ARROW ARMS APC9-Kを分解していきます(実質ARES) | エボログ

ARROW ARMS APC9-Kを分解していきます(実質ARES)

2020年6月29日

先日購入したARROW ARMS APC9-Kを分解していきます。
というわけで、まずはストックの取り外しから。
これはバッテリーを入れる為に外す必要がある部分なので、開封レビューの際に紹介していますが、ストック基部のピンを1本抜く事で外す事が出来ます。(かなり硬い)

こちらのピンがテイクダウンピンのような役割になっているので、このままロアレシーバーを傾けたり、ピポッドピンを外せばアッパーとロアーを分離させる事が出来るのでは?と思っていたのですが、実際にやってみた所ノズルがチャンバーに引っかかってしまい、それが難しそうだったので先にバレルを外す必要がありました。

バレルを外すにはまずアッパー側のハンドガード付近に付いている3本のネジのうち下にあるネジの左右を外した後、ネジ穴の奥に刺さっているピンを抜きます。

このピンとネジを一体にしてくれたら良かったのに…。

その後、下部のイモネジを緩める事で、アウターバレルを外す事が出来ます。

アウターバレルはチャンバー上部のイモネジに引っかかっているので、このイモネジを緩めると外す事が出来ます。
尚、このイモネジを緩める際はチャンバーを少し押し付けながら緩めた方が良いです。(スプリングテンションが掛かった状態でネジを回すとチャンバーを傷つけてしまう可能性があります)

ARROW ARMS APC9-Kのチャンバー周りについて

チャンバーはこの通り、ARES M45で使われている物と全く同じ形状になっています。
このチャンバー、色々問題児なので給弾とかHOPを安定させるのが面倒だと思います。

まあ、運が良ければ一発成功みたいな事もありますけど、私もM45では何度か試行錯誤をしてました。

チャンバーを分解するとこんな感じ。
このチャンバーはHOPダイヤルがOリングで固定、緩み防止をされているのですが、個体によってはOリングのサイズが合っておらず、HOPダイヤルがユルユルという事もあります。(M45で経験した話です)

チャンバーパッキンは黒色で材質は不明ですが、硬度はかなり高めで、70度とかでしょうか…。
ビニールテープのようなツルツル系で、ARES純正の謎緑パッキンと同様に良いとは到底思えない物でした。

また、口の部分が凄く肉薄で短く、これもどうなんだろうなぁ…といった印象
ただ、M45式のチャンバーはHOPパッキンを巻き込みやすいので、口を薄くして巻き込み防止をするという考えなのかもしれません。
HOPの突起はPDI Wホールドのような2点掛けでした。

HOPパッキンに関してはARESらしくない感じがしました。

HOPアームは相変わらず糞。
なんでARESはクッション無しのイモネジ直押し構造だったり、尖ってる樹脂アームでHOPパッキンを押したり、こういうクソ細いアームを採用したりと、おかしな設計になってるんですかね…。

それとも私が知らないだけで、台湾ではこういうアームが流行ってるのでしょうか。(滅多に見かけませんけど)

インナーバレルは真鍮製で長さが140mmとMP5K PDWとほぼ同じサイズになっています。
HOP窓の形状は普通な感じの電動ガン用バレルですね。

ARROW ARMS APC9-Kの駆動系(モーター・メカボックスなど)について

アウターバレルとチャンバーを外したらようやくロアレシーバーを外す事が可能です。
テイクダウンピンとピポッドピンを両方抜いた状態で、ロアレシーバーを下側にズラします。
尚、この際後ろ側に伸びている配線をアッパーレシーバーに引っ掛けて傷つけないように気をつける必要があります。

分離させるとこんな感じ。
シリンダーの加速ポートからドロッとしたグリスが漏れ出しているのに加えて、何故か赤い破片みたいな物も混ざってます。
固まったネジロック剤の破片でしょうか…。

続いて、モーターを外していきます。
グリップの底板は前後のプラスネジ2本で固定されているので、これを外します。
回す事が出来なかったモーター位置調節ネジはやはり大量のネジロック剤が塗られており、完全に固着していました。

その後、モーターに繋がっている配線を外したらモーターを抜く事が出来ます。

APC9に入っている薄型モーターについて

今となっては見慣れた薄型モーター(スリムモーター)が入っていました。

これまでからも薄々気づいてたのですが、組み込みは結構雑で、モーターピンがひん曲がった状態になってました。
多分ピンを挿す時に無理やり押し込んだせいで曲がってしまったのだと思われます。

入っていたモーターはこんな感じで、寸法自体はARESの薄型モーターです。
SYSTEMA PTWのモーターのように磁石が前後に配置され、側面がごっそり削ぎ落とされており、ローターがむき出しになっているのが特徴です。

尚、ブラシホルダーはレイダウン型で、SYSTEMA PTW用のブラシホルダーと互換があるのでスタンドアップ型に交換する事も可能です。
こちらは以前ARES SLIM AEG MOTORでブラシホルダーの交換を行っているので、ご参考にどうぞ。

尚、APC9のモーターはM45に入っていたモーターや単品販売されているスリムモーターとは少し違った部分もありました。
まず、ローターのコイルが斜めになっているんですよね。
M45や単品販売のスリムモーターは真っ直ぐなんですが…。
また、ピニオンギアの形状も変わっており、D型である事には変わりないのですが、M45やスリムモーターでは丸みを帯びたピニオンギアが使われていたのですが、APC9では少し角ばっています。 

ピニオンギアの形状変更がギアノイズに影響を及ぼしている可能性もあるので、ちょっとこれは気になりますね。

ただ、モーターヘッドに書かれている表記は同じで、ARES製品である事が確認出来ます。


モーターを外したらグリップを外します。
グリップは内側のネジ4本で固定されているので、それを外せばOKです。

次にセレクターレバーです。
セレクターレバーは左右共にカチカチとクリック感を出すパーツ小さなパーツが付いているので、紛失注意です。
ちなみに、何故か片方のセレクターレバーにのみ、ネジロック剤が塗布されていました。

次にトリガーピンというか、メカボックス固定ピンを抜きます。
こちらのピンは抜く方向が決まっているので注意が必要です。

これでメカボックスとロアレシーバーを分離させる事が出来ます。

メカボックスは見ての通りARESのEFCS搭載機種と全く同じ。
アンビセレクターレバーや基板の形状からARES M45で使われている物と同じバージョンだと思われます。

基板もいわゆる青基板と呼ばれるタイプで、FETの強度UPとアクティブブレーキが搭載されているタイプになります。

しかし、ARES M45と同じメカボックスだとグリップ取り付け部の形状が特殊で普通のグリップが付かないのでは…と思っていたのですがこちらは普通の電動ガンと同じ形状になっていました。
なので、スリムモーターをやめて普通の電動ガン用グリップとモーターに変える事も出来ますね。

という訳で、このメカボックスを分解していきます。
FETや配線などが付いている基板は4本のネジを外す事で取り外す事が出来ますが、こちらは外さなくても良いと思います。
というのも、基板とメカボックスの間に挟まっている熱伝導シートみたいなゴム板?はかなり強度が低く、直ぐにボロボロになってしまうので下手に外さない方が良い気がします。
私の個体は最初から千切れていました…。

続いて、ピストンスプリングを外します。
ARES M45と同じ方式のQDスプリングガイドで、スプリングガイドを差し込んだ後90度回転させてロックする方式ではなく、ネジ式です。

付属のピストンスプリングは非常に固く、いつもの計測方法で測ってみた所、5キロ前後といった感じでした。
これは東京マルイ純正比128%の硬さで、社外製スプリングだとBATON製電動ガン用90スプリングと同程度の硬さになっています。

ちなみにARES M45に入っていたピストンスプリングは6.4キロで東京マルイ純正比164%でしたので、それに比べると大人しい硬さですね。

ピストンスプリングを外したらメカボックスを真っ二つにします。
メカボックスは沢山のプラスネジで固定されているのですが、このネジがとにかくユルユルで驚きました。
殆ど力を掛けなくても回すことが出来ましたし、物によっては最初から指の腹で回せる程度のトルクで固定されていました。

中身はいつものARES構成で、セクターギアにネオジウム磁石が埋め込まれており、これをセンサーで検知して、カットオフする仕様になっています。(EFCSってそういう仕組のFCUです)
しかし、入っていたギアセットが少し今まで見たARES製品と少し違っていました。

何が違っていたのかと言うと、形状ではなく色。
セクターギアやベベルギアのように2つのギアを圧入して作られている製品は、色がツートーンカラーのようになっているんですよね。
片方はくすんだ茶色、もう片方は銀色みたいな感じです。
尚、ベベルギアは全部が銀色でした。

ARES製品で使われているギアセットと言うと明るい茶色というか金色っぽい色のギアなのですが、こんなくすんだ茶色とか銀色のギアは始めてみました。

トリガーはいつものARES EFCS搭載機用の独自仕様トリガーです。
普通の電動ガン用トリガーとは互換が無いので注意が必要です。

タペットプレートとノズルはこんな感じでまあ普通の形状ですね。

ノズルはシーリングノズルでは無く、結構スカスカでシリンダーヘッドとノズルの間からエアーが漏れていました。
長さは21.2mmとM16/M4系ノズルと同じ程度の長さがありました。

ピストン・シリンダー周りはこんな感じ。
こちらもARESおなじみ形状というか、ピストンとシリンダーヘッドに関してはARES M45で使われている物と同じです。

M45ではフルシリンダーだったのですが、APC9-Kでは加速シリンダーが採用されています。
シリンダーヘッドはクッションラバーに独特な切れ込みが入ったタイプです。

ピストンヘッドは樹脂製でピストンは金属歯。
中に錘は入っていませんでした。

という訳で、これにてARROW ARMS APC9-Kの分解は終了です。
後はまったり調整していく感じですね。

とりあえずメカボックスもチャンバーも、ARES M45でやった内容と同じ物になりそうですが…。