ、もう分解は終わっています。)
[追記]分解レビュー記事を投稿しました
という訳で、そんなVFC/Cybergun SIG MCXを見ていきます。
まずは外装から。
SIG SAUER正式ライセンスなだけあって外装のクオリティは非常に高いです。
Cybergun、いい仕事してます…。
思っていたよりコンパクトで個人的には非常に良かったです。
M4 CQB-R 10.5インチよりも少し短いサイズでした。
続いて、細部を見ていきます。
細部を見ていく際に、注意書きのシールや初速のシールがあると非常に残念なので、剥がしてから撮影を行いました。
フラッシュハイダーは先端が三叉に分かれているハイダーで、スチール製。
ハンドガードは側面と底部がKeymodになっています。
尚、上の20mmレイル部分はハンドガードではなく、アッパーレシーバーです。
ハンドガードの前側に丸い穴が開いていたので、「QDスイベルかな?」と思ったのですが、穴が一回り大きくてロックが掛かりませんでした。
また、ハンドガードは非常に肉薄の為、ここをスイベル代わりにすると、恐らくハンドガードがひん曲がります…。
レシーバーはこんな感じ。
アッパーとロアの色が微妙に異なるのが分かると思います。
アッパーが若干緑がかった黒、ロアーが真っ黒という具合に、微妙ですがツートーンカラー仕様になっています。
また、刻印は全てレーザーでしょうか…。
非常にエッジが綺麗で、しっかり刻印が入っています。
マグウェル部分にはSIG SAUERのロゴと、『SIG MCX MULTI CALIBER』の表記が。
また、アンビマガジンキャッチに加え、下側にも押す場所が用意されている特徴的なデザインのボルトリリースボタンが付いています。
下側のレバーは恐らくボルトオープン状態を作る為のものではないかと思います。(実銃の話しです)
また、MULTI CALIBER絡みでちょっと説明すると、実銃のSIG MCXの特徴として、最低限のパーツを交換する事で多種多様な弾薬(5.56x45mm、7.62x39mm、.300AAC Blackout)に対応出来るというのがあります。
当たり前ですが、エアソフトガンでは6mm BB弾しか使えません。
セレクター周りはこんな感じ。
アッパーのSIG MCXのロゴがいい感じです。
セレクターレバーはアンビ仕様で、右側のセレクターレバーが若干短くなっておりセレクターをセミオートに入れた状態で、グリップを右手で握った際にセレクターレバーが手に接触する事が無い設計になっています。
↑『AHAE00417』というのは個体ごとに番号が異なっていたので、銃のシリアルNOだと思います。
セレクターレバーの操作感は東京マルイ 次世代電動ガン HK416D DEVGRUカスタムのような感じで、非常にスムーズに動くものの、ギアが連動している感触が伝わってきます。
また、ちゃんとSAFE、SEMI、AUTOの3箇所でしっかりロックされるのですが、何故か45度の所で一度引っかかります(135度の所では何もありません)。
フォワードアシストノブはスチールで基部が非常に特徴的な形をしています。
何でこんなにオシャレなのか。
また、マガジンキャッチも操作がしやすい大型(縦長)タイプになっています。
チャージングハンドルはアンビ仕様です。
可動量はそんなに多くありませんが、引くとダストカバーが開き、ダミーボルト(ここにも『MULTI CAL』と打たれています)が後退します。
また、限界まで引くとダミーボルトが「カチッ!」と音を立ててロックされ、そのままHOP調節を行う事が出来る仕様になっています。
尚、ダミーボルトはイジェクションポートだけではなく、ハンドガードの中まで伸びており、そちらもチャージングハンドルに連動して稼働します。
グリップはHK416のような形をした、ビーバーテール付きのグリップが付属します。
程よい太さと丸さ、角度でとても握りやすいです。
トリガーガードはロアレシーバー一体型で、厚手のグローブを付けた状態でもトリガーが引けるように中腹が飛び出している形状になっています。
ストックの基部にはスリングスイベルが付いています。
また、レシーバーの後ろ側(グリップの上辺り)には、QDスイベルが付いています。(左右についています)
ストックは伸縮するワイヤーストックが付属します。
伸縮は基部の上側にあるボタンを押しながらストックを動かします。
縮めた状態でボタンを押すと、MP5のストックのように「ピョン!」とバットプレートが少し飛び出します。
ストックは3段階で、左から順に最小、中位、最大です。
若干前後左右にカタカタ動きますが、ワイヤーストックの割にはかなりガッチリしたストックだと思います。
また、バットプレート側にもQDスイベルが付いてますね。
こちらのQDスイベルも左右に配置されています。
ちなみに、ワイヤーストックのワイヤー部分はスチールです。
個人的に気に入っているオシャレポイントがこちら。
バットプレートにSIG SAUERのロゴが入っています。
尚、ストックは最大まで伸ばしても若干短く感じます。
VFC XCR Microのストックが短くて違和感を感じたのと同じ感じです。
M4の伸縮ストックで言うと、完全にストックを縮めた状態とほぼ同じ長さです。
普段、M4のストックを1ポジション目か2ポジション目で使っている私からすると、「もうちょっと長くならないかなぁ…」といった所。
付属のアイアンサイトはこのようなTROYっぽいフリップアップサイトです。
サイトピクチャはこんな感じ。
まあ、至って普通のピープサイトですね。
VFC/Cybergun SIG MCXで使えるバッテリーについて
「前配線だけど、ハンドガードそれなりに大きいし、そんなに苦労しないかな〜」なんて思ってたらそんな事はありませんでした。
めちゃくちゃ苦労します。
まず、ハンドガードを取り外すにはレシーバーのピポッドピンを外して、ハンドガードを手前にスライドさせます。
この際、バッテリーコネクタをハンドガードの穴に引っ掛けないように注意しながら外す必要があります。
配線はレシーバーから伸びた配線が圧着端子を挟み、その先でアウターバレルにタイラップで固定されています。
更にヒューズ(25A)がついた基盤があり、バッテリーコネクタ(タミヤミニコネクタ)という感じになっています。
ハンドガードの内側を見ると分かるのですが、ダミーボルトのせいで上側には隙間はありません。
そして、ハンドガードの下側は配線やらヒューズ(基盤が凄く邪魔)等があるのでそこにバッテリーを入れる事も出来ません。
という訳で、最終的に入れる事が出来る箇所は左右なのですが、アウターバレルの根本の膨らみとガスブロックの厚みのせいで入れる事が出来るバッテリーがかなり制限されてしまいます。
まず、3セルは不可能で、2セルでも入れられたのはこちらの2種類のみ。
※電ハン用のような、小型なLiPoバッテリーでも、厚みが問題で入れる事が出来ませんでした。
共にバッテリーが膨らんでいない事が大前提で、ちょっとでも膨らんでいたらアウトです。
また、長い方のセパレートバッテリーは、ガスブロックの前側を配線が通るので、正面の見栄えが非常に悪いです。
お勧めなのは、写真下側の短いセパレートバッテリーですね。
ちなみに、こちらのセパレートバッテリーは、エチゴヤ秋葉原店にてSIG MCX用に入荷した『HORESON 7.4V 1000mAh 25C』というLiPoバッテリーだそうです。
また、BOLTから発売されているセパレートバッテリーも同様のサイズで、「入るんじゃないか?」との情報を頂きました。
入れるとこんな感じになります。
配線を引っ掛けたり、皮膜を破らないように慎重にハンドガードを入れていきます。
尚、絶対にハンドガードの内側とバッテリーは擦れるので、バッテリーの表面にシリコンオイルを軽く塗布しておくと、入れやすかったです。
※ラベルが破れたり、バッテリーが凹んだり擦り傷が付いたりするのは必然です。
ハンドガードが穴だらけなので、バッテリーのラベルが目立ちますね…。
LayLax製のLiPoバッテリー、GIGA TECのようにラベルも真っ黒ならあんまり目立たないと思いますが、それでも今度は配線が気になります…。
また、当然ながら左右はバッテリーで一杯ですし、下部はコネクタと配線を逃がすために占有されているので、Keymodアクセサリーを付ける事は実質不可能と言って良いでしょう。
配線やヒューズ、コネクタの位置を工夫して、配線・ヒューズ・コネクタを全て上側に逃がす事が出来れば下部にはKeymodアクセサリーを取り付ける事が出来そうですが、箱出し状態ではあまり現実的では無い気がします…。
これ、SIG MCXを扱う際にはかなり注意が必要なポイントだと思います。
また、先述の通りバッテリーが少しでも膨らんでいたら入りません。
無理に入れようとするとそのままハンドガードのエッジで皮膜を破ってしまい、最悪の場合発火するのでご注意ください。
膨らんでいないバッテリーでも、ラベルのシールや被膜のシワに引っかかる事があるので、細心の注意を払ってハンドガードを閉じてください…。
尚、バッテリーを外した状態でハンドガードを閉じる際も、コネクタやヒューズがハンドガードに引っかかる事が多々あったので、コネクタをこのようにアウターバレルとガスピストンの間に挟み込んで固定してから、ハンドガードを閉じるのが良いと思います。
VFC/Cybergun SIG MCXの箱出し状態での動作について
という訳で、バッテリー問題はとりあえず解決したので動かしていきます。
動作させるのに使ったのは7.4V 1000mAh 25CのLiPoバッテリーで、弾は東京マルイ 0.20g樹脂弾です。
結果は発射サイクルが秒間14発程度、初速は90m/s〜92m/sといった所でした。
まあ、普通な感じですね。
動画でも撮ってみました。
動作音はVFCらしい甲高いギアノイズです。
例のごとく、ピニオンギアとベベルギアの当たりが悪いのでしょう。
もしかしたら、特徴的なグリップを使っているのでグリップの問題もあるかもしれません。
セミオートだとそこまで気にはならないのですが、フルオートだと気になってしまいますね…。
ここらへんは追々調整していけば良いかと思っています。
基本的に全分解する事を前提に買っていますし、「箱出しで動けば万々歳」とか思ってる人間なので、あんまりここら辺は気にしていないです…。
VFC/Cybergun SIG MCXの総評(ファーストインプレッション)
外装のクオリティに関しては流石はCybergunといった所でしょうか。
文句無しの、素晴らしい出来栄えだと思います。
ただし、バッテリーを入れるのが非常に厄介かつ常に「被膜は大丈夫かな…配線は大丈夫かな…」と心配しながら入れる必要があるので、精神的によろしくないですね。
そういった不安を解消したり、もっと大きなバッテリーを使いたい場合は外付けバッテリーにするしか無いと思いますが、調整(加工)次第では何とかなりそうという気もするので、これは分解しつつ検討していこうかと思っています。
箱出しでの動作に関しては「あ〜VFCだな〜」といった感じ。
適度なギアノイズ、安定した初速、程よい発射サイクル。
まあ、普通な感じです。
という訳で、VFC/Cybergun SIG MCXのファーストインプレッションは以上になります。
せっかくなので、ランサーマガジンを挿してみました。
くっそかっこいい。最高です。
[追記]分解レビュー記事を投稿しました