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APFG XM7 GBBの分解レビュー(バレル、ボルト、ロアレシーバーなど一通り内部パーツを分解)

記事作成日:2026年1月29日

友人から借りて開封レビュー記事を書いたAPFG製のガスブローバックライフル、XM7を分解していきます。
尚、当記事で紹介しているAPFG XM7はミリタリーショップ【SAMURAI】(サムライ)側で刻印入れを行った『APFG XM7 US ARMY / NGSW スタイル 014 ガスブローバック 刻印ver.』になります。(刻印以外の仕様は通常のAPFG XM7と同じだと思います)

という訳で、まずはフラッシュハイダーとストックを取り外し、テイクダウンした状態からスタート。
尚、開封レビュー記事でも触れていますが、APFG XM7のストック基部はピカティニーレール規格にはなっていないので、社外製ストックを使用する場合は注意が必要です。

ボルトとリコイルスプリング、チャージングハンドルの取り外し

まず、アッパーレシーバーからボルトやリコイルスプリングなどを取り外していきます。
APFG XM7のリコイルスプリングはアッパーレシーバー後部に付いている溝に引っかかる形で固定されており、写真赤矢印部を軽く押しながら下にスライドさせる事で取り外す事が可能です。

これでリコイルスプリングを取り外す事が可能で、チャージングハンドルを引く事でボルトを取り外す事が出来ます。

APFG XM7のチャージングハンドルはこのような感じでかなり変わった形をしています。
SR25サイズのレシーバーサイズという事もあり、一番大きな特徴はその長さですが、それ以上に薄さが目立ちます。

形状がAR15系のチャージングハンドルと良く似ているので、その割に薄い(ボルトに引っかかる部分も無い)というのがなんか見慣れたチャージングハンドルと違っていて違和感がありますね。

リコイルスプリング・リコイルスプリングガイドはこんな感じで、リコイルスプリングにはそれなりに硬めなものが組み込まれています。
尚、リコイルスプリングの片側は内径が狭くなっており、こちらをリコイルスプリング根本側にして取り付けるようです。

ボルトは後ほど分解していくとしてまずはアウターバレルを分解し、チャンバーを外していきます。

アウターバレルの分解

という訳で、まずはアウターバレルを分解していきます。
尚、ある程度のアウターバレル分解はチャンバー・インナーバレルを取り外すのに必要になります。

まず、基部のネジを2本外し、ハンドガードを外します。

尚、ハンドガードの根本、底部にはピポッドピンによる固定を行う為のリング状のパーツがネジ止めされています。

続いて、ガスブロック底部のネジを外し、続いてガスレギュレーター(流量調整ノブ)を写真の位置に回します。

これでガスブロックと一体型になっているアウターバレル先端部を取り外す事が出来ます。
アウターバレルの接合部にはガタ取り用のOリングが付いています。
また、インナーバレルが飛び出している事が分かります。

尚、何故ガスレギュレーターを回す必要があるのかと言うと、このパーツがガスブロックの固定に使われている為です。
出荷状態の位置だとプランジャーのようなパーツが飛び出しており、ガスレギュレーターを回す事で引っ込みます。

このギミックに気づくまでに割と時間が掛かりました…。(ずっと隠しネジやピンを探していた)

尚、ガスブロックを取り外す事でハンドガードのガタ取り用樹脂パーツを取り外す事が出来ます。

続いて、チャンバーを固定しているネジを外します。
このイモネジはアッパーレシーバーの左右に付いています。

これでチャンバーを取り外す事が出来ます。
尚、チャンバーの取り外しを行うには上記の2本のイモネジを外せば良いだけなので、ハンドガードの取り外しすら必要無いですが、チャンバーは割とタイトに固定されているので、冒頭で紹介したガスブロックの取り外しを行い、飛び出しているインナーバレルを押し込んで取り外すのが楽だと思います。

チャンバーとHOP調整機構は分離しており、HOP調整機構はアッパーレシーバー側にくっついているようだったので、分解を続けます。

まず、アウターバレルをアッパーレシーバーから取り外す為にアウターバレル基部を固定しているクランプ部のネジ2本と上部のピンを抜きます。
その後、クランプ部のネジの飛び出し防止をしているロールピンを抜き、中央に刺さってるピンも抜きます。

色んなパーツでアウターバレル基部が固定されている事が分かります。
尚、クランプ部に付いているピンは左右に1本ずつ入っていますが、ネジ頭が付いている側の1本だけ外せば分解は可能でした。

これでアウターバレルとロアレシーバーを分離させる事が出来ます。

HOPダイヤルはこんな感じで、やはり物理的に90度しか回らないような構造になっていました。

尚、HOP調整ダイヤルを回すとアウターバレル内側に飛び出している棒が1mm位動きます。
これがチャンバー側のHOPアジャスターを押し出し、HOP-UPを掛ける感じですね。

アウターバレル基部左右に付いているネジを外します。
これらのネジにはネジロック剤がガッツリ塗布されていました。

アウターバレルは本当にシンプルな筒ですね。
それにしても、かなり特殊な構造をしている銃だと感じます。

HOP調節機構を分解していきます。
まず、クリック感を出す為のプランジャーを分解、HOP調節ダイヤルと連動して回るパーツの上面に付いているイモネジを外します。
これでHOP調節ダイヤルと連動して動くパーツを外す事が出来ます。

HOP調節ダイヤルはこんな感じで、細かなスリットがネジ頭に入っている特殊ネジ。
連動して動くパーツはこのような感じで、軸が回る事で棒状のパーツが上下に動くような構造になっていました。
これ、軸パーツを作って1周できるようにすれば調整幅をかなり増やせそうですね。

チャンバーの分解

続いて、チャンバーを分解してインナーバレルを取り外していきます。
尚、APFG XM7のチャンバー・バレルASSYはこんな感じ。

まず、チャンバー側面に付いている2本のネジを外し、分離させます。
これでチャンバー左右とフィーディングランプ、HOPアジャスター、インナーバレルに分離させる事が出来ます。

フィーリングランプはこんな感じで、樹脂製です。

HOPアジャスターはこんな感じで、面押し仕様でHOPパッキンの形状に沿うように湾曲しています。

HOPパッキンはよくVFC製品で見かける形状をしていますがおなじみの青色パッキンではなく黒色で硬度は高め。
70〜80度位ある感じで、あまり国内向きではない硬度のように思えます。

尚、形状自体は普通のGBB用ですが側面の回転止めの突起が削られています。
HOPの突起はかなり幅広かつ長めの面押し仕様

インナーバレルは黒色のアルマイトが施されたアルミバレルでHOP窓形状はGBB仕様。
本来のGBB用インナーバレルには付いていないCクリップ用の溝が付いていますが、APFG XM7ではこの溝は使われていないので、一般的なGBB用インナーバレルが流用可能かと思います。

ボルトの分解

APFG XM7のボルトはこんな感じで前に大きく飛び出しているガスピストン部が特徴的です。
かなり大きなボルトですが、アルミダイカスト製という事もあり見た目の割にはそんなに重たくはなく265gの重量となっています。

見えない部分の装飾もしっかり作り込まれていますね。
また、底部はハンマーとガッツリ擦れた跡が付いています。

まず、ボルト上部に付いているネジを外し、ガスピストン部を外しました。
尚、ボルト上部のネジを外さなくてもガスピストン部は外せます(あくまでねじ山部のパーツを固定する為のネジっぽい?)
ちなみにガスピストン部の重量は98gありました。

続いて、ボルト上部に付いている四角形のネジ、ボルト後部からローディングノズルのリターンスプリングを固定しているネジ、ローディングノズルの移動量制限用のストッパーを固定している2本のネジを外していきます。

これでローディングノズルを取り外す事が出来ます。

ローディングノズルにはHK417/SR25と入っている事からVFC HK417やSR25系と同じものかと思われます。
尚、ローディングノズルは整形不良で明らかに歪んでいました。
まあ、ローディングノズルの動作自体に問題は無いですし動作検証中にもローディングノズルに起因する問題は確認出来なかったので、使用する上での問題は無いとは思います…。

恐らく金型から抜いた時に歪んじゃったのかなと思います。

ローディングノズルを分解していきます。
まず、ローディングノズル後部のOリングを外しました。(別に外さなくても良いです)
その後、ローディングノズル後部のピンを抜きます。

これでローディングノズルからフローティングバルブ周りのパーツを取り外す事が出来ます。
銀色のパーツはピストンヘッド部とフローティングバルブの間に挟まっているアルミパーツで、写真のようなレイアウトで組み込まれている事が分かりました。

尚、開封レビュー記事でも紹介しましたが、VFC純正GBBに付いているNPAS付きフローティングバルブが搭載されています。

ロアレシーバーの分解

続いてロアレシーバーを分解していきます。
ロアレシーバーにはハンマーやトリガー、ボルトストップなどが組み込まれているので、これらのパーツを外していきます。

ハンマーダウン状態
ハンマーを起こした状態

まず、ロアレシーバー後部に付いているこの黒いパーツを分解します。
これがボルトのダンパーになるパーツで、内側に物凄い硬さのスプリングが仕込まれています。
中央のネジを外す事で取り外す事が可能です。

ちなみに、この部分の巣穴が半端ないですね…。
ひび割れしてるように見えるサイズの超巨大な巣穴が確認出来ます。(クラックかと思いましたが、割れたり欠けたりしているのではなく、巨大な巣穴でした)

続いてグリップを外しました。
グリップは底部の蓋を開いた状態で内側に付いているネジを外すと取り外す事が出来ます。

グリップはリアル仕様になっており、セレクターレバー用のプランジャースプリングがグリップ側の穴に収まっています。
グリスがどっぷり塗布されていますね。

続いて、分解するには必須では無いですがテイクダウンピンも外しておきました。
細かなプランジャーとかうっかりしてると無くしちゃうので、先に外しておきました。
同様にセレクターレバー用のプランジャーも外しておきました。

続いて、セレクターレバーを外しました。
まず右側(アンビ側)のセレクターレバー中腹に付いているロールピンを抜き、セレクターレバーを外しました。

その後、左側のセレクターレバーを外します。
尚、セレクターレバーを外す際にはハンマーを起こしておいた方が良いです。

続いてフルオートシアー、ハンマー、トリガーなどのパーツを外していきました。
これらのパーツはピンを抜くだけで簡単に取り外す事が可能です。

ハンマーはこんな感じで、バルブノッカーを叩く部分は真鍮製のマイナスネジが付いている事が分かりました。(そう言えばVFCのハンマーもスチールネジが付いていましたね)
尚、ハンマー本体の材質はスチールでAR15系プラットフォームで採用されている物とデザインが良く似ています。

トリガーはこんな感じ。
トリガーもシアーも両方ともスチール製で出来ており、こちらもAR15プラットフォームで採用されている形状とそっくりですね。

互換性があるかどうかは未確認ですが、ハンマーやトリガーにはVFC AR15系との互換性がありそうな気がします。

最後にボルトリリースボタンやバルブノッカー周りのパーツ、マガジンキャッチボタン類を外していきます。
尚、これらのパーツはトリガーやハンマーなどを取り外さなくてもこれ単体を取り外す事が可能となっています。

まずボルトリリースボタンを外します。
軸になっているロールピンを抜く事で、スプリングと一緒にボルトリリースボタンを取り外す事が可能です。

ボルトリリースボタンはこんな感じで左右のボタンが一体型になっています。

ボルトリリースボタンを外したら残るのはバルブノッカーです。
このタイミングで紹介しますが、APFG XM7のバルブノッカーには何故かVFC GBB系では基本的に付いているノッカーロックがオミットされています。
取り付ける溝だけ残っているので設計段階ではノッカーロックをつける想定はあったんだと思いますが、何故か付いていません。

バルブノッカーは2本の長いネジでロアレシーバーに固定されているので、この2本のネジを外す事で取り外す事が出来ます。

バルブノッカーはこんな感じ。
やっぱりノッカーロックの溝はしっかり作り込まれていますし、バルブノッカーもノッカーロックに対応した構造になっています。

正確な事は分かりませんが、ノッカーロックが付いていない理由はもしかしたら通称台湾ガス(グリーンガス・レッドガス・ブラックガス)などと呼ばれる台湾で一般的なガスガン用ガス(通称台湾ガス、グリーンガス、レッドガスなどと呼ばれるもの)に最適化させた結果なのかも知れません。

最後にマガジンキャッチボタンを外します。
マガジンキャッチボタンを外すにはバルブノッカーを外す必要があったので最後の取り外しになりました。
レシーバー右側のボタンをグッと置くまで押し込み、左側をクルクル回す事で取り外せます。


という訳で、APFG XM7 GBBの分解は以上になります。
この後、本製品んを借りた友人が調整をしていくのか、それとも自分が調整するのかは決まっていませんが、もし自分が触るなら、少なくともHOPパッキンとHOPダイヤル、バルブノッカー周りの構造などは弄っていきたいですね…。
また、フローティングバルブスプリングも変更した方がより動作が安定するかも知れないなと思っています。