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Carbon8 CZ P09 CO2ガスブローバックハンドガンを購入したのでレビューします(外観、作動性、初速チェック)

記事作成日:2022年3月11日

6年前(2015年2月)にKJ Worksの国内仕様バージョン、CZ P09 DUTY TANカラーモデルを購入してレビューしましたがCarbon8がCO2バージョンを発表、ショップの予約が始まったタイミングで予約して購入しました。
なんだかんだCZ P09の形は好きなんですが、当時はトリガーフィーリングが気に入らなくて最終的には手放してしまったんですが、今なら何か調整できるかなとも思い買ってみる事にしました。

予備マガジンも1本一緒に購入しました。

こちらの製品はKJ Worksから発売されているCZ P09をベースに国内向けにスライドの樹脂化や分解防止措置などを行い、STGAの認可を取得した製品になります。
尚、こちらの製品はASGからCZのエアソフト向けライセンスを提供されています。

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Carbon8 CZ P09 CO2ガスブローバックハンドガンの内容物はこんな感じで、P09本体とAACCのステッカー、BB弾、L字六角レンチ、保証書、CO2ボンベ取り扱い時の注意事項、取扱説明書です。

取扱説明書は写真付きで基本的な操作方法からCO2ボンベの入れ方、取り扱いの注意点などが細かく説明がされているのと、パーツリストも存在。
パーツリストを見る限りハンマースプリング周りと放出バルブの分解図が存在しない事からそこに封印が施されているようです。

別売の予備マガジンについて

別売されている予備マガジンはCarbon8の汎用パッケージの中に入っており、違いは底部に貼られているシールのみ。
これ、店頭で並んでる時にパット見の見分けが付きにくいのが難点…。
中にはマガジンとCO2ボンベ交換に使用するL字六角レンチが入っています。

放出バルブには例のごとくはめ殺しのピンが入っており、放出バルブを外す事が出来ない仕様となっています。

ピンははめ殺しなので破壊しないとバルブ交換は不可能

尚、同社から放出バルブを締め込む為の、普通より一回り小さいバルブレンチが販売されているので、放出バルブが緩む事によって起こるガス漏れの際にはそのバルブレンチを使って締め込む事はできる仕様となっています。

また、マガジンの裏面にはフロンガス仕様のCZ P09(KJ Worksから発売されている物)でCO2マガジンを使えなくようにする為の突起が設けられています。

マガジンに突起が追加、これがマグウェルに干渉するのでフロンガス仕様への転用防止になっている

CO2カートリッジはCO2 GBBで一般的な12g CO2カートリッジを使用します。
カートリッジを装填するにはマガジンバンパーを外し、下部のネジを緩めた痕CO2カートリッジを装填、ネジを締め込みます。
まあ、CO2マガジンでは一般的な方法です。

スプリングガイド側を引っ張ればマガジンバンパーのロックが外れる
マガジンバンパーを前にスライドさせて外す
CO2カートリッジを入れ、ネジを締め込み

とりあえず最初はPuffdino製のカートリッジを使用しましたが、マルシン製やJASG製の12gカートリッジも問題無く使う事が出来ました。

尚、マガジンの装弾数は25発です。

Carbon8 CZ P09 CO2ガスブローバックハンドガンの外装レビュー

という訳で、Carbon8 CZ P09 CO2ガスブローバックハンドガン本体を見ていきます。
以前購入したCZ P09 DUTY TANカラーモデルはロアーがTAN、スライドが黒というツートーンカラー仕様でしたが、Carbon8 CZ P09 CO2ガスブローバックハンドガンは現状スライドもグリップも黒色のモデルのみとなっています。

同社のM45シリーズみたいに追々カラーバリエーションが増えたりするのかも知れませんね。

ホールドオープン状態だとこんな感じで、アウターバレルが若干チルトダウンします。
アウターバレルはアルミなので動く時にカチャカチャと軽めの金属音が鳴ります。

マズル側はこんな感じで、スライドがグリップから少し飛び出していますが、ほぼツライチ。
アウターバレルにはライフリングの凹凸が再現されており、少し奥まった位置に真鍮製のインナーバレルが見えています。

CZ P09の特徴の1つとして挙げられるのがこのスライドとほぼ同じサイズのグリップ前側。
CZ P75系も同様ですが、このメーカーのハンドガンのスライドって基本的に薄いですよね。
あと、フロントセレーションが付いている事もあってスライド前側を掴んで引く時の操作性が良いです。

グリップ下部には長めの20mmレールが付いており、フラッシュライトやレーザーサイトなどの各種光学装置を搭載する事が出来るようになっています。

トリガー周りはこんな感じ。
この程よくアールの掛かったトリガーは結構引きやすいですが、ダブルアクションも可能な仕様という事もあり、遊びは大きめ。

ハンマーダウン状態とフルコック状態のトリガー位置はそれぞれこんな感じ。
フルコック状態からトリガーを引いても直ぐにはハンマーダウンせず、更に7mm程度引かないといけません。
この遊びが嫌だったんですよねぇ…(久しぶりに使って思い出した)

ハンマーダウン時のトリガー
フルコック時のトリガー

トリガーの上には滑り止めのチェッカリングというか、シボが左右に付いており、右左どちらの手で握ってもしっかりグリップする事が可能です。


エジェクションポート部はこんな感じ。
特に何の刻印も無い、シンプルなチャンバーです。

大型なスライドストップとセーフティレバーもCZ P09の特徴の一つですね。
大型ではありますが薄いので装備とかに引っかかって誤作動を起こすような事は低減されています。

セーフティレバーは左右に同じ形状の物が付いており、アンビ仕様となっています。

射撃可能状態
セーフティ状態
反対側のセーフティ状態

ちなみにスライドの刻印は以前持っていたP09と違っており、9×19の刻印が消えていました。
そういえば写真には写っていませんがスライド前のDUTYの文字も消えているので、細かい点でちょっと変わっているようですね。(Carbon8のP09の製品名にもDUTYとは入ってないですし)

KJ Works P09
Carbon8 P09

フロントサイトとリアサイトには共にホワイトドットが入っています。

フロントサイトよりリアサイトの方がドットが小さいのがこのアイアンサイトの特徴です。
大きさが違う為、サイトを覗いた時に3つのドットが似たサイズになります。

ハンマーはこんな感じ。
トリガーやセーフティレバーなどと同じで亜鉛だかアルミ系かと思いきや磁石がくっついたのでスチールっぽいです。

ファイアリングピン部はトルクスネジになっています。
KJ WorksのP09は六角ネジだった気がするのですが、変わったんですかね。

グリップはこんな感じ。
根本部分のくびれや特徴的なシボ、程よい丸みなどの要素が組み合わさっているお陰でかなり握りやすいグリップです。

マグウェル部はこんな感じで、グリップパネル側にピストルランヤードを取り付けるリングが付いています。
また、内側にはマガジンの突起を逃がすための凹みが設けられています。

箱出し状態での作動性と初速について

という訳で、箱出し状態での動作はこんな感じ。
スライドが軽い影響もあってリコイルはかなりマイルド。
スライドの後退速度がかなり速いのでもう少しリコイルスプリングを強くするか、ダンパーを設置した方が良い気もしました。

とは言え、安易にダンパーを設置したり単にリコイルスプリングを強くしただけだと今度は前進速度が上がりすぎて撃ちにくくなる場合もあるので、そこはバランスを見て調整した方が良さそうです。

尚、カートリッジが冷えすぎないように10発刻みでカートリッジを20度程度に温めながら撃った場合、だいたい70〜80発程度は問題なく動作、ブローバック速度が低下しますが、94発の射撃が可能でした。(95発目でスライド後退不良が起きる)
まあ、CO2 GBBハンドガンの燃費としては普通な感じです。

続いて初速チェックを行います。
使用弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾、HOPは弾ポロしない程度に掛けた状態にしています。

まずは常温から。
初速は83m/s程度と割と良い初速が出ています。

続いて、CO2カートリッジを30度にした状態です。
初速は10m/s近く上がって92m/sになりました。夏場は90m/s超えそうですね。

最後に炎天下でありがちなマガジン温度、40度での計測。
初速は95m/s台まで上がりました。

12g CO2カートリッジの推奨が40度以下の環境との事なので、これ以上の加熱はカートリッジ破損のリスクが伴うので行いません。

スライドを外して軽く内部を見ていきます

分解というレベルでは無いですが、スライドを外して中身を見ていきます。
、この銃はスライドを外さないとHOP調節を行う事が出来ないので、スライドの着脱はこの銃を扱う上で必要最低限の分解となります。

まず、スライドとグリップ後部にある線を合わせた後、スライドストップを抜きます。

これでスライドを上下に分離させる事が出来ます。
本当、スライド細いですねぇ…。

HOP調節ダイヤルは写真赤矢印の部分。
このネジを締め込む事でHOPを強くする事が出来ます。

尚、構造的にKJ Works CZ P09と同じ事から射撃時に緩むと思います(フロンガスですら直ぐ緩んでしまったので、CO2なら尚更かと)。
以前は低強度のネジロック剤を使って緩み防止を行ったので、今回も同じ方法で緩み対策をする事になると思います。

リコイルスプリングガイド周りはこんな感じで、KJ Works CZ P09のフロンガス仕様には無かったゴムダンパーとワッシャーが追加されていました。

バレル・チャンバー周りはこんな感じで、ここを分離させるにはピンを抜く必要があるので、一旦分解はここまで。
尚、アウターバレル下部には穴が空いており、国内向けの自主規制が行われています。

ライトを装着した状態と軽く部屋撃ちした使用感について

という訳で、CZ P09にはSUREFIRE X35を取り付けてMaster Fireホルスターを使って運用する事にしました。

このホルスター、アンダーレイルさえ付いてればだいたいの銃に対応するので何かと便利なんですよねぇ…。

CZ P09はビーバーテイル付きのグリップですが薄く、根本がくびれているのでハイグリップしやすい銃です。
個人的な不満点はトリガーフィーリングだけですね。

また、スライドストップとマガジンキャッチ以外は左右対称な形状になっている為、右手でも左手でも違和感無く持つ事が出来ます。
セーフティレバーの操作はもちろん問題無いですし、スライドストップも大型なお陰で人差し指を使って解除する事が可能です。

という訳で、Carbon8 CZ P09 CO2ガスブローバックハンドガンのレビューは以上になります。
次は可能な限りの分解レビューと調整(主にトリガー周り、可能であれば…)を行っていこうと思います。

KJ Works CZ P09 DUTYとの違いも気になるところです。
まあ、うろ覚えかつ過去の写真を見ながらの比較になってしまいますが…。

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