マルゼン APS SR-2用の太くて角度の浅いグリップを作りました（APS SR-2 10° Fat Grip）

記事作成日：2022年9月14日

久しぶりに再販されたマルゼン APS SR-2 LRVを使っていて箱出し性能は非常に良かったものの、グリップの握りにくさが気になったのでグリップを作る事にしました。

APS SR-2はグリップ基部の形状が独特な為、一般的な電動ガンやGBB用（リアルサイズ）のグリップを取り付ける事が出来ず、電動ガン用グリップを取り付ける事を可能にする変換アダプターがフリーダムアートから販売されていましたが、今は廃盤なのか見当たりませんでした。

また、今回は欲しい太さと角度があったので自分で作る事にしました。
元々リアルサイズ変換アダプターも考えて試作したのですが、トリガーガードの形状の問題もあってそれはボツネタになりました。

ここまで作っておいて、トリガーガード側から飛び出してるパーツとリアルサイズのグリップが干渉する事に気づいた。

だから電動用の変換しか無いのかな…。 pic.twitter.com/VzmMpOVT0L
— エボログの中の人@3Dプリント楽しい (@Evolutor_web) September 8, 2022

という訳で、今回作ったグリップはこういう物です。
純正グリップに比べて根本の左右が細く、下がかなり太くなっている他、前後の長さも全体に長くしています。
また、角度が10度と非常に角度の浅いグリップとなっています。

マルゼン APS SR-2用 10度極太グリップ(10° Fat Grip)https://evolutor.booth.pm/items/4161864

APS SR-2の純正グリップと比較するとこんな感じで、全体的に太くなっているのに加えて角度がかなり浅くなっている事が分かります。
自分が欲しいサイズを再現した物なので、かなり好みが分かれる形状だと思います。

角度が非常に浅い為、ネジを取り付ける為に使う穴がグリップ背面に空いています。
見栄えはイマイチですが、この部分は手のひらが殆ど触れない部分になるので、使用上の問題はありません。（握った時に気になるような事も無いかと）

光造形の3Dプリントで作成している為、サポート材の痕が残っています。
サポート材はグリップ底部とグリップの内側に付いており、グリップ底部の痕は少し目立つので紙やすりで軽く削って慣らしてやると良いです。

尚、削る事で表面が白っぽくなりますが水で洗い流すと綺麗になります。
BOOTHではサポート材の痕をある程度消した状態で販売します。（なるべく大きく削らないように手作業で行うので、若干残ってる場合はあります）

また、下部から見える通り内側は空洞になっています。
これは使うレジンの量を節約するためと、落下防止の為の軽量化の為の物です。

とは言え負荷の掛かりそうな前側が6mm、側面は10mmと、十分な厚みは持たせているのでそう簡単に壊れる事は無いようにはしています。

グリップ上部はこんな感じ。
APS SR-2の基部に対応させる為に独特な形状にしています。

尚、このグリップ上部はAPS SR-2純正グリップよりも左右を薄くしつつ、後ろ側を伸ばした形状にしています。
ちなみに前後幅は純正が35.5mmなのに対し今回作った物は43mmと、根本部分をかなり長くしています。

グリップの取り付けにはAPS SR-2のグリップの固定に使っていたネジを流用します。
グリップを外すだけの分解なので簡単に行えます。

グリップを取り付けるとこんな感じ。
強く握り込んでも歪んだりガタついたりして不安定にならないように、穴はかなりタイトな寸法にしているので純正グリップと同様に圧入するような形になっています。
BOOTH販売分に関しては全品着脱テストを行った物を用意していますが、シリコンスプレーを塗布するとより差し込みやすくなります。