
高輝度イルミネーション搭載の新型Forester、Vector Optics Forester 1-5×24 Fiber(SCOC-54)のレビュー
記事作成日:2025年7月15日
Vector Optics Foresterシリーズの2025年度新モデル、Forester 1-5×24 Fiber SCOC-54をつぼみトレードカンパニー様よりお送り頂き、発売前の先行レビューの依頼を頂いたのでレビューします。
こちらの製品は『Forester 1-5×24 GenII SCOC-03II』に高輝度イルミネーションレティクルである『ファイバーレティクル』を搭載したモデルで、基本的な仕様は従来品と同じですがレティクル周りの仕様がアップデートしているモデルになります。
※集光ファイバーとは異なるのでご注意ください。

モデル名が『SCOC-03II』から『SCOC-54』に変更、パッケージが新デザイン仕様になっているのに加え、製品名の末尾に『Fiber』と追加されているのが目印です。
付属品について
内容物は簡単な説明書と詳細な説明書ダウンロード用のQRコードが印字された紙とスコープ本体(レンズガード付き)、マウントリング、クリーニングクロス、つぼみアームズ製冊子です。

詳細な説明書的な物は付属しませんが、簡単な説明書と説明書ダウンロード用QRコードが印字されている半透明の紙が同梱されています。
マウントリリングは30mmチューブに適合するツーピースマウントリングが付属します。


マウントリングはNightForceタイプのデザインで、VectorOpticsのエンブレムが掘られています。
マウントリングの高さは1インチ(2.54cm)となっています。


スコープ本体にはレンズガードが付いています。


スコープ本体のレビュー
Vector Optics Forester 1-5×24 Fiber(SCOC-54)の外観を見ていきます。
とは言っても、基本的な仕様は以前レビューしたForester 1-5×24 GenII SCOC-03IIと同じです。
Gen2の登場が2019年の5月頃なので、じつに6年ぶりのリニューアルですね。


チューブ径は30mmで、対物レンズ側には乱反射防止用の段差が付いています。
尚、対物レンズ径は24mmです。

輝度調節ダイヤルはこんな感じで、上面にVectorOpticsのエンブレムが入っています。
輝度は1〜6段階で調節可能で、クリックごとにイルミネーションのON/OFFが切り替わる仕様になっています。


ここの仕様が従来品であるGenII(SCOC-03II)と異なる仕様で、従来品は11段階調節でした。
イルミネーションレティクルの発光に使用する電池はCR2032です。

エレベーションダイヤルとウィンテージダイヤルはこんな感じでつまみを直接摘んで回せる仕様になっています。

1クリック辺りの稼働量は1/5MIL、1回転させる事で12MIL動かす事が可能。
カチカチとしたクリック感のあるダイヤルで、最大で35MIL動かす事が可能です。


こちらのダイヤルにはダイヤルが不意に回る事を防ぐタレットロック機能と、ゼロイン後にダイヤルの0位置を合わせる、ゼロリセット機能が付いています。
タレットロックを解除するにはダイヤルを引っ張り上げます。
ゼロリセットを使うにはゼロインを調節した後、ダイヤル上部のネジを外し、ダイヤルの0位置を矢印に合わせて取り付けます。


ハウジング底部にはシリアルNOが印字されています。

パワーノブはこんな感じで、スルーレバー付きでスムーズな操作が可能な仕様になっています。
指がいい感じに引っかかる程度の窪みも付いています。


倍率の目盛りは1、1.5、2、2.5、3、4、5と入っています。



接眼レンズ側の側面にはVectorOpticsのロゴと製品名が印字されています。


接眼レンズ側の上部には視度調整ダイヤルの回転方向が印字されており、視度調整ダイヤル自体を回すとレンズが大きく飛び出します。
また、Foresterシリーズ伝統の形状として、接眼レンズ側が窄んでいるデザインになっているのも特徴です。


レンズコーティングについて
レンズコーティングは対物レンズ、接眼レンズともにこんな感じで緑系のマルチコートが施されています。


覗いた時の様子とレティクル形状について
覗いた時の様子はこんな感じで、レティクル形状も従来品(SCOC-03II)と仕様が変わっており、線の太さが少し太くなり、視認性が上がっているのと、中央の点と離れていた十字レティクルがくっついている仕様になっています。
割と普通の十字レティクルって見た目になっていますね。

フチの薄さやアイレリーフは相変わらずで、かなり薄く、アイレリーフも長いです。
アイレリーフ1倍の状態で50mm〜120mm程度の幅があります。
倍率を上げてもフチの薄さはある程度維持しており、アイレリーフも結構長い状態を保ってくれています。



実測で、5倍まで上げてもアイレリーフは60mm〜90mm程度の幅があり、かなり覗きやすい距離を維持しています。
ただ、アイボックスは結構狭くなるので、5倍の時はしっかり構えて覗かないといけないです。
イルミネーションを点灯させるとこんな感じに、レティクル中央のドットのみ赤く光るというのは従来品(SCOC-03II)と同じですが、輝度が格段に上がっています。(とは言え、極端に眩しい訳では無い)

明るい屋内だと輝度2の状態でちょうど良い明るさでした。
輝度1だと照明を落とした屋内でいい感じに見える明るさだったので、夜間用といった感じですね。
レンズの歪みとパララックス計測
続いて、いつも通りのパララックスの計測を行います。
2.5m離れた所からモニターを見ています。(倍率は1倍率、輝度2のイルミネーション点灯状態)
まず、レンズの歪みですが見ての通りそれなりに歪みはあります。
これは長距離を見ていてもそれなりに気になる程度の歪みです。
また、像は少し小さい感じで、倍率は0.8倍とか0.9倍とかそんな感じのサイズ感になっています。

尚、明るいモニターを見ても輝度2の状態でしっかりレティクルが見えるのはFiberレティクルモデルの強みですね。
この状態で視点を上下左右に動かします。
視点を動かすと歪みは更に大きくなり、かなり気になるレベルになってしまいますがレティクル自体はギリギリ2cmの円の中に収まっています。

屋外で覗いてみた感想
先日、サバイバルゲームフィールド BBジャングルに行ってきた際に本製品を覗いてきました。
尚、比較対象としてFiberレティクルではないForester、『Forester 1-8×24(SCOC-38)』を用意しています。
※従来品のSCOC-03IIは既に返送してしまって手元に無いので、比較出来ませんでしたが1倍率の表示やイルミネーションの仕様はSCOC-03IIと同じなので、これで良いかなと…。

シューティングレンジにある、50m先のターゲットを狙う形で撮影を行っています。


まずはForester 1-5×24 Fiber(SCOC-54)から。
イルミネーションの輝度は2。
屋外ですが日陰という事もあり、屋内と同じ輝度で問題ありませんでした。

1倍率の見た目はこんな感じです。
全体的に色は浅め(コントラスト低め)ですが、明るさは十分な感じで特に薄暗い感じはありません。

2.5倍、4倍の見た目はそれぞれこんな感じ。
カタログスペックのパララックスセッティングが50ヤードとの事ですが50mの距離でも若干ピンが甘いかなといった印象。
もっとも、この価格帯を考えると十分な気もします。


最大倍率(5倍率)の見た目はこんな感じです。
ピンの甘さは更に際立ち、レティクルはくっきりしていますがターゲットや草木が少しだけボヤケている事がよく分かります。

続いて、Forester 1-8×24(SCOC-38)でも覗いてみました。
同じようにイルミネーションを点灯させた所、11段階ある輝度のうち9段階目で丁度よい明るさになりました。


明るい方向を覗いた時の様子も比較していきます。
Forester 1-5×24 Fiber(SCOC-54)は輝度2の状態でもうっすらイルミネーションを視認する事が可能で、輝度6にすると眩いばかりの明るさで視認可能になります。


明るい環境だと輝度4とか輝度5位がちょうどよい感じで、輝度6は真夏の炎天下で逆光の状態など、極端に明るい環境用の明るさに思えます。
Fiberレティクル搭載機では無いForester 1-8×24(SCOC-38)だと最大輝度にしてもぼんやりイルミネーションが視認出来る程度で、Forester 1-5×24 Fiber(SCOC-54)の輝度2よりも薄暗いです。


Fiberレティクル搭載機とそうではない機種ではイルミネーションレティクルの視認性に大きな違いがあります。
更に、消費電力も控えめになっているので、バッテリーライフも上がっているようです。
このように、明るい環境でもイルミネーションレティクルの視認性が失われないというのが、Fiberレティクル搭載機の強みですね。
という訳で、高輝度イルミネーション搭載の新型Forester、Vector Optics Forester 1-5×24 Fiber(SCOC-54)のレビューは以上になります。
Foresterシリーズのイルミネーションの高輝度化はユーザーからの要望も多かったようで、それに応えた製品がついに登場したといった感じですね。
