ARES M45 サブマシンガンの分解レビュー(外装パーツの分解、バレル、チャンバー、メカボックスの紹介など)
記事作成日:2018年11月21日
先日買って来た電動ガン、ARES M45 サブマシンガンを分解していきます。
今までにない機構だったり、EFCSユニットも新しくなっているそうなので色々期待が膨らみます。
という訳で、まずはハンドガード部とレシーバー部を分離させておきます。
尚、こちらの分離方法に関しては開封レビュー記事の方をご参照ください。
ハンドガード、チャンバー周りの分解
まずはハンドガード側を分解していきます。
根本の上部にあるイモネジを緩めることで、インナーバレルとチャンバーが、スプリングテンションによって飛び出してきます。
結構硬いスプリングが入っており、割と勢いよく飛び出してきました。
ハンドガード左右のマイナスネジを外すとアウターバレル部とハンドガード部を分離させる事が出来ます。
また、アウターバレルに付いているレシーバーとの接続部の左右にあるネジを緩める事で、これらを分離させる事が出来ます。
それにしてもアウターバレル短いですねぇ…。
インナーバレルとチャンバーはこんな感じで、グリスがべったり付着しています。
エイリアングリスとかゲログリスと違って、ARES製品特有の透明のグリスなのでそんなに汚くは感じませんが…。
チャンバーを分解するとこんな感じになります。
HOPダイヤルが大きなOリングで保持されているのが特徴ですね。
バレルクリップは専用品、バレルのガタ取り用の樹脂リングも付いていました。
インナーバレル長は128mmとかなり短いです。
MP5Kのバレル長が110mmなので、それよりかは長いですが…。
チャンバーパッキンはいつもの半透明の緑パッキン、HOPクッションは付いておらず、樹脂アームの直押しです。
また、AMOEBAシリーズのアームと異なり突起が細いので、加工してHOPクッションを設置するのが難しそうです…。
レシーバー、ストックの分解
続いて、レシーバー側を分解していきます。
まず、ピポッドピンを抜くのですが、M45のテイクダウンピンやピポッドピンはネジ式になっています。
続いて、アッパーレシーバーに付いている、ハンドガード部と連結させる基部を外してみます。
キャッスルナットのような物が埋め込まれるような形で付いているので、URX3ハンドガードの着脱に使うような専用工具が必要なのだと思うのですが、そこまでガチガチに固定されていた訳では無いのでラジオペンチで代用出来ました。
簡単に回るほどゆるくはないので、治具が必要でしたが…。
レシーバーを見る限り、普通のハンドガードも付けられそうですね。
アウターバレルを差し込む為の溝も設けられていますし、手元に転がってた通常電動ガン用デルタリング(メーカー不明)は付けれました。
続いてロアレシーバー側を見ていきます。
ここでびっくり、インナーバレルが128mmしか無いのにフルシリンダーなんですよ…。
ストックチューブはキャッスルナットで固定される、ガスブロ仕様でした。
ただ、近くに転がってたPTW用のストックチューブはネジピッチが合わず取り付ける事が出来ませんでした。
もしかしたら、どこかのメーカーのGBB用と互換があるかもしれませんが、そこは不明。
折りたたみストック基部に付いている端子を外してみました。
+と-の印が付いているので、どっちにどの配線を取り付ければ良いかが分かりやすいですね。
端子はスプリングテンションによって押し付けられる仕様になっており、バナナピンみたいな形をしています。
分かってはいましたが、短絡防止措置的な事は一切施されていません。
レシーバー側の端子も外してみます。
こちら側の端子はネジで固定されているようです。
どうやら真鍮インサートがコネクタになっているようです…。
本当強引ですねぇ。まあ、構造上仕方がないのかもしれませんが…。
ここまで分解したらピストンスプリングガイドとピストンスプリングを取り外せるようになるので、一旦取り外してみました。
スプリングはかなり線径が太い、不等ピッチスプリング。
硬さ(重さ)は約6.5kgと、かなり硬いです。
東京マルイ純正比、約164%。
ZC M100が156.41%、ACE1 ARMS M100が174.36%なので、その間といった所ですかね…。
ともかく、十分流速チューンで使える位の硬さのスプリングになっています。
というか、ARES M45はパーツ構成やバレル長などの仕様を見る限り、いわゆる流速チューンですよね…。
続いて、折り曲げストックの基部を外します。
基部はLAW TACTICALのフォールディングストックアダプターの固定方法と同じです。
ラジオペンチの先端を引っ掛けて回せば外せます。
ちなみに、折りたたみストックの基部を外してストックチューブを直接ロアレシーバーに取り付ける事が出来ました。
グリップ、モーターの紹介、メカボックスの取り外し
続いて、メカボックスを外すに当たってグリップを先に外します。
開封レビューの時にも紹介しましたが、ARES M45は同社製の薄型グリップ(スリムグリップ)が付いています。
入っていたモーターは確かにARESのスリムモーターなのですが、単品販売されているスリムモーターとは異なる仕様のモーターが入っていました。
まず外観が全然違いますし、ピニオンギアをつまんで回した時の抵抗もかなり少なく、単品販売されているハイトルクモーターやスーパーハイトルクモーターよりもトルクが弱そうな印象があります。
単品販売されているスリムモーターって、割と良いお値段がするので、廉価版モーターでも作ったんでしょうかね…。
尚、単品販売されている方のスリムモーターについてはこちらの記事をご参照ください。
ちなみにピニオンギアはD型、モーターには「ARES SLIM AEG MOTOR」の印字されており、ARESのロゴとAMOEBAのロゴが入っています。
グリップは内側からメカボックスにビス止めされているのですが、ビスが3本しかありませんでした…。
本来は4本あるはずなんですが…1本どうした…。
メカボックス内部に入り込んだりしてたわけでも無いので単なる取り付けミスだと思いますが…。
グリップが外れたらボルトリリースボタンやテイクダウンピン、セレクターレバーを外します。
また、ついでに給弾ルートも外しておきました。
給弾ルートはモナカ構造になっており、ダイカストで出来ているようです。
これでメカボックスとロアレシーバーを分離させる事が出来ます。
新型EFCS搭載のアンビメカボックスを見ていきます
という訳で、こちらがARES M45のメカボックスです。
ARESのVer2系でアンビってこれが初めてなんじゃないでしょうかね。
今までのEFCSメカボックスから色々と変更が入っています。
まず、外観で気づける大きな違いはセーフティの構造です。
セレクターレバーの歯車と連動して、レバーが動き、トリガーと干渉してトリガーが引けなくなる構造です。
従来の仕様と比べて、より確実にトリガーが動かなくなる構造です。
また、セレクターレバー検知の方法も少し変わっており、基盤から磁気センサーのみ伸びており、セレクターレバーの歯車に埋め込まれた磁石で検知する方式になっています。
従来はセレクタープレートに埋め込まれた磁石が、基板上の磁気センサーで検知されるという方式でした。
セレクターレバー周りのギアは簡単に外せたのですが、セーフティ部分を外すのに苦戦。
「このピン抜けば良いんだろう」とはわかっていたのですが、引っ張っても全然抜けず、グイグイやってたらピンの頭の部分だけ抜けました…。
ってか、これ抜くの無理でしょ…。
まあ、これくらいの破損は直せると思うので、あまり気にしない事に。
気を取り直して基盤を外していきます。
基盤の構造自体はセレクターレバー検知用のセンサーが飛び出ている以外はそこまで大きな違いは無さそうです。
メカボックスの内部を見ていきます
EFCSの基盤が外せたらメカボックスを開けていきます。
例のごとく軸受がポロポロ取れました。
ピストンはARES製品ではお馴染みの樹脂ピストンとピストンヘッド。
ラックギアの歯はすべて金属です。
タペットプレートはM4系互換、ノズルも同様に通常電動ガンのM4系と同じ感じ。
シリンダーヘッドとシリンダーはこんな感じ。
シリンダーヘッドのゴムにはなんだか不思議な模様というか窪みが付いていました。
この窪みにはどういう意図があるのでしょうか…。
トリガーはGeisseleっぽい形のトリガーが付いています。
ピンやスプリングの形状は同じなので、単品販売もされているARES純正のトリガーと互換があると思います。
当然ながら、通常電動ガン用のトリガーと互換はありません。
軸受はベベルギアがベアリング、スパーギアとセクターギアがただのメタル軸受けになっています。
軸受のサイズは8mmと、いつものARES仕様ですね。
ギアもいつもの奴で、セクターギアにカットオフ検知用の磁石が埋め込まれています。
アンビセレクター用の穴が空いており、従来のEFCSメカボックスと比べるとかなり穴だらけな印象。
という訳で、これでARES M45の分解レビューは終了になります。
あとはまったり内部を調整していきますかね…。
とりあえず、どういう風に弄るのかは悩み中ですが、いつもどおりプリコックさせたレスポンスUPカスタムをやっていくと思います。
このバレル長ならMP5Kのシリンダーを逆向きにつけて使うようなカスタムも、アリかもしれませんね。