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東京マルイ新作Glock、G17 Gen5 MOSの開封レビュー

記事作成日:2023年12月20日

2023年末に遂に発売された東京マルイの新作ガスブローバックハンドガン、G17 Gen5 MOSを予備マガジン1本と一緒に買ってきました。

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相変わらず凝ったパッケージで、今回は前後のセレーションと真ん中に記載されたG17 Gen5の文字がGlock17 Gen5 MOSのスライドをモチーフにしている感じがあって良いですね。
また、今回東京マルイの拘りが感じられるスライドの金属感もパッケージで表現されています。

今まで、『Glock』と名乗っていた同社製品が今回『G17』となっているのにはなにか理由があるんでしょうかね…?
でもうっすら「GLOCK17 Gen5 MOS」とも書かれているのでそんなに気にしていないのかな…?

箱を開けるとこんな感じで、オレンジ色の内蓋みたいなのが見えます。
これは実銃のGlock17 Gen5用マガジンのフォロワーがオレンジ色なのが元ネタ?でしょうか。

この内蓋の内側には説明書類が収まっています。
説明書が3枚に分かれており、おなじみの注意事項、応募ハガキ、ターゲットペーパー5枚が入っています。

3枚に分かれている説明書は使い方が記載されている冊子になっている物、パーツリスト、ランヤードリングの取り外しについて記載されている物になります。

説明書
パーツリスト
ランヤードリングの外し方

銃本体はこんな感じで収まっています。
その他アクセサリー類が入っている小箱、マガジン、バックストラップ、クリーニングロッドなどがここに収まっています。
また、ミシン線の形に切り取る事で、同社のマイクロプロサイトをスライドに取り付けた状態でも収納出来るデザインになっています。

小物が入った箱の中身はこんな感じで、BB弾、安全キャップ、バックストラップ取り付け時に使うピンポンチ、バックストラップ取り付け用のピン、空打ち用ストッパー、マイクロプロサイト取り付け用のネジとMOSプレート。
尚、クリーニングロッドはG17 Gen5 MOSの裏側に収まっています。

付属のバックストラップはビーバーテール無しと有りでそれぞれ2枚ずつ、サイズはMとLになります。

G17 Gen5 MOSの外観レビュー

という訳で、早速G17 Gen5 MOSの外観を見ていきます。
まずぱっと見で気づくのはスライドのいい感じの色味です。
パーカライジングっぽい感じの色味で細かな粒子の表現もされている為樹脂スライドとは思えない重厚感があります。
ただ、手触りや持った時の重さは普通に樹脂ですが…。

また、スライドの材質も今回一新されているようで、『高耐久カーボン入り樹脂製スライド』になっているとの事です。

ホールドオープン状態はこんな感じ。

マズル側はこんな感じで、ライフリングが再現されている奥にインナーバレルが確認出来ます。
また、Glock17 Gen5らしい大きな面取りもしっかり再現されていますね。

グリップ前側にはアンダーレイルが付いており、各種光学機器を取り付ける事が出来るようになっています。
また、シリアルプレートは従来のGlockシリーズと同様にセーフティスイッチになっています。

Glock17 Gen5 MOSと言えばこのフロントセレーションが特徴と言えるでしょう。
リアセレーションと同じデザインのセレーションがスライド前側にも付いています。

スライドを後退させるとこんな感じ。
ショートリコイルのギミックは変わらず再現されており、バレルを金属っぽく見せる塗装がされています。(塗装ハゲが残念ですが…)

フロントセレーションが付いている為、Glockのロゴや製品名などの刻印はスライド中央に配置されています。

エジェクションポート側はこんな感じでこちら側の刻印もバッチリ入っていますね。
尚、Glock17 Gen4やGlock19 Gen3/Gen4で金属製の別パーツになっていたエキストラクターですが、G17 Gen5 MOSではスライド一体型になっています。

HOP調節はホールドオープンした状態でエジェクションポートから指を突っ込んでダイヤルを回す仕様です。
本当、このデザイン優秀なんですよね。
HOP調節の度にスライドを分解していた時代が懐かしい…。

トリガー周りはこんな感じで、ここらへんは前から大きな違いは無さそうですね。

スライドストップはこんな感じでGen5からアンビ仕様になっています。
当然東京マルイもその仕様を再現しています。

ホールドオープン時にも右側のスライドストップは動きますが、こちらのスライドストップでスライドを保持している訳ではなく、従来のGlockシリーズと同様にスライド(厳密にはスライドに付いている補強パーツ)に引っかかっているのは左側のスライドストップです。

フロントサイトとリアサイトはこんな感じで、こちらも従来のGlockシリーズと大きな変化は無いですね。
フロントサイトはホワイトドット、リアサイトはコの字状のラインが入っています。

フロントサイト
リアサイト
サイトピクチャー

実銃のGlock17 Gen5 MOSには各種光学サイトを取り付ける為のマウントベース(MOSプレート)を取り付ける為の構造がスライドに付いており、東京マルイもその構造をある程度踏襲して実装していますが、実際のMOSとは全く異なるオリジナルな仕様に変更して実装しています。

それがこちら。
このいかにもネジ止めされて固定されてそうな見た目のプレートはネジ止めではなくスライドに引っかかっているだけです。

このプレートを取り外すにはブリーチ後部上側のボタン(ボタンには見えませんが押せます)を押しながらプレートを引っ張り上げるだけです。
この通り、プレートはスライドにツメで引っかかっているだけです。

このブリーチの上の1マスがボタンになっています。
よーく見ると質感というか色味が異なっている事が分かりますが、全然それっぽく見えないですね。

基部はこんな感じ。
各方面から「MOSじゃねーじゃん」という声を聞きますが、多分「Modular Optic System」ではなく「Marui Optics System」の略なんでしょう。(冗談です)

という訳で、こちらは東京マルイ マイクロプロサイト専用マウントになります。

ただし、東京マルイ マイクロプロサイトのネジ穴の位置はDocter系規格の製品と同じなので、取り付けようと思えば取り付けられます。(自分はM&P 9L PCポーテッドにGRACE OPTICS M1を取り付けています)
その為、スライドとの隙間を埋める為にスペーサーでも作ればOKでしょう。

もっとも、ちゃんとスライドに埋まったような形にならなかったり、リアサイトに干渉したりとか色々問題はあるでしょうけど…。
最悪マイクロプロサイト取り付け用の基部を大工事するとか?
まあ、どうにかこうにかして付ける方法を検討はしようと思っています。(ネジ穴の位置が合うドットサイトはこちらの記事で紹介しています)

尚、マイクロプロサイトを取り付ける時に使うスペーサーは本製品に同梱されています。

マガジンキャッチはGen4の頃と同じで、左右に配置を切り替える事が出来るタイプの大型化されたマガジンキャッチが付いています。

グリップはこんな感じ。
滑り止めのパターンはGen4系と同じですが、フィンガーチャンネルが無くなっています。
個人的にはフィンガーチャンネル無しのグリップの方が手にフィットして良いんですよね。(それ故にGen3よりGen2の方が好きだった)

グリップに入っているGlockロゴはこんな感じ。

グリップ底部にはランヤードリングが付いており、マグウェルはかなり大きく広がっておりマガジンの挿入がやりやすくなっています。
尚、説明書にも記載されていますがこちらのランヤードリングはネジを外す事で取り外す事が出来ます。

ビーバーテールの取り付けについて

グリップ後部にはビーバーテールを取り付ける事が出来るようになっています。
こちらの構造は同社のGlock17 Gen4/Glock19 Gen4と同様で、グリップ後部に付いているピンを抜き、任意のサイズのグリップパネルを取り付けた後でグリップパネル取り付け用の長いピンを差し込むだけです。

ピンは真ん中のスリットでロックされる仕様なので、抜き差しの方向は特にありません。

グリップパネルは自分の手のサイズに合った物を選ぶのが良いでしょう。
自分はグリップパネル無しが一番使いやすいですが、手が大きい人はちゃんと選んだ方がグリップ力が高まったりトリガーのガク引き対策にもなったりします。

ビーバーテール無しのLサイズパネル
ビーバーテール付きのLサイズパネル

付属のマガジンについて

G17 Gen5 MOSと同時に新型マガジン『Glock17 Ver2.0マガジン』も発表・発売されています。
こちらのマガジンは実銃のGen5マガジンと同じくフォロワーがオレンジ色になっています。
また、マガジンバンパーの形状も大きく変更され、よりリアルなデザインにもなっています。

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G17 Gen5 MOS用マガジンのガスを充填するにはマガジンバンパーをスライドさせる必要があります。
従来のGlock用のエクステンションマガジンバンパーを付けた状態のガス充填方法と同じ感じで、フォロワー下部を押し下げた状態でマガジンバンパーをスライドさせます。
マガジンバンパーは一定量スライドさせるとカチッとロックされ、この状態でガスを充填します。

マガジンは新しくなっていますが、互換性は担保されています。
初期のマガジンもGlock17 Gen4のマガジンもG17 Gen5 MOSで使う事が出来ますし、逆にG17 Gen5 MOSのマガジンを従来のGlockシリーズで使う事も出来ます。
ただし、マガジンキャッチの向きを反対側にしている場合は初期のマガジンを使う事が出来ないので、そこは注意が必要です。

初期型のみマガジンキャッチのアンビ対応が無い
マガジンバンパーはGen5の物が一番リアル

互換性の具合に関しては後日比較記事でまとめようと思っています。

リップ側はこんな感じ。
フォロワートップがオレンジ色になっているだけで、それ以外の仕様はほぼ同じですね。
ただしGen5では放出バルブ上部の窪みが広くなっているようです。

空の状態だと266g、ガス(HFC134A)を満タンに入れると282gになるのでガスの容量は16gとなっています。
従来のマガジンよりも若干マガジンが軽くなり、容量が増えているようです。

マガジンを挿すとこんな感じ。

箱出し状態の初速と作動性について

という訳で、箱出し状態での初速を測っていきます。
検証に使用したBB弾はHITCALL 0.20g弾、ガスはHFC134Aです。

まずは常温状態(17度)から。
リコイルはとてもマイルドですがこの温度でもしっかりキビキビ動きますし初速もそれなりに出ています。

続いて、マガジン温度を26度にして測ってみました。
この温度になるとリコイルもいい感じになってきて、しっかりした撃ち心地があります。
感覚的にはブローバックエンジンがリニューアルする前のGlock17のマガジンを温めた状態の撃ち心地に近い気がしました。
初速も10m/s程度上がり、いい感じの初速になってきました。

更にマガジンを温めて35.9度まで上げてみた所、ガツガツと非常に強いリコイルが伝わってくるようになりました。
夏場はとても楽しそうです。期待が高まります…。
初速も80m/s台半ばとハンドガンとして考えると十分すぎる初速が出ています。

更に温度を上げてみました。
この温度になると温めていない状態のCO2ガスガンかと思えるリコイルがあります。
スライド自体は軽いので、重たいリコイルでは無いですがバキバキ撃ってて楽しいリコイルですね。
初速も90m/sを超える感じでめちゃくちゃ元気が良いです。

作動性はこんな感じ。
ガツガツとしたリコイル感と安定した初速は非常に心地が良い…。
安心して使えます。

尚、これだけ作動性が良ければマガジン温度が低い状態でも問題無いのでは?と思い、屋外に1時間ほど放置したマガジンで初速を測ってみました。
マガジン温度は10度を下回っていますが全然問題なく動作しており、初速も57m/s程度出ています。

撮影してたらマガジン温度が上がってしまい、11度になってしまいましたが作動性はこんな感じ。
これだけ連射しても生ガスを吹かず、リコイルもしっかりあり、スライドストップも掛かります。

半端ない作動性の高さ…。
流石新型エンジン。

軽く分解してみます

分解レビューに関しては後日投稿予定ですが、スライドを取り外してバレルを抜く位の内容は紹介しておこうと思います。

スライド側とシャーシ側はそれぞれこんな感じ。

スライドからリコイルスプリング、バレルを取り外すとこんな感じ。
リコイルスプリングは二重スプリングが採用され、更にゴム製のダンパーまで付いています。
何重にも渡ってスライドへの負荷を低減させようとしているようですね。

ハンマーはローラーハンマーが採用されており、ブローバック時の抵抗を減らす工夫がされています。


というわけで、東京マルイ G17 Gen5 MOSのレビューは以上になります。
2023年の最後に発売された製品として、しっかり満足出来る仕上がりになっていると思います。
2024年の東京マルイ製品にも期待が高まりますね。

これは分解するのも楽しみだ…。

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