VSR10 Gスペックの内部調整・検証 Part.3(HOPパッキンとピストンの交換、シリンダーのバリ取り) | エボログ

VSR10 Gスペックの内部調整・検証 Part.3(HOPパッキンとピストンの交換、シリンダーのバリ取り)

2021年8月2日

先日、30mでのグルーピングを計測してきたVSR10 Gスペックですが、東京マルイ純正HOPパッキンがすぐにボロボロになってしまうという症状が再び起きてしまったので、HOPパッキンを変更する事にしました。

HOPパッキンを交換するにあたって、なるべく柔らかめで東京マルイ純正に近い形状の物(面押しとか2点がけとかではない物)にしたかったのと、今まで使ったことが無い製品にしたかったので宮川ゴムのMIYA-[一撃]にしてみました。

今回は新型のピンク色のシリコン50度を選択。

HOPの突起はマルイ純正に比べて広くて大きいですが、あまりに特殊な形状では無いのでこれで良いかなと。
シリコン系は耐久性に難があるという話も聞きますが、マルイ純正とどちらが先に消耗するかを比較する為にもこちらにしてみました。

仮に結果が良くて消耗が早いなら、ニトリル版に変更すれば良いだけでしょうし…。
何事も試してみないと分からないのでね…。

バレルはちょっと汚れていたので、汚れを拭きつつコンパウンドで軽く磨きました。

HOPパッキンを取り付けるとこんな感じ。
半透明なのでHOP窓のどこに突起が出ているのかが分かりやすくて良いですね。

上と横からみるとこんな感じ。

この状態でチャンバーを組み立ていきます。
尚、変わらず0.43gまでしっかり飛ばせるような強HOP仕様で使うつもりなので、HOPアームのシリコンチューブは付けたままにしています。

チャンバーを組み立ててノズルを差し込んで具合を確認します。
MIYA一撃の特徴として、内径がかなりタイトなのでノズルを差し込む時にグッと押し込む必要があります。
とりあえず問題は無さそうだったので、組み立てを進めていきます。

組み上がったチャンバーはこんな感じ。

VSR10純正からの変更点としては、

  • HOPパッキンの変更
  • HOPアームにシリコンチューブ取り付け
  • チャンバーを削ってセンター出し

という感じです。
引き続き、なるべくカスタムパーツは使わずに弄っていくつもりなので、味気ない感じになっています。

続いて、シリンダーのガタとり用スペーサー、『ガタトリくん』は継続して取り付けました。
こちらは少し汚れていたので一度グリスを取り除いた後、再度グリスを塗布した程度です。

調整Part3ではHOPパッキンだけ交換して様子を見たかったのですが、オーバーホールがてらシリンダーを開けて見てみたら、ピストンがめちゃくちゃボロボロになっていたんです…。
最初、単なるゴミだか汚れだと思って拭き取ってしまったのですが、今思えば大量の削れた樹脂がシリンダーに付着していたハズです。

ピストンはかなり最初の頃に開けて様子を見ただけで、それ以降一切見て居なかったのですが、いつの間にかこんな事になっていたようです。

また、スプリングガイドも同様に削れてボロボロになっていました。

こうなる原因として、シリンダーに付いている穴にバリがあり、それのせいでピストンやスプリングガイドが削れていっているわけです。
実際、溝を指でなぞってみると外側は滑らかな面取りがされており綺麗なのですが、内側は結構エッジが立っており、ザラザラしていました。

VSR10のピストンやスリングガイドにはスラストベアリングが付いておらず、スプリングが伸縮する際にピストンやスプリングガイドが回転します。
その時にゴリゴリ削れていったのでしょう…。
実際に一部分だけ削れているのではなく、均一に全体が削れていました。

という訳で、まずは棒ヤスリを使って大きなバリを除去し、ある程度削ったらコンパウンドで磨きました。

全体的に磨き終わったらブレーキクリーナーでコンパウンドを除去しました。

ピストンをこのまま使うか少し悩んだんですが、気持ち的にボロボロのピストンを使いたくなかったのでピストンを交換する事にしました。
まあ、別に削れていてもグルーピング結果としてはちゃんと記録出せてるので問題は無いと思うんですが…。

という訳で、買ってきたピストンはこちら。
LayLax PSS10 サイレントシャフト付きハイプレッシャーピストンNEOです。
当初DCI Gunsの後から重さを調整出来る奴にしようかと思っていたのですが、こちらの方が安かったので、とりあえずこれにしました。

ぶっちゃけ、社外製の樹脂のカスタムピストンとかあれば一番良かったのですが、たいていアルミ削り出しだったので、それなら樹脂系のガイドリングが付いているタイプが良いなと思ったので、これにしました。

ピストンヘッドの給気穴は前方給気で、ダンパーとしてゴム板が貼られています。
後、エアブレーキも付いています。

このエアブレーキは外す事が可能で、外した時に穴埋めに使うイモネジが付属しています。
尚、エアブレーキの長さはVSR10純正ピストンよりも短かったです。

このピストンに付属しているOリングは東京マルイ純正の物よりもかなり小さいですが、空気の流れ的にOリングが広がって気密が保たれる仕様なので小さくても問題は無いのでしょう。

ピストンのガタを取りつつ動きをスムーズにさせる為のPOMリングがピストンの前後に付いています。

シアーが引っかかる部分の材質はステンレス。
東京マルイ純正準拠の45度仕様になっています。

尚、同社製のPSS10ピストンは90度シアー仕様の物もあるので、購入する際には注意が必要です。

尚、ピストンの内径は13.5mmだったのでPDI系の太径タイプのピストンスプリングが使えそうな気がします。(太系スプリングを持っていないので未検証ですが、APS2のピストンスプリングは入りました)

ピストンの重量は38gと、東京マルイ純正の19gの倍の重量になります。

ピストン重量が重くなると重量弾を強HOPで飛ばす時に初速の低下を抑えられるというメリットがある反面、ブレやすくなるというデメリットもあります。
これがどう影響するのかも気になる所です。

続いて、ピストン内にスラストベアリングを入れました。
入れたスラストベアリングは外径13mmの物(ASG/MODIFY STEYR SCOUTの調整時に使用した物)を入れました。
このスラストベアリングはVSR10のピストンには入らないんですが、PSS10ピストンではドンピシャな寸法です。

これでピストンやスプリングガイドが回転してしまう問題を低減する事が出来ます。

という訳で、シリンダーを組み立てました。
とりあえずピストンスプリングは東京マルイ純正にしています。
ピストンの外径とシリンダーの内径が結構近いらしく、グリスなしだと少しタイトな感じがしましたが、グリスをまんべんなく塗る事でスムーズに動くようになりました。

組み立てて初速テスト。
結果、HOP最低が89m/s後半で結構上がったな…という印象
その後HOPを1クリックずつ上げて確かめていったのですが、初速が上がるのがかなり速かったので、スプリングを柔らかくする必要がありました。

VSR10はこれが嫌だったんですよ…。
社外パーツに交換するとすぐ初速がエグい事になる…。

丁度DCI GunsのVSR10用スプリングで一番やわらかい、D85-D95が手元に余っていたのでこちらを入れる事にしました。

一昔前まではVSR10の柔らかいスプリングって選択肢が全然無くて、バレル側を短くするか、スプリングカットで対応するか、ノズルに詰め物をするかの3択だったんですが、最近はこういう柔らかいスプリングが売られてるのでありがたいです。

90%スプリング(マルイ純正よりも硬い)、0.9Jスプリング(何基準…?入れると初速がアレ)とかばっかりでしたよ…。
本当、いい時代になりました。

という訳で、D85-D95を入れた結果HP最低の状態で80m/s、HOPを上げていって最大初速では93m/s半ばという結果になりました。
かなりいい感じで安定している気がします。

尚、HOP量はこんな感じで、左側がHOP最低の状態、右が最大初速の状態の突起です。
こう見るとかなり飛び出してるんですが、初速が高いのはピストンの重さ故でしょうね。

尚、初速チェック中に気づいたのですが、ボルトハンドルを戻す時の抵抗がかなり増えました。
ピストンがかなりタイトめ(ガイド用のPOMリング部)なのでその影響だと思われるのですが、戻す時にグッと力を入れないといけない感じでちょっと微妙な感じです。

それと、ピストンの内径が広い為にバネ鳴りというか、バネとピストンが擦れ合う音が鳴るのでちょっと気になります。
バイーンみたいなよくあるバネ鳴りの音じゃなくてシャリッみたいな感じなので、まだマシなんですが…。

LayLax PSS10 サイレントシャフト付きハイプレッシャーピストンNEOを使うなら、ピストンスプリングとスプリングガイドをPDI太直径規格にした方が良い気がします。

やっぱりピストンは純正に戻した方が良いかなぁ…。
Part3にして『なるべく純正構成で頑張ってみる』という当初の目標からもズレてきてしまいましたし…。

まあ、次はこのセッティングで撃ってみようと思います。
30mは暫く先になると思うので、一旦はDEFCON1のシューティングレンジでの計測になると思います。