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ストックチューブインサイズ最上クラスの放電レートを誇る7.4V LiPoバッテリー、SFA 7.4V 1500mAh 85C-150Cのレビュー

記事作成日:2022年8月17日

近年、Cレートが非常に高いストックチューブインサイズのLiPoバッテリーが増えてきていますが、2022年8月現在最上クラスの放電レートを誇っているのが今回紹介するSFA製のLiPoバッテリー、『SFA 7.4V 1500mAh 85C-150C』です。

販売価格が3740円と、同サイズのLiPoバッテリーと比較すると少し割高ではありますが放電レートの高さが売りなので、高い放電レートが必要になる高負荷なセッティングをしている人向けな製品になります。
ざっくり、「負荷が高めなセッティングだけど11.1Vだとサイクル上がりすぎて嫌。でも、うちょっとレスポンス上げたい」とか、そういう時に使えるバッテリーだと思います。

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1500mAhの85C-150Cという事は定格で127.5A、バーストで225Aとなるので中々エグい放電性能ですね…。
理論値で計算すると、どんなコネクタ使ってもコネクタ側の許容電流オーバーするんじゃないですかね…。(太さ6mmのヨーロピアンでも許容電流は100A)

もっとも、これだけの電流値を要求する電動ガン自体相当高負荷なセッティングで組み上げない限りは無いと思うので、バッテリーにゆとりをもたせながら(発熱を抑えながら)使う事は出来そうです。
バッテリー熱くなってきちゃうような高負荷なセッティング時に、こういうバッテリーを活かせると思います。

ラベルはこんな感じ。
MAX CHARGE 5Cって…放電レートが高けりゃそりゃ充電レートも高いのは分かるのですが、5Cは初めて見たと思います。
エグい急速充電が出来そうですが、普段はせいぜい2C充電しかやってない人間からするとちょっと怖い…。
まあ、大丈夫なんでしょうけど…多分やらない。

バッテリーコネクタはディーンズコネクタ、バランスコネクタはXHコネクターです。
バッテリーコネクタに関しては購入時にXT30やXT60も選ぶ事が出来ます。

配線の太さが約3mm(皮膜部の外径)とそこまで太くないのですが、この放電性能で大丈夫なんでしょうかね。

基本的に放電性能の高いバッテリーはやたらと太い配線が付いている印象があるので、そこが気になりました。
まあ、使用されている配線のスペックが分からないので何とも言えないです。

大きさはこんな感じで、NEOX 7.4V 1200mAh 20C-40Cよりも少し長い程度なので、内容量の割には少し短い印象があります。
ただ、厚みに関しては2セル(7.4V)なのに3セル(11.1V)並の厚みがあり、これが放電レートの高さに影響を及ぼしているような印象があります。

上から順にSFA、NEOX、nano-tech
左から順にSFA、NEOX、nano-tech

LiPoバッテリーはその特性上、1セル辺りの厚みが無いと一定以上高いCレートを実現する事が出来ないので、厚みがあるのは仕方がないのかも知れません。

手元にあるストックチューブインサイズの11.1V LiPoバッテリー(Option NO.1 900mAh 20C)と比較するとこんな感じで、厚みがほぼ同じである事が分かります。

上がSFA(7.4V)、下がOption NO.1(11.1V)
左がSFA(7.4V)、右がOption NO.1(11.1V)

電圧は7.4V(2セル)ですが11.1V(3セル)並の厚みがあるので、バッテリーの挿入スペースにゆとりが無い場合は注意が必要です。
また、ストックチューブ内にFETやヒューズなどが付いている場合だと挿入出来ない可能性も出てくるので、それも気をつけるべきでしょう。

という訳で、例のごとく配線の長さ調節とバッテリーコネクタを交換します。
交換後のコネクタはXT60。Amass製のものを使っています。

配線の細さはXT60と比較してもよく分かる
配線の長さはUターンさせた時に無理のないギリギリの長さに

コネクタ交換後のSFA 7.4V 1500mAh 85C-150Cはこんな感じ。
普通の出力のバッテリーにはXT30、放電レートが高い物に関してはXT60といった感じで使い分けをしています。

ちなみにいま現在、SFAではXT60仕様の物が数量限定特化(3080円)で販売されています。
この値段ならかなりお買い得ですね。

とりあえず充電を行い、内部抵抗を計測してみました。
結果は1つのセルが5mΩ、もう1つのセル2が3mΩの合計8mΩでした。

2mΩのブレが気になりますが、使っていれば慣れてくるかも知れません。
それにしてもめっちゃ内部抵抗低いですね…。

一般的なストックチューブインサイズだと1セル20mΩ程度でも比較的内部抵抗少ない方だと思う事が多いんですけどね。

という訳で、SFA 7.4V 1500mAh 85C-150Cを電動ガンに繋いで使ってみます。
検証に使うのは自分が持っている銃の中でもそこそこ固めのスプリングを入れてハイトルクモーターで回している、LCT LK-53A2です。
Jefftron Leviathan-V2 OPTICALを組み込み、電流値の計測などが出来るようになっているのでこれを使って検証してみます。

むしろ手持ちの電動ガンだとこれ以外でこの高出力なバッテリーを活かせる物が無さそうなんですよね…。(この電動ガンでもスペックを活かせるか怪しい)

普通に動かした所、オーバーランしたのでアクティブブレーキとプリコック設定を弄りました。
挙動に変化があるという事は、スペック通りに中々元気良いバッテリーですね。

ほぼ満充電状態から100発程度動かした後のデータはこんな感じになりました。

尚、SFA 7.4V 1000mAh 25C-50Cを使っていた時からの変化は下記の通りでした。

  • 連射サイクル:11.9rps→13.9rps
  • プリコックの時間:54ms→40ms
  • セミのサイクルタイム:42ms→39ms
  • フルのサイクルタイム:84ms→72ms
  • 突入電流:53.8A→67.0A
  • セミの平均消費電流:32.9A→37.6A
  • フルの平均消費電流:10.8A→10.5A

プリコック時間に関しては設定を変更してしまっているのでちゃんとした比較は出来ないのですが、突入電流が13Aも増えているので、明らかにバッテリースペックが上がっている事が分かります。

尚、以前Ovonic 7.4V 1500mah 25c-60c LiPoバッテリーのレビュー記事を書く為にデータを取りましたが、それよりも高い数値が出ているのでしっかり変化ありました。

後日、ゲームに持っていって使ってみました。
真夏の炎天下の中使っていたのでFCUのオーバーヒートが怖かったですが、特にそういう事も無く普通につかえていました。

セミオート7割、フルオート3割位の割合で490発撃った状態のステータスはこんな感じ。
この時点での電圧は7.8V位あったのでまだまだ使えそうな印象がありましたが、1000発程度でストレージ電圧近くになりそうな印象があります。

1500mAhの容量がありますが、放電性能の高さもあってかバッテリーの持ち具合に関しては実質1000mAh 25C位の物とそこまで大きな違いは無さそうな印象がありました。

SFA製 7.4V1500mAh 85C-150C スリムタイプ T字コネクタを購入するhttp://silverfox.shop10.makeshop.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000000943&search=1500mAh&sort=