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東京マルイ ガスブローバックハンドガン Glock19を分解、旧Glockとの違いを見ていきます

記事作成日:2018年11月9日

ここ最近、色々立て込んでて遅くなりましたが、東京マルイ Glock19を分解していきます。
尚、ファーストインプレッション記事(箱出し状態の外観や初速、作動性などのレビュー)に関してはこちらの記事をご参照ください。

という訳で、ここまでは工具なしで分解する事が可能です。
この辺りまでは、ファーストインプレッションの時に既に行っているので割愛します。

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まず先に、Glock19本体を分解していきます。

バレル・チャンバー周りの分解

Glock19のチャンバーは見て分かる通り従来型と全く異なる仕様のチャンバーになっています。
尚、単にチャンバーを分解するだけであれば、HOP調節ダイヤルを外す必要はありません。

尚、HOP調節ダイヤルを組み込むときは写真のようにダイヤルに付いている窪み(赤矢印の部分)を合わせるような形で組み込む必要があります。

HOPアームは最近、マルイが好んで採用しているタイプです。
やっぱりこの仕様がマルイ的には一番良いという判断なんでしょう。

インナーバレルやチャンバーパッキンは従来型と変わりありません。
もちろん、インナーバレルの長さは違っていますが…(バレル長87mm)

ブローバックエンジン・ブリーチの分解

続いて、スライドに入っているブローバックエンジンを外していきます。

まず、リアサイトとブリーチを固定しているビスを抜きます。

後はブリーチを外すだけ…なのですが、ブリーチの固定方法が従来型のGlockとかなり違っていて「あれ?」ってなります。
従来型のGlockは基本的にスライドに差し込まれているだけなのですが、Glock19のブリーチには左右に突起が付いており、その突起がスライド内側の窪みに入り込んでロックされる仕様になっています。

そのため、スライドをグイッと広げて、ブリーチを外す必要があり、少々面倒です。

発表当初からシリンダーの口径が大きくなっているという情報があり、色々変わっている事は予想できましたが、やっぱり完全に別物ですね。
シリンダーが大きくなっただけではなく、色んな所の設計も変わっています。

ブリーチ、ローディングノズルにフローティングバルブ、ピストンカップまで全部違いますね。

特に意外だったのはフローティングの仕様変更。
マルイでこんな形状のフローティングバルブ使った製品他にありましたっけ…。

フローティングバルブがローディングノズル内で回転しないようになっています。

ピストンカップもピストン側の大口径化に伴い、変更されています。

尚、エキストラクターはちょっと独特な方法で固定されていました。
海外製Glockでエキストラクターが別パーツになっている製品がありますが、それとは違う方式ですね。

グリップ・シャーシの分解

続いて、グリップ側を分解していきます。

Glock19では、従来のGlockでダミーだったピンが、リアルなピンになっているので、2本とも抜く必要があります。
下側のピンが従来同様のトリガーピン、上側の細いピンがトリガースプリングを引っ掛ける為のピンで、従来型Glockはこちらのピンがダミーでした。

シャーシ周りのパーツはこんな感じ。

トリガー、トリガーバー、ハンマー周りはこんな感じ。
似ていますが、実は色々違っています…。(後述します)

マガジンキャッチボタンも外しました。
ここも違ってるんですよねぇ…。

というわけで、Glock19の分解はここまで。

ここから旧Glockと比較していきます。
とは言え、手持ちのGlockはちょっと手を加えてしまっているので、完全な純正品との比較ではありませんが、ご了承下さい…。

東京マルイ Glock34とGlock17をニコイチさせた銃と比較

というわけで、各パーツを見比べていきます。

リコイルスプリング周りは見て分かる通り全然別物です。(写真上側が旧Glock、下がGlock19)
スプリングの太さ等は同じですが、長さが違いますし、シャフトに至っては全く仕様が異なります。

ファーストインプレッション記事でも述べた通り、チャンバーは別物。アウターバレルも別物です。

こちらがアウターバレル。
互換は皆無と言っても良いレベルに違っています。

そして、インナーバレル。
こちらも全然違いますね。

尚、スライド側も仕様が変わっており、スライドストップが掛かる場所の補強パーツや、スライド前側のダンパーの仕様が変わっています。
特にスライドストップの補強パーツは大きく変わっており、丸棒だったのが板状のパーツになっていますね。

ちなみに、リアサイトはとくに変わった感じは無く、互換がありました。
フロントサイトはネジが貫通型になっているだけで固定方法や設計に変化は無さそうでした。

続いてブリーチ。
こちらも先述の通り新規設計で、互換があるパーツとしてはノズルのリターンスプリング程度ですね。

分解レビューでお伝えした通り、Glock19のブリーチは左右に突起が付いているので、旧Glockに入れる事が出来ません。
ただ、この突起を削れば入りそうな気もします。

まあ、大工事ですね。
ぶっちゃけ、そんな手間をかけるなら、『Volante Airsoft Stratos BlowBack Unit』を入れた方が楽です。

更にぶっちゃけると、Glock19よりもVolante Airsoft Stratos BlowBack Unitの方がリコイル強いです。

ブリーチの上下はそれぞれこんな感じ。

まず、ブリーチ本体ですが、旧Glockはブリーチの上部がローディングノズルのガイドになっているのに対し、Glock19は側面がガイドになっています。

また、Glock19のブリーチは後部のパネルが着脱可能の樹脂製になっています。

ローディングノズル・シリンダー部分はこの通り、形状が全く異なります。

フローティングバルブもこの通り。
バルブの構造はもとより、固定方法まで違っています。(旧Glockはビス止め、Glock19はピン)

シリンダーの内径はGlock19が約15.3mm、旧Glockが約13.4mmなので、2mm程度ボアアップしているようです。

また、シリンダーの奥行きも変わっており、Glock19が約29mm、旧Glockが約22mmでした。

どうやらシリンダー容量は単にボアアップさせただけではなく、奥行きも増やしているようです。

シャーシはこの通り、形は似てますが別物です。
まあ、このパーツを変えたい人なんて居ないと思いますが、互換はありません。

スライドストップはコンマ数ミリ厚みが違うだけで、ほぼ互換があります。
少し動きが渋い場合は、干渉している部分をペーパーがけしてやると良いかもです。

トリガー周りも似ていますが微妙に違っていますね。

まず、トリガーバーの厚みが全然違います。
Glock19の方が分厚い。
左がGlock19、右がGlock34のトリガーバーです。

ただ、共にトリガーバーには「17」と刻印が入ってるんです…。
この17ってGlock17の17ですよね・・・。Glock34はGlock17互換だから同じトリガーバーが採用されているのは分かりますが、Glock19は明らかに違ってるのに、何故17…。
ちなみに、トリガー本体にも同じような数字が入っており、Glock19のトリガーには「19」と、Glock34のトリガーには「34」と入っていました。

謎です。

ハンマー周りはこんな感じで外観がちょっと違っていますが、後はだいたい同じ感じでした。

似てるとは言え、この微妙な違いによって互換性があるとは言えなくなっているんですがね…。

ちなみに、旧GlockのハンマーASSYはGlock19のグリップに取り付ける事が出来ませんでした。
あとほんの少しの所まで入るのですが、ちょっと浮きます。

削れば入りそうです。

そして、マガジンキャッチも冒頭で述べた通り、違っています。
ここ、意外な違いでした…。

Glock34のマガジンキャッチとの比較になるので、比較対象として適切では無いと思いますが、違っているのは長さ、マガジンの窪みにはまる部分の厚みが違っていました。

そもそもGlock34のマガジンキャッチはGlock17よりも長いので、長さの違いはあまり気にしなくても良いと思いますが、マガジンの窪みにはまる部分の厚みの違いは大きな問題になりそうです。
写真左がGlock34のもの、写真右がGlock19で、Glock19の方が薄いです。

ちなみに、Glock34のマガジンキャッチボタンをGlock19に取り付ける事は一応出来ますが、動作がかなり渋いです。

というわけで、全然違う箇所もあれば似てるようで微妙に違う箇所もある、東京マルイ Glock19の分解と比較レビューでした。
何か弄りたいんですが、どういうカスタムをするか、悩み中…。


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