エボログ

VSR10 Gスペックの内部調整・検証 Part.1(HOPの傾き回避+ボルトハンドルのガタツキ防止)

記事作成日:2021年3月31日

先日、東京マルイ VSR-10 プロスナイパー Gスペック ODカラーの新ロットを購入し、箱出し状態でのグルーピング計測を行ったので、これから調整を行っていきます。

また、今回は調整だけではなく「何をすればどうなるのか」という検証も併せて行っていこうと思うので、複数パートに分け、最小限の仕様変更のみで少しずつ確かめていこうと思います。(全部終わるのにどの程度時間が掛かるのか未知数ですが、それも醍醐味という事で…)

という訳で、今回やる事は箱出し状態でのグルーピング検証時に気になった下記2つの改善。

  • HOPを強くするとアームが傾いてしまい、弾道が左曲がりになる
  • ボルトハンドル(シリンダー)が射撃時に一瞬「ガタッ!」と動く

これに加えてボルトハンドルを変えます。
ボルトハンドルの交換に関しては命中精度とかそういうのではなく、個人的にGスペックのボルトハンドルの操作性が苦手だから変えます。

変更するのはVSR10 プロスナイパー/リアルショックで採用されている物。
中古ですが、東京マルイ純正です。

ボルトハンドルの交換は簡単に行う事が出来るので、手軽なカスタムの1つですね。
今回はシリンダーを本体から外していますが、別に分解しなくても交換可能なパーツです。

という訳で、ボルトハンドルの交換が完了です。

続いて、これは「カスタム」では無いのでやる事からは省きましたが、トリガーのストローク量とトリガープルの重さを調整していきます。
とりあえず、トリガープルは限界まで柔らかくしつつ、ストローク量を限界まで短くしました。

純正状態の45度シアーでストローク量を詰めすぎるとピストンの消耗が速くなってしまうという問題もあるんですが、今回は使いやすさを重視します。
そもそも、私は追々90度シアーに変える予定ですしね…。
むしろどの程度消耗するのか、試す事が出来ると思います。

という訳で、ここからが本題です。

左曲がりのHOPを何とかする

VSR10は”HOPを強くするとアームが傾いてしまい、弾道が左曲がりになる”という持病があるのですが、私もその問題は少し悩まされました。
結局「銃を傾けて撃つ」という選択肢になったのですが、少しの方向け具合で結構着弾点がブレるので割と辛いです。

この問題を解決するサードパーティパーツは色々なメーカーから発売されているのですが、今回は「純正部品+α」かつ、一番簡単な方法でやっていこうと思います。

という訳で、まずはチャンバーバラシ。
ここで気になったのは「VSR10の純正チャンバーってこんなに銀色で綺麗だっけ…?」って事。
ダイカストなのは変わらないんですが、こんなに綺麗でしたっけ?

あと、Gスペックのチャンバーって黒色だったのでは…。
後、スペーサーがインナーバレルに接着されてますね。
これも昔はこうなってなかったハズ…。

あと、HOPレバー内側のOリングが無いですね。(溝は残ったままなんですが)
これもいつから無くなったんでしょう…。

ぶっちゃけこのOリング、オイル塗って常に滑りを良くしておかないとHOP調節レバーの動きを阻害するので無い方が良い場合があるんですよね…。
だから抜かれてるんでしょうかね…?

かれこれ十数年ぶりにVSR10を空けたら色々新しい発見がありました。
というわけで、HOPアームの調整に移ります。

VSR10のHOPアームはこのように2本の突起でHOPパッキンを押すスタイルとなっています。
昔は電動ガンと同じHOPクッション方式だったんですが、今はこういう2点押しです。

このHOPアームを動かす為のレバーが片側にしか無く、共に樹脂製なのでHOPを強くするとHOPパッキンの反発でレバーが傾いてきて、結果としてアームがねじれ、傾くんですよね。
なので、この間に太さ3.2mmのシリコンチューブを接着して、アームのズレによる影響を受けない仕様にしました。

こうすると0.25gとかの軽めの弾がHOP強くなりすぎて扱いづらくなるのが容易に想定されるのですが、今回は検証で0.28g以上の弾しか使う予定が無いのでこれで行きます。

組み立てるとこんな感じ。

これでHOPアーム左右の突起がHOPパッキンに当たる前にシリコンゴムが接触するので、実質シリコンゴムでHOPパッキンを押す事になります。
そして、シリコンゴムが丸いので、アームが傾いてもHOPの突起が傾く心配が無いという割とゴリ押し仕様です。

ボルト・シリンダーのガタ取り

続いて、ボルトとシリンダーのガタ取りを行います。
これも色々な方法があるんですが、今回は個人的に一番手っ取り早い方法を選択しました。

まず、レシーバーとシリンダーのガタを取る為に入っている樹脂リングをかなりタイトめのOリングに交換します。
そして、ノズルの根本に小さめのOリングを取り付けます。

これでシリンダー上下左右のズレを抑制しつつ、ノズルの前後位置を安定させます。
かなり強引な方法で、ボルトハンドルの動きが渋くなりますが、「ボルトとシリンダーのガタ取り」という今回の目的を達成する事は可能です。

という訳で、組み立てます。

初速はHOP最低の状態で92m/s後半、少しHOPを上げて最大93m/s前半、それ以上強くすると初速がどんどん下がっていくという感じになります。
HOP最低の状態が最大初速みたいな状態になっています。

気密に関しては新品箱出しの時に比べると若干落ちている感じがしましたが、初速自体は安定しているので問題にはならないでしょう。(そもそも調整前の初速と気密の状態を測っていないので、初速に変化があったのか確認出来ていない…)

尚、ボルトハンドルのガタツキに関してはこの動画を見て頂けると分かると思いますが、完全に消えています。

という訳で、これで一旦またグルーピングテストをやろうと思います。
検証するタイミングが30m練習会の時しか無いので、超スローペースでの検証になりますが…。