圧縮時のピストンスプリングの長さを計測する為の道具を作ってみました(スプリングをヘタらせる道具としても使えます)
記事作成日:2018年5月1日
電動ガンの調整をしている時にピストン後退状態で動作を停止してしまい、非常に面倒な事になった経験、無いでしょうか…。
私の場合、ピストン側に錘を入れる事が多く、そのせいで度々このトラブルに遭遇しています。
最初組み立てる時は、このようにピストンの中にピストンスプリングが収まるか、実際に圧縮して確認する事が出来るのですが、後からスプリングのみ交換した際に度々このトラブルが起きます。
特にQDスプリングガイドのように簡単にピストンスプリングを交換する事が出来るメカボックスではこういう事トラブルが起きやすいですね。
逆転防止ラッチを解除する機構があれば解除するのが楽なのですが、そういった機能が無いメカボックスは本当に大変です…。
これが起きる原因としては、ピストンスプリングが圧縮された時の長さが長く、ピストンの後退を妨げてしまっているので、事前の圧縮時のピストンスプリングの長さが分かっていれば良いのでは?と思い、今回記事にする道具を用意しました。
10mm×85mmの方がPTW用、12mm×85mmの方が通常電動ガン用になります。
まず、ボルトに緩み防止付き六角ナットを取り付けます。
このナットはネジ山の内側に突起が付いており、外す方向へ回転させる時の負荷を高めているナットです。
力を込めて回せば回るので、一度付けたら外せないようなナットとは異なります。
後は蝶ナットを取り付けてクルクル回していきます。
蝶ナットとスプリングの間にかさ増し用スペーサーを入れているのは、スプリングが蝶ナットの内側に噛み込んでしまう事があった為です。
圧縮時の長さは約46mm。
こんな事をしなくても、スプリングの線径と巻数を掛けてやると圧縮時のスプリングの長さが求められるのですがね…。
スプリングの巻数数えるのが面倒くさいんですよ…。
線径もちゃんと測れているのか疑問になる事ありますし。
スプリング圧縮時の長さがピストン内部の長さよりも短ければ問題無しという事です。
尚、ピストンスプリングガイド側にベアリングが付いている製品の場合は、そのベアリングの厚みもスプリングの長さに加算してやる必要があります。
ベアリングやスペーサー入れると動かなくなったという事も起きますからね。
ちなみにこの道具は圧縮時のスプリングの長さを測る為だけでは無く、スプリングをヘタらせる道具としても使えます。
スプリングを限界まで圧縮したまま暫く放置するとスプリングはヘタリます。
例えば「もうほんの少し柔らかいスプリングが欲しい!」ってなった場合、圧縮したまま1週間程放置して取り出すとほんのすこし柔らかくなった(短くなった)スプリングが出来上がります。
1週間なんて待ちたくない!直ぐにでも柔らかいスプリングが欲しい!という場合は、圧縮したままスプリングをバーナーやヒートガン等で熱すると、短いスプリングが出来上がります。
もちろん、これらの行為はスプリングの正しい使い方から逸脱し、スプリングの耐久性そのものを下げてしまう恐れもあるので、ご注意下さい
銃の仕様を頻繁に変えるような人ならいざしらず、長く使い続ける場合はあまりオススメ出来ない調整方法です。