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湾曲フレームが特徴的なCCW、東京マルイ CURVE コンパクトキャリーガスガンのレビュー

記事作成日:2022年6月2日

東京マルイのコンパクトキャリーガスガンシリーズ第4弾はTAURAS社製のセルフディフェンス向け小型ハンドガン、CURVEを模した製品となっています。
CURVE、個人で作られている方はいらっしゃいますが…なんとドマイナーなモデルを出してきたのでしょうか…。

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なお、同社のコンパクトキャリーガスガンシリーズは第1弾にRuger LCP第2弾がS&W BODYGUARD 380第3弾がRuger LCP IIとなっており、それぞれレビューしています。

というわけで、東京マルイ コンパクトキャリーガスガン CURVEの内容物はこんな感じ。
まあ、いつもの感じで銃本体とマガジン、保護キャップ、BB弾、説明書といったシンプルな構成。

東京マルイ CURVE本体はこんな感じで全体的に丸みを帯びた非常に特徴的なデザインをしています。
コンシールドキャリーを念頭に置いて設計された、非常に特殊なコンセプトのハンドガンです。

東京マルイ CURVEの特徴的なポイント紹介

最も特徴的なのはコンシールドキャリー時に体にフィット、シルエットが目立たないように銃本体が湾曲しており、左右非対称になっているという点でしょう。

完全に右利き用のデザインになってしまっていますが、同サイズの小型拳銃をコンシールドするよりも銃のシルエットが浮き出にくいデザインになっています。

また、予めベルトなどに引っ掛けておく為のクリップが付いており、ホルスター不要でそのままズボンやポケットの内側などに差し込んでおけるという点。
後付けのクリップであればM1911やGlockなど用に販売されていますが、クリップが予め付属するというのは珍しい機種だと思います。

クリップは金属製
湾曲フレームのおかげでフィット感が凄い

また、実銃のCURVEにはドローイング時の引っかかりを防ぐ為にアイアンサイトが省略されている代わりにレーザーサイト1個とLEDライト2個がシャーシに埋め込まれています。
東京マルイ CURVEに関してはレーザーサイトもLEDも形のみ再現しているだけで機能は備わっていません。

実は一体成型ではなく別パーツになっており、分解可能。
そのうちサードパーティからLED位なら出そう。

尚、省略されているアイアンサイトの代わりにローディングインジケーター左右に付いている突起を使う仕様になっているようです。
これは東京マルイ側のアレンジのようで、実銃はアイアンサイトとして使える程、ローディングインジケーターの左右は飛び出していません。

正直使い勝手は良くないですが、スライド後部に引いてあるラインで水平を出しつつ、こういう風に狙うそうです。

P90やVSR-ONEのレールにも使い物にならないレベルの小さなアイアンサイトが付いていますが、そういう風にデフォルメしてまでアイアンサイトを付ける程度には東京マルイ的にはアイアンサイトが必要なんでしょうか…。

東京マルイ CURVEの細部を見ていきます

という訳で、特徴的なポイントは以上で他の箇所を見ていきます。
まあ、全体的に変な形をしているので全部特徴的といえば特徴的ではあるのですが…。

まず、マズルはこんな感じでスライドの丸みに合わせて上側が空いているデザインになっています。
奥にライフリングを模した凹凸とインナーバレルが確認できます。

この構造はドローイングの引っかかり防止に加えて、マズルブラストが上方向に吹き出す為リコイルの抑制効果もあるらしいです。
また、射撃後熱くなったマズルで火傷しないようにマズルがスライドよりも一段奥まった位置に配置されているというのもこのデザインの特徴でしょう。

マズル下部には先述の通りダミーのライトとレーザーが付いているのですが、側面のスイッチもモールドですが再現されています。
また、ここにTOKYO MARUI MADE IN JAPAN ASGKと刻印が入っています。

トリガーはこんな感じでかなり独特なデザインですが案外引きやすいです。
このデザインは何かに引っ掛けて暴発しないようにする為のデザインのような気がします。

トリガーガード内側にセーフティが付いており、スライドさせて動かします。
奥まった位置にある事から爪で操作する必要がある上に「カチッ!」としっかりロックされるので結構固め。
操作性はとても悪いです。

セーフティOFF(射撃可能)
セーフティON(射撃不可能)

エジェクションポートはこんな感じ。
チャンバー側とエキストラクターがシルバーに塗り分けられているのですが、チャンバーとエキストラクターのシルバーの色味が若干違っているのに拘りを感じました。

スライド後部はこんな感じ。
コンパクトキャリーガスガンシリーズは基本的にここにセーフティレバーが付いているのですが、CARVEは何もありません。
まあ、元々スライドリリースレバーも無い銃なので、ここに変なレバーが付いていてもおかしいだけですがね…。

グリップはこんな感じでのっぺりしています。
滑り止めもありませんが、これはドローイングの引っかかりにならないようにする為の配慮だと思われます。

その代わり、グリップの前後には滑り止めのシボが付いています。

マガジンキャッチはマガジンバンパー側に備わっており、銃本体にはボタンはありません。
Luger P08みたいな感じでマガジン底部の左右に付いている窪みを摘んで引っこ抜きます。

グリップ底部にはTAURAS…かと思いきやT.MARUIとそれっぽいデザインのエンブレムが。
相変わらずこのメーカーはオマージュロゴデザインが得意ですよね…。

マガジンを挿した状態で握るとこんな感じ。
右手で握るとかなり自然な感じで握る事ができ、変な形をしている割には案外握りやすかったです。

ただし、左手で握ろうとするとちょっと違和感があります。
握れない訳では無いですし、この状態でも撃つ事は出来ますが変な風に力が掛かったり、自然に構えた際にスライドが水平出なかったりなどちょっとした弊害はあります。

まあ、左右非対称デザインで右利き用に作られている製品なので仕方がないですね…。

東京マルイ CURVE専用マガジンについて

銃本体は丸みを帯びていますがマガジン自体はストレートです。
また、マガジンバンパー以外はコンパクトキャリーガスガンシリーズ共通仕様でシングルスタックの装弾数10発になっています。

マガジンバンパーもしっかり左右非対称で、注入バルブの位置もマガジンバンパーの中央から少しズレた位置に付いています。
尚、マガジンバンパーもベルトなどに引っ掛けるクリップの機能を担っていたりします。

ガス容量はこんな感じ。
空の状態のマガジンは128g、HFC134Aを満タンにすると132gになるので、マガジン内のガス容量は4gのようです。
まあ、他のコンパクトキャリーガスガンと同じですね。(3〜4g)

マガジンの互換性について

マガジンの互換性はありません。
ガスタンクやノズル周りの形状は同じですが、マガジンバンパーの形状が違いすぎますし、マガジンバンパーを使ってロックする形状故、他のコンパクトキャリーガスガン用マガジンを使う事は出来ません。

東京マルイ CURVEの箱出し状態での初速について

という訳で、箱出し状態での初速を測っていきます。
使用弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾、ガスはHFC-134Aです。

まずは常温(28度)で54m/s程度でした。

続いて、マガジンを温めて48度にして撃ってみました。
結果は69m/s程度でした。

慣らし具合とか個体差の影響もあるかも知れませんが、今までのコンパクトキャリーガスガンよりかは少し初速が低めな印象があります。
内部機構自体は同じだと思うので、性能差が出る事は無いと思うのですが…。

射撃の様子(動画)はこんな感じ。(前半は外観を見せています)


という訳で、東京マルイ CURVE コンパクトキャリーガスガンの開封レビューは以上になります。

東京マルイのコンパクトキャリーガスガンシリーズは本当にマイナーな銃というか、変わったモデルばかり出しますよね…。
正直CURVEが発表された時「絶対中の人の趣味で物作ってるだろ」って思いました。
まあ、良いことなんですがね。

私みたいに変な銃好きな人はこういうの出ると喜ぶでしょうし。
友人のコンシールドキャリー大好きおじさん達が喜んでますし。

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