MAGPUL X-22 バックパッカーストック風コンバージョンキット、Ace1Arms QASを買ってみた
記事作成日:2020年4月14日
Ace1Arms製のKJワークス ホークアイ KC-02用コンバージョンキット、『QAS アップグレードキット for KJ KC02 GBB』を買ってみました。
今回はストックがダークアースでバレルが黒色のストレート フルートバレルになっているタイプの物を購入しました。
このキットはMAGPUL X-22 バックパッカーストックというルガー 10/22用のテイクダウンストックが元ネタになっています。
所々形状が異なっている部分もあるのですが、概ね形は再現出来ている感じです。
内容物はこんな感じでレシーバーとバレル、チャンバー、インナーバレル、ストックなど結構多くのパーツが入っています。
組み込みマニュアルのような物は無さそうですが、組み立て難易度は全然高くなく、ホークアイの中身を入れていくだけなので、困る事はあまり無いと思います。
ホークアイの分解が出来ればこのコンバージョンキットの組み立ても出来るでしょう
ストックの下部にバレル側がくっついています。
写真左の四角形のボタンを押して下に引っ張る事で外す事が出来ます。
尚、ストックの色味に関してはこんな感じでMAGPULのFDEとよく似ている感じです。
若干Ace1Armsの方がシボが薄く、光沢感がありますね。
その影響もあってか、少しだけAce1Armsの方が明るく見えます。
バレルをストックに取り付けるにはハンドガードを横向きにした状態でチャンバーをレシーバーに差しこみます。(写真左)
続いて、ハンドガード底部についているレバーを押し下げながらハンドガードを90度回転させて取り付け完了です(写真右)
かなりガッチリ付いており、ガタツキは有りませんでした。
むしろ最初は少しタイトな位で、何度か抜き差しする事で組み立てやすくなった感じです。
ただ、何度も着脱していくうちにすり減っていってしまったのか、当記事を書いている段階では少しガタつくようになってきてしまいました…。
バレル側を見ていきます
という訳で、細部を見ていきます。
バレルはこんな感じのフルートバレルになっています。
実銃にも存在する形状のようです。
マズルは別パーツになっており、外すと14mm逆ネジになっています。
また、マズルから少し奥まった所までインナーバレルが伸びている事が確認出来ます。
ハンドガード(そう呼んで良いのか不明ですが、当記事ではハンドガードと言います)下部にはストック側と連結させた時に使うロックレバーが付いています。
チャンバーは360度回転させる事が可能な構造になっています。
また、HOPアジャスターがチャンバー上部に付いていますね。
尚、この製品にはチャンバーパッキンや押しゴムが付属しないので、別途用意する必要があります。
輸入元によってはHOPパッキンが付いているモデルもありますが、物凄く硬いパッキンとHOPクッションなので、どのみち変えたほうが良い気がしました。
アウターバレルとインナーバレル+チャンバーを分離させるには、基本的に上部のイモネジを1本外すだけで済むのですが、私の個体はプラスネジもチャンバーに干渉していたのでこちらも外す事にしました。
こんな感じのインナーバレルとチャンバーが収まっています。
マズル側にはガタ取りようのOリングが付いており、チャンバーはとてもユニークな形状をしています。
尚、削れて塗装がハゲている部分は先述のプラスネジが干渉していた部分です。
ネジの長さがおかしいだけなので、ネジを短くすれば解決するかと思います。
チャンバーはモナカ構造で小さなネジを外すことで外す事が出来ます。
インナーバレルの形状は東京マルイのGBB系とよく似ておりチャンバーパッキンの互換はあるものの、マルイには存在しない切り込みが入っているので、他のインナーバレルに交換したい場合はバレルの加工が必要になりそうです。
インナーバレルの長さは363mmと結構長いです(アウターバレル一杯まで伸びてますからね…)。
内径6.04mmの真鍮製です。
冒頭でも紹介しましたが、このキットにはHOPパッキンやHOPクッションが付いていません。
HOPアジャスターは一般的な窪みが付いているタイプなので、スタンダード電動ガン用のムシゴムだったり、サードパーティのHOPクッションを組み込む事が可能です。
ストック側を見ていきます
続いて、ストック側を見ていきます。
X-22だとストック側にMAGPULの刻印が入っていたりするのですが、そういうのはありません。
まあ、いわゆる無刻印って奴ですね。
ストックの前後2箇所にスリングスイベルマウントを取り付ける為の穴が空いています。
MAGPUL互換のスイベルマウントを取り付ける事が可能です(スイベルマウントは追って別の記事で紹介します)
HOP調節ダイヤルはストック側に付いています。
このダイヤルが差し込まれたチャンバーに付いているHOPアジャスターを押し下げて、HOPを掛ける構造になっています。
レシーバー上部には20mmレールが付いています。
レシーバーはストック下部から1本のネジで固定されています。
かなりあっさりした固定方法ではあるものの、特にガタツキなどは気にならない程度にしっかりした寸法になっています。
ちなみに、KJワークス ホークアイのレシーバーと比較するとこんな感じ。
上がKJワークス、下がAce1Armsです。
20mmレールの有無はもちろん、結構色いろと形が違っていますね。
グリップ下部は蓋になっており、中に小物類を入れる事が出来るようになります。
ストックはこんな感じで、中が小物入れになっています。
かなり独特な開き方で、どうやらオリジナルのX22バックパッカーとは異なる開き方のようです。
バットプレートはこんな感じで滑り止めの凹凸が付いているゴム製です。
結構硬いですが、程よいグリップ感もあり、使い心地的には悪くは無かったです。
Ace1Arms QASを組み立てていきます
という訳で、Ace1Arms QAS コンバージョンキットを組み立てていきます。
尚、KJワークスホークアイの分解に関してはこちらの記事を参考にしてみて下さい。
まずはバレル周りから弄っていきます。
インナーバレルは付属の物を使いますが、HOPクッションはメイプルリーフから出ているΩ HOP UP テンショナーを、HOPパッキンはA+ Airsoftの魔HOP 軟を選びました。
ホークアイはローディングノズルの形状のせいで躓きHOPになりやすいので、BB弾をなるべく手前側(ノズル側)で保持出来るようにした方が調整が楽です。
その為、魔HOPを選択しました。
そして、その魔HOPの突起を最大限活かせるクッションはメイプルリーフ Ω HOP UPテンショナーだと思ったので、この組み合わせを選びました。
Ace1Armsのチャンバーに取り付けるとこんな感じになりました。
続いて、レシーバー側を組み立てていきます。
と、その前に少しだけ調整を行いました。
ピストンのパッキンをシリンダーの内径に合うように、シールテープで嵩増しを行いました。
純正の状態だとあまりにスカスカ過ぎたので、これだけは調整しようと思ってました。
後はブリーチを組み立てます。
続いて、ボルトストップレバーをレシーバーに取り付けます。
スプリングやレバーの向きを適切な状態にする必要があるので、恐らくこのコンバージョンキットを組み立てる中で一番難しい作業がこのボルトストップレバーの組み立てだと思います。
次にボルトとリコイルスプリングを取り付けます。
まず、ボルトハンドルとリコイルスプリング・スプリングガイドを取り付けた状態で、ボルトをはめ込むと楽に組み込めます。
後はレシーバーにトリガーASSYを取り付けました。
尚、ホークアイ純正レシーバーではスカスカだったピンですが、Ace1Aremsのレシーバーでは結構タイトになっていました。
最後に組み立てたレシーバーをストックに差しこんでネジ止めします。
これで完成です。
ストック下部にハンドガードを連結させるとこんな感じ。
全体像はこんな感じになります。
組み立てた状態で弾棒を使い、BB弾の保持位置が問題無いかを確認します。
結果、0.5mm程度前後に弾棒が動かせる状態で収まっていたので許容範囲内でしょう。
また、ボルト後退時のノズルの食いつきも問題ありませんでした。
組み込み直後の初速を計測しました。
マガジン温度25度程度で96m/s近く出ているので、箱出し状態のKJワークス ホークアイとほぼ同じ感じですね。
実はホークアイ付属のインナーバレルよりもAce1Armsのバレルの方が長いので、初速が上がっちゃうかな?と思ってたんですがそこまで大きな変化は無さそうでした。
まあ、どのみち初速調整は必要ですね。
こんな初速で使ってたら夏場には100%初速オーバーしますよ。(銃刀法では問題無くとも、フィールドレギュレーションで問題になる)
尚、グルーピング計測をDEFCON1のシューティングレンジ(約23m)で行いました。
プレシジョンマックス 0.25gを使用し、200mm程度という結果になりました。
ガスブロという事を考慮するとそこまで酷い結果では無いですね。
ただし、とにかくHOPがシビアな上にリコイルでHOPがズレてしまい、弾が飛ばなくなったり鬼HOPになったりめちゃくちゃな状態でした。
このグルーピング結果もHOP調整ノブを指で抑えながら撃って計測しています。
初速に加えてHOPも要調整箇所ですね。
あと、テイクダウンの度にHOPを0にしないといけないというのも非常に面倒なので、これも改良しようと思っています。
ちなみに、このコンバージョンキットを組み込む事で、ホークアイの殆どのパーツが余ります。
実質ボルト、リコイルスプリング、トリガー以外のパーツは使わない訳ですからね…。
という訳で、友人も同じタイミングでこのストックとホークアイを買っていたので、並べてみました。