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東京マルイ P90+(プラス) FET搭載電動ガンの開封レビュー

記事作成日:2023年5月17日

遂に東京マルイから発売されたスタンダード電動ガンのFET搭載シリーズ(PLUSシステム搭載シリーズ)第一弾、P90+(プラス)を買ってきました。
尚、同時発売されたLiPoバッテリー、MS•Li-Poも同時に購入しているのでこちらのバッテリーについては追って別の記事の方で紹介します。
また、従来品のスタンダード電動ガン P90との違い分解に関しても追々記事にしていく予定です。

という訳で、こちらが東京マルイ P90+のパッケージです。
FET搭載という事もあり、電子回路のイメージが印刷されています。

箱を開けるとこんな感じ。
最近の同社製品らしいオシャレな内装となっており、P90+には黒い布が敷かれています。

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銃本体以外の付属品はこんな感じでマガジン、マズルキャップ、BB弾、説明書などの書類とターゲットペーパーとなっています。
これらを、撮影した後「そういやクリーニングロッドはどこだ」と気づき、探したら布の裏側の発泡スチロールにテープでBBローダーと共に固定されていました。
そう言えば最近の東京マルイ製の長物ってクリーニングロッドとBBローダーが隠されてますよね…。

表から見える付属品一覧
布を剥がすとクリーニングロッドとBBローダーが確認出来る
BBローダー(上)とクリーニングロッド(下)

パーツリストは説明書とは別になっています。
分解のネタバレになっちゃうんですが、内部に関しては従来品との変更点は本当にメカボックスにFETが付いただけな感じですね。
説明書は東京マルイ製品おなじみのイラストと説明文がぎっしり書かれた内容となっており、「これさえ読んでおけば大丈夫」な仕様となっています。

その中でLEDインジケーターについての説明が記載されています。
もしP90+が動作せず、何かおかしいなと思ったらLEDインジケーターを確認して、説明書に記載されているどの症状なのかを確認すると良いでしょう。
とは言え、基本的にバッテリーの電圧に関する問題以外は自力で解決する事が出来ないんですが…。

東京マルイ P90+の外観レビュー

という訳で、東京マルイP90+の外観を見ていきます。
詳しくは従来品P90との比較記事で紹介しますが、ストックの色がグレーからマットな黒色に変更されている為、重厚感が増している気がします。

ちなみにP90は個人的にかなり好きな製品の1つです。
しかしエボログではP90についての記事って殆どやってないんですが、これの理由はエボログを始める前に散々触ってたからなんですよね…。
ちなみに自分が初めて内部カスタムを行った電動ガンがP90だったりします。

東京マルイ P90+も部分的に変わっている箇所もありますが個人的にはおなじみとなっているP90TRの形状です。
ドットサイト付きのモデルが好きな人も多いと思うのですが、あっちは出るんですかねぇ…?

では細部を見ていきます。
フラッシュハイダーは現行タイプ(とは言っても登場したのはだいぶ昔ですが)の形状になっており、ここだけアルミ切削になっており、ものすごく綺麗です。
ダイカストである基部と見比べると表面の滑らかさは一目瞭然です。

フラッシュハイダーは14mm逆ネジで固定されており、緩み止めのOリングがフラッシュハイダーとアウターバレルの間に挟まっています。
14mm逆ネジ部は従来品と同様に前半分がカットされている形状となっています。

レシーバーはこんな感じ。
基本は樹脂で出来ており、レール部分のみ亜鉛ダイカストです。

反対側にASGKのロゴとTOKYO MARUI CO,LTD MADE IN JAPANと書かれています。

トップレールこんな感じでアイアンサイト付きの物になります。
ぶっちゃけ飾り…というかこれで狙うのはかなり高難易度です。
昔アイアンサイト縛りでゲームをした事がありますが、正直お勧めしないです。

サイドレールは左右にそれぞれ1スロットのみの小さな物が付いています。
主にフラッシュライトやレーザーサイトのような光学機器、スリングスイベルを取り付けると良いでしょう。

コッキングハンドルは左右についています。
引くと動きはしますが、単なる飾りなのでそれだけです。
ボルトが動いたりとかそういうギミックはありません。

コッキングハンドルはアンビ仕様
ここまで引く事が出来る

フォアグリップ代わりに使える大型のトリガーガードはこんな感じ。
ここが程よく手にフィットする太さ、角度で凄く良いんですよね。
P90の魅力の1つだと思います。

トリガー周りはこんな感じで、トリガーの下にはダイヤル式のセレクターレバーが付いています。
セレクターレバーのSが安全、1が単発、Aが連射となっています。

尚、P90はStyer AUGやPDR-Cなど同様にトリガーの引き代でセミ・フルが切り替わります。
浅く引くとセミオート、深く引くとフルオートで、セレクターレバーはあくまでトリガーの引き代に制限を掛ける為の物でしかありません。
その為、慣れればセレクターレバーがフルオートポジションになっていてもセミオートを撃つ事が可能です。

また、トリガーをゆっくり引いたりするとセミオートになったりするので、しっかりフルオートで撃ちたい場合はトリガーをある程度勢いよく引く必要があります。

グリップはこんな感じでライフルグリップのような大きな角度が付いたデザインになっています。

グリップの内側からHOP-UPの調節が可能です。
HOP調節ダイヤルは蓋をスライドさせると確認する事が出来、ドラム式のHOPダイヤルで無段階調整を行う事が出来ます。

ちょうどHOPダイヤルの上辺りにこのような刻印が入っています。
P90の正式名称と使用弾について記載されています。

マグウェル…と言って良いのか分かりませんが、マガジンを装着する部分と給弾口はこんな感じ。
後ろにはアンビ仕様のマガジンキャッチが付いています。

エジェクションポートは樹脂製のパーツで塞がれています。
ボルトのディテールを再現しているのだと思いますが、実際はもっと奥まった位置にボルトが存在するので、ここは空洞みたいになっているハズ。
まあ、電動ガンのP90はこの裏側がメカボックスになっているので仕方がないんですが…。

ストック後部はこんな感じ。
頬付した時にフィットするようにチークピース部は強めのR面取りが付いています。

ストック下部にはスリングスイベルが付いています。
ここにスリングの紐を通しても良いですし、サードパーティ製のスリングスイベルアタッチメントを取り付ける事も出来るでしょう。

バットプレートはこんな感じで表面に薄いラバーコーティングが施されています。
このラバーコーティング、しばらく使ってると剥げてきて、長く使ってるとツルツルになるんですよね…。

バットプレート下部にはボタンが付いており、このボタンを押しながらプレートを下にズラすとバットプレートを外す事が出来ます。

バットプレートを外すとこんな感じ。
バッテリーコネクタが確認出来る他、ピニオンギア調整用のイモネジにテープが貼られていました。

バッテリーコネクタはタミヤミニコネクターが付いていますが、ケーブルを引っ張るとMR30コネクターも出てきます。
変換コネクターが予め付いている仕様ですね。

デフォルトのコネクターはミニコネクター
ミニコネクターはMR30に繋がっている
MR30コネクター付きバッテリーを使う場合は、変換コネクターを外す

物理ヒューズは無く、そのままFETが付いていると思われる基盤に繋がっているようです。
次世代MP5シリーズでもそうでしたが、今の東京マルイ的には電子基板側で制御しているから物理ヒューズは要らないという判断なのでしょうか。
実際次世代MP5シリーズに搭載されているM-SYSTEMは素子が破損しても暴走する事なく、エラーを検知して動作を停止する仕様となっています。

P90+付属のマガジンについて

P90+に付属するマガジンは従来型のP90用マガジンと同じ物です。
スタンダード電動ガン P90シリーズやハイサイクルモデルであるPS90 HCを使っている人はそのままマガジンを流用する事が出来ますし、サードパーティから出ているボックスマガジンも使う事が出来るでしょう。

装弾数68発のノーマルマガジンが付属するので、ダミーカートが入っているリアルな見た目になっています。

給弾口はこんな感じ。

マガジンをP90+に挿すとこんな感じになります。

箱出し状態の初速と発射サイクルについて

という訳で、箱出し状態での初速を測っていきます。
使用弾は東京マルイ 0.20g プラ弾で、慣らし運転として2マガジン程度(100発ちょい)撃った状態かつ最も初速が安定し、高い初速が計測されるHOP量に調節して計測を行っています。

セミオートの初速は93m/s前後といった感じでソコソコ安定しています。
尚、いくつかの7.4V LiPoバッテリーや8.4Vニッケル水素バッテリーで初速を測ってみましたが、特に変化はありませんでした。

東京マルイ 8.4V 1300mAh ニッケル水素バッテリーでの発射サイクル

という訳で、まずは東京マルイ製 8.4V 1300mAh ニッケル水素バッテリー(ミニSサイズ)を使って発射サイクルを計測していきます。

変換コネクター経由という事もあり、配線を強引に押し込む事になり見た目がスマートでは無いです。

尚、バッテリーは満充電にしています。

発射サイクルは18.5発/秒、初速が2m/s近く上がり95.3m/sという結果になりました。
フルオート時の初速上昇は発射サイクルが高くバレルの長い電動ガンで度々起きますが、P90+もその現象が起きている気がします。

また、満充電状態とは言え、「P90ってニッスイでこんなにサイクル速かったっけ?」と思う発射サイクルになっています。
『PLUSシステム』によって電流が効率化している影響でしょうか。

東京マルイ 7.4V 1500mAh 35C MS•Li-Po バッテリーでの発射サイクル

続いて、P90+と同時に発売された東京マルイ製LiPoバッテリー、MS•Li-Po バッテリーでの発射サイクルを計測していきます。
こちらはメカボックスから伸びているMR30コネクターに直接接続する事が出来るので配線を曲げたりせず自然にバッテリーを収める事が出来ます。

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尚、バッテリーは満充電にしています。

発射サイクルは19.1発/秒、初速はやはりセミオートの時よりも高くなり95.5m/sになりました。
ニッケル水素バッテリーよりも秒間0.6発増えています。

尚、こちらのバッテリーは別記事でレビューを行っているので、MS•Li-Poバッテリーについて気になる方はこちらをご参照下さい。

次世代MP5対応のRE VOLTAGE 7.4V 2000mAh 25C-40C LiPoバッテリーでの発射サイクル

最後に以前レビュー記事にも書いたMR30コネクターを搭載し、次世代MP5シリーズに対応している7.4V LiPoバッテリーである『RE VOLTAGE 7.4V 2000mAh 25C-40C』を使ってサイクルを測ってみました。

結果、発射サイクルが19.4発/秒、初速が94.9m/sとなりました。
今回試したバッテリーの中では一番高い発射サイクルになりました。

MS•Li-Po バッテリーを使ったセミ・フルの動作(動画)

MS•Li-Po バッテリーでP90+を動かすとこんな感じになります。
1500mAh 35Cのパンチ力とPLUSシステムのおかげもあり、セミオートのキレはかなり高くなっているのは明らかです。
次世代MP5ほどの感動はありませんが、十分気持ちの良い射撃が行なえます。


という訳で、東京マルイ P90+ FET搭載電動ガンの開封レビューは以上になります。
今後はスタンダード電動ガンが順次FET+MR30コネクター搭載になっていく感じでしょうかね。
次、何が”PLUS”になって登場するのか、楽しみです。

また、従来品のスタンダード電動ガン P90との違い分解に関しても追々記事にしていく予定ですので、お楽しみに。

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