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PDI T.E.S.Sチャンバーの改修版HOPダイヤルとバレルクリップが届いたので、組み立てました【ちゃんと良くなってる】

記事作成日:2018年7月23日

長 か っ た !!!
気付いたら半年ですよ半年…。

という訳で、2018年1月のビクトリーショー(Vショー)にて先行発売された、PDI TESSチャンバーの改修版HOPダイヤルとバレルクリップがようやく届きました…。

と、その前にちょっとTESSチャンバーがどういう物なのか、そして改修パーツが届くまでの経緯を報告しようと思います。

「経緯とかどうでも良い」という人はここをクリックしてレビュー記事までジャンプして下さい。

TESSチャンバーとはどういう製品なのか?

まず、TESSチャンバーがどういう物なのかは以前書いたこちらの記事をご覧頂けると分かると思います。

ざっくり言うと、ゴムパーツ意外のパーツが全部3Dプリンタ(材質はアクリル)で作られたSYSTEMA PTW用のチャンバーで、通常電動ガン用のインナーバレルとチャンバーパッキンが使えるのが特徴の製品です。

尚、製造がPDI、TESSが販売、流通担当がSFAという位置づけみたいです。
間に挟まってるTESSとは一体何者なのでしょうか。

しかし、買って、組んで、速攻でぶっ壊れるバレルクリップ。

そして、「とりあえず外で飛ばしてみないとチャンバーとしての性能は分からん」と、サバゲーに持っていったらシューティングレンジで撃ってる最中にHOPダイヤルが破損。
数十発撃ってからHOPダイアルを回そうとしたら割れたので、実質HOP調節出来ずに死亡ですね…。

ちなみに、SFAの公式ブログには、「万が一破損してしまった場合には市販のアクリル接着剤での修理が可能です」という驚きの説明が…。

純正だとチャンバーパッキンを直押しするHOPアーム的なパーツしか無かったのですが、追々通常の押しゴムを使えるようにするパーツが無償で送られてきたので、壊れたパーツを修繕しつつ、この時にもレビュー記事を書きました。

という訳で、TESSチャンバー自体の紹介はこんな感じ。
正直な所、製品プロトタイプをそのまま商品として売り出してしまった感のある仕上がりでした。
3Dプリンタの精度自体は高いんでしょうけど、いかんせん強度が…。

とうかPDIが作っているのなら、アルミ切削で作ってくれればよかったのに…。
そしたら高くなっても買う人居るでしょうに…。

改良パーツが届くまでの経緯

TESSチャンバー正式発売当日、SFAのTwitterで、発売開始のツイートがされました。

そして、その翌日に販売中止のアナウンスがされました。

その後、2月9日に「バレルロックはナイロン樹脂に変更、HOPダイヤルもナイロン樹脂に変更したものの、色々問題があったので、アルミに変更する方向で検討、当初は2月中旬予定だったのが1ヶ月ほどスケジュールがずれ込む」との連絡がメールで来ました。
※実際はもっと長い文面ですが、省略して要点だけにしてます

この時は「やっぱり改良するのね…」位な気持ちでした。

更に、3月7日に「HOPダイヤルが加工工程の技術的な問題により、アルミ切削からステンレスでの3Dプリンタでの出力に変更、4月中旬にダイヤルの完成を目指す」との連絡がメールで来ました。

この時、「HOPダイヤル肉薄だし、切削の衝撃で割れちゃうのかな〜まあ、ステンレスなら3Dプリンタでも大丈夫でしょ」と思ってました。

更に更に…4月25日に「HOPダイヤルが加工工程やコストの関係で最終的にチタンの3Dプリンタ出力に変更、5月中旬〜下旬くらいに完成予定」との連絡がメールで来ました。

この時、「コストの問題なら仕方ないね…チタンも丈夫な素材だし大丈夫でしょ」と思ってました。

そして、5月下旬が過ぎても音沙汰無し。
6月過ぎて7月に入っても音沙汰無し。

「遂に連絡無くなったな!!!」と思いました。
ぶっちゃけ、この時既にG.A.WのMチャンバーの2次ロットも入手済みで、TESSチャンバーの事とかどうでも良くなってきていたのですよ…。

7月22日のビクトリーショーにSFAが出店するので、このまま音沙汰無いなら、当日会場で突っついてみようかな〜意地悪な事を考えていたのですが、7月20日に「TESSチャンバーのHOPダイヤルとバレルクリップを発送致しました。」との連絡がメールで来ました。
何か凄く狙った感がある気が…考え過ぎ…?気のせいでしょうか…?

とまあ、そんな経緯で、無事に改修版のHOPダイヤルとバレルクリップとバレルクリップが届いたのレビューしてみます。

改修版HOPダイヤルとバレルクリップの組み込みと、初期パーツとの比較

では、届いたパーツを組み込んでいきます。あと、旧バージョンとの違いも書いていこうと思います。

HOPダイヤルの変更点

まず、HOPダイヤルから見ていきます。
当初、アクリルの3Dプリントだったのが、チタンの3Dプリントに変更されています。
そして、元々肉薄過ぎて直ぐに割れてしまった部分が大幅に肉厚になっており、滑り止めの凹凸がしっかり入っています。

旧HOPダイヤルと比較。
厚みが薄すぎて割れてしまっていた、弱HOP部分が特に肉厚になり、その部分には滑り止めの凹凸も入っていません。

レシーバーと干渉しない程度の大きさまで肉厚にしたような感じでしょうか。
とても良い改良です。

バレルクリップの変更点

続いて、バレルクリップです。
こちらは当初アクリルの3Dプリントだったのがナイロン樹脂に変更されています。

触った感じでもしっかりした粘り気があり、これなら意図的に折り曲げたりでもしない限りは割れないかな?といった印象

バレルへの取り付けも問題無し。
旧バレルクリップのように削らないといけないという事は無く、きっちりハマり、変な隙間もありません。

尚、チャンバー本体への取り付けも問題ありませんでした。

改良版とは言えども、初期モデルがアレだったので一応事前にこういう確認をしておかないと怖い…。

とりあえず、問題は無さそうだったので組み立てて行きます。
尚、インナーバレルはメーカー不明、チャンバーパッキン、押しゴムはマルイ純正、HOPアームは押しゴム対応品(加工済み)を使っていきます。

組み上がった新生T.E.S.Sチャンバーはこんな感じ。

HOPダイヤルを回した時に押しゴムが左右に動いてしまう(HOPの突起が左右にズレる)という問題は健在ですが、問題なく回せました。
HOP最低の状態とHOP最大の状態はこんな感じです。

尚、単にチャンバーを組み立てただけの状態だと、かなりHOPダイヤルがガタガタします。
指で押すと0.5mm位動く感じですね。

この時点では「うーん…何だかなぁ…。」という感じだったのですが、このガタツキは問題にならない事が分かりました。
それは後述します。

とりあえず組んでいきます。
素体は「流速ポン」。

流速チューンでも何でも無い、単なるDSGカスタムのトレポンで、現在は実験機として使っている事もあり、初速が控えめ(0.20gで83〜84m/s程度)の仕様になっています。

一旦、シリンダーASSYとチャンバーASSYをこのように合体させて気密チェック。
特に問題は無く、しっかり気密が取れていました。

が、銃に組み込むと問題が発生。
TESSチャンバーはダストカバーを空けてHOPダイヤルを回し、HOP調節が出来るハズなのですが、HOPダイヤルがびくともしないのです。

どうやらレシーバーとHOPダイヤルが干渉して回らなくなってしまっている模様。
という訳で、0.1mmのシムを3枚、チャンバーの前側に入れました。

これで問題なくHOPダイヤルが回せるようになりました。
尚、ダイヤルの回転は程よいテンションがあるもののスムーズに回せ、滑り止めの凹凸も深いので回しやすいです。

※ダイヤルの動きが見えやすいように、棒で押しています。

これが先述した「HOPダイヤルがガタガタでも問題ない」という話です。
結局レシーバーとHOPダイヤル用Oリングの間に挟み込まれるので、チャンバー単体の状態でガタガタでもレシーバーに突っ込めば固定されるようです。

セミ・フル共に初速も安定しており、いい感じ。

とりあえず、暫く撃ってみましたが撃ってる最中にHOPがズレたり、給弾不良が起きたりとかそういった問題は今の所確認出来ておらず、普通に使えています。
後は飛び具合ですね…。

これは追々…。(夏場のサバゲーはガスメインなので、トレポンは多分持っていかないでしょうし…)