エボログ

ナイトビジョンとマグニファイアを組み合わせる事は出来るのか?検証してみた。

記事作成日:2019年10月9日

以前、VORTEX MICRO 3X MAGNIFIERを購入してレビュー記事を書いたのですが、こちらのマグニファイアは他のマグニファイアに比べると非常にコンパクト(短い)なのが特徴です。

つまり、従来のマグニファイアでは難しかったセッティングがこのマグニファイアを使う事によって可能になるのでは?と思ったのでやってみました。

それがこちら。
PVS14の前にマグニファイアを配置して、その前にホロサイトを配置してみました。

ホロサイトがEXPSとかだともっとまとまりが良かったのかも知れないのですが、持ってないので、EoTech 552で許して下さい…。

我ながらアホだと思ったのですが、実際にこの構成で使ってみると面白い発見がありました。

と、その前にこの構成をやる上での注意点があります。
まず、PVS14はピントを長距離に合わせておいた方が良いです。

PVS14のピントを長距離に合わせると、マグニファイア無しの時は綺麗に見えるのですが、マグニファイアを付けると像がボヤケてしまうので、マグニファイア側のディオプターを使ってピントを調節する必要があります。

ディオプター

こうする事で、マグニファイアON/OFFどちらでも使う事が出来るようになるのです…。

実際の見え方がこちら。(アンバーフィルターを付けているので像が黄色いです)

まずはマグニファイア無し。
遠くにピントが合っているので近くにあるホロサイトのフチは大きくボヤケています。
レティクルはくっきり、鮮明に見えています。

そして、マグニファイアをONにするとこんな感じになります。
周囲が等倍のままで中央のみが拡大されています。

これを見た瞬間「あ!攻殻機動隊で見たことある奴だ!」って思いました。
『鷹の目』ですね。

ちょっと感動しました。
マグニファイア越しのNVだとこういう風に見えるのですねぇ…。

ただ、完全に真っ暗な状態であれば特に問題は無いのですが、少しでも明かりがあると接眼レンズの反射によるフレアでチラツキが酷く、とても見れた物じゃない見た目になってしまったので、順光の状態で使うのはあまり良くなさそうです。

また、ヘルメットなどにIRストロボを付けている場合、それもかなり邪魔に感じる事が多かったです。

動画も撮ってみました。
マグニファイアに切り替えた時にスッと中央が拡大されるのが良いですね。

でも、こういう使い方をするならELCANが一番ベストなのかもしれませんが、これはこれで面白い…。

オマケ

ついでに、先日ハンドガンにHOLOSUN HS507Cを取り付けてみたので、それも撮ってみました。
このマウントを買った理由はこの夜戦の為だったりします。

ナイトビジョン越しにアイアンサイトを覗くのは困難というか不可能なので、どうしてもドットサイトかIRレーザーが必要になるんですよね…。
IRレーザーは基本的にどんな夜戦でも使用禁止だと思うので、ドットサイトしか選択肢は無いと思います。

構えるとこんな感じで見えます。(32MOAサークル+2MOAドット)
肉眼で見るよりもかなりドットは小さいですが、十分使える大きさでした。

HS507CはNVモードに設定

ハンドガンでも何人か倒せているので、割とこれはいい組み合わせだと思います。

ただ、使っているうちに「32MOAサークル+2MOAドット」よりも「32MOAサークル」のみの方が良いのでは?と思い、途中からサークル表示のみに切り替えていました。

意外とこのサークルのみ表示が便利なんですよ。
レティクルの中央がドットで隠れないですし、情報量が抑えられるのでレティクルばかりに意識を持っていかれなくて済みます。
そして、ざっくりこのレティクルの中に着弾するのでサッと構えてすぐ撃つ使い方に最適でした。

夜戦をやってると色々新しい発見があって楽しいですねぇ…。
夜戦中の動画も撮ってみたいんですが、そんな撮影機材は持ってないのでそれは断念…。