
DEFCON1新作、SYSTEMA PTW(トレポン)用 レプリカ MAGPUL MOE SLグリップのレビュー
記事作成日:2018年5月29日
以前、DEFCON1製のSYSTEMA PTW用 MAGPUL MOE K2グリップレプリカを購入し、レビュー記事を書いた際に「SLグリップも開発中」と書いていたのですが、そのSLグリップが遂に完成したとの事で、早速入手しました。
尚、PTW用のレプリカMAGPUL MOE K2グリップの詳細はこちらからどうぞ。
K2グリップに付属していた底蓋はスチールでしたが、SLグリップではアルミになっていました。
結構複雑な構造をしているので、加工がしやすいアルミを選択したのでしょうか。
全体が楕円形ですし、真ん中の写真を見て頂ければ分かると思いますが、モーターがハマる部分とか、ガッツリ切削されてます。
流石にこの加工をスチールでやるのは大変そうです。
では、MAGPUL MOE SLグリップ本体を見ていきます。
グリップ上部のロゴは相変わらずしっかり、くっきり出ています。
あえて言うなら、ロゴの周囲に若干光沢があるのが気になる程度でしょうか。
グリップ表面の質感もとても良く、ざらついたマットな黒色。
グリップの上側と下側、そして内側はこんな感じ。
K2グリップの時と同様、内側に後から削られたような跡がありました。
底蓋をはめるとこんな感じ。
この蓋はグリップの後ろ側に付いている窪みに引っけてからはめ込まれていますし、左右もピッタリな寸法の為、この状態でもガタツキはありません。
若干タイトにハマっているので、外す時は蓋の前側の隙間にマイナスドライバー等を突っ込んで、蓋に引っ掛けると良いと思います。
同社製のMAGPUL MOE K2グリップと比較。
K2グリップとSLグリップの大きな違いはグリップの太さでしょう。
根本の太さはともにほぼ同じですが、K2グリップに付いている膨らみがSLグリップには無く、スラッとした形状です。
また、SLグリップにはグリップボトムもありません。
太いグリップが欲しい人はK2グリップを、細いグリップが欲しい人はSLグリップを選ぶと良いと思います。
グリップの外径は細くなっているものの、グリップ内部は思った以上にゆとりがあるので、グリップの取り付けには苦労しませんでした。
ただし、K2グリップの時と同様、社外製の太い配線に交換していたり、コネクタを採用していたり、はんだ付けがイマイチだとうまく取り付けられない可能性があります。
まあ、SYSTEMA純正のグリップが問題なく取り付け可能な状態であれば、このグリップも大丈夫だと思います。
また、ゆとりがあるとは言っても流石に7511KUMIは入らないと思います。
手元に7511KUMIが無いので検証出来ませんが…。
底蓋を取り付ける前に、念の為絶縁テープを貼っておきます。
仮組みして調べた限り、接触はしていなかったのですが、昔この蓋と配線が接触し、ショートしてしまったという経験が割とトラウマなので、万全を期すためにも…。
そういえば、この金属の蓋ってモーターのエンドベルと接しているので熱伝導グリスとか塗っておけば放熱フィン的な役割になったりするのでしょうか。
KUMIモーターとか使ってると結構エンドベルが熱を持つので…。
この記事を書いてる最中にふと思った事なのですが、面白そうなので後日検証しようかな…。
というわけで、こんな感じになりました。
変な隙間も無く、ピッタリです。
動作音への影響も無さそうです。
むしろ、グリップと蓋の間に隙間がほぼ無い為か、モーターむき出しの状態よりも少し静かになっている気がします。(これはつまり、熱がこもるというデメリットでもあるんですが…)
※ピニオンの位置調整ちょっと甘い状態なので、フルオートが煩いです…。はよ直したい。
また、薄かったり安い樹脂を使っているグリップでありがちな、『強く握ると動作音が変わる』みたいな問題もありませんでした。
実物 MAGPUL MOE SLグリップ(FDE)との比較
最後に、本物のSLグリップと比較していきます。
(すみません、組み立てる前にやるべきだと思うのですが、忘れてたので最後になっちゃいました…)
私が持っているSLグリップはFDEモデルなので、色の違いは比較出来ませんが、質感、握り心地は実物とレプリカを交互に持ち替えても全然分からない位にそっくりです。
粗探しをするかの如く、じっくり細部を観察していると気づけるかもしれませんが、恐らく「実物の黒とFDEだよ、黒はトレポン用に加工したんだ〜」とか言われて渡されたら、まず気づけ無いと思います…。
相変わらずのクオリティの高さには驚きです。
この調子でPTW用実グリップクローンが増えたら最高ですね。