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マルシン CZ75 排莢式ガスガンの再販分で追加されたエクセレントヘビーウェイトを買ってみた

記事作成日:2025年1月7日

マルシン製排莢式ガスガン、CZ75の2024年再販分からエクセレントヘビーウェイトがラインナップに追加されたので、買ってみました。

本製品はASGからCZ社の正規ライセンスを受けて製造されているモデルで、スライドとシャーシがエクセレントヘビーウェイト樹脂で出来ています。
ベースとなっているのはCZ75 2ndバージョンになります。

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再販される度にどんどん値上がりをしていってる本製品ですが、作動性も改良されていっているようなので、ユーザーとしてはありがたいんです。
ただ、早くキンバーゴールドマッチを再販して欲しい…(2020年に再販予定分を予約済み)

あと、いつの間にか『カートリッジ排莢タイプ』としか書かれておらず、DUAL MAXIという名前が消えていますね。
改良されているものの構造自体はDUAL MAXIと同じなので、DUAL MAXIと言っても良い気がします。

付属品の紹介

内容物は銃本体と説明書、BB弾、カートリッジ10発です。

説明書には基本的な操作方法や最低限の分解方法と注意書き、トラブルシューティング、パーツリストなどが掲載されています。

付属のカートリッジは10発で樹脂製カートに金メッキが施されている仕様の物です。
カートリッジのサイズ・寸法はリアルサイズでは無く、カートリッジ1個で1g程度とかなり軽いです。

先端部にゴムパッキンが付いており、BB弾を取り付けるとこんな感じになります。

CZ75 エクセレントヘビーウェイトの外観

という訳で、マルシン CZ75 エクセレントヘビーウェイト本体を見ていきます。
スライド・シャーシはエクセレントヘビーウェイトらしい色ムラのある灰色をしており、研磨処理が行われている事もあって、表面はツルツルしています。

ホールドオープン状態にするとこんな感じ。

エクセレントヘビーウェイトを採用している事もあって、重量は478gとそれなりに重めです。
後述しますが、ガスを充填した状態のマガジンが291g、カートリッジが1発1gなので、フルロード状態のマガジンを挿す事で777gの重量になります。

尚、エクセレントヘビーウェイトらしい、色ムラ(ウェルドラインやブラックスポットと言うらしい)は各部で確認出来ますが最も目立つのは右側のグリップパネル上部とグリップ後ろ側(恐らくここはゲート跡で)の2箇所だと思います。

また、パーティングラインも基本的には処理されており段差自体は無いものの、黒い線が出来ていて跡が残っているように見えます。
この黒い線も色ムラと同じくエクセレントヘビーウェイトの特徴のような気がします。

スライド上部のパーティングラインも処理されていますが、フロントサイト上とフロントサイトの前側は未処理のようです。

という訳で、他の細部を見ていきます。

マズル部はこんな感じで銀色のアウターバレルにはライフリングを模した凹凸が付いています。
また、インナーバレルがかなり奥まった所に確認出来る事から、インナーバレル長はアウターバレル長さに対して結構短い事が分かります。

スライドを後退させた状態のフロント部はこんな感じ。

刻印はこんな感じ。
左側にはCZのロゴとMODEL 75 CAL.9PARA、MADE IN CZECHOSLOVAKIAの文字、右側にはシリアルNOがスライド、シャーシ、バレルのチャンバー部に入っています。

エジェクションポート回りはこんな感じ。
排莢式ですがスライドに付いているエキストラクターはダミーで動きません。
このエキストラクターの上にはマルシンロゴと63という数字が入っています。

スライドを後退させると、排莢に使用されるエジェクターが確認出来ます。
エキストラクターはブリーチ側に付いており、ここからは確認する事は出来ません。

トリガー回りはこんな感じで、丸みを帯びたトリガーガードに覆われています。
また、トリガーガードの根本にはマルシンロゴが入っています。

スライドストップとセーフティレバーは黒色のダイカスト製。

セーフティレバーの動きはこんな感じ。
一応プランジャーが付いているもののレバーはかなりゆるく、簡単に動かす事が出来ます。

発射可能状態
セーフ状態

スライド後部のセレーションはこんな感じで、程よくエッジが立っています。

フロントサイト、リアサイトはこんな感じ。
フロントサイトは中央にパーティングラインが入っていますが、細かな反射防止用の段差が付いています。

サイトピクチャーはこんな感じ。

ハンマーはこんな感じ。
ハーフコック状態も可能です。

ハンマーダウン状態
ハーフコック状態
フルコック状態

ハンマーを起こすと本来ファイアリングピンが付いている所がブリーチ固定用のネジになっている事が分かります。

尚、ハンマーの動きはトリガーとも連動しており、ハンマーダウン状態のトリガー位置とフルコック状態のトリガー位置はそれぞれこんな感じ。
ダブルアクションで使うにはハーフコック状態にする必要があります。(ハンマーダウン状態でトリガーを引いてもハンマーは動かない)

ハンマーダウン状態
フルコック状態

マガジンキャッチはこんな感じで、斜めにカットされています。
また、フレームからの飛び出し量がかなり少ない事が分かります。

グリップはこんな感じで、グリップパネルにはしっかりCZのロゴが入っています。

マガジンを差した状態と抜いた状態のグリップ底部はそれぞれこんな感じ。

マガジンはこんな感じでかなり特殊な形の物が付いています。

リップ部はこんな感じで、前側にはカートリッジを入れる為のフォロワーが付いており、後ろ側はガスルートになっています。

ガスルート及びガスタンクのスペースがマガジンの後ろ半分という特殊なレイアウトになっている為、放出バルブが縦向きに付いており、板状のパーツがバルブノッカーで叩かれる事で放出バルブを押すというこちらもかなり変な構造になっています。

カートリッジを入れるとこんな感じ。
尚、カートリッジはシングルカラムで8発しか入りません。

エジェクションポートからチラ見えするカートリッジはこんな感じ。

ガスが空の状態のマガジン重量は284g、ガス(HFC134A)を満タンに入れる事で291gになるのでガス容量は7gのようです。
かなり少なめですが、構造的に仕方がない気もします。

テイクダウンして軽く中身を見ていきます

という訳で、説明書に記載されているレベルの分解をしていきます。
まず、スライドストップを外してスライドとグリップを分離させます。

スライド側の内側はこんな感じ。
可動部にはしっかりグリスが塗布されています。

アウターバレル、インナーバレル+チャンバー、リコイルスプリング・スプリングガイドはこんな感じ。

インナーバレルの先端にはガタ取り用のOリングが付いています。
また、チャンバー一体型のエジェクターが特徴的な見た目をしています。

HOPは大きくハの字に開いた突起のある2点掛けタイプ。
尚、本製品は固定HOPになっています。

グリップ側はこんな感じ。
トリガーバーやシアーなどが確認出来ます。

初速と作動性について

箱出し状態での初速と作動性を見ていきます。
尚、動作検証で使用しているガスはHFC134A、BB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾です。

マガジン温度はある程度無いとスライドの後退不良が起きて排莢する事が出来なかったので、温めて動作させています。
マガジン温度が20度以上あれば十分に動いていました。

まずはマガジン温度22.4度の状態から。
初速は44.6m/sで、スライドは少しもっさり動いている感じでしたが安定して排莢が行えていました。

マガジン温度を上げて32度の状態にしてみました。
結果、ブローバック速度がかなり上がり、初速も若干ですが上がりました。
この温度だとかなりキビキビ動いてくれて気持ちが良い動きをしてくれました。

更にマガジン温度を上げて、42.2度の状態で撃ってみました。
結果、ブローバック速度は32度の時とほぼ変わらず、初速は逆に下がりました。
恐らく放出バルブが叩ききれていないか、フローティングバルブの動作が早くなりすぎて初速が出ていないような気がします。

本製品は30度位で動かすのが良さそうですね。

尚、初速自体は意外と安定しており、著しいブレは無さそうでした。

排莢の様子ですが、元気が良すぎてものすごい飛んでいきます。
排莢されてから「カチン!」という薬莢が落ちる音のタイムラグを聞いてもらえたら分かると思いますが、かなり長い時間飛んでる事が分かると思います。
2.3m程度の高さがある天井に衝突したり、斜め後ろに2m(遠く飛ぶと3m位)飛びます。

部屋で撃つ場合は薬莢を無くさないように、薬莢の飛び先に物が無いか確認した方が良いですね。
自分は薬莢2つが大きな棚の後ろの隙間に入ってしまって簡単には取り出せなくなりました。(そのうち救出します…)

スローモーションでも一応撮ってみました。

かれこれ4マガジン程度撃ってみましたが、適切な温度で動かしていれば装填、排莢の問題は無くスムーズに動いてくれています。


という訳で、マルシン CZ75 エクセレントヘビーウェイト 排莢式ガスガンのレビューは以上になります。

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