
コア世代ナイトビジョン、Armasight SPARK CORE 194611のレビュー
記事作成日:2026年3月10日
友人がArmasight SPARK CORE 194611の中古品を購入したので、借りてレビューしていきます。


本製品は一時期界隈を賑わし、今でも度々ネタにされる『コア世代』のナイトビジョンで、下記のような有名な説明資料と共に販売されていた製品の1つになります。

本製品はこの中の『コア世代』の製品で、説明文のポイントは下記の通り
- 安価でありながら、明るく歪みのない高解像度を達成、第2世代を凌ぐ鮮明な暗視造影を実現
- 一般的な第2世代暗視スコープの解像度45-55lp/mmと比較し、コア世代は60-70lp/mmと高解像度、鮮明な視界を確保する

となっていますが、現代の第2世代もとい2.5世代と呼ばれる製品はかなり進化しており、60-70lp/mmの製品も多数出ているので、あくまで当時の話しと思った方が良いでしょう。
尚、Armasight SPARK CORE 194611はPVS14タイプの単眼NVGですが、レンズや増倍管などはPVS14などとの互換性はありません。
コア世代の増倍管を搭載したArmasight製NVGは他に、双眼タイプのSpark-X 194642、4倍率の双眼鏡タイプのSpark-B 4Xなどが存在します。
外観レビュー
という訳で、まずは外観の細部から紹介していきます。
尚、ハウジングの色は本来黒色ですが、本製品は塗装されています。
まず対物レンズ側はこんな感じ。
レンズコーティングは非常に薄めで青白い反射が確認出来ます。


対物レンズ側を回すことでピントを調節する事が可能で、回すことで伸縮します。
尚、この部分は硬質ゴムで出来ています。


ハウジングの脇にはバッテリースロットが設けられており、CR123Aを1本入れる事が出来ます。


バッテリースロットの脇にはIRイルミネーターの照射部があります。
尚、IRイルミネーター点灯時は肉眼でも赤い光りが確認出来ます。


ハウジング側面にはメーカーロゴや製品名が書かれたプレートが貼られています。

ハウジングの3面にはミニレールがそれぞれ設置されており、このレールを使ってNVGマウントに取り付ける仕様になっています。
どうやら右目用、左目用、ガンマウント用の3種類らしいです。



バッテリースロットの裏側には電源ダイヤルが付いています。
若干のクリック感じはありますが、ほぼボリュームノブのようにぬるっと動くノブで、PVS14のような強いクリック感はありませんし、IRイルミネーター点灯時の誤作動防止機構(ノブを引っ張りながら回す)は付いていません。
ノブの上面に描かれている線と、ハウジングに付いている線を合わせるとそのモードになります。


尚、ノブの上に付いているのはインジケーターで結構明るく点灯します。
電源ON状態は緑色、IRイルミネーター点灯状態は赤色に点灯します。


こんな目立つ所にインジケーターを設置しなくても良いのに…。
接眼レンズ側にはアイカップが付いています。


アイカップを取り外すとこんな感じ。

接眼レンズはこんな感じで、青、緑、赤系などの様々な反射が確認出来ます。

覗いた時の様子について
ではArmasight SPARK COREを覗いた時の様子を見ていきます。
まずは部屋を暗くした状態の室内から。
完全な暗闇ではなく肉眼でも手元がうっすら分かる程度の明るさがありますが、その環境で2m位先のパッチパネルを覗くとこんな感じになります。


見ての通り、IRイルミネーターを使わない状態だと何も映らないです。
カメラ越しだからという訳ではなく、肉眼でも何も見えません。(明るい方を見ると見えるようになる)
そして、アイレリーフはかなり短くせいぜい1.5cm程度。
双眼鏡を覗く時のように、接眼レンズに目を近づけないと覗く事は出来ず、眼鏡を装着している状態で覗くのは困難なアイレリーフです。
また、視野角は狭め(カタログスペックが30度)で歪みもソコソコある事が分かります。
尚、第3世代増倍管を搭載しているPVS14だとこんな感じで見えます。


屋外でPVS14、Pulsar Challenger GS 1×20と比較してみた
屋外でも覗いてみました。
撮影場所は薄暗い河川敷。
開けた場所で雲も少ない状態の為、完全な暗闇ではなく、肉眼だと大体これくらいの明るさの場所です。
歩くには問題の無い程度の明るさですね。
奥に映っている木々の距離は約75mです。

尚、静止画はカメラの設定をマニュアル(ISO4000、F2.8、1/40s、EV0)にして設定が変わらないようにして撮影を行っています。
動画はスマホ(iPhone 15 Pro)です。
Armasight SPARK COREの見え方はこんな感じ。
電源ON状態の見え方は肉眼とほぼ同等か、気持ち明るい程度な感じ。
IRイルミネーターを点灯させる事で10m先位までの地面が明るくなります。


この距離になると視点を動かさない限り、レンズの歪みは殆ど気にならないですが、映っている地面はかなり歪んで見えます。
同じ景色をPulsar Challenger GS 1×20で見ると感じに見えます。
レンズのモヤとかノイズは激しいですし全体的に輪郭もぼやっとしていますが、Armasight SPARK COREよりも明るいように思えます。
これ、1.5世代なんですが…。


PVS14だとこんな感じ。
※IR消灯状態でも十分明るいので、IR点灯状態は未撮影

約35m先の建物を覗いた時の比較はこんな感じ。
全てIRイルミネーターは消灯させた状態です。



尚、IRイルミネーターを点灯させるとこんな感じになります。
IRイルミネーターの性能は圧倒的にArmasight SPARK COREの方が高いので、かなり明るくなりますね。


Armasight SPARK COREで周囲を見渡すとこんな感じ。(自動的にスマホ撮影モードがナイトモードになってしまっているので、実際よりもかなり明るく見えています…)
歪みの感じがよく分かると思います。
本体に付いているIRイルミネーターについて
尚、Armasight SPARK COREのIRイルミネーターはかなり広い範囲を照らせる上に、かなり明るいです。(こちらの撮影はPVS14を使用しています)


Armasight SPARK COREのIRイルミネーターを点灯させた状態で周囲を見渡すとこんな感じで見えます。
手持ちのIRライトでかなり明るくした状態
最後に、手持ちのIRライトを使ってかなり明るくした状態も撮影してみました。
まずは遠くの木々を覗いている状態だとこんな感じ。


建物を覗いた様子はこんな感じ。
歪みはあるものの、レンズ性能自体は悪くはない(ぼやけたり滲んだりしないという意味)ので、IRライトを使ってガッツリ明るくしてやると、しっかり見えるようになる事が分かります。

という訳で、コア世代ナイトビジョン、Armasight SPARK COREのレビューは以上になります。
夜間の散歩に使う、動物を見るのに使うなどIRイルミネーターを点灯させても良い状況下で使う分には普通に使えるナイトビジョンだと思いますが、基本的に第1世代と同様に、IRイルミネーター/ライトありきな製品といった印象があります。
また、歩くのに使うにしてもレンズの歪みはソコソコあるので、周囲を見渡したり走ったりしていると酔いやすいと思います。
近代のNVGの一般的な視野角である40度よりも10度も狭いので、見える範囲も狭いので元々周囲を見渡す性能は高くは無いです。
あくまで当時の民生NVGとして考えた方が良いでしょう。