エボログ

RGW製 Pantheon Arms Prometheus MCタイプハンドガードを使ってテイクダウン可能な短いトレポンを作りました

記事作成日:2020年10月12日

先日購入した『WE/VFC M4 GBB用 RGW製 7インチ QDシステム M-LOK レイル ハンドガード アダプター付き( ブラック)』を使って短いトレポンを組み立てていきます。
尚、ハンドガード自体のレビューはこちらから。

WE/VFC M4 GBB用 RGW製 7インチ QDシステム M-LOK レイル ハンドガード アダプター付き( ブラック)Amazonで購入する

まず、アッパーレシーバーに基部パーツを取り付けていきます。
ハンドガードを取り付けるレシーバーはSYSTEMA純正です。

まず、基部パーツを取り付けて左右のイモネジを回して、センターを出します。
この時はイモネジはあまり強めには締め込まない方が良いと思います。
尚、イモネジを回すのには1.3mmという小さめの六角レンチが必要です。

続いて、キャッスルナットを締め込んでガッチリ固定します。
キャッスルナットは非常に細いので、細めのカニ目レンチがあると便利です。

キャッスルナットを締め込んだ後、再度側面のイモネジを締め込みます。
これでレシーバー側の準備は完了。

続いて、バレルを用意します。
今回は短いトレポンを作る為にバレルも新調する事に。
ただ、何万円もするような高い物は買う気は無いですし安物の訳わからん製品もあまり買いたくない、という訳でFCC製のバレル基部(FC-BAR-G4-BASE)同社製の14mmネジアタッチメント(FC-BAR-CCQ-ADT)を買ってみたのですが、2つの製品って組み合わせる事が出来ないんですね…。
ネジのサイズが全く別物でした。

まあ、仕方がないのでFC-BAR-CCQ-ADTはそのまま在庫BOXに入れて(また使わない在庫が増えた)、別途アウターバレルを用意する事にしました。

不幸中の幸いだったのはFC-BAR-G4-BASEの方はバレル側とチャンバー側の分割構造になっており、WA用のアウターバレルを使える仕様になっているのです。
ちなみにチャンバー側のパーツは上下に付いているイモネジを使ってチャンバー位置を微調整出来る機能が備わっていました。

チャンバー位置調整はシムでやった方が楽だと思うんですが、こういうアイデアもあるんですねぇ。

一旦WA用のアウターバレルを買うとしてもう1つチャンバーで加工するべき事があります。

今回はテイクダウンさせる仕様なので、チャンバーを差し込むとテイクダウン時にチャンバーASSYも一緒に抜けてしまう可能性がありました。
なので、インナーバレルをアウターバレルに固定する為にタップを立て、M4のイモネジを取り付けれるようにしました。

インナーバレルを挿し込んだ後にイモネジを締め込む事でアウターバレルとチャンバーが固定され、抜けなくなります。

流石にテイクダウンする度にインナーバレルが抜けるの、嫌ですからね。
ただ、逆にバレルやチャンバー周りを弄りたい場合にハンドガードを分解しないといけないという面倒さはあります。

ちなみにチャンバーに関しては現在検証中のとあるパーツを取り付けているので今回の記事ではその内容は省略させて頂きます。
インナーバレルはSYSTEMA純正インナーバレルをカットした155mmの物を使っています。

久しぶりに長物で200mm未満のインナーバレルを使った気がします。

尚、シリンダーはSYSTEMA純正ですが、シリンダーヘッドのみ手元に純正の在庫が無かったのでA&K STWの物(色々調整済み)を使っています。

A&K STWのシリンダーASSYはクソですが、クソなのはケースであってシリンダーヘッド側は調整すれば割と普通に使えるレベルの品質だったりします。

そうこう調整しているうちにアウターバレルが届いたので組み立てていきます。
今回購入したのはIRON Airsoft製のウエスタンアームズ用の4インチアウターバレルです。
このバレルには「AEGインナーバレルセンター出しOリング」というのが付いています。

IRON AirsoftのWA用アウターバレルって、同社が出している変換アタッチメントを使ってトレポンで使用できるように内径が10mmになっているのです。
なので変換アタッチメントさえあればトレポンにポン付け出来るのです。

尚、付属のAEGインナーバレルセンター出しOリングは外径8.5mmの一般的なインナーバレルを使う時に仕様する物になります。

追加購入したWA用アウターバレルとFC-BAR-G4-BASEを組み合わせ、チャンバーを取り付けるとこんな感じ。
当初の想定と違っていますが、まあリカバリーは出来たので良しとしましょう。
むしろ見栄え的にはこっちの方が良い気がしました。

尚、普通のトレポンに使うのであればこのままでも良いのですが、今回はテイクダウンハンドガードで使うという事もあって、変換アタッチメントが抜けないようにロックタイト638を使って固着させてしまう事にしました。
あと、インナーバレルはガタ取りの為にポリイミドテープを1.5巻き程度巻きました。

これでアウターバレルの準備が完了です。

では一旦バレルとレシーバーを連結(仮組み)させて動作を確かめます。
この時点で驚いたのですが一切バレルがガタつかないんですよね…。
本当、ガチガチです。

これ以上組み立てると分解するのが非常に面倒なのでこの段階でちゃんと初速が安定しているか、給弾不良などは起きないか、マガジンとの相性は悪くはないかなどの確認を行います。

あと、この時に気づいたんですが、テイクダウン時に基部とロアレシーバーが干渉してしまう為、普通に「テイクダウンしてシリンダーを抜く」という事ができなくなってしまいました。

面倒ですが、テイクダウンピンを抜いた後、ピボットピンも抜いてやる必要がありますね。

ただこれはレシーバーの個体差の問題が大きいようで、同じハンドガードを組んでいる友人のトレポンはこの問題がありませんでした。

という訳で、ポン付け状態だと給弾不良が多発していたのでチャンバー位置の調整のみ行い、それで起きていた問題は解決出来たので残りのパーツを組み立てていきます。
まず、可動部分にはグリスを塗布しました。

次にハンドガードの装着チェックをしました。
まあ、これは別にどのタイミングでやっても良かったのですが、私はこのタイミングで行いました。

こちらのハンドガードはねじ込んでからクランプするという固定方法なのですが、ねじ込みが尋常じゃない程の硬さで治具が必須でした。
なので、最初はCRC556を吹きかけた状態でハンドガードの着脱を何度か行い、治具無しでもスムーズに回せる程度に調整しました。

続いて、アウターバレルを抜けなくする為のパーツを取り付けるのですが、ただ単にこのパーツを取り付けるだけだとアウターバレルがガタガタになってしまい、あまり気持ち良くなかったのでOリングを挟み込む事にしました。

そして、適当なシールのロールでOリングを押しつぶしながら側面からイモネジを回してアウターバレルを固定します。

少しOリングをタイトにしすぎたのかバレルの回転が渋かったので隙間からシリコンオイルを注油してスムーズに回るようにしました。

続いてガスブロックとガスチューブを取り付けます。
普通のエアソフトガンだとガスブロックとかガスチューブは飾りに過ぎないのですが、このハンドガードを使う場合はロック機構に関わってくるので結構重要なパーツだと思います。
まあ、無くてもハンドガードが取り付けられないという訳では無さそうですが…。

今回はIRON AIRSOFT製のガスブロック6.7インチガスチューブを買いました。
ガスブロックはあんまりよく見ずに買ったんですが、スチール製で結構重い奴でした。

ガスブロックはこんな感じでアウターバレルがIRON Airsoftならガスブロックも同じメーカーで合わせた方が寸周りのトラブルが無くて良いかなと思いこれを選択。

ガスチューブは少し長いので短くしました。
適当な長さで切断した後、バリ取りをしました。

組み立てるとこんな感じ。

このガスブロック、穴が空いている箇所の内側にバリがあってポン付け出来なかったので少し削りました。

ガスブロックをアウターバレルに取り付け、その後ハンドガードを固定します。

最後に、今回はハンドガードの内側にサプレッサーを仕込む仕様で考えていたのですが、このハンドガードは45mmもの内径があるので丁度良いサイズのサプレッサーを見つけるのが大変そうだったので、今回は手元にあったKM企画 LIGHT WEIGHT 65 Φ40/65mmに3Dプリントで自作したカバーを取り付けて太くする事にしました。

このサプレッサーカバー、元々見た目を変える為に作ったというのが大きいですが、二次効果としてサプレッサーって取り付ける時にハンドガードに擦れて傷が付いたり嫌な音が鳴ったりするのを無くす事も出来ますね。

流石に目立つパーツになるのでこれは出力後にしっかり研磨して塗装を行いました。
ちなみにこのカバーの外径は44mmにしています。

ハンドガードに取り付けるとこんな感じ。
思いの外いい感じになりました。

既存のサプレッサーに被せるだけのパーツなので、かなりの低コストで色んなデザインのサプレッサーを作る事が出来そうなので、別のデザインも試してみようと思います。

という訳でこれでハンドガードの取り付け作業は完了です。

全体像はこんな感じ。
ちょっとストックがごっついのでストックをもう少しスリムな奴に変えたい気も…。

ハンドガードを着脱する様子はTwitterの方に載せています。

尚、初速は0.20g(東京マルイ 0.20g 樹脂弾)でノンHOP状態が88m/s前半、最大HOPが最大初速で93m/s程度でした。
初速の安定感も問題無さそうです。

先日、サバゲーで早速使ってみましたが、概ねいい感じでした。
この時はゲームのレギュレーションの問題で0.25gまでしか使えませんでしたが、追って0.28gでも試してみたいと思いますが、少なくともテイクダウンハンドガードによって命中精度が落ちているとかそういう事は無いですね。

なにせハンドガードが着脱出来るのか分からない程度にはガチガチに固定されており、叩こうが強く握り込もうがガタついたり歪んだりといった事が一切ありません。

こんなのが8500円で買えるって本当凄いですね…。

蛇足ながら、テイクダウンハンドガードが最初から組み込まれているARES M45という電動ガンがありますが、そのハンドガードとは比べ物にならないくらいにガチガチで安心感がありますね。

WE/VFC M4 GBB用 RGW製 7インチ QDシステム M-LOK レイル ハンドガード アダプター付き( ブラック)Amazonで購入する