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HTGベーシック スマートバッテリーチャージャー【特許技術G-Tech使用】のレビュー

記事作成日:2026年3月24日

ミリタリーショップ H.T.G.様より『HTGベーシック スマートバッテリーチャージャー【特許技術G-Tech使用】』をお送り頂いたのでレビューしていきます。

本製品はG-Techスマートバッテリーに最適化された充電器で、G-Tech対応バッテリー以外にも通常のLiPoバッテリー、Li-Hv(ハイボルテージリポ)、Li-Fe(リチウムフェライト)、Ni-MH(ニッケル水素)などに対応している充電器です。
また、ストレージモードも搭載しており、バッテリーの電圧を下げた状態にする事も可能な製品となっています。

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一般的なバッテリー充電器はコンセントからの電力供給の製品が多いですが、本製品はUSB-C入力となっています。
スペック上の入力電流は1〜5A、電圧は5〜20Vとなっていますが、推奨はPD60WのUSB電源及びUSB-Cケーブルとなっており、高出力な製品が必要となっています。
また、パッケージに記載されていますが5V/1Aなどの弱い電源に関しては対応していないので、注意が必要です。

商品説明には「5V/2.4A以上の出力能力が必要」との記載もあるので、最低でもUSB PD 2.0(Power Delivery 2.0)と同等の性能、出来ればUSB PD 3.0(Power Delivery 3.0)/3.1などのそれに近しい出力を持つ製品を使うのが良さそうです。

一般的にスマートフォンの急速充電に対応していたり、ノートPCへの電源供給に対応したACアダプター・モバイルバッテリーなどを使うのが良いでしょうし、使用するUSB-Cケーブルに関してはPD3.0対応品を使った方が良いです。

また、スマートチャージャーはやや高めの電圧および電流値で充電を行う仕様となっており、他社製充電器と比べて僅かではありますが立ち上がりの良さや持続性能の向上を感じられる場合があるようです。

内容物について

内容物は充電器本体と説明書、XT60→ミニコネクタ変換ケーブル、XT60→ディーンズ変換ケーブルです。

説明書はこんな感じで、基本仕様や充電器を使用する際の注意書きなどが記載されています。

スマートバッテリーチャージャーの外観紹介

という訳で、HTGベーシック スマートバッテリーチャージャーの外観を見ていきます。
非常にシンプルな見た目をしており、表面にはUI、裏面には注意書きなどが記載されており、放熱用の穴が左右や底部に付いています。

サイズ感は東京マルイのMS・Li-Poセーフティチャージャーよりも小さく、大きな液晶が付いているバッテリーチェッカーに似たサイズとなっています。

UIはこんな感じで、右上に警告アイコンがあり、LiPo、LiHv、LiFe、NiMHとバッテリーの種類が並び、その下にはバッテリー残量を示すインジケーターが4つ並んでいます。
その下には『CHARGE』と『STORAGE』と書かれたボタンが付いており、ボタンの下にはインジケーターが付いています。

上面にはUSB-Cコネクタが付いています。
色々と記載がありますが、INPUT USB-Cの表記を見ると5-20V/3.0Aと記載されています。

逆側にはバッテリー接続端子が配置されています。
XT60コネクタとバランスコネクタが並んでおり、バランスコネクタの脇にはG-Tech用の端子が付いています。
バランス端子は5本である事から分かる通り、4セルの製品までに対応しています。

バランスコネクタとXT60コネクタ
G-Tech用の端子

G-Tech用端子を使用するにはバッテリー側がG-Tech規格に対応している必要があります。
G-Techスマートバッテリーのバランスコネクタには、この通り本来のバランスコネクタには無い接点が追加されており、コネクタ自体が大きくなっています。

HTGベーシック スマートバッテリーチャージャーに接続するとこんな感じ。

付属の変換ケーブルを装着するとこんな感じになります。
XT60、ディーンズ、ミニコネクタ以外の製品を使いたい場合は別途変換ケーブルを用意する必要があります。

XT60→ディーンズ
XT60→ミニコネクタ

G-Techスマートバッテリーの充電について

という訳で、G-Techスマートバッテリーを使って充電を行っていきます。

充電を行うにはまず、充電器本体とバッテリーを接続します。
この際、バランスコネクタとバッテリーコネクタの両方を接続しておきます。(片方のコネクタだけだと充電は出来ません)

その後、USB-Cを接続します。
今回充電器としてAnker PowerIQ 3.0 (IQ3)に対応したモバイルバッテリー、『Anker 334 MagGo Battery』を使用しました。
こちらのUSB-Cポートは最大5V/3Aか9V/2.22Aの出力があります。

G-Tech対応バッテリーを使用している場合、USB-Cコネクタを接続したら自動的にバッテリーの種類や状態を認識し、充電が開始されます。

バッテリー接続から充電までの流れはこんな感じで、ケーブルを接続したらボタン操作を行わなくても勝手に充電が開始されます。

また、充電中はインジケーターが流れるように点滅し、バッテリーの充電具合もリアルタイムに反映されます。
写真は1つ目のインジケーターが点灯した状態になっているので、バッテリー残量が25%以上50%未満の状態で、充電を行っている様子です。
インジケーターが動いているので分かりやすいですね。

充電が完了するとビープ音が鳴り、知らせてくれます。
ソコソコ大きめの音なので、別の作業をしていても同じ部屋に居れば気付ける程度の音量はありました。

チェッカーで測ってみるとこんな感じでしっかり充電されている事が分かります。

G-Tech対応バッテリー以外のバッテリーの充電について

続いて、G-Tech対応バッテリー以外の製品の充電について紹介します。

まず、LiPoバッテリーに関してはバッテリー(バランスコネクタ・バッテリーコネクタ両方)とUSB-C接続後、『CHARGE』ボタンを長押しする事で充電が開始されます。

G-Tech対応バッテリーとの操作の違いは『CHARGE』ボタンを長押しする必要があるかどうかだけで、それ以降は同じです。
充電中はインジケーターが点滅し、充電が完了するとビープ音で知らせてくれます。

バッテリー接続直後はLiPoが選択されている為、LiHvやLiFe、NiMHに関してはバッテリーとUSB-C接続後バッテリーの種類を選ぶ必要があります。
バッテリーの種類を選ぶには『CHARGE』ボタンをクリックします。
これで、1項目ずつ選択肢を動かす事が出来ます。

ちなみに、LiHvに関してはLiPo選択時でもバッテリー残量のインジケーターが点灯しましたが、LiFeに関してはLiFeを選択しないとインジケーターが点灯しません。

LiHvを接続し、LiHvを選択した状態
(LiPo選択中でもインジケーターは点灯する)
LiFeを接続してLiPoが選択されている状態はインジケーターが消灯している
LiFeを選択すると、インジケーターが点灯する

LiPoバッテリーとLiFeバッテリーの充電を開始するまでの手順はそれぞれこんな感じです。
LiPoは接続したらそのまま『CHARGE』ボタン長押し、LiFeは接続後『CHARGE』ボタンを2回クリックして『LiFe』を選んでから『CHARGE』ボタン長押しです。

LiPoバッテリー
LiFeバッテリー

NiMHに関してはバランスコネクタが無いので、バッテリーコネクタのみ接続します。
NiMHのみ選択肢がオレンジ色に光るようで、バッテリーの種類を選択しても残量のインジケーターは点灯しません。
『CHARGE』を長押しして充電を開始すると、インジケーターが光り充電が開始されます。
満充電時のビープ音などは同じです。

ストレージモードについて

ストレージモードについては、G-Tech対応バッテリーもそれ以外のバッテリーも同じで、『STORAGE』ボタンを長押しする事でストレージ充電が行われます。
ストレージ充電というのはいわゆる、バッテリーの電圧を下げて保管に適した充電量にするモードです。

ストレージ電圧未満の電圧の場合はストレージ電圧になるまで充電が行われ、それ以上の電圧の場合は放電が行われます。

バッテリーとUSB-C接続後、『STORAGE』ボタンを長押しします。
そうすると、ビープ音が鳴りSTORAGEボタン下部のインジケーターが点灯し、ストレージ充電が行われている事が分かるようになります。

『STORAGE』ボタンを長押し
STORAGE側のインジケーターが点灯し、ストレージ充電が行われる

ストレージ充電が完了すると充電完了じと同様にビープ音が鳴り、知らせてくれます。
尚、ストレージ充電による放電中は充電器自体が少し温かくなります。(触れなくなる程熱くはなりませんが、なるべく涼しい所に置いておくのが良いと思います)

しっかり各セルの電圧が3.8V程度まで下げられている事が分かります。

バッテリーチェッカーとしての使用

HTGベーシック スマートバッテリーチャージャは電源に接続した状態でバランスコネクタのみを繋ぐ事で、簡易的なバッテリーチェッカーとして使う事も可能となっています。

インジケーター1つが25%なので、1つ点灯だと25%以下、2つ点灯だと50%以下といった感じで、ざっくりした残量を確認する事が可能です。

一般的なチェッカーと違って電源に接続る必要があるのと、インジケーターを用いた4段階のざっくりとしたバッテリー残量の計測しか行えないですが、「1目盛点灯になったらバッテリー交換しよう」という感じで考えておけば良いかと思います。

尚、G-Tech対応バッテリー以外の製品でもこのチェック機能の使用は可能です。

LiHvバッテリー接続時
LiFeバッテリー接続時

出力の低いAC電源やUSB-Cケーブル使用時について

最後に、本製品を扱う際に関する注意点として、出力の低い環境ではスマートバッテリーチャージャーは安定動作せず『充電開始がそもそも行えない』、『充電中でエラーが発生して充電が止まる』などの問題が起きる事がある事について、振れます。

例えば、今回充電の検証に使用したモバイルバッテリー、Anker 334 MagGo Batteryは9V/2.2Aの出力がある製品で、充電中は8.8V〜8.9V/1.9A〜2Aの入力が行われていました。
また、ノートPC用の電源としても使用可能な100W出力のACアダプター(Anker 736 Charger)の場合は18.8〜18.9V/2.9A〜3.0Aの入力が行われています。
これらのAC電源及びPD対応のUSB-Cケーブルであれば問題は一切発生しませんでした。

Anker 334 MagGo Battery(9V/2.2A)使用時
Anker 736 Charger(最大100W使用時)

しかし、自分が普段イヤホンやヘッドホン、マウス、キーボードの充電などに使用している出力の低いAC電源を使用すると、充電を開始して電流が上がっていくにつれて当初5Vだった電圧がみるみる下がっていき、最終的には4.6V程度まで低下、逆に上がっていった電流が2.0Aを超えた辺りで充電器側でエラーが発生して充電が停止してしまいました。
何度か試しましたが、大体充電開始から30秒程度で充電が停止するという結果になりました。

4.6Vまで電圧が低下
エラー表示になり、電流が止まる

充電開始からエラー発生までの流れはこんな感じ。
電圧・電流の変化が分かりやすいようにグラフ表示(黄色線が電圧、水色線が電流)にしています。

電源ボタンを押して直ぐ、電気が流れ始めてA(電流)の値が上がっていき、それに反比例するようにV(電圧)が下がっていきます。
充電から約34秒後、充電器側の既定値を下回ってしまったのか、「ピピピ」というエラー音と共に充電が停止、警告ランプが点灯しました。

これが起きる原因はAC電源などの出力側の問題に加え、USB-Cケーブル自体の問題の双方があります。
他にも、複数ポートが備わっているAC電源の場合、設計が悪かったり仕様上複数ポート同時使用時に電圧・電流が下がるという事もあります。

PCに備わっているUSBポートの場合、USB 3.0でもPD対応とされていない場合は5V/1Aしか出なかったりするので、本製品は使えない可能性があります。

電源側の出力(大本の出力)が低いと、スマートバッテリーチャージャー側の要求を下回り、動作が停止してしまうのは当然として、USB-Cケーブル側のスペックも影響するので注意が必要です。
例えば電源側のスペックが高くても、USB-Cケーブルのスペックが低い場合は結局スマートバッテリーチャージャー側の要求を下回り、動作が停止してしまう可能性があります。

手持ちのAC電源を色々と使って検証してみた限り、最低限安定して10Wが出ていればエラーが出て止まる事は無さそうな印象でした。
9Wの状態が続いたりするとエラーになる印象があったので、ギリギリを攻めるなら10W出ていればOKと言えるでしょう。(20Wや60Wなどと比べると充電時間はかなり掛かりますが…)


という訳で、HTGベーシック スマートバッテリーチャージャーのレビューは以上になります。
使用時の出力に関しては注意が必要ですが、対応品であればモバイルバッテリーからの電力供給も出来る事からかなり便利な充電器だと感じました。

充電器自体がコンパクトなので遠征などで出先で充電が必要なケース、思いの外バッテリーの使用量が多くて現場で充電が必要になった際などにも便利そうです。

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