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【再調整検証】でりほっぷgen3+でりの凸+でりのづるの組み合わせで安定性向上

記事作成日:2021年3月24日

先月、『アカ-DOP-さん新作、SYSTEMA PTW用カスタムパーツ、でりほっぷgen3とでりの凸のレビュー』という記事で、でりほっぷgen3とでりの凸をレビューし、グルーピング検証を行いましたが、そこから再度調整を行いました。

当初のレビューはアカ-DOP-さんが推奨する純正ノズルを使った組み方での検証でしたが、今回は前回の組み込み時に個人的に気になっていた所を調整して、再度検証した結果の記事となります。

まず、気になっていたのはノズルです。
SYSTEMA純正のノズルは、比較的太めのHOPとなっているでりほっぷgen3を使ってもBB弾の停弾位置の前後に遊びがあります。
これは弾棒を使った検証時に気になっていたポイントでした。

そこで、一旦使っていないシリンダーヘッドを使って、相性チェックを行いました。
左から順に純正(08以前の個体)、AOLS、BLACKCAT、でりのづるです。

まず、純正は前回確かめた通り若干停弾位置が不安定なのと、若干のエア漏れが発生しました。
AOLSは純正以上のガタツキと大きなエア漏れがありぶっちゃけ論外。

AOLSは純正構成との組み合わせですら相性が悪いので仕方ないですけど…。

続いて、BLACKCATですが正直個人的にはこれが使いたかったのですが、ノズル先端の面取りとでりの凸側の面取りが合わず、ノズルを奥まで差し込む事が出来ない上に大きな気密漏れも発生していました。
最後に試した、でりのづるに関してはちゃんと奥まで差し込める上に、BB弾の停弾位置が若干改善され、エア漏れは具合は純正ノズルと同等みたいな感じがしたので、これで行こうと決断。

更にBB弾の停弾位置を安定させる為に、ノズルに詰め物をして、停弾位置を微調整、一切のガタツキが出ないようにしました。

詰め物はロックタイト638で固定

この詰め物はノズルを長くしている訳ではなく、でりのづる内側の面取りを無効化してBB弾がノズルに食い込まないようにした感じです。
これでBB弾の前後の停弾位置は安定されました。

尚、上下左右に関しては既にでりの凸で安定させる事が出来ているので、チャンバーに装填されたBB弾は前後も上下左右も一切ズレない状態になっています。

また、純正のアジャスタークッションだと少し弾力がありすぎると思ったので、クッションを最初期のでりほっぷに付属していた、シリコンの板を台形にカットした物を使いました。

これ、トレポンで強めにHOPを掛けたい時に便利なので度々使ってます。

という訳で、これで気になっていたポイントの調整は完了しました。

初速はと言うと、0.20gでの最大初速が96m/s台前半になりました。
前回の状態だと最大94m/s半ばだったので、1.5〜2m/s程度上がった感じです。

ゲームユースとして考えるとちょっと怖いので、普段なら後3〜4m/s程度は落としたくなるのですが、今回はシューティング用なのでこれで良いかなと。

という訳で、この状態で30mでのグルーピングを計測してみました。
計測時のルールは30mチャレンジに準拠。
簡単に言うと、30mの距離から射撃を行い、1回10発連続で射撃するのを3セット行い、その平均値を求めます。

射撃体勢は三脚に銃を固定して座りながら撃っています。(このスタイルが一番慣れている)
検証に使ったBB弾は前回と同様、プレシジョンマックス0.28g バイオBB弾。
初速は81.48m/s(0.929J)でした。

結果はこんな感じ。
1:123mm
2:122mm
3:147mm
平均:130.666mm

3枚目の147mmさえ無ければ…(時間の都合上、あまり何度もリトライ出来なかったのでこの3セットになってしまいました)

記録を取っていないHOP調節やゼロイン調整時点でも思いましたが、以前よりも格段にブレが減っていました。

前回の結果(平均145mm)

これに関してはBB弾の保持位置を安定させた影響が大きい気がします。

前回、30mチャレンジの記録で0.28gを使っているデータを集めてみたのですが、下記の通り

  1. 2017年 117.33mm(NAPTW GZ Carbine+Mチャンバー)
  2. 2018年 125mm(SYSTEMA PTWカスタム)
  3. 2019年 125.67mm(APTW URG-I J・D ver +M-Chamber)
  4. 2019年 126.0mm(APTW URG-I J・D ver +M-Chamber)
  5. 2019年 126.67mm(APTW LMT MLC +M-Chamber / システマ/MOVE トレポン M4)※同スコア
  6. 2017年 127.33mm(NAPTW GZ Carbine+Mチャンバー)
  7. 2019年 134.67mm(システマ/MOVE トレポン M4)
  8. 2017年 135.33mm(PTW名人カスタム)
  9. 2020年 146.33mm(SYSTEMA / MOVE M4A1)
  10. 2017年 159.67mm(APTW ノーマル)
  11. 2018年 179.67mm(流速ポン)

記録上位に君臨している、Mチャンバー搭載機に匹敵するグルーピングになりつつあります。
とりあえず現状これ以上の改善点が見当たらないのですが、もう少し撃って何か分かる事もあるかも知れないので、何か見つけたら再度調整して記録を取ろうと思っています。

こういう調整は実質永遠に終わらないのが良いですね。
的あて系は「絶対にこうすれば良くなる」みたいな物が無いのも面白い所だと思います。
個人個人の好みに合わせた試行錯誤の繰り返しです。