シリンダーのガタ取りとチャンバーのセンター出し、強HOP化などを行なったVSR-ONEのグルーピング計測を行いました
記事作成日:2022年6月14日
先月、シリンダーのガタ取りとチャンバーのセンター出しとHOPアームの歪み対策としてHOP最低の状態でも強めのHOPを掛けられるように調整を行なったVSR-ONEですが、先日グルーピング計測を行いにDEFCON1に行ってきました。
尚、行なったパーツ変更や調整内容に関してはVSR10 Gスペックを使って色々検証してきた内容の総集編みたいな感じで、基本的に純正パーツの調整で対応しています。
結局そこそこのグルーピングを出すなら純正パーツで十分という結論に居たり、一定以上を求めようとするとVSR10は剛性面で難が出てくる機種でもあると感じました。
という訳で、VSR-ONEで行った調整内容を軽く紹介します。
詳細は個別で記事にしているので、そちらをご参照下さい。
まず最初に初速を上げる為にピストンスプリングをVSR10 Gスペック相当の硬さであるDCI Guns 東京マルイ VSR-10専用細径カスタムスプリング D100-D110に変更しました。
また、ピストンヘッドを側面吸気仕様にしてOリングの広がりをスムーズにしつつ、スラストベアリングを入れてバネのヨレを防ぐようにしました。
続いて、シリンダーのガタ取りを行いました。
VSR10系は純正状態だとシリンダーとガイドリングのクリアランスが少し大きく、シリンダーがあらゆる方向にガタガタ動き、結果として射撃時の振動でノズルが動いてしまいます。
続いて、チャンバーのセンター出しです。
シリンダーのガタとりと同様にやった方が良い調整の1つだと思います。
VSR10系は上下どちらかにチャンバーの位置がズレており、ノズルがちゃんバーにガンガンぶつかります。
ひどい個体だとノズルを圧入してるような感じになり、ノズルによりパッキンが楕円形に広がってしまうのでそれを無くす為の調整を行っています。
最後にHOPアームにOリングの破片を接着し、HOP最低の状態でも強めにHOPが掛かるように変更しました。
VSR10のHOPアームをお金を掛けずに簡単に歪み防止するにはこれが一番手っ取り早いと思います。
また、パッキン前後のクリアランスを完全に潰し、バレルもチャンバーにガッチリ固定する為にシールテープを巻きました。
というわけで、これらの調整を行なった上でのグルーピング結果を紹介します。
尚、マズルからターゲットまでの距離は約22mです。
使用弾はHITCALL 0.28gと東京マルイ スペリオール 0.28gです。
初速は76〜77m/s、HOP最低の状態で適正HOP(ちょっと浮き気味)でした。
最初にHITCALL 0.28gを使ってゼロイン調整を行なったので、その流れでグルーピング検証を行いました。
何度か試したのですが、30発連続で撃ってるとどうしても数発フライヤーが出てしまい、あまり良い記録にはなりませんでした。
この弾、やっぱりたまに荒れる奴が居ますね…。
明らかに右上に吹っ飛んでる弾が1発。
この弾のせいでグルーピングがかなり開いてしまいましたが、それ以外はソコソコまとまっており、150mm程度で収まっている感じです。
続いて、東京マルイ スペリオール 0.28gでの計測を行いました。
こちらも何度か計測を行いましたが、あからさまなフライヤーは一度も無く、30発のグルーピングは100mm程度にまとまりました。
何だかんだこの弾は安定してますね…。
尚、この日の10発での最高記録は70.6mmでした。
VSR10 Gスペックで色々やったのと同じような結果になったので、大満足です。
また、VSR-ONEではレシーバーがかなり強化されている影響もあって純正レシーバーのままでもストックの歪みによってグルーピングが荒れるという問題は起きなくなっているような気がします。
その点、VSR-ONEはVSR10 Gスペックよりもお金を掛けずにグルーピングを安定させる事ができそうです。