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ARCTURUS LWT MK-1 CQB 10″ スポーツライン(AT-ST01-CQ-SE-GY)の分解レビュー

記事作成日:2026年7月7日

三山商事株式会社様よりレビューのご依頼を頂いたARCTURUS製スポーツライン電動ガン、LWT MK-1 CQB 10″(AT-ST01-CQ-SE-GY)の分解を行っていきます。
尚、開封レビュー記事はこちらから。

外装パーツの分解

という訳で、まずは外装パーツから分解していきます。
本製品のテイクダウンはピポッドピンを抜いて行うのですが、アッパーレシーバーとロアレシーバーがこれでもかという位にガッチリ噛み合っており(ほぼ圧入に近い)、抜くのが少々大変でした。
ゴムハンマーでチャージングハンドルを叩いてやると少しずつ抜けていきます。

フラッシュハイダーは底部からイモネジで緩み止めが行われているのでイモネジを緩めてから時計回りに回して外します。

ハンドガードの基部を締め込んでいるネジを外し、ハンドガードを取り外します。

尚、ハンドガードを外すと黒いブロックも一緒に外れるのですが、ハンドガードの根本上部に差し込まれているパーツのようで、ハンドガードの上下位置を固定させ、ガタ付きを防止するパーツのようです。

アウターバレルとバレルナットはこんな感じ。
見ての通り、ガスチューブなどは付いておらず、付属のアウターバレルはフロントサイト固定用のスリット付きの物になります。

バレルナットはかなりしっかり締め込まれているので治具があった方が良いですね。
また、ポリマーフレームの製品ですが基部は金属で出来ており頑丈な作りになっています。

アッパーレシーバーからアウターバレルを取り外します。
気になるようなガタは無くしっかり差し込まれていました。

アウターバレルの根本と先端部はそれぞれこんな感じ。
一般的なスタンダード電動ガン用のアウターバレル規格です。

アッパーレシーバーのバレル基部はこんな感じで、樹脂レシーバーとダイカスト製のブロックが埋め込まれている事が分かります。
圧入や接着されているのではなく、樹脂成形段階で埋め込まれているので分離させる事は出来ないと思います。

この構造により、同社製のスポーツライン電動ガンは、ポリマーフレームであっても首周りの強度が高くなっているのが特徴です。

ストックも外していきます。
ストックを取り外すにはロックレバーを押した際に飛び出すピンを更に強く引っ張る事で抜く事が出来ます。

ストックチューブの固定に使われているキャッスルナットは一般的な引掛けレンチで外す事が出来ます。

ストックチューブを外す事でエンドプレートも外せます。
エンドプレートはスリングスイベル付きの物で、CQDライクな見た目をしています。

ストックチューブはリアルなインチピッチ仕様になっています。
一般的なネジ固定式の電動ガン用のストックチューブでは無いので注意が必要です。

メカボックス後部にはQDスプリングガイドを固定する為のネジが付いています。
詳しくは後述しますが、このネジ頭はQDスプリングガイドの分解治具にもなっています。

ストックチューブを固定する部分はスチール製のパーツになっており、ハンドガードと同様に成形段階で埋め込まれているようです。
これにより、バレル基部と同様にストック基部の強度も高くなっているのが本製品の特徴です。

一旦外装パーツの分解はこんな所です。

インナーバレル・チャンバーの分解

続いて、ARCTURUS LWT MK-1 CQB 10″のインナーバレル・チャンバー周りを見ていきます。
ARCTURUS製電動ガンのインナーバレルは黒色の酸化防止処理(QPQ処理)が施されたスチール製のインナーバレルが採用されているのが特徴です。

また、チャンバー周りも新しくなっており、色々とアップデートが確認出来ます。

バレルクリップを外し、インナーバレルをチャンバーから抜きます。
インナーバレルからガタ取り用の真鍮リングとHOPパッキンも外しておきます。

インナーバレル長は280mm、内径は6.02mmです。

HOPパッキンは硬度60〜70度程度の少し硬めなV字パッキンが組み込まれています。

チャンバーはこんな感じでHOPアーム・HOPテンショナーの形状が特徴的な形になっています。
HOPテンショナーは垂直にHOPクッションを押し込む構造になっています。

HOPダイヤルは外側と内側の2つのパーツに分かれており、内側のパーツを90度回転させる事で取り外す事が出来ます。

HOPダイヤル、HOPアジャスターなどを外した様子はこんな感じ。

HOPアジャスターとHOPクッションはこんな感じで、HOPクッションはクッション性のある虫ゴムが採用されています。

HOPアームとHOPアジャスター固定部はこんな感じ。
チャンバーの設計はかなり良くなっていますね。

ピストンスプリングの取り外し

本製品はQDスプリングガイドが採用されているので、メカボックスの分解をせずにピストンスプリングを取り外す事が出来ます。

先ほど取り外したスプリングガイド固定用のネジのネジ頭をスプリングガイドに差し込み、押しながら90度回す事でスプリングガイドのロックが解除され、ピストンスプリングを外す事が出来ます。

ピストンスプリングには先端に緑色の塗料が塗られている(スプリングレートの指標)製品で、スプリングガイドはスチール製。

ピストンスプリングは非常に巻数が多く柔らかい物になっており、圧縮時の重量は2.8kg程度しかありませんでした。
この重さは東京マルイ純正比71.8%しかありません。

メカボックスの取り外し

という訳で、ロアレシーバーからメカボックスを取り外していきます。

まず、グリップ底蓋を外し、モーターを取り外します。

AT-ST01-CQ-SE-GYに組み込まれているモーターはANF23T』というトルク寄り設計のモーターで、磁石はフェライト磁石を採用しているものの、比較的高いトルクがあるのが特徴です。
11.1V使用時の回転速度は26000RPMとなっており、使い勝手の良い回転速度かと思われます。

ピニオンギアはO型で茶色いグリスが塗布されていました。
また、モータータワーにはボールベアリングも埋め込まれています。

最後にグリップをメカボックスに固定しているネジ2本を外し、グリップを取り外します。

ロアレシーバーからメカボックスを取り外すには、マガジンキャッチボタン、トリガーピン、テイクダウンピンを外します。
尚、トリガーピンは片側にローレット加工が施されており抜く方向が決まっているので注意が必要です。

ボルトリリースボタンも外します。
ボルトリリースボタンのピンも抜く方向が決まっているので注意が必要なのと、ボルトリリースボタンを取り外す際にはダミーボルトをロックする為のレバーも先に外しておくと良いでしょう。

  • グリップ
  • マガジンキャッチボタン
  • トリガーピン
  • テイクダウンピン
  • ボルトリリースボタン

などのパーツを外したら、ロアレシーバーからメカボックスを取り外す事が出来ます。

AT-ST01-CQ-SE-GYのメカボックスは同社おなじみのVer2亜種系メカボックスで、各部の強化と設計の改良が施されています。

本製品に搭載されているARCTURUS V2 Hybridというメカボックスは、去年から採用された新型で、電子トリガーを含む一般的なVer2スイッチシステムとマイクロスイッチの両対応になった『マルイタイプスイッチ』仕様になっています。

また、シリンダー周りの補強に加え、配線の逃がし処理がかなり変わっているのが特徴でパット見の形状は特殊ですが一般的なVer2メカボックスとパーツの互換性は高く、カスタムの自由度も高くなっているのが特徴です。

メカボックスの分解

という訳で、こちらのメカボックスを分解していきます。

まず、セレクターレバーは簡単に外れるので先に外しておきます。
セレクタープレートには光センサーにプレートの位置を検知させる為のシールが貼られています。

尚、こちらのメカボックスには逆転防止ラッチを解除するレバーが付いているので、メカボックスを開く前に解除し、タペットプレートを前進させてあげると良いと思います。
メカボックスを固定しているネジは全部で9本あり、全て+ドライバーで外す事が出来ます。

メカボックスを開くとこんな感じ。

メカボックスの左側にも白いテープが貼られており、こちらも光センサーの反射用だと思われます。
場所的にトリガーのセンサーでしょうか。

ギアやトリガー周りはこんな感じ。

尚、開封レビューでも触れましたが本製品にはセクターチップが組み込まれているのですが、このままだと11.1Vでフルオートを撃った際に初速の低下が発生するのでそれを抑えるにはセクターチップを外すのが良いです。
セクターチップを外しても給弾周りの問題は特に発生しないので、外してしまっても特に問題はないと思われます。

AT-ST01-CQ-SE-GYに組み込まれているギアセットはこんな感じで、粉末焼結スチールの18:1ギアになります。
軸受部には茶色いグリス、ギアの歯には半透明のグリスと塗り分けが確認出来ます。

逆転防止ラッチは特殊な仕様になっており、メカボックス側にシャフトが圧入されており、逆転防止ラッチ本体はカラーとラッチ、スプリングと分離させる事が出来る仕様になっています。
この仕様、とても組み込みやすくて良いんですよね。

軸受は全て8mmで、セクターギアとスパーギア用の物が粉末焼結のオイルレスベアリング、ベベルギアがボールベアリングになっています。

シリンダー周りやタペットプレートなどはこんな感じ。

タペットプレートは『ARCTURUS RS PARTS PLUS ULTRA POLYMER』という物で、弾性の高いポリマー製タペットプレートです。
精度と強度の高さが特徴です。

ノズル側のL地部分はしっかり90度になっており、角は補強されています。

羽の部分の形状はこんな感じで、滑らかなカーブが描かれています。

ノズルは樹脂成形のようで少しバリはありましたが、HOPパッキンと接する部分は研摩されているのかツルツルしています。

ノズル長は21.22mmでした。

シリンダー・シリンダーヘッドはこんな感じで、シリンダーヘッドは樹脂製。
シリンダーはステンレス製の加速シリンダーが組み込まれています。

ピストンは樹脂製のフルティース・金属歯ピストンが組み込まれています。
ピストンヘッドは後方吸気の樹脂製で吸気穴は8つ。
ラックギアはバウンド対策で1枚歯が削られている仕様になっていました。

ピストン重量は27g。

ピストン内部にはスラストベアリングが組み込まれており、ピストンヘッドの固定ネジはタップネジでした。

トリガーはこんな感じで、基本的な形はスタンダード電動ガン用ですが光センサーを検知させる為に黒色のスポンジが貼り付けられています。

また、引き代を調整する為のイモネジが組み込まれているので、トリガーが引ける量(遊び)を減らす事が出来る仕様になっています。
トリガーの遊びを詰める事で、セミ連射がよりやりやすくなるでしょう。

ETU周りやメカボックス内部の配線はこんな感じ。
ピニオンギアによって配線の被膜を傷つけないように保護パーツが付いているのが特徴です。

SEエディションである本製品にはSE Optical ETUというARCTURUSオリジナルETUが組み込まれているのですが、それがこちらです。
セクターギア検知、トリガー検知、セレクタープレート検知などは全て光センサーで行われ、物理スイッチは付いていません。

MSF-V2-SEという型番が印字されている
裏面は白色

という訳で、ARCTURUS LWT MK-1 CQB 10″ スポーツライン(AT-ST01-CQ-SE-GY)の分解レビューは以上になります。