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東京マルイ G36C PLUSの分解レビュー

記事作成日:2024年4月19日

東京マルイ製のPLUSシステム搭載電動ガン、G36C+を分解していきます。
尚、開封レビューはこちらから。

という訳で、分解にあたって軽く外側のパーツを外しておきました。

テイクダウン

まずはレシーバーの上下を分離させていきます。
最初に外すのはマグウェルです。

マグウェルにはピンを模したネジが付いているので、単に叩くだけでは外せません。
マグウェルの仕様は昔から変わっていないと思うので、M4マガジン対応のマグウェルへの交換も問題無く行えると思われます。

マグウェルを外すとチャンバーやノズル周りを確認する事が出来ます。

レシーバー後部にもピン風のネジが付いているので、左右のネジを外しつつ、ストックを折りたたんだ状態で確認出来るレシーバー後部のネジを外します。

ここまで外したらアッパーレシーバーとロアレシーバーを分離させる事が出来ます。
分離するにはチャンバーを前側に押した状態でレシーバーを下げます。

ロアレシーバーの前側から信号線2本、後ろ側から動力用のケーブル2本がそれぞれ伸びているので、引っ掛けたり引っ張ったりしないように気をつけながら外します。

コネクタはパトリオット+と同じ仕様ですね。
これならパトリオット+の時にやった事と同じFET変更が容易に行えそうです。

コネクタを抜いたらテイクダウン完了です。

フロント周りの分解、インナーバレルの取り外し

続いて、フロントのパーツを取り外します。
尚、今回は全分解を前提で分解を進めているのでインナーバレルの取り外しは後回しにしていますが、この時点でインナーバレル+チャンバーの取り外し自体は出来ます。

まず、レシーバーに付いているネジを3本外します。
この3本のネジとインナーフレーム的なパーツ(コッキングプレート)でフロントのパーツは固定されています。

チャンバーを取り外すには押しながら90度回転させます。

これでインナーバレルをアウターバレルから取り外す事が出来ます。

続いて、ケーブルを抑えたりバッテリーを固定するのに使用される樹脂パーツを外します。

PLUSシステム(FET)について

G36C+には東京マルイのFET、PLUSシステムが搭載されています。
この基板にはFETの他に保護回路などが搭載されており、PLUSシリーズ第一のP90+から同一の基板が組み込まれています。

ロット差なのかFETの型番が個体ごとに若干違ったりしてはいますが、プリント基板のレイアウトとかは同じようです。

特にG36C+のPLUSシステムはパトリオット+のそれと良く似ており、配線の長さが違っている位の差しか無さそうです。

尚、たまに勘違いしている人がいますが、スタンダード電動ガンに搭載されているPLUSシステムと次世代電動ガンに搭載されているMシステム(現状MP5シリーズにのみ搭載)は別物です。

ストックの取り外し

ストックはヒンジ部のピンを抜く事で分離させる事が出来ますが、このピンはヒンジ部に付いているイモネジで固定されています。
なので、イモネジを抜いてからピンを抜く必要があります。

ピンを完全に抜くとストックとアッパーレシーバーを分離させる事が出来ます。

インナーバレル・チャンバーについて

G36C+のインナーバレルはこんな感じで、基本的にはスタンダード電動ガンのG36と共通の仕様ですが、インナーバレルのみP90+と同じ物でバレル先端のOリングが追加されています。

バレルクリップを取り外すとHOPダイヤルやHOPアジャスター、クッションゴムを取り外す事が出来ます。
その後、インナーバレルを抜きます。

インナーバレルはこんな感じ。
パーツリストの番号が『P90-206』となっておりP90+のインナーバレルと全く同じ物になります。
真鍮製で長さ247mmのインナーバレルです。

ロアレシーバーからメカボックスの取り外し

続いて、ロアレシーバーからメカボックスを取り外していきます。

恐らく必須では無いと思いますが、とりあえずセレクターレバーを外しました。
セレクターレバーは底部からイモネジで固定されており、左側のレバーにのみクリック感を出す為のプランジャーが組み込まれています。

続いて、グリップ底部のネジを外し、底蓋を取り外します。

トリガーガード前辺りに付いているピンを抜き、メカボックスをロアレシーバーから引っこ抜きます。

セレクターレバーを連結させるギアはこんな感じ。

尚、ダミーのボルトリリースボタンは単にロアレシーバーにハマっているだけなので、脱落して紛失しないためにとりあえず外しておいた方が良いと思います。

メカボックスについて

東京マルイ G36C+のメカボックスはこんな感じ。
配線が特殊という点以外は従来型のG36C用Ver3メカボックスと同じだと思います。

モーターにつながる配線はエンドベルにはんだ付けされています。
これも昔から変わらないですね。
モーターホルダーの問題でY型端子とかは使えなかった感じでしょうか…。

配線を引っ掛けているパーツを外し、モーターホルダーをメカボックスから分離させます。
その後、モーターホルダーを固定しているネジを外してモーターを取り出します。

モーターはEG1000なんでしょうけどラベルが貼られていませんでした。
まあ、G36系に限らずVer3メカボックスを採用している製品の場合、ラベルが邪魔でグリップに入れづらいという問題があるので、無い方が有り難いですが…。
ピニオンギアは新型の黒ピニオンになっています。

続いて、メカボックス外側に付いている部品やパーツを外します。

メカボックスを開くとこんな感じ。
開けた時に「あれ?」となったのですが、不等ピッチスプリングが採用されています。
ギア類は普通の18:1です。

同社のハイサイクルシリーズ以外で不等ピッチのスプリングが採用されているのはこれが初めてでは無いでしょうか…?

後、シリンダー部にネジロック剤っぽい物が塗布されていました。

たまにこうなっている個体があるのですが、これ何なんでしょうね。
シリンダーのガタツキを抑える為の物なのか、分解防止というか分解したかどうかをチェックする為の印なのか…。

ピストンスプリングとスプリングガイドはこんな感じ。
スプリングガイドは樹脂製で、ピストンスプリングは先述の通り不等ピッチです。
しかもかなり巻数が少ないですね。

不等ピッチスプリングを採用した理由はピストン引き始めの速度をあげる為か、バネ鳴り対策か、それともその両方なのかは分かりませんが、意図せず組み込まれる事は無いので理由が気になる所。

続いて、メカボックスからトリガーを外しました。
トリガーの仕様は特に変わりなさそうです。

ピストンやシリンダー、ノズル周りのパーツを外しました。

タペットプレートとノズルはこんな感じ。
共にG36C用でスタンダード電動ガンG36Cから変化は無さそうです。

シリンダーとシリンダーヘッドはこんな感じ。
シリンダーは加速シリンダ、シリンダーヘッドは黒色になっています。(G36は昔から黒色だったかも)

このシリンダーヘッドはノズル部分が長く、根本の部分には白い樹脂っぽい材質のパイプが埋め込まれていました。
というか、今までシリンダーヘッドの色と同じだった為気がつかなかっただけで、この白いパイプは入ってたのかも知れないですね。

ピストンはこんな感じで、ピストンヘッドは変わらず前方吸気仕様ですが、ピストン本体は次世代電動ガンMP5シリーズから採用されるようになった黒色のファイバー樹脂ピストンのスタンダード電動ガン用が付いています。

PLUSシステム搭載機には全てこのピストンが組み込まれていますね。

ギアの構成はこんな感じ。
ベベルギアは次世代電動ガンと同じ10枚ラッチ仕様、スパーギアとセクターギアはスタンダード電動ガンと同じ形状ですが、セクターギアのみメッキ処理が施されています。
この構成もPLUSシステム搭載機共通です。

スイッチやセレクタープレート、カットフレバー周りはこんな感じ。
同端子から銀端子に変更されており、スイッチの接点も真っ直ぐ伸びておりかなり綺麗な状態でした。


という訳で、東京マルイ G36C+の分解レビューは以上になります。
パトリオット+の時はそこまで新発見はありませんでしたが、今回は色々と新発見がありました。

特にハイサイクルモデルではないスタンダード電動ガンに不等ピッチのスプリングが採用されているのは、東京マルイ製品としては珍しいと思いますが、今後新発売される製品でどうなるのか気になりますね。

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