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KingArms MDT LSSの調整 ボルトに付いている初速調整用のネジを外し、HOP周りを調整

記事作成日:2019年1月15日

久しぶりにKingArms MDT LSSを弄っていきます。
というか、去年の10月頃から「あれとこれとこれをやろう!」と思いながら寝かしてたネタなんですが…。

という訳で、まずはボルト内部に付いているネジを外します。
このネジは恐らくはデチューン用のパーツ(実際、ネジを締め込むとガスの通り道が狭くなり、初速が下がる)だと思うんですが、ぶっちゃけ調整前提で考えるなら不要というか、ガスの流れを悪くする異物にしかならないでしょう。

普通に考えてガスが勢いよく吹き出た所にこんな棒(ネジ)が突き出してたら当然気流が乱れます。
なので、オミットする事にしました。

単に外すだけだと当然ネジ穴からガスが漏れてしまい、初速が大幅に下がってしまうのは明らかなので、パテを使ってネジ穴を埋めます。
更に、ガスがスムーズに曲がってくれるように、可能な限り丸めました。(写真左側)

通常だとネジが突き出ているのに加えてガクンと90度曲がるような状態なので、絶対にロスが発生しているハズです。

ガスの流れを変えないといけないのは、構造上どうしようも無いです。
ですので、せめて緩やかな角度を付けて、少しでもガスの流れを良くしようと思った次第です。

続いて、HOPパッキンを変えました。

以前の記事ではMapleLeaf クレイジー・ジェット・インナーバレルとDECEPTICONSチャンバーパッキンを組んでみたんですが、このDECEPTICONSがイマイチでした。
HOPを強めにかければかける程どんどん左右の乱れが激しくなる事が判明。

これはMDT LSSに限った話ではなく、他の銃でも同じような症状が起きていたので、パッキンの作りの問題かなと…。

なので今回はMapleLeaf Wonderを使ってみます。(相変わらずのメイプルリーフ信者っぷりですみません)

このパッキンの特徴はこちらの記事をご参照下さい。

このパッキンは、長がけのHOPテンショナーを使うとイマイチ(先端部分のV字になってる突起がBB弾に当たるとダメっぽい)なので、パッキンの一部を押すような構造のMDT LSSのチャンバーとの相性が良いのでは?と思った為です。

続いて、チャンバーも微調整しました。

まずはHOPテンショナー的なパーツである真鍮の板の中央に窪みを作り、2点でパッキンを押す仕様にしました。

円柱状のパッキンを押す訳ですから、2点で押してやった方が安定するでしょうという考えからこのような仕様にしてみました。

そして、HOPテンショナー左右のガタツキを極限まで抑える為にアルミテープを使って微調整しました。(写真赤矢印)

弾がブレる理由の1つに、撃っている最中やHOP調節の時にHOPテンショナーが左右にズレてしまっているのでは?と思ったので、このような処理を施しました。

これでHOPの突起はこんな感じになりました。

結果を見るためにDEFCON1さんのシューティングレンジで撃ってきました。
使用弾は東京マルイ スペリオール 0.28gです。

10発連続で撃って125mm程度。
大体これくらいのグルーピングにはなっていました。

1マガジン連続射撃だと流石にこの時期(1月)のリキッドチャージ式ガスガンは辛いです…。
めっちゃ上下にブレました。

しかし、左右のブレはかなり抑えられている事が分かります。
つまり、後はマガジン温度によるガス圧の上下さえ何とかできればかなり良い精度になるのでは無いか?と思われます。

という訳で、次はマガジンにイタズラしようと思います。
もちろん、フロンガスのリキッドチャージは諦めませんよ。

フロンガスのリキッドチャージを諦めてしまうと、元も子もないですから。

そんな事を言いつつ、こんな実験をやり始めています…。

ちなみに、夏場のフロンガスに合わせて初速を調整しているので、現行仕様のレギュレーター(上限0.5mpa)だとあんまり初速が出ず、最大でも0.20gで90m/s行くか行かないか程度です。(45度まで温めたマガジンだと、初速が96m/s位出る)
あと、気化室的な物が殆ど無い状態なので、初速も安定しません…。

そんな訳で、マガジン側の調整はリキッドチャージ式と外部ソース式(グリーンガス)の2路線で進めようと思います。
どちらもガスの冷えをどう克服するか?が大きな課題になるでしょう…。

ちなみに、この銃で使えるCO2マガジン(12gカートリッジを内蔵するタイプ)も存在しますが、こちらはやらない予定です。

CO2マガジンにすると、ボルト周りのセッティングを大幅に変えないといけなくなるので。