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東京マルイ FNX-45 タクティカルのマガジンを分解していきます

記事作成日:2019年6月14日

東京マルイ製ガスブローバックハンドガン FNX-45 Tacticalのマガジンを分解していきます。

尚、FNX-45本体の分解レビューはこちらから。

分解手順としてはバンパー側から外す方法とリップ側から外す方法の両方があると思うのですが、今回はバンパー側から外していきます。

尚、分解前にガスは完全に抜いておく必要があります。
万が一ガスが入った状態で分解を進めてしまうと非常に危険です。

まず、マガジンバンパーを外したいのですが、マガジンバンパーを外すには注入バルブを先に外す必要があります。
注入バルブは汎用的なバルブレンチで外す事が可能です。

注入バルブの形状はマガジン底部から突き出るような形をした、独特な形状をしています。
FNX-45のマガジンはバンパーが分厚いので、このような形状になっているのだと思われます。

注入バルブを外したらマガジンスプリングを抑えているパーツを上に引っ張り上げた状態で、バンパーを前側にスライドさせます。

これでFNX-45のマガジンバンパーが外せました。

続いて、マガジン底部を外します。
底部は2本のピンで固定されているので、ピンポンチを使って抜く必要があるのですが、このピンは片側に抜け防止の凹凸が付いているタイプなので抜く方向が決まっています。

また、FNX45に限らずガスガンのマガジンはピンを再度差し込むのが面倒くさいので、抜く時は覚悟して抜いて下さい。
一応、差し込む時のコツは後ほど紹介しますが、慣れが必要だと思います。

ピンを2本抜いたらマガジンの底部を外す事が出来ます。
尚、この際マガジンスプリングやスプリングを抑えているパーツが勢いよく飛び出すので注意が必要です。

フォロワートップと押さえのパーツはこんな感じ。

マガジン底部はこのような形状をしています。

FNX-45の開封レビューの際に「全然ガスが入らない」と書きましたが、やっぱり気化室が大きく取られている仕様でした。

マガジンと重ねてみるとこんな感じ。
薄い赤で塗っている箇所がガスタンクのだいたいの大きさです。

この通り、マガジンの半分以上、2/3程度の量が気化室になっています。

ガスガンで使われるHFC134A/HFC152A/ノンフロンガス等のガスは液体ガスです。
そして、液体が気体になる時に熱を奪います(気化熱)。

気化室が少ないと必然的に熱を奪える場所が液体ガスになり、どんどんガス自体が冷たくなってしまい、その冷たくなったガスを気化する為に更に熱をガスから奪うという悪循環が発生するのですが、気化室が大きい場合はマガジンから熱を奪うのでその悪循環を抑える事が出来ます。

つまり、FNX45は動作の安定性に重きを置いている感じですね。
もしかしたらノンフロンガスでの作動性を重視しているのかもしれませんね。

続いて、リップ側を外していきます。
リップ側のピンも抜く方向が決まっています。

2本のピンを外すとリップとガスルートパッキンが取り外せます。
ガスルートパッキンは最近の東京マルイ製ガスハンドガンと同じ形状ような気がします。

放出バルブも外します。
こちらのバルブも汎用的なバルブレンチを使って外す事が出来ます。

バルブの形状はHK45で使われている物とよく似ています。

という訳で、これでマガジンの分解は完了です。

東京マルイのFNX45はガス容量を犠牲に、気化室を大きく確保し、作動性を向上させる設計になっている事がよく分かりました。

ただ、かなり極端に大きな気化室が設けられている感じがするので、「ハンドガンをメインでガンガン使いたい」「夏場でフロンガスを使うからそんなに気化室は要らない」という場合は気化室を減らしちゃっても良いと思います。

気化室の増やし方はこのパイプの部分を切るだけです。
尚、半分以上切ると今度は注入バルブが飛び出してくると思うので、半分以上切る意味はあまり無いと思います。(注入バルブも切るなら話は別ですが…)

FNX-45のマガジンの組み立てについて

分解後に待っているのは組み立てです。
FNX45に限った話ではありませんが、ガスガンのマガジンって組み立てるの面倒くさいんですよね…。
メーカー側は専用治具とか作ってるんじゃないですかね…。

開口幅のすごく広い万力があると楽なのですが、無い場合はこのように丁度よいサイズのピンを穴に通した状態でピンを差し込むと楽です。

組立時に付いてしまう多少の傷は気にしない方向で、コンコン叩きましょう。
尚、無理に叩き込むとマガジンが変形してしまうので、無茶な力は掛けちゃ駄目です。

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