PVS14にカメラ用の広角レンズを付けて視野を広くしてみた
記事作成日:2019年5月26日
PVS14の視野をちょっと広くしたいな〜と思ったので、広角レンズ(ワイドコンバージョンレンズ)を付けてみる事にしました。
元々PVS14のLIFの寸法測ってたら「これ、カメラ用のとピッチ似てないか?」と思って試しに買ってみたんですが、問題なく使えたんですよね…。
試した所、PVS14の対物レンズ内側のネジピッチはカメラの30mmレンズと同規格なので、30mmレンズ対応のアタッチメントを買ってくれば付ける事が判明しました。
今回はAmazonで売られていた『【Full HD 対応】ビデオカメラ用 広角 0.6倍 ワイドコンバージョンレンズ「My Lens(マイ・レンズ)シリーズ」【レンズ径 25mm、27mm、28mm、30mm、30.5mm、37mm 対応】』というビデオカメラ用の広角レンズを買ってきました。
一応機能としては広角レンズを分離させる事でマクロレンズとして使う事も出来たり、レンズ径を変えるためのステップアップリングが5枚付属したりと、3680円という値段の割には結構充実している印象があります。
そして、今回はこの付属のステップアップリングが重要となります。
この広角レンズ自体は37mmなので、それを30mmに変換する必要があるのです。
このステップアップリングだけで1000円くらいしますからね…。
セットで3680円はだいぶお得なのでは…。
あとはマクロレンズと広角レンズを取り付けて完成です。
なお、LIFなどを付けるネジを使うので、LIFは外しておく必要があります。
横から見るとこんな感じ。
今更ながら、黒色のを買えば良かったと後悔(数百円高いので、ほぼ同スペックの黒いのがあった)
一応レンズキャップも付くので、改造してピンホールキャップみたいにする事も出来そうです。
視界の変化ですが、このようになります。
写真左が広角レンズ無しの状態、写真右が広角レンズを付けた状態です。
被写体(銃)との距離は1m程度。
明らかに視野が広くなっている事が分かると思います。
ただ、もともと等倍に近かったものが等倍ではなくなっており、若干の歪みも発生しています。
ただ、この視野の広さは閉所戦闘とかではかなり役に立ちそうな気がします。
続いて、屋外を見てみました。
屋外で使ってみると、屋内では気づけなかった色々な事に気付かされる事に…。
まず、解像度の低さが明らかに分かってしまいました。
また、色も全体的に暗くなっていますね。(共にレンズ性能の問題な気がしますが…)
何も付けていない状態では、奥の方の物までくっきり見えているのですが、広角レンズを付けるとぼんやりした見え方になってしまい、OMNIの違う増幅管か…?と思える位の変化が出ました。
とはいえ、写真を見て分かっていただける通り、何も付けていない状態では見えなかった構造物まで見えるようになっているので「広範囲を見る事ができる」という点で言うと、良い結果になったのかもしれません。
また、光っている物を見ると面白い現象が。
中央に捉えている分にはちゃんと見えるのですが、視界の端の方に持っていくと光がくの字状に折れ曲がって見えます。
これ、どういう理屈なんでしょうか…。
光ってない物に関してはこういう見え方はしないんですよね…。
星空を見ても同様。
ちょっと分かりづらいですが、視界の端の方の星がいびつな形になって見えます。(あと、なぜか全体的に青っぽい…)
尚、像の歪みに関してはそこまで気になる感じはしませんでした。
実際に装着して歩いたりしてみましたが、倍率が0.6倍になっているだけあって距離感が掴みにくい以外の問題は無さそうです。
という訳で、長所短所はありますが、中々面白い体験が出来ました。
この広角レンズをどう使っていくかはちょっと悩みどころですが、まあ3680円の物と考えると、十分遊べる気がします。
今回は広角レンズを買ってきましたが、30mm対応製品であれば他のレンズも使えますし、IRフィルターとか保護レンズとかも使えますね…。