高Cレート LiPoバッテリー、DEEPshot リポバッテリー7.4V 1400mAh(70C~90C) T型コネクタを買ってみた
記事作成日:2022年8月8日
最近増えてきているCレートが高めの細身(ストックチューブインサイズ)なLiPoバッテリーの1つ、DEEPshot リポバッテリー7.4V 1400mAh(70C~90C)を買ってみました。
販売価格が3800円と少し割高ではありますが放電レートの高さが売りなので、高い放電レートが必要になる高負荷なセッティングをしている人向けな製品になります。
DEEPshot リポバッテリー7.4V1400mAh(70C~90C) T型コネクタ
単純に発射サイクルやレスポンスを上げたいだけなら11.1Vを使った方が良いと思いますが、11.1Vだとサイクルが上がりすぎて嫌な場合とかはこういうバッテリーも選択肢として上がってくるような気がします。
1400mAhで70C-90Cという事は理論値で定格98A、バースト126Aになるので電流許容値が50AあるTコネクタ(ディーンズコネクタ)でも厳密には許容量不足になってしまうスペックなんですよね…。
もしコネクタの電流許容値で合わせるなら最低でも6mmのヨーロピアンコネクタ(100A)といった大型なコネクタを必要になってしまいますね…。(実際は内部抵抗や配線の抵抗があるのでそんなに流れないでしょうけど…)
まあ、化け物バッテリーです。
ぶっちゃけ殆どの電動ガンでオーバースペックなのでは…。
生半可なカスタムでは中々この放電レートを必要としない印象はあります。
もっとも、これだけ高い放電レートがあるならバッテリーを余裕を持たせて使う事が出来そうなので、バッテリーの発熱を抑える事が出来そうです。
ただ、配線の太さが他のバッテリーと同じで特段太い感じがしなかった(柔らかめで分厚い被膜が付いて、外径3mmなので16AGWくらい?)のですが、このサイズのセルのスペック通りの電流流れるんでしょうか?
これに関しては明確な配線のスペックが分からないのでなんとも言えないですが…。
ラベルはこんな感じ。
裏面には日本語で注意書きが記載されています。
販売元がDEEP SHOTとなっており、製造国は不明です。
大きさはこんな感じで、NEOX 7.4V 1200mAh 20C-40Cよりも少し長い程度なので、内容量の割には少し短い印象があります。
ただ、厚みに関しては2セル(7.4V)なのに3セル(11.1V)並の厚みがあり、これが放電レートの高さに影響を及ぼしているような印象があります。
LiPoバッテリーはその特性上、1セル辺りの厚みが無いと一定以上高いCレートを実現する事が出来ないので、厚みがあるのは仕方がないのかも知れません。
手元にあるストックチューブインサイズの11.1V LiPoバッテリー(Option NO.1 900mAh 20C)と比較するとこんな感じで、厚みがほぼ同じである事が分かります。
電圧は7.4V(2セル)ですが11.1V(3セル)並の厚みがあるので、バッテリーの挿入スペースにゆとりが無い場合は注意が必要です。
また、ストックチューブ内にFETやヒューズなどが付いている場合だと挿入出来ない可能性も出てくるので、それも気をつけるべきでしょう。
という訳で、流石に6mmヨーロピアンとかXT90とかを使う訳にもいかず…(流石にデカすぎる)
コネクタはAmassのXT60にして、配線の長さも調節しました。
やっぱりディーンズコネクタは嫌いなので…。
あと、色々XTで統一させていると別のコネクタにし辛くて…。
とりあえず充電を行い、内部抵抗を計測してみました。
結果は1つのセルが6mΩ、もう1つのセル2が5mΩの合計11mΩでした。
内部抵抗だいぶ低いですね。
セルの性能の高さがよく分かります。
一般的なストックチューブインサイズだと1セル20mΩ程度でも比較的内部抵抗少ない方だと思う事が多いんですけどね。
という訳で、DEEPshot リポバッテリー7.4V 1400mAh(70C~90C)を電動ガンに繋いで使ってみます。
検証に使うのは自分が持っている銃の中でもそこそこ固めのスプリングを入れてハイトルクモーターで回している、LCT LK-53A2です。
Jefftron Leviathan-V2 OPTICALを組み込み、電流値の計測などが出来るようになっているのでこれを使って検証してみます。
むしろ手持ちの電動ガンだとこれ以外でこの高出力なバッテリーを活かせる物が無さそうなんですよね…。(この電動ガンでもスペックを活かせるか怪しい)
普通に動かした所、オーバーランしたのでアクティブブレーキとプリコック設定を弄りました。
挙動に変化があるという事は、スペック通りに中々元気良いバッテリーですね。
ほぼ満充電状態から100発程度動かした後のデータはこんな感じになりました。
尚、SFA 7.4V 1000mAh 25C-50Cを使っていた時からの変化は下記の通りでした。
- 連射サイクル:11.9rps→13.7rps
- プリコックの時間:54ms→48ms
- セミのサイクルタイム:42ms→33ms
- フルのサイクルタイム:84ms→73ms
- 突入電流:53.8A→65.1A
- セミの平均消費電流:32.9A→38.7A
- フルの平均消費電流:10.8A→10.7A
プリコック時間に関しては設定を変更してしまっているのでちゃんとした比較は出来ないのですが、突入電流が10A以上増えているので、明らかにバッテリースペックが上がっている事が分かります。
尚、以前Ovonic 7.4V 1500mah 25c-60c LiPoバッテリーのレビュー記事を書く為にデータを取りましたが、それよりも高い数値が出ているのでしっかり変化ありますね。
後日、ゲームに持っていって使ってみました。
真夏の炎天下の中使っていたのでFCUのオーバーヒートが怖かったですが、特にそういう事も無く普通につかえていました。
セミオート7割、フルオート3割位の割合で490発撃った状態のステータスはこんな感じ。
この時点での電圧は7.8V位あったのでまだまだ使えそうな印象がありましたが、1000発程度でバッテリー交換が必要に(ストレージ電圧に)なりそうな印象があります。
1400mAhの容量がありますが、バッテリーの持ち具合に関しては実質1000mAh 25C位の物とそこまで大きな違いは無さそうな印象で、Cレートが高い分しっかり電力を消費している印象があります。