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A&K STW(チャイポン)にSYSTEMA Value Kit3を組んでいきます

記事作成日:2018年2月3日

1月の初売りで買ってきた、A&K STW M4 CQB-RにSYSTEMA PTW用パーツセットであるValue Kit(バリューキット)を組んでいきます。
バリューキット自体は1月中旬位にはもう手元に届いていたのですが、中々弄る機会が無かった物で半月程放置されてました…。

ちなみに、以前記事にした通りこのSTWはなるべくコストを押さえた調整、『低コストカスタム』を施したものになります。

今回買ってきたのはValue Kit3と言うギアボックス関連と電装系、モーターがセットになった物です。
ギアボックスの種類はレギュラーのMAX2です。

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A&K STWの最大の問題点はトルクの低いモーターです。
このモーターのせいで高電圧でぶん回さないとまともに使えません…。
そもそもSTWは基本的に9.6V以上の電圧じゃないと動かない仕様なんですが。

ぶっちゃけこのモーターさえ何とかすれば、後はSYSTEMA PTWと同じ設計なので同じような動きにする事は可能です。
尚、モーターだけ交換する場合はピニオンギアをA&K STW用のゼロールギアに交換しておく必要があるので要注意です。
交換しなくても動くには動くそうですが、形状の異なるギア同士を噛み合わせるのは普通によろしく無いと思うので…

という訳で、こちらがSYSTEMAのPTW用モーター、490KUMIです。
ブラシは新型のシルバーブラシになっていました。

続いて、ギアボックスを見ていきます。
チャレンジキット等と同様に最初から仮組みされた状態で入っていますが、グリス類はほとんど塗られていません。

ギアボックス内側やギアに擦れた跡があるのは、工場で試運転した時に付いたものでしょうか…。
まあ、これは要調製個体ですね。

サンギアベアリングのベアリング部分って、普通に外れるんですね…。
SYSTEMA PTWはまだ2台しか弄った事が無いのですが、両方とも取れなかったので驚きました。

「まずはモーターとベベルギアだけ交換してどの程度改善されるか見てみよう!」と思い、Value Kit3のギアボックスからベベルギアだけ拝借。
左がA&K STWのベベルギア、右がSYSTEMA PTWのベベルギアです。
見ての通り、歯の形状が異なるのが分かると思います。

いざ交換!
と思ったのですが、軸が1mm程度SYSTEMA PTWの方が長くて、STWのギアボックスに入りませんでした…。
閉めようとするとこのように隙間が出来てしまいます。

流石にこれだけの為にギアやギアボックスを加工するのもアホらしいので、一気に全部交換する事にしました…。

という訳で、Value Kit3のギアボックスを組み立てていきます。
と、その前に余り物のパーツであるFCCのストレートトリガーを組んでいきます。
いつ買った物かすら思い出せない位前に買ったものだと思います。

仮組みしてみた所、無負荷状態でも常時トリガースイッチが押される状態になっていたので、少し削りました。

「とりあえず大丈夫かな」となったので、続いてギアのシム調整をしていきます。
今回はテンプレ通り、インターナル・セクターギアシムが1枚、サンギアの軸に0.3mmのシム1枚でした。
サンギアの軸に0.3mmのシムを入れる事によって、サンギアがギアボックスと擦れる問題を解消できます。

また、ベベルギアは何度も調整を繰り返した結果、すっかり写真を撮り忘れてしまったのですが、サンギアと噛み合う方に、0.5mmのシムを、反対側に0.1mmのシムを入れています。

続いて、490KUMIモーターをロアレシーバーに取り付けていくのですが、ポン付けは無理でした。
少しレシーバーを削りました(塗装を剥ぐ程度)。

ギアボックスとモーターのみがSYSTEMAになった状態で動かします。
こちらの写真はシム調整中の写真なので、動作テスト用のスイッチを繋いでいる様子です。

特に問題無さそうな挙動になったら、基盤類を入れていき、モーターに配線を取り付けます。
SYSTEMAの基盤に交換しても良かったのですが、まずはA&K STWの基盤で動かしてみる事にしました。

結果、普通に動きました。
ただ、少しアクティブブレーキの効きが悪いですね…。
別に変な挙動・異常な挙動をしている訳ではないので、このまま使っても良いと思うのですが、音が気持ちが悪いので基盤も交換する事にしました。

写真上がSYSTEMAの電装系、下がA&K STWの電装系。
FET部分のサイズが半分以下なのがポイント。これのお陰で長いバッテリーのストックチューブインが可能になっています。

とりあえず組み込んで動作チェック…が、トリガーを引いても反応しません。
色々調べてみるとどうやら先のトリガー調整時に少し削りすぎたようで、僅かにスイッチに接触していませんでした…。

トリガーを盛るのも面倒くさいなーと思い、結局SYSTEMA純正のトリガーに戻す事にしました。

トリガー交換後の動作チェックは一発クリア。
SYSTEMA純正品さまさまです。

つづいて、これも在庫処分。
エンドプレートをQDスイベル対応物に交換して、ストックチューブを取り付けます。

グリップとグリップの底蓋はSTWから流用。
底蓋には念のため絶縁テープを貼っておきます(SYSTEMA純正でも貼られてますし、念のため…)

という訳で、これでA&K STWにSYSTEMA Value Kit3を組み込む作業は完了です。
外されたパーツと共に撮影してみました。

このSTWの名前は『50%トレポン』にしようと思います。
ギアボックスとモーター、電装系がトレポンになってるんですから、50%と呼んで良いでしょう…。

ちなみに、動作チェックの結果0.20gで95m/s台と低コストカスタム時と変わらず。
まあ、バレルもシリンダーも変えてないので当然と言えば当然ですが…。

今後、初速は92m/s〜93m/s程度まで落とそうと思っています。

A&K STWにバリューキット3を組んでみて分かった事

分かった事は意外と普通に組めるという事。
モーターを取り付ける際に少しレシーバー側に加工が必要でしたが、モーターピンはそのまま入れれましたし、懸念していたギアボックスをロアレシーバーに入れる時もキツすぎたりゆるすぎたりせず程よい感じでした。
もちろん、ここら辺は個体差が出る所だと思うので、全ての個体に共通している話しでは無いと思いますが…。

また、ロアレシーバーの精度は十分出ているようで、普通のトレポンの調整と同様『きっちり調整すれば静かになる』感じですね。

STWが約4万円、バリューキットが4万4千円程度、更に細々したパーツやら含めて9万円程度あればトレポンと同レベルの性能の銃が手に入る事になります。

トレポンの半額ですよ。

そう考えるとSTWは凄く安上がりだなと思います。
SYSTEMAには申し訳ないですが、私はSTW+バリューキットでも満足出来そうです…。


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