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微調整したASG/MODIFY STEYR SCOUTで30mでのグルーピングを計測してみました

記事作成日:2021年7月26日

先日、『ASG/MODIFY STEYR SCOUTの調整を行っていきます(微調整のみ)』という記事でSTEYR SCOUTを少しだけ弄りましたが、その状態で30mでグルーピングを測ってみました。

やった事は下記の通り。

といった感じで、本当に微調整のみです。

弄った箇所一覧

という訳で、先日の30m練習会で撃ってきました。
計測方法は30mチャレンジ公式に準拠10発x3の平均値になります。
使用弾はG.A.W. マッチグレードBB 0.43g、初速は66.94m/s(0.963J)でした。

結果はこんな感じ。
1:103mm
2:99mm
3:103mm
平均:101.666mm

ちょっと調整した程度でこのグルーピング、Archwick Accuracy International Mk13Cと似たような感じがしました。
もうちょっとで100mm切れそう…。

結果としてはかなり良かったのですが、撃っていていくつか気になる事もありました。

まず、ボルトハンドルを操作するときですが、こういう風に親指を添えてボルトハンドルを戻さないと結構散ります。
これは他のボルトアクションライフルでも起きる問題ですが、ノズルの差し込みを安定させるのにこういう風に戻す必要がある感じです。

それと、マガジンの残弾数によってHOPの掛かり具合が変わってくる感じでした。
まず、フルロードの時はHOPが強めに掛かり、3〜4発程度減らした状態から安定、その後フォロワートップがL字のカーブに差し掛かる部分でまたHOPが強くなるので、BB弾の残量に気をつけながら撃つ必要がありました。

これに気づくまで、突然フライヤーみたいな弾道が発生して「なんだこれ」ってなりました。

この辺りを調整できればやりたい所ですが、構造的に難しい可能性もあるので、無理な場合はマガジンを3本用意して挑む形が良さそうですね。

尚、その後0.28gを使って50mでの射撃も試してみた(ターゲットは赤矢印の金属板)のですが、少し射角を付ける程度で普通に狙える程度には飛んでいたので、飛距離もグルーピングも文句なしな感じがしました。

ASG/MODIFY STEYR SCOUTはかなり優秀なボルトアクションライフルだと思います。
APS2ベースという事も影響しているのかも知れませんが、剛性の高さや各パーツの精度、純正HOPパッキンの形状など全体的に優秀な設計で良いパーツが組み込まれていると思います。

本当、雑なスプリングカットさえ無ければ箱出し状態で完璧なんですが…。

スプリングカットされて強引に折り曲げられている純正ピストンスプリング

という訳で、もう少し動作を安定させるようにまた微調整をするかも知れませんが、大幅な修正はもう行わないと思います。
エアーコッキングのボルトアクションとしては割と値段が高い部類にある製品ですが、それだけの価値のある製品だと思いました。

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