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Evolution Gear製 Spuhr RDF-20225K+Spuhr A-0229タイプ T1/T2 マグニファイア一体型マウントベースを買ってみた

記事作成日:2024年8月29日

SPUHR製のT1/T2ドットサイトマウント・マグニファイアマウントの一体型マウントベースと、そのマウントに取り付けるオプションのレールのセットのレプリカ品、『Evolution Gear T1/T2 ドットサイト & 3XMAG 対応 SPUHR ハイブリッド マウント & レーザーライザー セット』を買ってみました。

SPUHRからこの製品が発表されて速攻レプリカが作られたので話題になりましたが、国内では最近安定供給されるようになってきたようなので買ってみました。
最近の中華コピー品の発売速度はすごいですね(実物の発売より先にレプリカが出たり、メーカーが「こんなの作ってます〜」みたいなCGやPVを元にレプリカ作り始めたり…)

本製品の内容物は分解された状態のマウント類と取り付け用ネジ、L字レンチ(トルクスレンチ)2本です。

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全体的にアルマイトの感じも良く出来はかなり良いと思います。
実物SPUHRのような固くてヌルっとした感じは無いですが、安っぽい訳では無いですね。

外観の細部紹介

まずはそれぞれのパーツを個別に紹介していきます。
まず、マグニファイアマウント部ですが、こちらはチューブ径が30mmのマグニファイアを取り付ける事が出来ます。

メーカー推奨はAimpoint 3XMag-1ですが、Aimpoint 6XMag-1やAimpoint 3X-Cを始めNovelArms 3X TACTICAL MAGNIFIERやBushnell AR Optics Transition 3x Magnifierなどチューブ径30mmの様々な製品を取り付ける事が出来ると思われます。

マグニファイアを固定するリング部はアルミ製ですが、ヒンジ部はスチール製、プランジャーが当たる部分はステンレス製とそれぞれ別パーツになっています。

スイング時の回転やプランジャーのテンションによって削られて、使っているうちにユルユルになってくる製品も多々ありますが、そういう製品よりかは強固な作りになっているようです。

SPUHRのロゴや製品名などの刻印もしっかり入っています。

続いて、T1/T2マウントベース部。
マグニファイア一体型マウントベースが売りですが、これ単体でも使う事が出来るような仕様になっています。
マウントベースの高さは2.25インチ(57mm)とUnity Tactical FAST Micro Mount(2.26インチ)とほぼ同じ高さがあります。

マグニファイアと取り付ける部分にはプランジャーが付いており、可動部にはグリスが塗布されている状態でした。
かなり粘度の高いグリスで、CYMAなどのメカボックスで使われている青色のグリスに近い感じでした。

ドットサイト取付部はこんな感じ。
大きな肉抜きがされている事が分かります。

刻印もしっかり入っていますし、パテント表記も健在。
高さの表記なども入っていますね。

こちらのマウントベースはピカティニーレールに適合していますが、レールの溝を1つだけ使う仕様なので溝のサイズさえ合っていればピカティニーレール規格以外のレールに取り付ける事も出来ると思われます。

レールへの取付部はこんな感じ。
大きなトルクスネジを3本使ってガッチリ固定する仕様になっており、締め込みトルクの表記も再現されています。(レプリカ品も同じトルクで締め込んで良いかは不明ですが、多分駄目な気がします)
また、ネジの締め込み位置に印を付ける際に便利な窪みも付いています。

これらが『Spuhr RDF-20225K』側の紹介です。

最後に紹介するのが『Spuhr RDF-20225K』に取り付ける為のオプションパーツ、『A-0229 Picatinny Rail 75 mm, RD/F』です。

シンプルな棒状のマウントベースで、Spuhr RDF-20225K側に差し込み、ネジ固定する仕様になっています。

組み立てについて

という訳で、これらのパーツを組み立てていきます。
まず、雑に塗られているグリスを塗り伸ばしつつ、少し足りない気がしたのでグリスを追加しました。

マグニファイアマウントのロックボタンを解除(赤いOリングが見えている状態)にした状態で、マグニファイアを差し込みます。
そこまで強い力を掛けなくても「カチン!」と差し込まれるので、置くまでしっかり差し込まれたらロックボタンを押し込みます。

フロントレール(A-0229 Picatinny Rail)はRDF-20225Kの前側に差し込み、後ろ側からネジで締め込んで固定します。

光学機器の取り付けについて

マウントベースの組み立てが出来たので光学サイトを取り付けていきます。
ドットサイトはVortex Crossfireを取り付けました。
T1/T2マウントベースなので、フットプリントがT1/T2系と同じであればたいていの製品を取り付ける事が出来ますが、マグニファイアマウントの位置を合わせる事が出来ないのでハウジングに高さがある製品、特にHOLOSUNなどのバッテリーがハウジング底部に入っている製品や、レンズサイズの大きな製品を使う事が出来ません。

Vortex Crossfireはハウジングの高さ(厳密にはレンズの上下位置)がT1/T2系と同じなので、マグニファイア側の取付部のセンターにレンズが配置されます。

続いてマグニファイアを取り付けます。
今回はPrimary Arms製のマグニファイア、LER 3X Gen IVを取り付けました。

マグニファイアの取り付け位置に関しては少し注意が必要で、チューブをドットサイトにピッタリくっつけるような位置にするとマグニファイアをスイングした際にマウントベースとチューブが干渉してしまうので、少し隙間を設ける必要があります。(写真赤矢印部)
その為、ドットサイトとマグニファイアの間には数ミリの隙間が生じる事になります。

ドットサイト側にバトラーキャップが付いている場合はビタビタにする事も出来ると思いますし、接眼レンズ側が大きく飛び出しているドットサイトと組み合わせるとまた話は変わってきますが、個体ごとに調整が必要になるというのは変わらないと思います。

尚、マグニファイアを取り付けると少しプランジャーが緩く感じられたので、少しテンションを調整しました。
プランジャーのテンションは写真赤矢印部のイモネジを回す事で行えますが、締め込みすぎるとスイングできなくなったり、スイングマウントの着脱ができなくなる事があるので、やり過ぎ注意です。

フロントレールは一般的にはDBALやNGALなどのエイミングデバイスを取り付ける為の者になるので、今回はDBAL-A2(SOTAC製レプリカ)を取り付けてみました。

ちょうどよいサイズ感です。

全体像はこんな感じ。
これ全部1つのマウントに接続されているのはすごいですね。
そもそもドットサイトとマグニファイアマウントが一体型になっている製品自体が珍しいのに、更にエイミングデバイスまでくっついてますからね…。

銃に取り付けた際の見え方と覗いた時の様子について

という訳で、銃に取り付けてみます。
とりあえずSIG SAUER MPXに取り付けてみました。

全体像はこんな感じ。

マグニファイアマウントを動かすと下側ズレる形になるので、横方向にスイングされるスイングマウントとは操作性が大きく異なっているので、瞬時に動かすには少し慣れが必要です。
スイングマウントなら左手で右側に押せばマグニファイアを倒す事が出来るのですが、本製品は上から下(厳密には右上から左下)に向けて動かす必要があります。

後ろから見るとこんな感じ。
真下にズレるのではなく、若干左側にオフセットされるような形である事が分かると思います。

尚、Primary Arms LER 3X Gen IVはハウジングからホリゾンタル/バーティカルアジャストダイヤルが飛び出しているデザインなので、倒した状態でドットサイトを覗くと視界内にダイヤルが鑑賞します。
また、DBALの上面も少し映り込む感じになっているので、マグニファイアはダイヤルが飛び出していないデザインの製品、エイミングデバイスはDBAL-A2よりも高さの低い物を組み合わせた方が良い気がします。

スイングマウントの操作を動画でも撮ってみました。

尚、ノブの飛び出しが気になる場合はマグニファイアを少し回転させてやると良いと思います。
スコープとかと違ってマグニファイアはレティクルの上下左右位置を合わせる為に調整ノブが付いているので、別に上と右にノブが来て無くても問題はありません。

例えばマグニファイアを45度傾けて取り付ける事で、スイングした時にも邪魔にならないようになります。
左側に90度傾けちゃっても良いと思います。(そっちの方が調整し易い気がします)

まあ、これに関してはAimpoint 3XMag-1の取り付けを前提としているデザインによる影響でしょうね。

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