エボログ

CYMA CM352Mの内部カスタム(コッキング軽量化、加速シリンダー、重量ピストン)

記事作成日:2022年11月21日

先日、開封レビュー分解レビューを行ったCYMA製エアーコッキングショットガン、CM352Mを弄っていきます。

今回は別に命中精度を上げたり飛距離を上げたりとかは考えておらず、逆にインドアで使う為に初速は低めで程よく散弾するのを目標にしています。

今まで3発動時発射のショットガンに手を付けなかった理由がコッキングが硬いからというのが理由として大きいので、初速を犠牲にしてでもコッキングを極力軽くしないと多分直ぐ飽きます…。

バレル・チャンバー周りのカスタム

という訳で、まずはバレル周りから。

まず、純正HOPパッキンは硬すぎるのと寸法がちょっと合っていないのか気密があまり取れていなかったのと、突起の量も微妙な感じだったので評判の良い宮川ゴムのHOPパッキン(MIYA SHOT GUN HERO)を買ってこれを試してみる事にしました。
基本海外製ショットガンを弄るならマルイ純正か宮川かの2択な印象がありますね。

宮川ゴム 国産 ショットガン 専用 「 SHOT GUN HERO 」 シリコン 硬度 40 チャンバー パッキン 製品保証6か月 (3個入り) SL40_SHOTGUN_FBAAmazonで購入する

今回購入したのはシリコンの40度の物なので、0.20gだとHOPが掛かりすぎる可能性がありますが、駄目だったらニトリルの50度とかを試そうと思っています。

このHOPパッキンをCM352M純正バレルに取り付けてチャンバーに挿し込んでみた所、結構クリアランスが出ておりゆるゆるだったので、ポリイミドテープを2周巻いて厚みを増してみました。

これでバレル周りの変更は終了です。
バレル長に関しても加速シリンダー化するにあたって短くしようかとも考えましたが、シリンダー容量を計算してみた所全然余裕があったのでそのままです。

シリンダー周りのカスタム

良いか悪いかは別として、3発動時発射で加速シリンダーという物をやってみたかったのでシリンダーは加速シリンダー化する事は弄る前から決めていました。

今回、シリンダーやピストン周りで色々実験する事が想定されていたので、CM352Mの購入と同タイミングに補修パーツも買っておきました。
結果として純正ノズルやシリンダー内側が歪んでいたので、買っておいて正解でしたがね…。

純正のシリンダーはノズルが歪んでいたのでこの補修パーツのノズルを使って弄っていく事にします。
尚、補修パーツのシリンダーの内径はCM352M純正よりも緩めになっていたので、そういう意味でも補修パーツを買っておいて良かったです。

ちなみに色味も違っていましたが材質は共にグラスファイバーが混ざった樹脂だと思います。

まあ、寸法も単なる個体差でしょうね。

フルシリンダーを加速シリンダー化する場合は単に穴を開ければ良いのですが、その方法だと3つのシリンダーを均等の加速量にするのが面倒くさい気がしたので、3つのシリンダーが繋がっている部分を削りました。
また、そのままだとシリンダーの内径とカップの外径が合っておらずスカスカにはならなかったので、シリンダーの内径も削って広げました。

また、カップピストンが加速穴に巻き込まれて変形しないように、加速用の凹み部分にはかなり深いテーパーを掛けています。

この状態でピストンを入れると気密が取れるまでスカスカのユルユルで、加速穴を過ぎたタイミングで抵抗が高まる仕様になりました。

加速シリンダーが出来たら今度はピストンを重くしたいなと思ったので、ピストンを重くしてみる事にしました。

シャフトに切り出した鉛テープを貼り付け、その上からジーナスを塗り、熱収縮チューブを被せてヒートガンで炙り、溢れた余分なジーナスを取り除きます。
熱収縮チューブの収縮と隙間埋め硬化を同時に行えるので楽な方法だと思います。

これで1本あたり3gだったピストンのシャフトが13gになりました。
10g増しです。

ピストン全体で重量50gになりました。

グリス無しでもピストンの気密は問題なかった(むしろかなりタイトめ)ので、滑りを良くする為にG.A.W. Gルーブをシリンダー内側に塗布しました。

続いて、ピストンに重りを付けた事でピストンスプリングガイドを短くする必要が出てきたので、短くしました。
純正のピストンスプリングガイドの先端を切って短くし、形を整えただけです。

また、コッキングが重くなる原因になっていた二重スプリングをやめる事にしたので、スプリングガイドに外径10mmのパイプを取り付け、接着剤で固定させました。
パイプはピストンに干渉しない程度の長さにしています。

この状態で一度撃ってみた所、3発動時発射は問題無く初速低めになったものの1発のみの発射で初速が3発動時よりも15〜20m/s近く上がってしまう結果になったので、1発のみの射撃時に初速を出ないようにする措置を取りました。

やり方は色々考えたのですが、今回は3つのシリンダーの内側を貫通させ、エアーを逃がす仕様にしてみました。

まず、シリンダーの外側からドリルで穴をあけ、シリンダーに穴を開けていきます。

内側に空いた穴のバリ取りを行った後、外側の穴を接着剤で固めて埋めました。
使用した接着剤はロックタイトの接着剤とアルテコです。

シリンダーの正面から見るとこんな感じで加工しています。
赤線がドリルで穴を開けた部分です。

これで3つのシリンダーが繋がり、1つでもノズルの気密が取られていないと気密漏れが起きているノズルからエアーが流れる為、3発同時発射じゃない時は初速が大幅に下る仕様になりました。

トリガー周りのカスタム

今回、コッキングハンドルを何度も引けるようにして複数弾の装填を可能にしつつ、ラピットファイアの機能をオミットしたかったのと、トリガーのストローク量を少なくしたかったのでトリガーにプラ板を貼りシアーをすぐに下げれるようにしました。

これでシアーはしっかり掛かるようにしつつ、トリガーを引いたらすぐにシアーが開放されるようになりました。

トリガーを引く前
トリガーを引いた状態

組み立てと初速チェック

という訳で、これでメカボックス周りの調整は完了です。
そこまで色々手を加える程ノウハウが無いので、とりあえずやってみたかった事を一通りやってみただけです。

尚、エアーコッキングショットガンは給弾に失敗すると3本のノズルの間にBB弾が入り込んでしまい、ノズルが閉鎖出来なくなってしまう上にノズルを変形させてしまうという構造上の問題があり、それの対策もやろうと思っていたのですが、色々弄ってたら忘れてました。

まあ、これはそのうちやります。
とりあえずは一旦この状態で飛び具合とかを見てからでも良いかなと。

初速を測ってみた所、発射タイミングが3発で若干ずれている影響なのか初速が下がった影響なのか、AceTech AC6000で3発動時発射だと全然正しい初速が測れなくなりました。
あり得ない発射サイクルと初速になっています。

尚、1発のみ装填した状態での初速はこんな感じで相当低いです。
3つのバレルでそれぞれ計測しています。

尚、3発動時発射の初速はXcortech MK3では割と安定した初速が計測できました。
まあ、この初速が正しいかどうかは分からないんですがね…。

一応この初速を信用するなら、初速の誤差は上下1m/s未満に収まっているのでかなり安定していると思います。

尚、2回コッキングして6発動時発射の初速を測ってみた所、このような初速になりました。
ただし確実に6発装填される訳では無さそうで、何度か試してみた所5発しか装填されない時もありました。

動作はこんな感じ。

シューティングレンジで飛び具合の確認

先日、東京サバゲパークに行った時に飛び具合を見てみました。

結果、3発動時発射の場合ちょっと0.20gだと少し浮き気味かな〜という印象で0.25gだと気持ちよくまっすぐ飛ぶ感じになりました。
尚、散弾具合は個人的には期待通りな感じで、20m先でマンターゲットにギリギリ集弾するかな?程度の拡散具合。
30mは3発中1発当たればラッキー位の拡散具合になりました。
0.25gを使えばもう少しまとまります。

20mを狙う場合は銃身より少し上辺りに着弾
30mは概ね銃身の直線上に着弾

ショットガンなら程よく散弾して欲しいので、割と望み通りになっている気がします。

気になった点としては「もう少し0.20gでの浮き上がりを抑える事が出来れば良いな」程度で、大きな問題は無さそうだったので、後は微調整程度で済みそうです。

宮川ゴム 国産 ショットガン 専用 「 SHOT GUN HERO 」 シリコン 硬度 40 チャンバー パッキン 製品保証6か月 (3個入り) SL40_SHOTGUN_FBAAmazonで購入する

CM352M M870 ショート フォールディングストック フルメタルショットガンAmazonで購入する