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USB-Cになって新登場したLogicool製ワイアレストラックボール、MX Ergoの後継機種、MX Ergo S(MXTB2)を買ってみた

記事作成日:2024年9月26日

10年近くトラックボール式のマウスは使ってこなかったのですが、MX ErgoがUSB-Cになって新登場したので、久しぶりに買ってみました。

ちなみに、過去に使った事があるロジクール製のトラックボールはTM-250という銀色+赤ボールが特徴の製品で、それ以外のメーカーだとKingstoneのオービットオプティカルトラックボールやスリムブレードトラックボールを使った事があります。
後はメーカーも分からない(覚えていない)安物トラックボールも何個か使った事がありますね。

実はMX Ergoは気になっていた製品ではあるものの、興味を持ったタイミングでは手持ちの周辺機器をUSB-Cで統一させているタイミングだった事があり、充電端子がmicro USBという理由で買ってませんでした。

という訳で、MX Ergo Sをレビューしていきます。

尚、従来品(MX Ergo)の型番はMXTB1sやMXTB1dでしたが、本製品の型番はMXTB2/MXTB2d/MXTB2daとなっています。
※型番の違いはオンライン販売モデルか店舗販売モデルかの違いと保証期間の違いのみで、機能は同じ

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尚、MX ErgoがMX Ergo Sになって変わったのはUSB-C対応だけではありません。

まず、マウスの左右ボタン(右クリック・左クリック)に静音ボタンが採用され、従来品の80%クリック音が削減されています。
後はUSBレシーバーがUnifyingレシーバーからLogi Boltレシーバーに変更されています。

蓋を開けると初期設定の操作説明が記載されています。
マウス本体は紙製の袋に収められています。

内容物について

内容物はこんな感じで、説明書や保証書類とマウス本体、Logi Boltレシーバーのみで、USBケーブルは同梱されていません。

Logi Boltレシーバーはこんな感じで、USB TypeA接続でPCに取り付けます。
技適もしっかり取得済み。

尚、従来品のUnifyingレシーバーとLogi Boltは互換性が無いので、例えばUnifyingのキーボードとMX Ergo Sを組み合わせて使いたい場合は両方のレシーバーをUSBに接続する必要があります。
※Bluetooth接続であれば関係無し。

Logi Boltは脆弱性対策に無線通信が暗号化され、電波干渉の低減、消費電力の低減を行っているレシーバーで、同社製品は順次UnifyingレシーバーからLogi Boltレシーバーへの切り替えを行っているようです。

MX Ergo Sの外観について

という訳で、Logicool MX Ergo Sを見ていきます。
本製品はいわゆる「親指トラックボール」と呼ばれる、親指を使ってボールを動かすタイプのトラックボールになります。

尚、見ての通り右利き専用デザインです。

ボタンとトラックボール箇所以外はラバーコーティングが施されており、程よいグリップ力があります。
その為、ボタン部とそれ以外で質感が異なっています。

また、本体右端が少し窪んでいるのですが、ここにちょうど指を乗せる事が出来て握り心地の良さに貢献している気がします。

裏面はこんな感じで、全体にラバーが貼られておりズレないようになっており、中央にMX Ergo Sと製品名が入っています。
昔、安いトラックボールを使った時にゴム足がしょぼくてマウス自体が動いてしまう事があり、めちゃくちゃ使いづらかった思い出がありましたが、本製品はそんな事は無いですね。

尚、この底面はマグネットでくっついているので、引っ張れば外れます。
トラックボールを外すには底面を外した状態で棒などを使ってトラックボールを押し出します。

細部を見ていきます。
まず、マウスの前側には電源スイッチと充電端子が付いており、充電端子はUSB-Cになっています。

マウスのボタンは右ボタン、左ボタン、中ボタン、ペアリング切り替え、左ボタン脇のボタン2つ、プレシジョンモードボタン(DPI切り替え)です。

マウスホイールの回転方向は縦方向のみ(MX Masterに付いているような横スクロール用のホイールは無し)で、横移動は左右に倒す事で行います。
また、プレシジョンモードボタンを押しながらホイールを回す事で横スクロールも出来ます。
トラックボールは銀色で、それなりにツルツルしており軽く回りますが空転はしにくい感じです。

静音ボタンが付いているのは左右ボタンのみで、それ以外は普通にカチカチと音が鳴ります。

また、トラックボールの操作感としては個人的にはボールベアリング式が組み込まれているタイプの方が重さと滑らかさのバランスが良く、空転させてマウスポインターを一気に動かす事が出来るので好きではありますが、MX Ergo Sのトラックボールも使いにくいというほどではありませんでした。

トラックボールは光沢感があるツルツルとした物です。
奥の方にセンサーがあり、トラックボールの支持部は3つです。

こちらのマウスは角度を2段階で設定する事が出来ます。
角度0度の時と20度の時はそれぞれこんな感じで、0度の時でも若干右側に傾いているのですが、20度にするとかなり傾きが強くなります。

角度0度
角度20度

マウスを握るとこんな感じ。

角度0度
角度20度

MX Master 3との比較

今までプライベートで使っており職場でも使っているMX Master 3と比較するとこんな感じ。
共に同社の上位モデルという事もあり、色味とかデザインの方向性が良く似ている事が分かります。

角度を20度にするとこんな感じ。
かなり角度が付いている事が分かります。

接続と初期設定について

今回は接続をLogi BoltではなくBluetoothで行っています。
MX Ergo Sの電源を入れると自動的にペアリングモードになるので、Bluetoothデバイスに『MX Ergo S』の名前で出てきます。
ペアリングが完了するとバッテリー残量も表示されるようになります。

尚、ペアリング直後のバッテリーは60%でした。
十分なバッテリー残量はあるものの、とりあえず充電しておきました。
ちなみに充電するとインジケーターが点滅します。

続いてLogi Options+を起動してデバイスの設定を行います。

初期設定中にもボタンのカスタマイズは行えるのですが、何故か全項目が出てこないのと設定出来ない項目もあるので、初期設定はサクッと済ませちゃうのが良いと思います。
尚、アプリ固有のカスタマイズを使いたくない場合はこの時点でチェックを外さないと勝手に設定されるので注意が必要です。

暫く使いながら設定をしていき、最終的にはこんな感じになりました。
左ボタン脇の2ボタンは『デスクトップを表示/非表示』と『Mission Control』にし、ポインタ速度は75%、スクロール速度は100%にしました。

尚、プレシジョンモードボタンを押した時の速度は2種類選ぶ事が可能で、とりあえず75%と10%にしていますが、今のところ速度を下げる事をしていないので、このボタンの設定を変える事になる気がします。

暫く使ってみた感想

という訳で、10年ぶりくらいにトラックボールを使ってみた感想ですが、だいたい1時間位設定を調整しながら使っていたら操作感にも慣れてきて、マウスと遜色ない操作性で使う事が出来るようになりました。

マウスよりも使い勝手が良いか?と言われると個人的にはそんなに大きな違いは感じません。
ただ、腱鞘炎の人とかはマウスよりもトラックボールの方が良いという人も多いのは分かります。
マウスってどうしても手首に負担が掛かりやすくて、長時間動かしていると疲れてくる事も多々ありますからね。

実際、MX Ergo Sの角度は20度の状態で使っているとこの自然な角度による自然な握り心地が良かったので、手首が疲れる人には向いている製品だとは思います。

自分の場合、マウスを動かしている時間よりもキーボードを打っている時間の方が長い事から、そこまでマウス操作による疲れは体感した事が無いので、あまりトラックボールの恩恵は受けれないような気もしてます…。

個人的な不満点はMX Masterのマウスホイールに慣れているとこのマウスホイールの速度が遅すぎて違和感という点。
MX Masterの「シャーッ」と勢いよく回せる無段階スクロールをMS Ergoにも載せてほしかった所…。
あの高速スクロール、流し読みする時にめちゃくちゃ重宝してたんです…。

あと、MX Masterよりもボタンが1つ少ないので、USB-C対応にするついでにボタンの数も増やしてほしかったです。(MX MasterではLaunchpadもボタンに割り当てていた)
最悪DPI切り替えを無くしてそこに割り当てるのも検討しますかね…。

ボタンまわりでもう1つ不満があり、それは左クリックと左クリック横のボタンが両方人差し指で操作する都合上、自分がMX Masterでよくやるアプリ間のドラッグ&ドロップ操作がかなりやり辛かったです。
例えばFinderで選んだファイルをドラッグ、そのままMission Controlで別のアプリにファイルを持っていきドロップみたいな事がかなりやり辛くなりました。

その為、人差し指は左クリック脇の2個のボタン、中指で左クリック、薬指で右クリックみたいな感じで1つズラす形で使っています。
違和感がありますが、そのうち慣れるでしょう…。

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