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Primary Arms SLx 3X マイクロマグニファイアと同社製フリップマウントベースを買ったのでレビューします
記事作成日:2022年4月18日
Primary Arms SLx 3X Micro MagnifierとPrimary Arms SLx Flip-To-Side Magnifier Mount(FTSM)を購入しました。
マグニファイア本体とマウントは別売なので、購入される場合は注意が必要です。
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尚、Primary Arms SLx 3X Micro MagnifierにはEoTech G33/G43/G45やVortex Micro 3X Magnifierなどで採用されているポピュラーなマウントと互換があるので、対応マウントを持っている場合は別途購入する必要は無いようです。
マウント部の説明にも「Compatible with popular industry mounts」と書かれています。
内容物はそれぞれこんな感じ。
Primary Arms SLx 3X Micro Magnifierの方には説明書とクリーニングクロス、マグニファイア本体のみ。
Primary Arms SLx Flip-To-Side Magnifier Mountの方には説明書とネジロック剤、レンチ、スイングマウントとライザープレート2種、マグニファイア固定用のネジが3種2本ずつの計6本です。
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Primary Arms SLx 3X Micro Magnifierについて
という訳で、まずはマグニファイアの方から紹介していきます。
Primary Arms SLx 3X Micro Magnifierは最近流行りの小型なマグニファイアで、倍率は3倍固定です。
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全長約7cmと、マイクロマグニファイアというカテゴリー内の中でも結構小さめなサイズとなっています。
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尚、このマグニファイアにはACSS Pegasus ranging reticle 、距離を計測する為のレティクルが付いたモデルと付いていない、普通のマグニファイアの2種類が存在します。
ACSS Pegasus付きの製品の場合、レティクルの下の方に目盛りが表示され、ターゲットと重ね合わせる事で距離を測る事が出来る物になります。
ACSS Pegasusはレティクルではありません。
![](https://i0.wp.com/blog.evolutor.net/wp-content/uploads/2022/04/PA-SLX-3XMM-PEGASUS_09.jpg?resize=1920%2C1280&ssl=1)
尚、今回購入したのはACSS ペガサス無しの、普通のマグニファイアです。
面白そうな機能ではありますが、正直要らないと思ったので…。
レティクルの位置を調節する為のバーティカル/ホリゾンタル・アジャスト・ダイヤルは大型でコインを使って回す仕様です。
また、弾丸のリムを使って回す事も可能な仕様になっています。
ダイヤルはカチカチとしたクリック感があり、マグニファイアにしては珍しく1クリック0.25MOAと稼働量の印字がされています。
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こういうの、プロモーションビデオを見てると「工具無しでも調整出来るから便利なのかな〜」と思うのですが、実際弾丸のリムを使って回してる人って居るんでしょうかね…。
マグニファイア下部はこんな感じで、マウント固定用のネジ穴が付いています。
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その後ろにシリアルNOと製造国が記載されたシールが貼られています。
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視度調節ノブはこんな感じ。
ノブはそんなに抵抗無く、割とスルスル回るタイプです。
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Primary Arms SLx Flip-To-Side Magnifier Mountについて
続いて、スイングマウントであるPrimary Arms SLx Flip-To-Side Magnifier Mountを見ていきます。
こちらの製品はボタンやレバーなどの操作無しでワンタッチでマウントをスイングさせる事が出来る製品で、デフォルトの高さは1.41インチとなっています。
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全体的にカクカクしたデザインで、隙間もなく一体感のあるデザインになっています。
![](https://i0.wp.com/blog.evolutor.net/wp-content/uploads/2022/04/DSC01413.jpg?resize=1920%2C1280&ssl=1)
裏面はこんな感じで、20mmレール(ピカティニーレール)に対応。
側面のネジを締め込んでクランプする仕様です。
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設計はヒューストン(PrimaryArmsはヒューストンにある)、製造は中国のようです。
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スイングマウントを倒すとこんな感じ。
よくあるプランジャーのテンションでロックする仕様で、カチッとした感触があります。
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このマウントベースには2枚のライザープレートが付属しており、薄い方を入れる事でマウントの高さを1.535インチに、分厚い方を入れる事でマウントの高さを1.64インチにする事が出来ます。
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尚、薄いマウントと分厚いマウントを組み合わせて1.765インチにして使う事も不可能では無いですが、このサイズに対応するネジは付属しないので、セットで使う場合は別途用意する必要があります。
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Primary Arms SLx 3X Micro MagnifierとPrimary Arms SLx Flip-To-Side Magnifier Mountの組み合わせ
マウントをマグニファイアに取り付けるには下部からネジを締め込みます。
ネジ頭はT25のトルクスドライバーに対応、付属の工具を使って締め込む事も出来ます。
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スイングマウントは前後方向問わず取り付ける事が出来るので、右側に倒す事も出来ますし左側に倒す事も出来ます。
前後対象のデザインなので、どっち方向に設置しても操作性は変わりません。
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Primary Arms SLx Flip-To-Side Magnifier Mountを取り付けたPrimary Arms SLx 3X Micro Magnifierはこんな感じ。
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マウントを倒すとこんな感じ。
スイングマウントの動きはかなりスムーズに行う事が出来、遊びも一切無いので安心感があります。
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個人的にスイングマウントの理想形はEoTech G33以降の製品に付いている物なのですが、このスイングマウントも普通に良いですね。
マグニファイアとスイングマウントを組み合わせた状態の高さは235gでした。(ライザープレート無し)
小型なだけではなくしっかり軽量ですね。
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ライザープレートを取り付けるとこんな感じになります。
それぞれ1.535インチ、1.64インチの高さになります。
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予め3段階の高さに対応している事もあり、対応するドットサイトの選択肢も広めな印象があります。
大体ライザープレートって1枚のみの付属ですからね。
レンズコーテングと覗いた時の見え方について
レンズコーティングは対物レンズ、接眼レンズ共にグリーンマルチコート。
奥まったレンズに紫色の反射も確認出来る事から、前側のレンズと奥側のレンズで異なるコーティングが施されているようです。
もしくはレンズの表裏で違うとかですね。
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とりあえず、レンズコーティングは割と優秀そうな印象があります。
対物レンズから角度を付けて覗き込むと奥まった位置にプリズムの構造を確認する事が出来ます。
多くのマイクロマグニファイアは対物レンズ近くにプリズムが配置されているのですが、これは結構奥の方に付いているようです。
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覗いた時の様子はこんな感じで、歪みの少ない自然な像でした。
ただし、特段覗きやすかったりアイレリーフが長かったりなどの特徴的な要素は無く、かなり無難な感じです。
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アイレリーフは7cm〜8cm程度でアイボックスもそんなに広くは無いです。
使い勝手が悪くなる程狭くも無いので、特に使用上の問題は無いです。
というか、マグニファイアの標準仕様みたいな感じですね。
接眼レンズから視点を離していくと三角形の形ににケラれていきます。
プリズムが搭載されている光学サイトでは基本的にこういうケラれ方をしますが、この製品も同様ですね。
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視点を上下左右に動かすとこんな感じでケラれます。
ケラるような位置から覗いても像の歪みはかなり抑えられています。
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ドットサイトや等倍プリズムサイトと組み合わせた時の様子
Primary Arms SLx 3X Micro Magnifierと各種光学サイトを組み合わせた時の見え方を紹介します。
まずは同社製のドットサイト、Primary Arms SLx MD-25 マイクロ レッドドット ACSS CQBレティクルとの組み合わせです。
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ドットサイト単体とマグニファイア越しに覗いた様子はこんな感じ。
まあ、普通にドットサイトにマグニファイアを組み合わせた見た目で、特段言うことは無いです。
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続いて、Primary Arms SLx1 マイクロプリズムとの組み合わせです。
こちらは公式でもこの組み合わせで使える事を宣伝していたので、その組み合わせでも試してみます。
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尚、マグニファイアと等倍プリズムサイトの組み合わせは以前にもおまけネタとして試したことがあり、当時は視度調節ノブを使ってピントを合わせる必要があるので併用するのは現実的ではないという結論に至ったのですが、PrimaryArmsはどのように併用を実現しているのだろう?と思い、少し期待していました。
ただし、実際に組み合わせてみた所、結局プリズムサイト側の視度調節ノブを操作してピント調節をする必要がありました。
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その為、完全な形で結局プリズムサイト単体でも使えて、マグニファイアを組み合わせた時もそのまま覗くという事は出来そうにありませんでした。
どうしてもどちらか片方は微妙にぼやけてしまいます。
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![](https://i0.wp.com/blog.evolutor.net/wp-content/uploads/2022/04/DSC01452.jpg?resize=1920%2C1280&ssl=1)
ただし、その人の視度によっては両方が綺麗に見えるパターンを作る事も可能なので、人によってこの構成は出来たり出来なかったりするかもしれません。
マグニファイア越しで覗いた時の視度に合うように調整を行ったプリズムサイトを裸眼で正常に覗く事ができれば良い訳ですので。
PrimaryArmsの等倍プリズムとコンパクトマグニファイアの組み合わせ。
— エボログの中の人@3Dプリント楽しい (@Evolutor_web) April 16, 2022
やっぱりプリズム同士だからピント調節が難しい…。
マグニファイアに合わせて視度調節をしないといけないので、視力によっては併用出来ないかな。 pic.twitter.com/lImg3syEfK
Primary Arms SLx 3X Micro Magnifierと他社のマイクロマグニファイアの比較
軽く他社製品とのサイズ感じの比較をしていきます。
左上から順にEoTech G43、Trijicon 3x マイクロマグニファイア、HOLOSUN HM3XT、NovelArms 3x マイクロマグニファイア、Vortex MICRO 3X マグニファイア、SIG SAUER JULIET3 マイクロマグニファイア、Primary Arms SLx 3X Micro Magnifierです。
![](https://i0.wp.com/blog.evolutor.net/wp-content/uploads/2022/04/DSC01425.jpg?resize=1920%2C1280&ssl=1)
サイズ感としてはこの中でもかなり小さい部類で、SIG SAUER JULIET3 マイクロマグニファイアに近いサイズ感でした。
長さに関してはこの中で一番短く、自分が持っていない物も含めても恐らく現状のマイクロマグニファイアの中では一番小型な製品なのではないか?と思われます。
![](https://i0.wp.com/blog.evolutor.net/wp-content/uploads/2022/04/DSC01427-1.jpg?resize=1920%2C1280&ssl=1)
という訳でPrimary Arms SLx 3X マイクロマグニファイアと同社製フリップマウントベースのレビュー記事は以上になります。
総評としてはPrimary Arms SLx 3X マイクロマグニファイアは、マイクロマグニファイアの中でもかなり小型・軽量な部類の製品というだけで、性能的には他のマイクロマグニファイアとそこまで大きな差は無い無難なマグニファイアだと思います。
マウント別売とは言え、価格的にはそんなに高価な部類では無い製品なので、割とお買い得なマグニファイアといった感じです。
別記事にはなりますが、追って同社製のフルサイズマグニファイア、PRIMARY ARMS 3X Long Eye Relef Red Dot Magnifire GEN Ⅳとの比較や他社のマイクロマグニファイアとの比較を行っていこうと思っています。