ウエスタンアームズ SIG SAUER 1911-X FULL / G10グリップを購入しました
記事作成日:2024年12月23日
ウエスタンアームズ製のガスブローバックハンドガン、『SIG SAUER 1911-X FULL G10グリップ付』を購入しました。
同社のカタログと使用上の注意点が別紙になって同梱されていました。
本製品はSIG SAUER 1911-XFULLをベースにして、一部がちょっと違う仕様になっているガスブローバックハンドガンになります。
完全再現の製品では無い感じですが、基本的な部分は概ね踏襲されていますし、何よりSIG SAUER刻印入りのG10グリップが付属するのが魅力的な製品だと思います。
内容物はこんな感じ。
銃本体とBB弾、説明書類とはがき、限定生産品につき専用パーツの単品販売が行われていない旨の書類が付属します。
WA SIG SAUER 1911-X FULL G10グリップ付の外観レビュー
という訳で、WA SIG SAUER 1911-X FULL G10グリップ付本体を見ていきます。
マガジンを抜いた際の重量は718gもあり、かなりずっしりとした重みがあります。
さすがはスライドもシャーシもヘビーウェイト樹脂で出来ているだけあります。
マズル周りはこんな感じで、バレルブッシングとリコイルスプリングプラグは黒色、アウターバレルはグレーっぽい色味になっており、アウターバレル内側にはライフリングを模した凹凸が付いています。
インナーバレルは金色で、アウターバレルの奥まった所にインナーバレルの先端が確認出来ます。
ホールドオープン状態だとこんな感じ。
アウターバレルの色とスライドの差はホールドオープン状態でよく分かると思います。
尚、バレルのショートリコイルの動きは再現出来ています。
スライドのフロント側にはSIG SAUER 1911-XFULLの特徴でもある斜めのカットとフロントセレーションが付いています。
このデザインは同社のP320系に通づる物があります。
アンダーレールはこんな感じで、3スロットの溝が付いています。
また、シャーシ前側とスライドの斜めのカットが合うようなデザインになっています。
シャーシ側の刻印はフロントレール部分にシリアルNO、グリップ根本付近にはSIG SAUER INC. NEWINGTON-NH-USAと刻印が入っています。
スライド中腹には同社の最上位カスタムモデルであるXFIVE製品に付く刻印が入っています。
エジェクションポートはこんな感じで、.45 AUTO SIG SAUERと入っています。
また、エキストラクターは金属製の別パーツになっています。
スライドストップはこんな感じで、丸みを帯び、出っ張りが大きな形状をして押しやすくなっています。
ただし、本家の1911-XFULLのような延長されているタイプのスライドストップでは無いです。
トリガーガードやトリガー周りはこんな感じ。
トリガーガードは丸みを帯びているシンプルな形状ですが、トリガーは縦方向のセレーションが付いているロングタイプのストレートトリガーが付いています。
また、トリガーストロークの調整はイモネジを回す事で可能な仕様になっています。
マガジンキャッチボタンはこんな感じ。
エッジが丸みを帯びており、ボタンのセレーションは縦方向に入っています。
スライド後方のセレーションやリアサイト周りはこんな感じ。
実銃は光学サイトを取り付ける為のマウントが標準搭載されている、所謂オプティクスレディなスライドを採用しているのですが、本製品はその辺りの再現は無く、リアサイトも異なる形状の物が付いています。
ウエスタンアームズはオプティクスレディの1911系スライドも作っているので、本製品にも採用してくれたらなぁ…と思った、個人的には唯一残念なポイントでした。
まあ、これはこれで「こういう製品だと思えば良いか」と思ってきましたが…。
フロントサイトとリアサイトはこんな感じ。
共にホワイトドットが付いており、リアサイト底部には反射防止の横方向のセレーションが入っています。
サイトピクチャーはこんな感じ。
ハンマーはこんな感じのリングハンマーが付いていますが、こちらもオリジナルの形状とは異なっているようです。
ハンマーを起こすとこんな感じで、ブリーチ後部に付いているファイアリングピンのような構造を確認出来ます。
グリップセーフティやサムセーフティ周りはこんな感じ。
グリップセーフティは大型でスタイリッシュなビーバーテールが付いており、サムセーフティはアンビ仕様になっています。
セーフティレバーを操作するとこんな感じ。
グリップはこんな感じ。
冒頭でも紹介しましたが、SIG SAUER刻印入りのG10グリップが付いています。
レプリカではありますがこちらのグリップは実物の単品販売がされておらず(恐らく)、1911-XFULLを購入しないと付いてこない物なのでレプリカであってもかなりレアなんですよね…。
SIG SAUER刻印はこんな感じ。
綺麗に切削されている事が分かると思います。
グリップ前後のセレーションはこんな感じ。
前側のセレーションは縦方向、後ろ側(ハンマースプリングハウジング)のセレーションは格子状にセレーションが入っています。
マガジン底部はこんな感じ。
大型なマグウェルが付いており、マガジンの抜き差しはやりやすいです。
マガジンについて
マガジンはこんな感じで、樹脂製のバンパーが付いている黒色のマガジンが入っています。
こちらのマガジンは『WA 1911 SIGタイプ23rdスペアマガジン ブラック:WA-WL12』として単品販売されており、WA SIG1911 プロカット・カスタムにも採用されているのと同じマガジンです。
リップ側はこんな感じ。
同社のSCW3マガジンと同様仕様で、バルブロックと樹脂製リップが付いています。
マガジンの重量はガスが空の状態で198g。
HFC134Aを満タンにする事で205gになるので、ガス容量は7gのようです。
スライドとグリップの分離
スライドストップを取り外して、スライドとグリップ側を分離させて軽く中身を見ていきます。
リコイルスプリングガイド・リコイルスプリングを外した後でリコイルスプリングプラグとバレルブッシングを外し、バレルASSYを取り外します。
リコイルスプリング周りはこんな感じで、メインスプリングとワッシャー、ゴムダンパーが2枚入っています。
また、リコイルスプリングガイド内にもダンパー用にかなり硬いスプリングが組み込まれています。
バレル周りはこんな感じで、チャンバー部は金属(ダイカスト)、バレル先端部は樹脂で出来ています。
真ん中には真鍮製のワッシャーのようなパーツが挟まっています。
HOP-UPは固定で、恐らく最近の同社製品と同じ感じの強さなのであれば0.25g弾に最適化されている物と思われます。
シャーシ側はこんな感じで、金属製のインナーシャーシが付いています。
ハンマー周りの仕様は従来のSCW3系と同じでしょうね。
箱出し状態での初速と作動性について
という訳で、箱出し状態での初速を測っていきます。
尚、検証に使用したガスはHFC134A、BB弾は0.20g樹脂弾です。
まず、常温状態での計測から。
マガジン温度は18度と結構冷たい状態ですが、一応動作する事は可能で初速も68.2m/s程度出ています。
ただ、スライドの動きはかなりもっさりした感じで、一応動いている程度の状態です。
マガジンを温めて初速の変化を見ていきます。
マガジン温度は25.2度、初速は76.8m/s。
スライドの後退速度は一気に上がり、結構キビキビ動くようになりました。
更にマガジン温度を32.4度に上げました。
初速は82.1m/sまで上がり、ブローバック速度も更に上がり、マグナブローバックらしい動きになってきます。
この重いスライドが鋭く動く感じはウエスタンアームズのでしか味わえないと思います。
最後に、マガジン温度を44.2度まで上げました。
初速は93m/sまで上がりましたが、リコイルの強さも更に上がり、より重くなりました。
流石にこの温度でガシガシ動かすとスライドにダメージが入りそうなので、温めても30度台程度で抑えておくのが良さそうな気がします…。
マガジン温度35度程度での動作はこんな感じです。
WAガバ、しかもヘビーウエイトは良い動きをします。
— エボログの中の人 (@Evolutor_web) December 22, 2024
キレのある重いリコイルは他社製品では中々味わえないですね。 pic.twitter.com/onZHYFGb3R
という訳で、WA SIG Sauer 1911-X FULL G10グリップ付のレビューは以上になります。
2024年最後の作品という事もあるのか、かなり気合の入ったモデルを出してきたなという印象があります。